笠ヶ岳


- GPS
- 12:28
- 距離
- 20.6km
- 登り
- 2,194m
- 下り
- 2,212m
コースタイム
08:15杓子平(休憩5分)→09:20抜戸岳分岐(休憩5分)→
10:20笠ヶ岳山荘(休憩5分)→10:50笠ヶ岳山頂(休憩50分)→
11:50笠ヶ岳山荘(休憩5分)→12:55抜戸岳分岐→13:55杓子平(休憩5分)→
15:55笠新道登山口(休憩5分)→16:45左俣林道ゲート→17:00無料駐車場
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
杓子平から稜線分岐までの間で、稜線近くの登りは浮石が多く、落石の危険がありますので注意が必要です。 |
写真
感想
そこそこ距離のある日帰り山行をやりたかったので、笠ヶ岳の笠新道ピストンに挑戦することにしました。
他の記録をいろいろ参考にさせてもらいましたが、休憩含めると行動時間は12時間超になると予想されるので、なるべく早い時間からの行動が必要です。
しかし、ある程度の睡眠時間と、自宅からのアクセス時間を考えると、スタートは04:00前後となります。となれば、日の長い今の時期が最良とも考えました。
自宅を01:45に出発し、途中コンビニでの買い物と道の駅でのトイレを済ませ、無料駐車場には04:00に到着。しかし、既に満車のバリケードが・・。どうしようと思っていたら、ガードマンが深山荘専用駐車場に案内してくれました。ちょっと遠いけど、しかたありません。準備をして04:10に歩きはじめました。
最初はヘッドランプをつけていましたが、左俣林道ゲートを超えしばらくすると、だんだんと明るくなってきたので、ヘッドランプをしまいました。
そして、笠新道登山口へ到着。
2名の方が、今から登山口へ登るべく水の補給等をされていました。
私もここで、今から酷使されるであろう足腰膝を念入りにストレッチし、気合を入れて出発しました。
前日からの予報通り、天気は快晴。絶好の登山日和。
登山道の周りには、色とりどりの花が咲いており、とてもいい感じです。
ということで、最初は調子よく歩いていましたが、さすがに急登で有名な笠新道はヘビーでした。結構登ったつもりでしたが、出会った標識が「杓子平までの中間地点。標高1920m。」。
「山頂までの中間地点ではなくて、杓子平までということは、まだ3分の1ぐらいか?」とか、
「いやいや、林道歩きも含めればちょうど半分ぐらいじゃないか?」とか、
いろいろ考えていましたが、いずれにしても頂上まではまだ1000mくらいの標高を登らなくてはいけません。
少し心が折れそうになりましたが、「足を動かしていればいつかは着くもんだ」と自分に言い聞かせながら、登って行きました。
後ろを振り返れば、槍穂の稜線が逆光の中で黒々と聳えています。
そして、焼岳が朝日を浴びて輝いていました。
杓子平に到着。目に飛び込んできたのは、ハイマツの緑、黒褐色の岩、残雪の白に彩られた鮮やかな夏山の風景でした。こちら側は、朝日をまともに浴びて、絶好のコントラストです。今までの疲れが一気に吹き飛びました。
素晴らしい景色の中を、目指す稜線へ向け登って行きます。稜線手前の登りは浮石が多く、落石を起こさないように細心の注意が必要です。現に、私の前を登っていたグループが落石を起こしてしまい、思わず「ラーク」と叫びました。幸い、下方に居た方もそれに気づいて待避されたので、問題はありませんでした。
稜線まで出ると、そこには大パノラマが待ち受けていました。
右も左も最高の景色です。今日のような良い天気に巡り合わせてくれたことにただ感謝するばかりです。が、めざす笠ヶ岳はまだまだ遥か彼方。
エネルギーと水分を補給し、さらに気合を入れて目的地を目指します。
ここからは、緩やかながらもアップダウンを繰り返す稜線歩きです。
しかし、この稜線歩きが結構堪えました。とくに、笠ヶ岳山荘手前のキャンプ地に入ってからの登りでバテバテ状態です。そんなとき、岩にペイントで「ガンバ」の文字が・・。ここは誰もがバテるポイントなんだろうなと思いました。
とりあえずこのメッセージで少し元気をもらい、また歩き続けることができました。
なんやかんやで、ようやく笠ヶ岳山荘へ到着。トイレと小休憩をとり、山頂を目指します。
山頂手前には祠があり、また標識もあったので、てっきり山頂に着いたものと思ったら、山頂はそこよりわずかに左方にありました。
山頂には3名の先行者の方がおられました。
山頂からは、360度の絶景が見渡せました。
とりあえずくつろげる場所を確保して、大休憩に入ります。
目の前が槍ヶ岳になるようなビューポイントを選択し、塩タンをあぶりながらまずはビールで乾杯。この世で最高の贅沢の瞬間です。これが本当の今日の目的かも・・。
もっとゆっくりしたいところですが、これから長大な下山という作業が待ち受けています。山頂からも新穂高ロープウェイの周辺が見えましたが、「あんなところまで今から降りんといかんのか?」と非常にブルーな気持ちになります。
ぐずぐずしていても仕方が無いので撤収することにしました。
一旦、山荘に寄り水を補給して出発です。
稜線を歩いていると、続々と登山者とすれ違います。
そして、杓子平までの下りでは、本当にたくさんの登山者とすれ違いました。
杓子平で小休止し、後は登山口へ降りるだけということで笠新道を降り始めましたが、途中で足の裏の皮が剥けそうな違和感があったので靴下を交換しました。
長い下りで足の筋肉に踏ん張りが無くなり始め、膝にも少しずつ違和感が出始めたころに、ようやく登山口まで降りてくることができました。
ここまできたら後は林道を歩くだけです。
何とかやり遂げた、という達成感でいっぱいです。
おそらくワサビ平小屋までのハイキングであろう年配者のグループに、「笠へ行って来られたんですか?」と聞かれ、「ええ、今日の朝5時にココから登って今降りてきました。」っていったらびっくりされていました。
少し休憩の後、林道をてくてく歩き、無事駐車場に到着しました。
笠ヶ岳は下から見ても格好のいい山ですが、登ってみて、山頂から見る景色の素晴らしさに本当に感動しました。また、登る過程の景色も素晴らしく、登山道にも変化があり、総合的にとてもいい山だと思いました。
本当に充実した、素晴らしい山行でした。
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