北大雪の静かな稜線 〜北大雪スキー場−天狗岳−有明山〜


- GPS
- 05:18
- 距離
- 15.3km
- 登り
- 1,232m
- 下り
- 1,218m
コースタイム
天候 | 晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
あと今回は平山登山口に自転車を置いて縦走しようとしましたが、途中で断念して撤退です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
<登山道の状況> 国土地理院地図では登山口はわかりにくいですが、北大雪スキー場の「CENTER HOUSE」と書かれたロッジの右脇から続く林道が現在の登山道のようです。地図に示されたリフトに沿って進む直登ルートは完全に熊笹に覆われてルートがわかりません。入林届ボックスも薮の中に埋まっていて、7月7日から誰も記入していませんでした。 スキーリフトのメンテナンス用と思われる林道は良く整備されて快適で、前述したように普通車でも楽々走行できそうです。標高890m点には4〜5台停められそうな駐車スペースがありましたので、これを利用してもいいかもです。林道の位置は帰り側のGPSログ参照下さい(行きは衛星補足できずに変な所を通っています)。 標高1270mまではスキーリフトに沿って道がついています。スキーリフトの終点から少し歩くと北電反射板、そして小天狗岳です。小天狗岳は山頂標識のポールだけが立っています。 小天狗岳から標高を少し下げた後、「電光坂」を登りきると前天狗岳です。気をつけていないと通りすぎそうな場所です。地図で示された1468m点の少し北側を通っているので、ハイマツの薮を頑張って突き抜ければ山頂標識があるのかもです。 前天狗から快適な稜線を抜けて、天狗岳への急坂、鎖ハシゴを二箇所登り切ると天狗岳山頂。有明山への縦走路は踏跡のような道でわかりにくいが、天狗岳の岩場を離れるとしっかりとした登山道になる。一旦、1450m近くまで降りた後、緩やかな登山道が続いている。道はハイマツの根が多く引っ掛けて転倒しないように注意。有明山山頂は三角点があるだけのハイマツに囲まれた2m四方ぐらいの空間。登山道を奥に進むと文三岳、比麻良山、ニセイカウシュッペなどの眺望点にでる。 <下山後のお楽しみ> 特になし... 白滝温泉は、以前に白滝グランドホテルが経営破綻して、2008年に白滝温泉ホテルとして再会したという情報があったので行ってみた。玄関先に「日帰り入浴歓迎」と書かれた看板はあったものの、駐車場は雑草だらけで、とても歓迎されているようには見えない。 近くの温泉と言えば丸瀬布温泉か瀬戸瀬温泉、あるいは層雲峡ぐらいだろうか...何れも10km以上離れている。 |
写真
感想
先月末に平山登山口までの支湧別本流林道が開通したのもあり、自転車を使って北大雪スキー場から一周しようと思い立ったものの、前日に二転三転する天気予報に翻弄され、ビールを飲みつつ天気図等を見ながら考え込んでいたら飲み過ぎた。で、朝5時起床...見事に寝坊。天気予報やライブカメラをチェックしたら快晴の予感。そんなわけで駄目モトで自転車を積み込んでまずは平山登山口へ。
平山登山道はきれいに修復されていたが、登山口手前50mほどが溝のようにえぐれ酷い状態。あこを乗り入れたものの満車で転回できず、バックで下まで下がろうとした時にハンドル操作を誤って溝にはまり込んだ。深い溝のため脱出に苦労したが四駆モードに切り替わったあこは頼もしかった。
そんなわけで林道を往復して北大雪スキー場着。地図を見ると「CENTER HOUSE」と書かれたロッジの右脇から登山道に入れるらしいのでそみに駐車。先発隊の車二台が停まっているもののガラーンとしてい
る。地図ではスキーリフトに沿って登山道が付いているが、そんなものは熊笹に埋まっており、ロッジからつながっている林道を進むしかないようだ。入林届ボックスは薮の中...一応、書こうと薮の中に入ったが虫が集まってきたので早くしなきゃと頭が真っ白になり、後から考えれば、日付など完全に間違って記入してしまった。
スキーリフトのメンテナンス用と思われる林道は良く整備されて快適で、ピストン登山ならこれを使って標高890m点まで車で十分行けそうだ。890点には4〜5台は停められそうな駐車場もある。今日はハードな行程に合わせ、カメラはNikon1V1のみ...ザックの中身も減らして全部で8kg弱。それでも照付ける日射しが暑く、気温も上昇していきて熱中症気味で気分が悪い。林道が終わってもリフトに沿って単調な道が続いている。
