鳳凰三山・高嶺


- GPS
- 11:56
- 距離
- 19.7km
- 登り
- 2,364m
- 下り
- 2,397m
コースタイム
- 山行
- 11:01
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 12:07
天候 | 晴時々小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
通常ルートに危険個所はありません。薬師岳山頂下に少し雪があって、何が何でも転倒さえも嫌な方はチェーンスパイクを持って行ってもいいと思います。 (私は持っていきましたが、面倒でつけませんでした。) |
その他周辺情報 | 青木鉱泉で1,000円で入浴できます。 |
写真
感想
〇コース
青木鉱泉→地蔵岳→高嶺→観音岳→薬師岳→青木鉱泉
〇間もなくこの山に行かれる方のために
・青木鉱泉の駐車場は1日750円のようです。
下山時にワイパーに入金のお願いの紙が挟まれていて、
それを持って青木鉱泉受付に支払いに行きました。
・雪は、行きのドンドコ沢の鳳凰小屋より上部と、
帰りの中道の山頂直下に僅かですがついているところがあります。
中道のはやや面積が広く、20mくらいの間冷や冷やしながら歩くことになるので、
心配な方はチェーンアイゼンなどを持っていってもいいかもしれないです。
せいぜい滑って転ぶだけなので、私は滑りながら歩いちゃいました。
・オベリスクを除き、コースに目立った危険箇所はありません。
また、コースは基本的に明瞭で、ピンクテープ等も十分についています。
ただ、帰りは1700メートルをひたすら下るので、
私のように足にあっていない靴だと足の指を痛めます。。
・鳳凰小屋では、南アルプスの天然水が掛け流しされています。
・鳳凰三山と言えば、白根三山の眺めを期待する方が多いと思いますが、
地蔵ヶ岳で頑張ってオベリスクの途中までよじ登ると、白根三山から仙丈ケ岳、
甲斐駒ヶ岳まで見えます。とはいえ慣れていない方には危険だと思います。
が、もっと特等席があって、地蔵ヶ岳からちょっと足を伸ばして高嶺まで行くと、
白根三山から甲斐駒まで遮るものなく見れます。
(地蔵ヶ岳からは、高嶺がやや邪魔してしまっているんですよね・・)
晴れた日に往復一時間を費やせるなら是非行ってみてください。
・感覚的にですが、平均コースタイムが相当遅く設定されるように思います。
同じ印象を持っている方が複数いらっしゃいました。
・青木鉱泉の入浴は20時までで1,000円です。
男女別で内湯のみです。洗い場はありますが、シャワーはありません。
ボディーソープとリンスインシャンプーがあります。
駐車場の近くなので利便性は高い、ですよね。
〇感想
・出発
朝、4時に目覚ましをかけて起き上がったものの、そして外はそれほど寒くないものの、相変わらずダラダラしてしまい5時過ぎに出発。コースタイムを信じると19時くらいまでかかることになっているので、明るく成り次第出発したかったのですが・・・
明るくなり始めた4時過ぎから出発される方が多かったように思います。
・ドンドコ沢(青木鉱泉〜鳳凰小屋〜地蔵ヶ岳)
行きのドンドコ沢は、そこそこ急登ではあるものの、鳳凰小屋までは整備された道をひたすら登ります。樹林帯で眺望はありませんが、ちょいちょいなんとかの滝などのマイルストーンもあるため、それほど飽きずに歩けます。鳳凰小屋直前に左手に大きめの山が見えたので何かと思ったら、観音岳と薬師岳でした。
鳳凰小屋に到着すると、宿の方が「お疲れ様です。よかったら休んでいってください。おいしい水を飲んでいってください。」と声をかけてくださいました。よく整備されたベンチやテーブルがあり、かけ流しのよく冷えたおいしい水をいただきました。
鳳凰小屋からは、地蔵ヶ岳のオベリスクが意外に間近に見えます。ここから、蟻地獄のような砂場があって大変とは聞いていましたが、この距離ならさっさと登れそうです。と思っていましたが、後で苦戦しました(笑)
