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Yamareco

記録ID: 323254
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
日光・那須・筑波

庚申山〜鋸岳〜皇海山〜六林班峠〜庚申山荘

2013年07月07日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
10:40
距離
19.9km
登り
1,954m
下り
1,940m

コースタイム

5:20かじか荘-6:00一の鳥居-6:43庚申山荘-7:35庚申山-8:20薬師岳-9:10鋸岳-9:35不動のコル-10:07皇海山(休憩〜10:30)-11:00不動のコル-11:25鋸岳(休憩〜11:37)-12:15六林班峠14:00庚申山(休憩〜14:20)-15:15一の鳥居-16:00かじか荘
全行程:9時間45分
天候 曇り時々小雨のち晴さらに夕立ち
過去天気図(気象庁) 2013年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
足尾銀山平 かじか荘奥
コース状況/
危険箇所等
・かじか荘からの林道歩きは泥濘あり。
・庚申山荘から庚申山までは岩場あり。鎖・梯子。整備はされている。
・庚申山〜鋸岳の間も岩場・鎖・梯子あり。但し笹薮がうるさい。注意しないと道を外す。
・鋸岳からは急坂。皇海山も登りはきつい。
・鋸岳から六林班峠までは、笹薮で道が不明瞭。要注意。
・六林班峠から庚申山荘は、笹薮もそれほどではなく明瞭だが、道は長い。
足尾道から銀山平に入る道のわきにある、庚申山の石碑。
2013年07月08日 16:26撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 16:26
足尾道から銀山平に入る道のわきにある、庚申山の石碑。
一の鳥居 林道が終わって、これから本格的に登山道です。
2013年07月08日 06:00撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 6:00
一の鳥居 林道が終わって、これから本格的に登山道です。
鏡石 吹雪で遭難した猟師が、猿に娘を嫁に差し出す事を条件に助けてもらい、末娘が自ら猿に嫁ぐことに。後日やっと探しあて「鏡岩」の所で末娘に会ったが、もう人間の姿ではなく、父親は泣きながら別れたとのこと。「孝子別れの場」ともあります。
2013年07月08日 06:18撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 6:18
鏡石 吹雪で遭難した猟師が、猿に娘を嫁に差し出す事を条件に助けてもらい、末娘が自ら猿に嫁ぐことに。後日やっと探しあて「鏡岩」の所で末娘に会ったが、もう人間の姿ではなく、父親は泣きながら別れたとのこと。「孝子別れの場」ともあります。
あちこちの道端に石碑がある、庚申信仰の"本山"がここだったとは。猿田彦神社あと。
2013年07月08日 06:38撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 6:38
あちこちの道端に石碑がある、庚申信仰の"本山"がここだったとは。猿田彦神社あと。
やっと来ました。庚申山荘です。残念ながらコウシン草は、既に終わったそうです。
2013年07月08日 06:43撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 6:43
やっと来ました。庚申山荘です。残念ながらコウシン草は、既に終わったそうです。
山荘の周りにクリン草が咲いていました。
2013年07月08日 06:47撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 6:47
山荘の周りにクリン草が咲いていました。
クリン草
2013年07月08日 06:50撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 6:50
クリン草
結構大柄な花です。
2013年07月08日 06:50撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 6:50
結構大柄な花です。
岩場を進みます。
2013年07月08日 06:59撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 6:59
岩場を進みます。
コウシンコザクラ クモイコザクラとかミョウギコザクラとは違って葉っぱが細葉です。
2013年07月08日 07:00撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 7:00
コウシンコザクラ クモイコザクラとかミョウギコザクラとは違って葉っぱが細葉です。
南側は青空も見えますが。。。
2013年07月08日 07:08撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 7:08
南側は青空も見えますが。。。
うっすらと見える富士山形は浅間山ですか。
2013年07月08日 07:23撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/8 7:23
うっすらと見える富士山形は浅間山ですか。
庚申山登頂。樹林の中の山頂です。
2013年07月08日 07:37撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 7:37
庚申山登頂。樹林の中の山頂です。
庚申山北側からの皇海山と鋸岳。どっちも雲で山頂が隠れています。
2013年07月08日 07:41撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/8 7:41
庚申山北側からの皇海山と鋸岳。どっちも雲で山頂が隠れています。
日光方面は雲の中。
2013年07月08日 07:42撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 7:42
日光方面は雲の中。
シロヤシオ?が咲いています
2013年07月08日 07:52撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 7:52
シロヤシオ?が咲いています
薬師岳山頂
2013年07月08日 08:24撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 8:24
薬師岳山頂
これもコウシンコザクラでしょうか。
北西側の斜面に群生していました。
2013年07月08日 08:27撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 8:27
これもコウシンコザクラでしょうか。
北西側の斜面に群生していました。
皇海山。まだ雲が取れません。
2013年07月08日 08:28撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 8:28
皇海山。まだ雲が取れません。
隠れていても堂々たる風格を感じます。
2013年07月08日 08:32撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 8:32
隠れていても堂々たる風格を感じます。
日光方面の雲が取れてきました。
2013年07月08日 08:32撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 8:32
日光方面の雲が取れてきました。
鋸岳方面も雲が取れました。
2013年07月08日 08:32撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 8:32
鋸岳方面も雲が取れました。
笹をかき分けて進みます。
2013年07月08日 08:44撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 8:44
笹をかき分けて進みます。
細い鎖が頼りです。
2013年07月08日 08:41撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/8 8:41
細い鎖が頼りです。
鋸岳の核心部の鎖場。左側を迂回しますが、そこも大変です。
2013年07月08日 08:41撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/8 8:41
鋸岳の核心部の鎖場。左側を迂回しますが、そこも大変です。
岩場にウサギギクが咲いていました。
2013年07月08日 08:47撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 8:47
岩場にウサギギクが咲いていました。
クロマメノキでしょうか。釣鐘型の先のほうが色が濃いです。
