笹子雁ヶ腹摺山
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.2km
- 登り
- 1,185m
- 下り
- 1,153m
コースタイム
- 山行
- 6:01
- 休憩
- 1:24
- 合計
- 7:25
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
笹子駅〜笹子雁ヶ腹摺山:特に問題ありません。新中橋の登り始めと笹子雁ヶ腹摺山山頂直下が急登です。米沢山への登りは急登で鎖場が3〜4個所あります。お坊山〜大鹿峠:枯葉が溜まっていて平坦な所でルートが分かりにくい所がありました。所々にピンクのテープがあるのでそれを手掛かりにルートファインディングすれば問題ないと思います。景徳院に向かうには大鹿峠から一旦左の尾根道を登り、送電線の鉄塔が見えた所を左に進みます。氷川神社を過ぎて下ると、鹿対策の扉があるので開けて閉めて通過します。道路に出る直前で民家の庭を通らせてもらい、右に進むと景徳院に行きます。景徳院の手前で左折すると甲斐大和駅に向かう道路に出ます。大菩薩湖方面からの道路に合流した所にバス停とトイレがあります。景徳院にもトイレはあります。 登山ポストはありませんでしたが、笹子駅から国道20号線に出た所に駐在所があるので、作成して持参していればそこで出せると思います。私は今回作成した登山届を忘れてしまったので出しませんでした。 |
その他周辺情報 | 甲斐大和駅で待ち時間があったので、国道20号線沿いのセブンイレブンで飲み物とアイスクリームを買い、ホームのベンチで飲食しました。 |
写真
感想
4月に牛奥雁ヶ腹摺山に登った時、次は笹子雁ヶ腹摺山だと思っていました。これで雁ヶ腹摺山3座完登しました。大月周辺の山の魅力にも引き込まれたようです。名前の知らなかった山ばかりで、次はあの山に登って見たいなどと模索しています。
当初の計画では、笹子駅からバスを利用して新中橋の登山口まで入る予定でしたが、当日気温が上がる予報だったので少しでも早く登山を開始した方が良いと判断し、笹子駅から歩きました。今回の登山のもう1つの魅力は笹子トンネルの上を歩くことでした。国道20号線、中央自動車道、JR中央線の笹子トンネルは笹子雁ヶ腹摺山〜米沢山間の下をそれぞれ走っています。一番利用しているのは車で通る中央自動車道の笹子トンネルですが、その上を歩くと言うのも、実感は伴わないのですが、想像の上では魅力のあることでした。その中央自動車道の笹子トンネルの入口が国道20号線の黒野田橋近くから見えました。
山中に入ると登山道は殆ど森の中だったので、空気はひんやりしていて気持ち良かったです。心配した程暑くなくて午前中は気持ちよく歩けました。ときどき聞こえる鳥のさえずりやエゾハルゼミの絶え間ない鳴き声も
心地良かったです。出だしと最後に急登がありましたが、順調に笹子雁ヶ腹摺山に登ることができました。
誰にも会わないかと思っていましたが、山頂で2人の方にお会いしました。お1人は先客で、アンテナを広げて無線交信をされていました。もう1人はほぼ同時に笹子峠の方から登頂された方でした。その方とはベンチで休憩しながら暫しお話しました。この界隈の山はほぼ登られている方のようでした。笹子雁ヶ腹摺山は初めてのようでしたが、どこか他で見た三角の山が気になりそれが笹子雁ヶ腹摺山だったようです。その方は笹子峠からの往復でした。
この先の縦走路は尾根上のアップダウンだなと思っていたのですが、いきなり尾根から外れて右に下りました。この時地形図をよく見て、支尾根が北に伸びていることに気付きました。縦走路は途中から派生している尾根のようでした。この先にもそういう支尾根や登山道があるようだったので気を付けようと思いました。
余り期待していなかったのですが、縦走路上でも樹間から富士山が見られたり、縦走路上の山々が見える所もあったり、ヤマツツジがところどころで見られて目を楽しませてくれました。米沢山の手前で左に折れる所では、右に10m程進むと南面が開けた切り立った展望所に出ました。ここでも富士山は見られましたが、薄雲で見づらいところにさらに雲が掛かり始めていました。
米沢山への登りは鎖場が3〜4個所あり、このルートで一番緊張する所でした。頂上は樹間で展望は効きませんでしたが、標高が1357mで笹子雁ヶ腹摺山とほぼ同じです。「よねざわやま」ではなく「よけざわやま」と言うことや別名「矢平峰(やだいろみね)」とも言うようですが、気になる山名です。
お坊山と言う名前も興味を引きますが、山容が丸いからでしょうか。こちらは台地上の山頂の手前で西面が開けていたり、山頂の北西面が開けていて展望ができました。目視では南アルプスの白峰三山や甲斐駒ヶ岳が薄っすらと確認できましたが、写真ではハッキリしませんでした。透明度の良い時期だったらより素晴らしい展望が楽しめそうです。今回の山行の最高到達点でした。
ここから大鹿峠を経て景徳院へ下るルートはガイドブックでも迷いやすい所があると書かれていたので注意して歩きました。単純な尾根歩きではないので、思わぬ所で左に下ったり右に曲がったりするので、標識やピンクリボンを見落とさないようにしました。1個所落ち葉が敷き詰められた鞍部で踏み跡を見失い迷いましたが、分かりやすい登山道がある筈と、冷静に元に戻ってピンクリボンを見つけ、復帰できました。
大鹿峠はベンチもありましたが、それと不釣り合いに左側が切り立った崖になっていて規制のロープも張られていました。崩落が進んでいる感じでした。右には吉久保入口バス停に出る登山道がある筈ですが、確認していません。大鹿山に続く巻き道が右にありました。景徳院へは左の尾根道を登り送電線鉄塔の手前を左に曲がります。確認で真っ直ぐ登って鉄塔下まで行ってみましたが、特に展望もなく行き止まりでした。丁度先行者がいらしてこの日会った3人目の方でした。
景徳院への下山道はよく整備されている感じでした。所々で落ち葉が絨毯のように降り積もっていました。それ程急ではなく左膝が悪い私にはありがたかったです。さすがに午後の気温は木陰でも暑かったですが、思っていたより早く氷川神社が見えてきて程なく田野集落に降り立ちました。
最後、民家の庭が登山道になっていてビックリしましたが、迷惑にならないように通らせてもらいました。
左に曲がった方が甲斐大和駅に向かうには近い筈ですが、景徳院や景徳院入口バス停に出るには右に曲がります。事前に見たレコで景徳院が武田勝頼公の菩提寺だと知っていたので景徳院に寄りました。本殿と奥のトイレに寄ってから勝頼公のお墓や生害石などを見ました。上杉謙信と並び称された武田信玄ですが、上杉家は米沢に左遷させられたものの江戸時代までしぶとく栄えた一方、武田家は勝頼公の代で滅亡しています。余り歴史は詳しくないのですが、家来に裏切られて妻や子と共に自害して果てた悲劇を思うと運命の非情さを思わずにはいられません。
甲斐大和駅に向かう車道歩きは日差しを浴びて暑かったですが、笹子雁ヶ腹摺山かなと思われる山が見えて、車道歩きの労が報われた気がしました。副産物の収穫があった山行でした。
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