週末は山梨にいます 精進湖から五湖山・王岳周回 甲府名山終了と赤線繋ぎと今年50レコ目


- GPS
- 07:33
- 距離
- 18.4km
- 登り
- 1,071m
- 下り
- 1,056m
コースタイム
天候 | 晴れたが富士山は見えない時間が多かった。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | スマル亭富士宮店 イオンモール富士宮 龍泉寺の湯茅ヶ崎 |
写真
「阿難」は、釈迦の十大弟子の一人「阿難(アーナンダ)」のことだろうか。
何といっても「富士山が見える山」、この山を登りあと1座。雨ヶ岳で終了になります。
感想
「王」、一般的には一国家・一民族・一部族などの最高支配者であり、君主・国王・帝王などを指す。また、同類やその道で最も優れているものを意味する。主に東アジアでの使われ方である。
将棋でも、とれば負けてしまう駒は「王」であり「玉」でもある。上手が「王」を選択し、そうでない方が「玉」を選択するのが伝統的である。
昔、「巨人軍」に「王」選手がいた。その王は「ホームラン王」であり、世界最高の868本のホームランを放った。今は、北海道日本ハムファイターズの王選手が四番を務めることがあるが、「四番、王」の表示なりアナウンスなりはやはり特別だ。
そう、「王」は、たった一人の権力者であり独裁者でもある。そして、この地域における山の中の「王」は、御坂山塊の主であり最高峰の黒岳をしても目立たざるを得ない存在、周りの山々から目標にされ目立つ存在、この地域の王者が王岳なのだ。
aideieiは激怒した。必ず、かの邪知暴虐の王に登らなければならぬと決意した。aideieiには政治がわからぬ。aideieiは、村の青年である。笛を吹き、羊と遊んで暮らしてきた。けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。一昨日、aideieiは村を出発し、野を越え山越え150km離れたこの富士河口湖町にやって来た。そう、王岳には登らなければならないのだ。
一つは、赤線繋ぎだ。阿難坂から根場まで歩くと自宅からの赤線は今まで歩いていた「三方分山」「竜ヶ岳」の赤線と接続し端下峠まで繋がるのだ。それは雨ヶ岳・毛無山を越えていくことになるのだ。
次は「甲府名山終了」である。一つメダルが増える。五湖山と王岳、この2つを同時に登ることができるコースを選択するしかないのだ。
そして、王岳に登れば「富士山が見える山」に王手である。ラストは「雨ヶ岳、これから計画してどうやって登ろうか・・・。
そう、一レコで3つ美味しい山なのだ。
精進湖、五湖山、王岳、根場を周回するルートをとりたいと思っていたが、精進湖に車を置くと根場からの交通機関が乏しい、根場にタクシー乗り場があったならばいいが、それはないだろうし、根場から河口湖に戻り精進湖までタクシーを使うか?結局アスファルト道7kmほどを追加するのが最適解と判断した。自転車やバイクを根場における人はそれが更に最適解になると思う。
というわけで、できるだけ早めにスタートしたい。歩いて戻ること、その後自宅まで戻ることを考えると当然である。
しかしながら、スタート時にトラブル。車から出て「かどや」前で、服が破れているのに気づき車に戻る。着替えてまた「かどや」で、財布を忘れたことに気づく。根場で補給、もしタクシーがいたら・・・財布は大事だ。とまた車に戻る。ここで20分ほどじたばたしていた。
阿難坂まではかつて来た道、懐かしく思いながらゆっくり登る。まだ本調子は出ない。阿難坂で休憩、上着を脱ぎいよいよ尾根に取りつく。ここから王岳まではアップダウンのある尾根道が続く。そしてあまり整備がされていないのか、藪の隙間を歩いていく感じだろうか。藪、笹を半袖で歩くのは結構厳しい。
甲府名山に「五湖山」「王岳」が入っているのは、かつてあった上九一色村が分割され甲府市と富士河口湖町に吸収合併されたからである。上九一色村は、武田氏に協力した九一色衆がいた土地から、上九一色村・下九一色村があった。下一色村は昭和29年に合併して名前は無くなった(今の市川三郷町から身延町の一部にあたる。)が、上九一色村はこの時点では残った。
御坂山塊を挟んでいる地区を併せ持つ上九一色村は、北部は甲府市とのつながりが強く、本栖湖や精進湖を含むエリアでは富士吉田市などとのつながりが強かった。そして、この2地区を繋ぐ道路はなかったのである。甲府精進湖有料道路が供用されたのは昭和48年であった。