2013年07月08日 08:48撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 8:48
クロマメノキでしょうか。釣鐘型の先のほうが色が濃いです。
ノギランでしょうか。
2013年07月08日 08:48撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 8:48
ノギランでしょうか。
難所を振り返って。
2013年07月08日 08:49撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 8:49
難所を振り返って。
岩場の終点には、タカネバラが咲いてました。
2013年07月08日 08:51撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 8:51
岩場の終点には、タカネバラが咲いてました。
園芸種と同じ様なきれいなバラの花です。
2013年07月08日 08:51撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 8:51
園芸種と同じ様なきれいなバラの花です。
庚申山がもうだいぶ遠いです。
2013年07月08日 08:52撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 8:52
庚申山がもうだいぶ遠いです。
ミヤマダイコンソウ
2013年07月08日 08:54撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 8:54
ミヤマダイコンソウ
皇海山。やっと雲が取れました。
2013年07月08日 08:55撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 8:55
皇海山。やっと雲が取れました。
マイヅルソウ
2013年07月08日 09:07撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 9:07
マイヅルソウ
鋸岳・六林班方面への分岐
2013年07月08日 09:10撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 9:10
鋸岳・六林班方面への分岐
鋸岳頂上から皇海山。
2013年07月08日 09:12撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 9:12
鋸岳頂上から皇海山。
左奥は武尊山
2013年07月08日 09:14撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 9:14
左奥は武尊山
赤城山方面
2013年07月08日 09:14撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 9:14
赤城山方面
ゴゼンタチバナ
2013年07月08日 09:18撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 9:18
ゴゼンタチバナ
イワカガミ
2013年07月08日 11:19撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 11:19
イワカガミ
不動の最低鞍部
2013年07月08日 09:35撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 9:35
不動の最低鞍部
不動の分岐から振り返っての鋸岳。鋭く尖っています。
2013年07月08日 09:35撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 9:35
不動の分岐から振り返っての鋸岳。鋭く尖っています。
皇海山への道。不動の分岐からは道もしっかりしています。
2013年07月08日 09:37撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 9:37
皇海山への道。不動の分岐からは道もしっかりしています。
皇海山山頂です。樹林の中で視界はありません。
2013年07月08日 10:09撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/8 10:09
皇海山山頂です。樹林の中で視界はありません。
記念写真
2013年07月08日 10:11撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
7/8 10:11
記念写真
樹林越しの鋸岳
2013年07月08日 10:45撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 10:45
樹林越しの鋸岳
やっぱり尖ってます。
2013年07月08日 11:11撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
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7/8 11:11
やっぱり尖ってます。
2013年07月08日 11:32撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 11:32
遠くに見える山並みは、草津白根とか白砂山方面でしょうか。
2013年07月08日 11:33撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 11:33
遠くに見える山並みは、草津白根とか白砂山方面でしょうか。
六林班方向
2013年07月08日 11:41撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 11:41
六林班方向
六林班への道の途中から鋸岳。この方向からは、尖ってません。意外とのっしりしています。
2013年07月08日 11:46撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 11:46
六林班への道の途中から鋸岳。この方向からは、尖ってません。意外とのっしりしています。
途中からの庚申山方面。歩いてきました。
2013年07月08日 11:52撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 11:52
途中からの庚申山方面。歩いてきました。
六林班峠。笹薮をかき分け到着です。
2013年07月08日 12:17撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 12:17
六林班峠。笹薮をかき分け到着です。
六林班からの道は、笹薮も少しだけ優しくなります。
2013年07月08日 12:17撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 12:17
六林班からの道は、笹薮も少しだけ優しくなります。
こんな沢を8本渡ります。
2013年07月08日 12:40撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 12:40
こんな沢を8本渡ります。
白樺。
2013年07月08日 12:51撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 12:51
白樺。
林の中まで光が差し込んで、すがすがしい感じです。
2013年07月08日 13:33撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 13:33
林の中まで光が差し込んで、すがすがしい感じです。
サルの群れと遭遇。写っているのはたぶんポス猿。隣は1号妻?それとも跡継ぎ?
2013年07月08日 13:53撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/8 13:53
サルの群れと遭遇。写っているのはたぶんポス猿。隣は1号妻?それとも跡継ぎ?
見晴への分岐で
2013年07月08日 13:53撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 13:53
見晴への分岐で
庚申七滝 高さは無いですが、結構な滝です。
右足突っ込んで、濡らしてしまいましたが。。
2013年07月08日 15:10撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 15:10
庚申七滝 高さは無いですが、結構な滝です。
右足突っ込んで、濡らしてしまいましたが。。
この滝も庚申講の重要な舞台のようです。
2013年07月08日 15:14撮影 by  u5010,S5010 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/8 15:14
この滝も庚申講の重要な舞台のようです。
撮影機器:

感想

皇海山に登るには、距離があって時間がかかるが
やっぱりやるからには、庚申山から鋸岳を経て登りたいと思っていた。出来たらコウシンソウも見てみたい。
朝の3時に家を出て関越・北関東自動車道を乗り継ぎ、大間々から足利方面へ北上する。
遠い。たっぷり2時間以上かけて銀山平についたときには、すっかり明るい。車が2台既に停まっている。
なんと関東地方の梅雨明けとか!!昨日発表だと。なのにラジオは北関東今日は雨と言っている。
空を心配しながら出発。曇り空。林道を一の鳥居まで1時間。途中ぬかるんで水溜まり有り。
一の鳥居はだいぶ年期が入ってさびれた感じ。ここがかつてのそっちこっちにある「庚申塔」の信仰の
対象として江戸時代参詣が盛んだったとは思えない。庚申信仰自体がおぼろ。
一の鳥居から庚申山荘まで1時間。みっちりと汗をかく。途中鏡岩の伝説等をみながら辿る。途中猿田彦神社跡を通る。
六林班からの帰り道で見晴台の分岐でサルの一群に遭遇したが、庚申山はサルにゆかりのある山らしい。

庚申山荘到着。林間にぽっかり空いた草原に、でぇーんと建っている。山小屋らしい建物だ。
周りの草原にクリン草が咲いていてとてもよい雰囲気。でも空はどんよりとして、今にも泣き出しそう。
早々に出発。間もなく、屏風のような岩場。くぐるようにして登って行く。岩場の連続である。
鎖場は足場がしっかりしている。途中の岩場で見晴しが良いところがあり、富士山か?と思う山型が!
うっすらと見えたので"もしや?"と思ったが、どうも浅間山らしい。
南に青空が見えるが、あたりはますます雲が厚く、ポツリポツリと来た。頼む、もってくれ。
庚申山頂は、樹林の中。少し北に行くとこれから辿る鋸岳と皇海山。そして日光方面を望む。
皇海山は雲がかかっていて、こんもりとした裾が見えるのみ。日光方面も同様。