北電の反射板で先発隊に追い付いた。ここは開けた岩場で反射板の影で日射しを避けて休憩できそう。白滝の街並みや畑もきれいに見える。小休止の後、先発体を抜いてハイマツの稜線に入る。反射板のすぐ近くに山頂標識と思われるポールだけが立った小さな広場があり、そこがおそらく小天狗岳の山頂。周囲はリンネソウやゴゼンタチバナ、ミツバオウレンが多く、コケモモは既に実になっている。イソツツジやマルバシモツケなどの葉も見られることから、この山が花で賑やかになるのはもっと早い時期のようだ。
「電光坂」と書かれた急坂を登りきると標識も何もないが前天狗岳と思われるピーク。そこを抜けると少し稜線らしくなってくる。こういう景色は本当に好き。正面に天狗岳の山頂が見えている。ここまでは意外と簡単だったなと思っていたが、さすがに天狗岳と名前がつく山だけあって早々簡単に山頂には着かせてくれない。急坂に鎖場を抜けて行くが、もうここで完全に息も足も上がらなくなってしまった。最後の鎖ハシゴを抜けると天狗岳の山頂。祠が特徴的な山頂で、地形的に突出しているので景色も良い。小休止をしつつ、もう息が上がって進めそうもないので、どうしようか思案したが、とりあえず有明山まで行こうと決意を固め、一旦コルまで下る。
コルから有明山まで標高差200m弱の登り。数字的にいつもの体調なら大したことはないはずだけど、今日は熱中症気味なのと、足も相当使えなくてハイマツの根に引っ掛ったり、歩くこともままならない。それなりに眺望もあっていい山なのに今日は全然余裕がなくて、ただひたすら足下を見ながら進むだけ。
有明山の山頂はハイマツに囲まれた三角点があるだけの2m四方ぐらいの空間。とりあえず比麻良山のほうを見てみたいと、ハイマツの道を進んで有明山山頂の南端へ...そして眼下に拡がる、絶望的なまでに高度感のある光景。標高1320mの樹林帯まで標高を下げ、そこから遥か遠方に、1755mの文三岳、1796mの比麻良山へと道が続いている。何だかオプタテシケ山からトムラウシ山への縦走路を眺めるようじゃないか。更に向こうにはニセイカウシュッペ。景色としては最高だけれども、もう進む気力は完全に失われた。今日のコンディションなら、ここを降りたら文三岳に登るのは相当苦戦するし、下山した後は20kmほど自転車を漕がなくてはならないのだから...
そんなわけで引き返したわけだが、天狗岳への登り返しで完全に失速。一歩一歩進むのが精一杯になってしまい、撤退して正解だったと思った。行きに抜いたパーティは天狗岳で折り返したようで、今日、有明山に登ったのは私だけだったようだ。途中の雪渓では足跡も完全に消えていたため、私の前も数日は空いているらしい。そんな静かな山頂でゆっくりする。ふと気付いたら山頂標識の向きが変っている。きっと先程まで山頂にいたパーティが記念撮影に都合のよい位置に動かしたのかも。
天狗岳はチトカニウシ山、天塩岳等々眺望が良い。下山途中にはエゾツツジ、エゾシャクナゲなど花を探しながら降りた。驚いたのはウラジロナナカマド。あちこちで紅葉しているんですが...その後、反射板の下で休憩していたパーティを再び抜き、スキーリフトに沿って下りて行く。下山後は自転車を回収しに再び平山登山口へ...なんだか無駄に往復しているなぁと思いつつ、回収後にひたすら林道を走る。温泉をナビで検索していたら、前から来た車と正面衝突しかかって、ABS作動、そして急ハンドル。私以外にも、こんな時間に登ってくる人いるんだと驚いた。
コメント
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縦走してたらどこかですれ違ったのかもしれません。
先週この縦走路でトレラン大会があったので踏み後とか結構あるかと思っていましたがそうでもなさそうですね。
NAKさん、こんにちは。
そうですか。体調が良ければ辿りつけたハズだったんですけど、
残念ながら有明山から眺めるのが精いっぱいでした。
縦走路...と言っても有明山までしか歩いていませんが、
登山道がわかりにくいのは天狗岳の周辺だけで
あとははっきりしています。
毎年トレラン大会があるのは知っていましたが、
先週だったんですね。どおりで誰も歩いていない割には、
道が整備されているわけです。
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