'13 欧州オーストリアアルプス4日目/5日間 世界遺産エリアの氷河
- GPS
- 12:25
- 距離
- 17.8km
- 登り
- 1,172m
- 下り
- 1,096m
コースタイム
トレッキング4日目(世界遺産エリアの氷河)
7:00 Guttenberg Haus出発
8:00-8:30 眺めの場所で朝食
12:20-13:30 Dachsteinケーブル駅パノラマレストランで昼食
15:15-45 Hoher Gjaidstein山頂
19:15 Simony hutte
天候 | 4日目(8/11)晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
Guttenberg Hausからパノラマレストランまで歩きましたが、パノラマレストランへは車+ケーブルで一般観光客でも上がってくることができます(別ルート)。今回のコースは非常に長丁場ですので体力を消耗します。 Hoher Gjaidsteinへの登りは、高度感がありロープ・鎖場のあるコースです。かなり角度のある斜面も登るので、腕の力が必要になります。槍・穂高クラスを登れる技術が必要です。 Hoher GjaidsteinからSimony hutteへは、ほとんど歩かれていないコースでペンキも見つけにくいので、必ずガイドと一緒に歩いたほうがよいでしょう。ガスのときなどは迷う可能性が非常に高いと思われます。また、ほとんど整備されていないので歩きづらく、ツアーコースからははずしたほうがよいかもしれません。 |
写真
感想
4日目。そろそろ疲れもでてきています。本日はこのツアーのハイライト、氷河エリアのトレッキングです。
しかし懸案事項が・・・。
メンバーの一人の靴のソールがはがれかけ、昨日はテープで応急処置。
今日のテープは破れにくい強靭なものとはいえ、登山技術が一番未熟なメンバーが、この行程一番の長丁場、技術を要するルートを踏破できるのか・・・。
場合によっては本日のルートは断念という選択もせざるをえない状況でした。
幸い、核心部の手前でエスケープすることもできるのでそこで判断することになりました。
ソールのはがれたメンバーの体力を温存するため、スタート時点から男性2人で荷物の大半を分担することに。
(しかしなんだかなー、荷物の中にipadとか、ガラス製の重い水筒とか見ると、こういうときはうらめしくなる・・・。)
自分の荷物はもともと重かったのですがこれによりたぶん20kg超えた!
天候はばっちり晴れ。Dachstein高原の雄大な景色を眺めながらのトレッキングとなりました。
標高は2,000Mちょっとなのですが、緯度が高い(北海道より北)ということで森林限界の標高も低く、ほとんどが見晴らしのよい場所。
9kmほど歩いて昼ごはんだったのですが、結構もう十分にあるいた気分。
さあ、これから半分残っている上に、難易度は格段にアップします。
エスケープするならここが最後。GoかNo Goかの判断材料は・・・。
・応急テープは破れずに機能を果たしている。
・本人の体力はまだある、気力は十分。
・時間は何とか間に合いそう、天候は安定。日は長い。
という状況で
・さらにテープを補強し、滑らないようにするため細引きを巻きつけ
「Go」の判断を下しました。
Hoher Gjaidsteinへの登りはなかなか手ごたえがありました。腕の力で体を引き上げないといけない場所もあります。剱岳のカニのたてばいほどではありませんが岩場を登る、感じです。高度感はありますが大キレットほどではありません。
高所を恐がりすぎず、一般的な運動能力があれば超えられます。
幸い、メンバーはここはクリア。
Hoher Gjaidsteinからの眺めは最高。周囲にはDachsteinなどの山々が連なり、眼下には氷河。かなり達成感があります。
そしてここから下り。ほとんど人が通らないようで、何箇所か迷いそうになる場所があります。整備されていないので、かなり歩きづらいです。このあたりからかなり疲労もたまってきています。ソールのはがれかけのメンバーは、テープで靴を締め付けているため足が靴の中であたって痛いようで、歩くペースがだんだん落ちてきました。あと2時間近くあるかないといけないので、ここでそのメンバーが自分で担いでいたわずかな荷物もすべて他のメンバーで分担することに。
本人は体力的には大丈夫といっていましたが、道も悪く疲れていてケガをしやすい状況なのでやはり強制的にでもそうする必要があったと思います。
こうして午後7時過ぎ、9時間以上歩いてようやく本日のヒュッテに。まだ明るいうちに無事について本当によかったです。
今回の教訓
参加者に、「事前に登山靴が壊れていないかチェックしてください。」では伝え方として不十分で「ソールがはがれないか、強く引っ張ってみて確認してください。」のようにより具体的に伝えること。
翌日、5日目の記録はこちらです。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-322253.html
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