オウム真理教事件で全国的に知られることとなったこの村は、合併によって結局名前を消すことになるのだが、御坂山塊をもとに北部と南部でそれぞれ分かれて合併することになったのは平成の合併ではここのみであった。かくして、五湖山や王岳が甲府名山に組み入れられることになったのだ。
阿難坂から尾根を登っていくと五湖山はそんなに遠くはない。少なくとも「五湖山3000m」と書いてある看板は偽りである。そこそこの距離でついてしまうが、この距離はアップダウンが結構きつい。
そして、尾根の先に尖塔のような王岳が見えるのだ。それはまるで玉座に座っているかのように厳かに感じる。かつて「王様」として「深紫伝説」など直語ロックを歌っていたアーティストがいたが、そのような軽さはこの王岳からは感じない。
ゴールが見え始めているのはテンションが上がるが、そこに行くためにはまた一気に標高を落としてから登り返すこととなる。そう、五湖山で甲府名山まで王岳を残すのみになった。なお、山の名前から見て富士五湖すべて見えるように想像するが、眺望は全くない山だ。
ここからは平坦ではあるが藪の中を行くことが多く少々辟易する。藪の中でのすれ違い・・・と考えることもあったが、結構スピードを稼げそうなのでそこそこ飛ばす。次の休憩は「横沢の頭」ピークで取った。ここからもいったんは高度を下ろすと、目の前に聳え立つのが王岳だ。最後は縁麺距離200mで高度160m上げる、ほぼ40度というところだろうか。
ここの登りはきつかった、前々日の雨で滑りやすい黒土の道に木の根っこ、落ちたくない。木をつかみ、ストックで石を突き、一歩いっぽ登っていく。王に至る道、まさに王道というのだろうか。すると私の後ろから一人登山者が私を追い抜いていった。やはり、王岳は人気のある山なのかなあ。
山頂付近で傾斜が緩くなると妙に安心する。分岐を山頂方向に曲がりいよいよ山頂だ。たった一人の山頂だったがすぐに3人組が到着した。話をさせていただき、私は行動食をとって休憩する。富士山は残念な姿で、最上部のみくっきりと雲の上に出ていた。まさに「頭を雲の上に出し〜♪」の状態であった。
ここで、甲府名山終了。そして「富士山が見える山」にリーチとなった。他にも「山梨百名山」「山梨県の山」などに選ばれているようだ。それらも一つ増えることとなる。
さあ、あとは下ろう。最初はジグザグの急な道、しかも黒土で滑りやすい。そこを抜けてしまえば同じジグザグでも傾斜が楽になり危険なところを抜けたように感じる。
「ああ、甲府名山!!しゅうりょ・・・・んは;sdhvj;hjkぁhkds!!!!」、叫んだその瞬間に私は足を滑らせて転んでしまったのである。しかも、立ち上がってすぐ下っていくとトレランの人に「転んだのですか?気を付けてくださいよ!」という声。ああ、聞かれてしまったか・・・。と、げんなりする。今日はトラブル続きで始まったので、こういう日なのかな・・・と。
根場では集中して赤線を繋ぐ。かつて来た時に通ったポイントとうまくつなぎ合わせないと。ということで、かつて山行終了時にHBさんと写真を撮った看板まで行くことにした。そして、根場の様子を見るとどうやらタクシーはいなさそう。しかたがない、精進湖まで歩くことにするか。
あとは舗装道路をひたすらに歩く。西湖入口BSでひょっとしたら精進BSに行くバスが来るかなと思うが、次のバスは18時台、こりゃあ歩いたほうがいいや。と歩き続ける。
結局根場より2時間歩いて精進湖・かどや・ai車にたどり着いた。無事でよかった。その後、昼食・温泉、そして自分へのご褒美に職場卓を飾る小物を購入し帰宅した。
赤線が伸び、甲府名山終了し、富士山が見える山にリーチがかかり、今年50レコ作成となった。3週連続山梨に来たので、次週は違うところに行こうか、雨ヶ岳に登って富士山が見える山にけりをつけるか、悩み中である。
aideiei様こんにちは。
私も鍵掛峠〜女坂峠をつなぎたいので研究中ですが、精進湖過ぎるとバス便が悪くカーシェア+チャリデポかな〜と思ってます。
詳細な写真とコメント、参考にさせていただきます。
Sendai1987さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
根場からは2時間に2便程度河口湖行きのバスがあることはわかっているので、精進湖に朝イチのバスでたどり着き、根場から再度バスに乗るという方法を最初は考えました。でも、結構面倒くさくなって精進湖からの周回になりました。18kmほど歩いていますが平地も多かったので疲労感はありませんでした。
根場に自転車は最適解だと思います。根場から精進湖は基本下りになりますから。
ぜひ、赤線を繋いでください。aideieiでした。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する