街道歩き 関宿から土山宿

2013年07月12日(金) 〜 2013年07月14日(日)

• GPS: 56:00
• 距離: 30.1km
• 登り: 356m
• 下り: 227m

コースタイム

1日目：亀山京口-野村一里塚-大岡寺畷-関宿
2日目：筆捨山-坂下宿-鈴鹿峠-田村神社
3日目：土山宿-垂水頓宮跡-反野畷

天候

1日目：晴れ　2日目：曇り/晴れ　3日目/曇り/晴れ/雨

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

写真

7/12 11:04

1日目：亀山宿京口門をスタートしました　

7/12 11:06

立ち寄りたくなるお店〜

7/12 11:21

野村一里塚　105番目　塚の上は樹齢400年の椋の木で国の史蹟になっています

7/12 11:29

趣のある街道が続きます　連日の猛暑日　伊勢地方は暑い！！

7/12 11:36

布気皇館太神社　境内で少し涼をとります

7/12 11:54

亀山から関宿へ・・

7/12 12:08

鈴鹿川

7/12 12:28

関宿入口です

7/12 12:38

小萬のもたれ松

7/12 12:40

時代劇のセットのような街並み！足を踏み入れます

7/12 12:47

静かな街のたたずまい　遠景の山　時を忘れてしまいそうです

7/12 12:51

軒下に可愛らしい燕です　ポーズをとってくれました

7/12 12:51

百五銀行　街並みに配慮した外観で三重県のまちづくり賞を受賞したそうです

7/12 12:52

こちらの看板もいいですね

7/12 12:54

山車倉　「関の山」の語源にもなった関宿の山車　

7/12 12:57

関宿夏祭りには4台の絢爛豪華な山車が練り歩くとの事　

7/12 12:57

銘菓「関の戸」の深川屋　赤小豆こし餡を求肥皮で包んだ餅菓子で寛永年間より作り続けられているそうです

7/12 12:58

高札場跡

7/12 14:27

延命寺　山門は旧川北本陣の門を移築したもの

7/12 14:31

瑞光寺の権現柿　徳川家康が関宿に立ち寄った時賞味したと伝えられる柿の木

7/12 14:44

旅籠「玉屋」歴史資料館になっています　屋号にちなんで宝珠の玉をかたちどった虫籠窓が特徴的できれいですね

7/12 15:01

孝女の仇討で知られた関の小萬　その墓と記念碑が福蔵寺境内にあります

7/12 15:05

地蔵院　奈良東大寺の僧行基が諸国に流行した天然痘から人々を救うためこの関の地に地蔵菩薩を安置したと伝えられています

7/12 15:10

国の重要伝統的建造物群保存地区　素晴らしい街並みと温かい人々・・宿場を後にします

7/13 8:58

2日目：鈴鹿峠に向けて出発

7/13 9:04

転石　山の頂上から転がり落ちてきて不気味な音で人々を恐れさせていたのを弘法大師が供養　その後静かになったと伝えられています

7/13 9:09

街道は緩やな登り　坂下宿へ向かいます

7/13 9:32

筆捨山　歌川広重『坂ノ下』で描かれている山です

7/13 10:00

沓掛の街並みを行く旅人　花とおじさん？？

7/13 10:28

片山神社のご神体「三子山」がきれいに見えています　鈴鹿峠はその左側です

7/13 10:32

鈴鹿峠自然の家（旧坂下尋常高等小学校）　すぐ下に鈴鹿馬子唄会館があり正調鈴鹿馬子唄を聞かせていただきました

