スリルを味わう〜越前岳・呼子岳・鋸岳・位牌岳（山神社より周回）

2021年05月31日(月) [日帰り]

• GPS: 08:18
• 距離: 11.4km
• 登り: 1,217m
• 下り: 1,218m

コースタイム

日帰り

• 山行: 7:28
• 休憩: 0:48
• 合計: 8:16

5:26 須山愛鷹登山口
6:03 6:03 愛鷹山荘
6:07 6:07 富士見峠
6:35 6:39 鋸岳展望台
7:00 7:00 北白ガレン
7:19 7:19 富士見台
7:43 7:50 越前岳
8:26 8:27 高場所尾根への分岐
8:37 8:46 呼子岳
8:56 9:01 割石峠
9:10 9:12 蓬莱山
10:21 10:21 大沢入林道分岐
11:05 11:22 位牌岳
12:03 12:04 前岳
13:10 13:10 割石峠・前岳分岐（東沢）
13:39 13:41 須山愛鷹登山口
13:42 山の神駐車場

天候

曇

アクセス

利用交通機関：

自家用車

登山口前の山の神駐車場（30台程度駐車可能）

コース状況／危険箇所等

1）須山愛鷹登山口〜越前岳（一般区間）

・登山口からなだらかに登り、短くやや急登した後、山腹を緩やか／なだらかに登る。
・高巻したら、間も無く愛鷹山荘が現れ、稜線が見える。
・山荘からやや急登すれば、富士見峠。
・峠からは、概ね緩やか／なだらかに登れば、富士見台。
・富士見台から少しダウンした後、緩やか／なだらかれば、越前岳に至る。

2）越前岳〜蓬莱山（一般区間）

・越前岳よりやや急降した後は、高場所尾根分岐からのやや急降、呼子岳へはやや急登を除き、概ね、緩やか／なだらかにアップダウンして呼子岳へ。
・呼子岳からはやや急降して割石峠へ。
・割石峠からは急登した後、緩やかにアップダウンすれば、蓬莱山。

3）蓬莱山〜位牌岳（「非常に危険、立ち入りは遠慮ください」区間）

●警告の通りで、個人的には、妙義山上級者コース並みです。
●ロープ・鎖がしっかりあります（設置して下さった方、大変だったと思います、感謝）が、ロープの支点が抜けて浮いている箇所がありました。
・岩壁のヘツリ（例えば不帰のキレット）が怖くなければ大丈夫でしょう。
●雨上がりで濡れていると難度が増します。雪があると更に危険です。
〇ルートは概ね明瞭で、4〜5ヵ所にルート標識が立ってました。一部、山腹をトラバースする所で不明瞭な箇所がありました。
●山腹をトラバースする所で足元が不安定な箇所が数ヵ所あり、気を遣いました。
・急登・急降を何度も繰り返します。途中で緩やかな部分があり、急登・急降は終わったと思っていたら、再び、現れます。
〇チムニー状の岩壁辺りが核心部です。
〇個人的な感想としては、チムニー状の岩壁を下るのは恐怖心がありそうで、逆回りの方が難しそうに感じました。


4）位牌岳〜須山愛鷹登山口

・概ねなだらかに下り、緩やかに登り返せば、前岳。
・前岳からはロープ付きの急降が続く。ブナダテ尾根あるいは笠新道のミニ版と思えば良いでしょう。
・急降を終えた後はなだらかに下って、割石峠・前岳分岐（東沢）へ。
・東沢からは林道をなだらか／平坦に下り、広い沢を渡渉すれば、須山愛鷹登山口は近い。
・なお、林道の最初の部分は相当荒れており、一部では登山道の様相を呈していました。

