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Yamareco

記録ID: 322247
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
ヨーロッパ

'13 欧州オーストリアアルプス4日目/5日間 世界遺産エリアの氷河

2013年08月08日(木) 〜 2013年08月12日(月)
 - 拍手
やま その他4人
体力度
3
日帰りが可能
GPS
12:25
距離
17.8km
登り
1,172m
下り
1,096m
歩くペース
ゆっくり
1.31.4
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

上の地図は「地形図」ではなく「地図」表示にすると場所がわかります。
トレッキング4日目(世界遺産エリアの氷河)
7:00 Guttenberg Haus出発
8:00-8:30 眺めの場所で朝食
12:20-13:30 Dachsteinケーブル駅パノラマレストランで昼食
15:15-45 Hoher Gjaidstein山頂
19:15 Simony hutte
天候 4日目(8/11)晴れ
過去天気図(気象庁) 2013年08月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
Guttenberg Hausからパノラマレストランまで歩きましたが、パノラマレストランへは車+ケーブルで一般観光客でも上がってくることができます(別ルート)。今回のコースは非常に長丁場ですので体力を消耗します。
Hoher Gjaidsteinへの登りは、高度感がありロープ・鎖場のあるコースです。かなり角度のある斜面も登るので、腕の力が必要になります。槍・穂高クラスを登れる技術が必要です。
Hoher GjaidsteinからSimony hutteへは、ほとんど歩かれていないコースでペンキも見つけにくいので、必ずガイドと一緒に歩いたほうがよいでしょう。ガスのときなどは迷う可能性が非常に高いと思われます。また、ほとんど整備されていないので歩きづらく、ツアーコースからははずしたほうがよいかもしれません。
Guttenberg Hausを出発
Guttenberg Hausを出発
朝日を受けるEselstein
朝日を受けるEselstein
こんな石灰岩?大地を歩きます
こんな石灰岩?大地を歩きます
ミニ鎖場
Dachstein高原を望む場所で朝食
Dachstein高原を望む場所で朝食
Dachstein高原
今日の朝食はりんごやソーセージ
今日の朝食はりんごやソーセージ
行く手にはLandfriegstein(たぶん)
行く手にはLandfriegstein(たぶん)
途中、雪渓の上も歩きます。短いのでアイゼン不要
途中、雪渓の上も歩きます。短いのでアイゼン不要
Schladminger Gletscher(氷河)。青っぽい水が流れています
Schladminger Gletscher(氷河)。青っぽい水が流れています
氷河の上を歩きます
氷河の上を歩きます
レストランへ続くエスカレーター道。さんざん歩いて、最後は文明の利器がありがたい!?
レストランへ続くエスカレーター道。さんざん歩いて、最後は文明の利器がありがたい!?
パノラマレストランはケーブルで上がってこれる場所にあります。なので一般観光客がたくさん。
パノラマレストランはケーブルで上がってこれる場所にあります。なので一般観光客がたくさん。
カフェテリア方式
カフェテリア方式
ちゃんと調理しています
ちゃんと調理しています
レストランから見える険しい山々
レストランから見える険しい山々
こんなケーブルカーでも来られます
こんなケーブルカーでも来られます
展望台から下が見えます。小さくクライマーが写っています
展望台から下が見えます。小さくクライマーが写っています
さて、本日の核心部 Hoher Gjaidsteinを目指します。
さて、本日の核心部 Hoher Gjaidsteinを目指します。
結構急な岩場の連続。
結構急な岩場の連続。
通ってきた道を振り返る。
通ってきた道を振り返る。
ミニ難所は続きます。
ミニ難所は続きます。
手の力が必要。
途中、Hallstatter Glatscher(氷河)を見下ろします。
途中、Hallstatter Glatscher(氷河)を見下ろします。
上部にはDachstein
壮大です
Hoher Gjaidstein山頂に!
Hoher Gjaidstein山頂に!
ココから先はほとんど人が歩かないルートでした。急坂を下ります。
ココから先はほとんど人が歩かないルートでした。急坂を下ります。
遠くに本日の宿Simony Hutteが見えましたが、ここから3時間。
遠くに本日の宿Simony Hutteが見えましたが、ここから3時間。
わかりにくい分岐点。木の柱だけが目印。ここから2時間。
わかりにくい分岐点。木の柱だけが目印。ここから2時間。
岩場を降りていきます。目印がわかりにくく、ガスったらアウトでしょう。
岩場を降りていきます。目印がわかりにくく、ガスったらアウトでしょう。
Eissee(湖)
が見えてきました。
Eissee(湖)
が見えてきました。
やあっと、本日の宿に到着。午後7時過ぎ。
やあっと、本日の宿に到着。午後7時過ぎ。
なんとかありつけた夕食でほっと一息・・・。
なんとかありつけた夕食でほっと一息・・・。
今日は10-12人部屋を半分の人数で利用できました。
今日は10-12人部屋を半分の人数で利用できました。