7/13 10:48

坂下宿　松屋本陣跡

7/13 10:51

坂下宿本陣の一つであった松屋の玄関が法安寺庫裏の玄関として移築されました　現在坂下に残る唯一の本陣建物です

7/13 11:22

いよいよ鈴鹿峠です

7/13 11:26

道幅も次第に細くなり・・

7/13 11:31

険しくなってきました

7/13 11:39

東海道最後の難所　峠越えです　ファイト！

2/19 21:57

鏡岩　鈴鹿峠の山賊が旅人の姿を写して危害を加えた「鬼の姿見」

7/13 11:58

来ました！「界　右滋賀県近江の国　左三重県伊勢の国」

7/13 12:03

万人講常夜燈　金毘羅参りの講中が道中の安全を祈願して建立　とあります　重さ38トン高さ5.44M

7/13 12:15

峠を下ってきました　道路標識で確認です

7/13 14:10

山中一里塚　109番目

7/13 14:49

海道橋を渡り田村神社へ入ります 雨にけむり水嵩を増した田村川にかかる橋・木立の向こうに田村神社　広重「土山・春之雨」の絵の通りです　

7/13 15:14

田村神社　坂上田村麻呂が祀られ厄除けの神様として崇められています

7/14 9:04

3日目：土山宿に入りました

7/14 9:05

夏空によく似合います

7/14 9:12

お六櫛の看板を掲げて土山名産の櫛を旅人に売る店が十数件軒を連ねていたそうです

7/14 9:31

白川神社　本殿の前には願かけ神石がありなでると健康長寿・祈願成就がかなうと伝えられています　　

7/14 9:53

森鴎外の祖父　森白仙が江戸より旅の途中病で息を引き取った旅籠　井筒屋跡

7/14 9:55

うかい屋　ミニギャラリーになっています

7/14 9:56

二階屋脇本陣跡

7/14 10:00

東海道伝馬館　蔵の中には京人形で大名行列を再現した展示がありました

7/14 10:17

伝馬館　母屋の2階ではこんな旅体験もできます

7/14 10:59

土山宿本陣　3代将軍家光の上洛の際設けられました　土山家の御子孫が代々守り続けておられます　

7/14 10:47

本陣には江戸時代前期から明治初年にかけての分厚い「宿帳」が多数保存されています　勝海舟の名が読み取れます

7/14 11:24

お伊勢参らばお多賀へ参れ お伊勢お多賀の子でござる　と謳われた多賀大社への追分

7/14 11:42

野洲川

7/14 11:46

土山茶の茶畑　ご夫婦でしょうか　息もぴったり電動の器具できれいに刈り取っていました

7/14 11:56

垂水斎王頓宮跡　

7/14 13:16

瀧樹神社

7/14 13:38

地安禅寺

7/14 13:59

大日川堀割

7/14 14:00

反野畷

7/14 14:02

反野畷の先には松並木　　木陰の涼しさを実感します

7/14 14:11

このあたりで雲ゆきがあやしくなり・・

7/14 14:50

突然の激しい雨！　民家の軒先をお借りして雨宿りです

7/14 14:59

雨があがると・・体長2センチほどのカエルくん達が気持ちよさそうに飛び跳ねていました

7/14 15:18

今在家一里塚　112番目

撮影機器：

DMC-FX500 Panasonic

FE240/X795 OLYMPUS IMAGING CORP.