※　平坦 ＜ なだらか ＜ 緩やか ＜ やや急 ＜ 急 ＜ 激急

写真

5/31 5:23

（振り返って）山神社・須山登山口前の駐車場。黄丸は簡易トイレ。

5/31 5:22

駐車場の先に、登山口。

5/31 5:25

05:25須山愛鷹登山口

5/31 5:27

登り始めは、なだらか。

5/31 5:42

斜度を増す。

5/31 5:48

山腹をなだらかに登る。

5/31 5:57

崩落を避けて高巻く。

5/31 6:01

愛鷹山荘

5/31 6:02

愛鷹山荘。無人・無料の避難小屋。ここから、短くやや急登して尾根に乗る。

5/31 6:07

06:07富士見峠。右折すれば、黒岳。今日は視界がきかないから、スキップし、左折して越前岳へ向かう。

5/31 6:07

（参考：2017年1月17日撮影）黒岳より

5/31 6:13

緩やか

5/31 6:15

なだらかの繰り返し。

5/31 6:28

えぐられた登山道が多い。

5/31 6:36

06:36-40鋸岳展望台。ルート（黄矢印）から少し離れます。

5/31 6:37

ギザギザの尾根が鋸岳。中央やや左のピークは位牌岳。越前岳から、この稜線を辿って位牌岳に向かいます。

5/31 6:59

07:00北白ガレンの縁から少し離れて通過します。崖縁まで進んでみると、

5/31 7:00

崩落地（北白ガレン）。

5/31 7:01

これから歩く、呼子岳〜鋸岳（蓬莱山）〜位牌岳〜前岳。

5/31 7:18

富士見台

5/31 7:19

07:19富士見台。残念ながら、今日は富士山はガスの中。

5/31 7:19

（参考：2017年1月17日撮影）

5/31 7:20

軽くダウン

5/31 7:23

心の目で見る富士山。ルート上、ミツバツツジが少だけし残ってました。シロヤシロ、ヤマツツジは全く見ることはできませんでした。

5/31 7:42

越前岳

5/31 7:43

07:43-50越前岳。

5/31 7:43

（参考：2017年1月17日撮影）

5/31 7:51

駿河湾、田子の浦、富士市市街地

5/31 7:53

越前岳からは、やや急降。

5/31 8:06

位牌岳に至る稜線。呼子岳（黄矢印）の奥には薄っすらと伊豆半島が見えてました。

5/31 8:13

斜度が緩み、緩やか／なだらかに。先行者は越前岳で遭遇した地元の80才の方。呼子岳までご一緒させていただきました。現在は、愛鷹山、天子ヶ岳、長者ヶ岳、毛無山などを週2回程度登っているとか、今日は、十里木から呼子岳をピストンされるそう。