感想

4日目。そろそろ疲れもでてきています。本日はこのツアーのハイライト、氷河エリアのトレッキングです。
しかし懸案事項が・・・。

メンバーの一人の靴のソールがはがれかけ、昨日はテープで応急処置。
今日のテープは破れにくい強靭なものとはいえ、登山技術が一番未熟なメンバーが、この行程一番の長丁場、技術を要するルートを踏破できるのか・・・。
場合によっては本日のルートは断念という選択もせざるをえない状況でした。

幸い、核心部の手前でエスケープすることもできるのでそこで判断することになりました。
ソールのはがれたメンバーの体力を温存するため、スタート時点から男性2人で荷物の大半を分担することに。
(しかしなんだかなー、荷物の中にipadとか、ガラス製の重い水筒とか見ると、こういうときはうらめしくなる・・・。)

自分の荷物はもともと重かったのですがこれによりたぶん20kg超えた!

天候はばっちり晴れ。Dachstein高原の雄大な景色を眺めながらのトレッキングとなりました。
標高は2,000Mちょっとなのですが、緯度が高い(北海道より北)ということで森林限界の標高も低く、ほとんどが見晴らしのよい場所。
9kmほど歩いて昼ごはんだったのですが、結構もう十分にあるいた気分。

さあ、これから半分残っている上に、難易度は格段にアップします。
エスケープするならここが最後。GoかNo Goかの判断材料は・・・。

・応急テープは破れずに機能を果たしている。
・本人の体力はまだある、気力は十分。
・時間は何とか間に合いそう、天候は安定。日は長い。
という状況で
・さらにテープを補強し、滑らないようにするため細引きを巻きつけ
「Go」の判断を下しました。

Hoher Gjaidsteinへの登りはなかなか手ごたえがありました。腕の力で体を引き上げないといけない場所もあります。剱岳のカニのたてばいほどではありませんが岩場を登る、感じです。高度感はありますが大キレットほどではありません。
高所を恐がりすぎず、一般的な運動能力があれば超えられます。
幸い、メンバーはここはクリア。

Hoher Gjaidsteinからの眺めは最高。周囲にはDachsteinなどの山々が連なり、眼下には氷河。かなり達成感があります。

そしてここから下り。ほとんど人が通らないようで、何箇所か迷いそうになる場所があります。整備されていないので、かなり歩きづらいです。このあたりからかなり疲労もたまってきています。ソールのはがれかけのメンバーは、テープで靴を締め付けているため足が靴の中であたって痛いようで、歩くペースがだんだん落ちてきました。あと2時間近くあるかないといけないので、ここでそのメンバーが自分で担いでいたわずかな荷物もすべて他のメンバーで分担することに。
本人は体力的には大丈夫といっていましたが、道も悪く疲れていてケガをしやすい状況なのでやはり強制的にでもそうする必要があったと思います。

こうして午後7時過ぎ、9時間以上歩いてようやく本日のヒュッテに。まだ明るいうちに無事について本当によかったです。


今回の教訓
参加者に、「事前に登山靴が壊れていないかチェックしてください。」では伝え方として不十分で「ソールがはがれないか、強く引っ張ってみて確認してください。」のようにより具体的に伝えること。

翌日、5日目の記録はこちらです。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-322253.html

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