感想

okome

★「坂は照る照る　鈴鹿は曇る　あひの土山雨が降る」鈴鹿馬子唄に謡われている通りの天候となりました。
★東海道で唯一、往時の姿を色濃く残している関宿、国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定され伝統と現代の人々の暮らしが調和する心地良い町並です。
★鈴鹿峠をひかえて坂下宿はあります。東海道5大難所　最後の鈴鹿峠を越えいよいよ滋賀県甲賀市に入りました。
★本陣や旅籠が綺麗に整備され宿場町の面影を残している土山宿　京へ近づくほど街道の味わいが深くなるようです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆野村一里塚：三重県に残る唯一の一里塚で昭和9年国の重要文化財となる　樹齢400年の椋（むく）の巨木が北側の塚に立っている
◆大岡寺畷：鈴鹿川の左岸に沿って約2KM　左右に松並木が続き東海道で最も長い畷道と言われた　現在は桜が植えられている
◆関宿：古代三関の一つ「鈴鹿関」が置かれていたところ　東西追分の間1.8KM 江戸から明治にかけて建てられた古い民家200軒あまりが残っている　東の追分は東海道と伊勢別街道との分岐　西の追分は東海道と大和・伊賀街道との分岐となっており大変繁盛した宿場であった
◆筆捨山：室町時代画家・狩野元信が描こうと筆をとったが山の風景が刻々と変わる事に絵を描くことをあきらめ筆を捨てたことが山名の由来　江戸時代は名勝として知られ坂下宿の浮世絵には広重を始めとしてほとんど筆捨山が描かれている
◆正調鈴鹿馬子唄：東海道の鈴鹿峠という交通の要所に生きた人々によって継承されてきた仕事唄である　伴奏は鈴のみで節回しは代々この地で継承されてきたものをそのまま残している
◆鈴鹿峠：三重県と滋賀県の県境にある鈴鹿山脈南端の峠　東国へ向かう交通の要所で箱根に次ぐ難所として知られた　標高378M付近は広い鞍部で万人講常夜燈がある
◆田村神社：嵯峨天皇は鈴鹿峠に出没して旅人を悩ませる悪鬼を坂上田村麻呂公に平定させた　その後この土地を安定させた公のご遺徳を仰ぎ土山の地に祀られることとなった
◆海道橋：田村川にかかる板橋　広重の「春之雨」で描かれていたが昭和初期に台風で流されてしまった　平成17年再建の気運と共に再び架けられ「海道橋」と命名される
◆かにが坂飴：「大蟹伝説」・・街道の旅人や村人に危害を加えていた大蟹をこの地を通りかかった高僧が説法を説いた　すると大蟹の甲羅が8つに割れて溶けてしまった　高僧は割れた甲羅を集めて手厚く葬り溶けた大蟹を竹の皮に包んで厄除のお守りとして村人に授けた
◆土山本陣：土山宿には旧土山本陣（土山氏本陣）と大黒屋本陣の2軒の本陣があった　旧土山本陣は寛永11年（1634）三代徳川家光上洛の際初代土山喜左衛門が本陣職に任命され明治時代に至るまで代々世襲されてきた　現在も大名などが宿泊した「上段の間」や庭園が当時のまま残されており「宿帳」・本陣の玄関や宿の入口に掲げられた「関札」など多くの資料が当主土山家により保存されている
◆土山茶：南北朝時代　常明寺の僧が京都大徳寺から茶の実を持ち帰って寺で栽培したのが起源と伝えられている　栽培に適した気候と土壌　標高の高い山間で成長した近江茶は土山町の主要産物となっている
◆多賀大社：伊邪那岐命・伊邪那美命の2神を祀りお多賀さんの名で親しまれる滋賀県第一の大社　「お伊勢参らばお多賀へ参れ お伊勢お多賀の子でござる」は伊勢神宮祭神である天照大神が伊邪那岐命・伊邪那美命両神の御子であることによる　
◆垂水斎王頓宮跡：平安初期から鎌倉中期まで約380年間31人の斎王が伊勢参行の途上に宿泊された頓宮が建立された所　京都から伊勢の斎宮まで宿泊された5ケ所の頓宮で現在明確に検証されている跡地は垂水頓宮のみである
◆大日川掘割：北の頓宮山から流れ出た水は平坦部で広がり度々水害に見舞われた　治水を目的に元禄2年から4年をかけこの地に農民の手で野洲川へ水を流す掘割が築かれた

コメント

mizuki

おお！ 鈴鹿峠を超えましたか！
おはようございます。
猛暑の３日間でしたね。甲府は３９度になった日でした。お疲れ様でした。
駿府付近も遺構が保存されていましたが、こちらの方が、復元も行き届いており、また、保存の規模が大きいと感じました。
okomeさんの旅姿、素敵ですよ。okomeさんのような美人の東海道一人旅だったら、当時も、あちこちでナンパされてましたね！

次回はいよいよ京都入りですか？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　mizuki

umepapa8080

ありがとう
okomeさん、umepapa8080です。
楽しい旅でした
また、花とおじさん！よく撮れてました！（笑）
いい男、ホッとしてます！（笑）
画像コピーしても良いですか？
さもなくば、焼き増ししてくださな！
ああ、ダウンロードできました！
無断で使用します（笑）
ありがとうございました！（笑）
9月もよろしくお願いします！