5/31 8:27

（振り返って）痩せ尾根

5/31 8:27

08:28-29高場所尾根への分岐

5/31 8:28

左ピークが呼子岳。

5/31 8:28

分岐から、やや急降。

5/31 8:40

左折して割石峠へ。右が呼子岳頂上。

5/31 8:44

08:40-45呼子岳

5/31 8:47

越前岳〜呼子岳の稜線。

5/31 8:54

急降

5/31 8:55

08:56-09:01割石峠

5/31 9:00

割石峠を振り返る。

5/31 9:00

急登して稜線に乗り、

5/31 9:07

（振り返って）稜線を進んで、

5/31 9:07

ピークを超え、

5/31 9:08

蓬莱山（左ピーク）へ。右奥は、位牌岳。

5/31 9:11

09:10-12鋸岳（蓬莱山）

5/31 9:12

ここからが本日のメインディッシュ。
なお、下の山頂標識にある「天狗の畑」は見逃してしまいました。割石峠から急登した辺りにあったようです。

5/31 9:14

手前のピークを巻いて越え、2番目のピークを巻く登山道と登山道に沿って張られたロープを見下ろす。
橙丸の所は、左に鎖、右にロープがあり、ロープの方が容易でした。

5/31 9:16

急降した後、最初のピークを巻いて越えます。

5/31 9:17

（2つ前のショットの橙丸の部分）ピークを巻いて超える鎖。でも、この鎖を使わずに、右にあるロープで登りました。

5/31 9:21

急降

5/31 9:23

鋸の歯を仰ぎながら、

5/31 9:25

トラバース

5/31 9:26

急降

5/31 9:29

前方の壁を登るのかと思いながら急降した所、手前の岩との間にあるチムニーを登り、岩壁の裏をトラバースしてからピークへ登った。このルートの核心部です。

5/31 9:32

（振り返って）急降してここに降り立ち、

5/31 9:32

チムニー(下部）

5/31 9:33

(中部）

5/31 9:34

（振り返って）(中部）

5/31 9:34

（上部）

5/31 9:36

チムニーを登り切ると現れる、トラバース路。

5/31 9:37

（振り返って）黄丸の所が、チムニー状の壁を登り切った所。続くトラバース路の足元は不安定（黄矢印部分は崩落）。

5/31 9:39

トラバース路を進むと、ルートが分り難くなるが、上へ。

5/31 9:42

（上手く合成できませんでしたが、雰囲気を味わって貰うために、敢えてアップ）
ピークへ急登。山影は、越前岳。

5/31 9:42

（振り返って）

5/31 9:44

（振り返って）越前岳から黒岳に続く稜線。

5/31 9:47

右奥が位牌岳。右下のロープを使って下って、前方ピークに登り返したような気がする。

5/31 9:51

トラバース

5/31 9:53

アップ

5/31 9:58

所々に、ちゃんとしたルート案内板あり。

5/31 10:01

前方ピークへ。位牌岳が近付くが、まだまだ。

5/31 10:06

ピークへ急登。

5/31 10:15

なだらかになり、これで、急登・急降は終わったと思ってました。

5/31 10:19

（少し開けた所）前方に位牌岳。近くに見えるが、間に一山あります。

5/31 10:21

（振り返って）10:21大沢入林道分岐。エスケープ路ですが踏み跡は薄かったです。

5/31 10:26

急登

5/31 10:28

急降を再開。

5/31 10:32

（振り返って）足元不安定なトラバース。

5/31 10:35

（振り返って）続くトラバース。

5/31 10:36

アップ

5/31 10:38

ダウン

5/31 10:39

アップ

5/31 10:41

（振り返って）

5/31 10:46

（振り返って）ようやく、急登・急降は終わる。が、最後に位牌岳へのやや急登がまだあります。

5/31 10:49

駿河湾、富士市街地。

5/31 10:51

やや急登

5/31 10:53

崩落脇を通過

5/31 11:01

5/31 11:05

位牌岳頂上手前

5/31 11:05

位牌岳で今日、遭遇したお二人目。蓬莱山〜位牌岳を何度か歩いたそうです。このルート、かつてはピークを超えて歩けたが、崩落によってルートが変わり、現在は巻く部分がチョコチョコあるとのこと、道はしっかりしているので、岩場を怖がらなければ大丈夫とのことでした。

5/31 11:05

11:05-22位牌岳。樹林に囲まれていますが、南に、駿河湾を望めるポイントがありました。

5/31 11:22

前岳になだらかに下り始める。

5/31 11:27

越前岳〜黒岳の稜線の先に、富士山があります。心の目で見ましょう。

5/31 11:28

肉眼では薄っすらと、三ッ峠山、御正体山、大室山。

5/31 11:32

丹沢はガスの中。

5/31 11:32

（拡大）大山

5/31 11:48

越前岳、富士見台、北白ガレン、黒岳

5/31 11:49

前岳の右奥に、金時山、明神ヶ岳、箱根山

5/31 11:50

箱根山、大涌谷の噴煙

5/31 11:53

直進する踏み跡がありますが、ここから稜線に乗ります。

5/31 12:03

前岳

5/31 12:03

（振り返って）12:03-04前岳。眺望はありません。

5/31 12:03

標識に従って左の薄い踏み跡を辿って、山神社へ下ります。

5/31 12:19

急降の

5/31 12:22

（振り返って）連続です。

5/31 12:27

5/31 12:47

5/31 12:50

急降を終える。ここが、「北尾根取付」だろうか？

5/31 12:52

なだらかに下る。

5/31 12:56

（振り返って）涸れ沢を横切る。

5/31 12:56

ケルンの方へ進み、砂防堤の脇を下る。

5/31 13:09

林道が現れた。割石峠・前岳分岐（東沢）。

5/31 13:10

（振り返って）13:10割石峠・前岳分岐（東沢）

5/31 13:11

荒れた林道を下り始める。

5/31 13:14

（振り返って）崩壊

5/31 13:15

崩れた土砂で埋まって、もはや、登山道にしか見えない。

5/31 13:18

左に砂防堤。やっと林道らしくなりました。

5/31 13:21

愛鷹ブルー？？

5/31 13:31

広い沢を渡渉。

5/31 13:31

渡渉を終えれば、舗装路に変わり、山の神駐車場は近い。

5/31 13:32

（振り返って）

5/31 13:39

須山愛鷹登山口と、右奥に木々越しに駐車場。

5/31 13:41

駐車場に戻ると、7〜8台に増えてました。お疲れ様！！

撮影機器：

COOLPIX S7000 ニコン

iPhone 5s Apple

PowerShot SX620 HS CANON

感想

ゴンパパ

・強羅にある保養所が6月末で閉鎖になるとのこと。この保養所を足掛かりに、多くの箱根近辺の山行を楽しませてもらったので、お別れに強羅へ出かけた。

・これが最後なので、気になっていた、愛鷹山の越前岳〜位牌岳の赤線繋ぎを決行した。

・「コース状況」に記載した通り、予想を上回る難易度の高いルートで、久し振りに緊張するとともに、スリルを楽しみました。