鳳凰小屋を出発するとまたしばらくはこれまでどおりの樹林帯を登ります。2ヶ所ほど雪がついているところがありましたが、足跡もついていて滑る心配はありませんでした。途中で沢を渡ったところからが蟻地獄の始まりです。
たかだか標高差200mくらいの登りなのですが、標高をあげるにつれ斜度がきつくなり、しかも砂地のため、本当に滑りました。土台となる岩を見つけて、そこまでハイハイしながらたどり着くイメージですが、なかなか進みません。下山する方も、みなズルズルと滑りながら必死に降りていました。途中で、風が強くなった時は砂嵐が舞い、顔を覆わずにはいられませんでした。左手に草地が見えたため、そちらへトラバースし、なんとかオベリスク手前のコルっぽいところへ。
・地蔵ヶ岳〜高嶺
地蔵ヶ岳山頂と標識がありましたが、どうみてもコル。右にオベリスク、左に赤抜沢ノ頭。ということで、ここは山頂ではないと勝手に判断してオベリスクの岩々を登り始めます。結論から言うと何もありませんので、登る必要はないです。間違った岩を乗り越えると、そのまま崖下へ落下することもあるので、自信のない方はやめた方がいいかなと思います。
最後の一本岩の前まで行きましたが、特に何もなく、残置ロープも見つかりませんでし。(一部サイトでは、10年ほど前にロープや鎖が撤去されたという記載もありました)。途中にお地蔵さんや石碑のようなものがありましたが、多くが割れていたり倒れていたりで、現役のものはあまりなさそうです。
ということで、コルが地蔵ヶ岳の山頂扱いでいいようです。
その後、赤抜沢ノ頭にザックをデポし、高嶺へ。ここの稜線かなり風が強く、やや歩きづらかったです。偽ピークに2度ほどやられながらも高嶺山頂へ。南アルプスの北部の山々が遮るものなく一望でき、最高のビューポイントでした。
・高嶺〜観音ヶ岳〜薬師ヶ岳
地蔵ヶ岳から観音ヶ岳への登り返しがやや大変だったものの、観音ヶ岳から薬師ヶ岳は下り基調で距離も短いため、あっという間に到着します。この2700〜2800mの稜線からは、北岳が真正面から見えて、高嶺とはまた変わった見ごたえがあります。
12時半頃、観音ヶ岳の山頂手前でトレランの方に追い抜かれのですが、その方に何時に青木鉱泉を出発されたのかお聞きしたところ、「夜叉神を7時」とのこと。???です。夜叉神は私が今向かっている方向をずーっと行った先にあります。もう少し聞いてみると、その方は、夜叉神を7時に出発し、薬師ヶ岳から中道を通っていったん青木鉱泉に降りて、またドンドコ沢から地蔵ヶ岳に登ってきたそうです。コースタイムの何倍???どなたか計算してみてください(笑)
・中道(薬師ヶ岳〜青木鉱泉)
もう最低でした。
薬師ヶ岳2740mから青木鉱泉1000mちょっとまでずっと下りなのですが、歩き出してすぐに靴に親指が当たることに気付きました。面倒なのでしばらく我慢していたのですが、どちらかといえば得意のはずの下りで足の親指をかばってそっとそっと降りていくのでペースがあがりません。仕方なく3度ほど靴紐を血がとまるくらい締め付けましたが効果なし。
この道は、眺望が全くなく同じような急坂を下るだけなのですが、次から次へと抜きに抜かれ、足の爪も青くなりようやくの思いで青木鉱泉まで降りてきました。
以前もこの靴で同じことがあったのですが、そこそこいい値段のした靴だったので我慢して履いたり夏はあまり登山をしないようになどしていたのですが、、、諦めてお蔵行きとしました。登山靴買わなきゃ。何がいいんでしょうね。その前に、いつか買いたいと思っていたアプローチシューズで登山してしまうかもしれないです。
最後に青木鉱泉に着くのに最短ルートだと渡渉があるのですが、一部の石は川面から数センチ下にあったためやや怖い思いをしました。増水していた時などは、素直に林道から回り込んだ方がいいかもしれません。
無事に車まで戻ったら、ワイパーのところに青木鉱泉さんから駐車場代の未納通知が(笑) 素直に750円を払って終了です。
翌日は、熱海でダイビングをしてきました。水温18℃でウェットスーツは寒かったー
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