これから鋸岳の上り下りが続く。途中腰ぐらいの笹薮で道を少し見失った。慎重に。
岩場は両神山八丁尾根とかに比べれば楽勝。途中ウサギギクとかタカネバラとかコザクラとかが
ご褒美のように少しずつ咲いていて嬉しい。このコースを来た甲斐があったというものだ。
鋸岳手前で、皇海山の雲が取れて全体を望む。針葉樹に包まれたその容姿は、どっしりと盛り上がっている。
鋸岳からの下りが急だ。不動の分岐からは登山者も増えて20人位。途中陽気な歌いながら登る人がいた。
4人組の一人が「〜はぁ六根清浄、お山は晴天」と威勢がいい。なんだ?と思ったら頂上で謎が解けた。
その一行は頂上に着くなり、A44枚ぐらいの紙の手製の横断幕を広げ記念写真を撮った。
「日本百名山全山登頂達成記念○〇○○君」とある。どうも100番目が皇海山であり、
今日この日だったようだ。缶ビールで乾杯してウキウキししている。陽気だ。
沼田方面から林道を詰めて短時間で登るのが、今ではすっかりメインになったようだが、
やっぱり皇海山は後回しになるらしい。100名山登山の人気を目の当たりにした瞬間だった。
そのコースからの人に聞くと、林道歩きはずっと植林の中で、景色もなく花もなく単調との事、
庚申山からのコースを来て良かった。花も眺めもあり、コースも変化に富んで楽しい。

下山は鋸岳まで登りかえして、六林班峠を目指す。この鋸岳〜六林班峠までが難所だった。
笹薮が深く背丈を超える。足元には倒木。いたるところに隠れていて危険。
道はあるのだが、藪漕ぎが延々と続く。心細くなってくる。熊に遭遇?今話題のマダニにくわれる?
ビクビクしながらも六林班到着。その先も袈裟丸まで続くのだろうか?
木の幹に慶応大の昔の記念パネルが貼ってあった。かつては良く歩かれていたらしい。
六林班峠からは、笹薮はあっても腰より下ぐらい。だいぶ歩き良い。但し長い。
山襞に沿って歩き、細い谷川を8本ぐらい超えて、斜面を横切る道が続く。
ほとほと飽きてきたころ、「見晴台分岐」の標識。ああここまで来たか、寄って行くか、と思った途端
あたりがザワザワと騒然となった。『何?』と見ると、サルの群れ!
いるいる。慌てて逃げる奴。地面を走る奴。木から木へ飛び移る奴。ケンカする子ザルの声。
子ザルが多い。枝にしがみついてこっちを見ている。見てる見てる、いっぱいいる。
「見晴台」の方を見ると、地べたに大きめの奴が座ってこっちを見ている。風格がある。こいつがボスか。
写真を、と追いかけたが、中々ピントが合わない。このボスザルだけを辛うじておさめた。

庚申山荘到着。途中ぽつぽつ来たのに、山荘に戻って見上げると、ぽっかり空いた真上の空が、青い。青い。
そうね梅雨明けねという青空だ。
小屋の人に聞くと、コウシンソウは既に時期を過ぎてしまっていて、6月中との事。
昔より咲く時期が早くなっているとも聞いた。今度来る時の宿題だ。

帰りに「庚申七滝」を見物。これも庚申信仰に関連してお参りに来る客が名所として見たり、また体を清めたとも。
但し現在は、橋のように続いていたらしい遊歩道も、川の水流の自然の脅威で壊れてしまい、通れない。
せっかくだからと、無理矢理滝壺近くに降りてみれば、バランスを崩して右足を登山靴ごと水の中へ。
まったく何やってんだと気持ちも暗く落ち込んだが、暗いのは心だけでなく、
気づいたら、空が急激に暗くなっていて、"あらら?"と思う間もなく強いにわか雨。
一の鳥居からの林道歩きの間、傘を出してさしたが、傘で間に合う雨ではなかった。
1時間のうちに胸から上以外はびっしょびっしょ!ずぶ濡れになってしまった。
片足川に突っ込んだなんて後悔は、とっくにどうでもいいぐらいにぐっしょりで、ひとり笑ってしまった。
この大雨も車に着くころには止んでしまうのだから、山の天気は恐るべし。岩場で無くて良かった。

庚申山〜鋸岳・皇海山は、いろいろあって実にオモシロイ。

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