猿倉〜天狗山荘 まさかの降雨で白馬縦走は断念
- GPS
- 11:17
- 距離
- 19.1km
- 登り
- 2,043m
- 下り
- 2,062m
コースタイム
- 山行
- 6:02
- 休憩
- 0:11
- 合計
- 6:13
- 山行
- 4:42
- 休憩
- 0:13
- 合計
- 4:55
8/4 天狗山荘7:33→9:25白馬鑓温泉→11:06小日向コル→12:24猿倉
天候 | 8/3 曇り 稜線は晴れ 午後曇り 8/4 雨のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(午前3時30分の時点で9割以上埋まっていた) |
コース状況/ 危険箇所等 |
白馬鑓温泉手前の雪渓は軽アイゼンが必要(自分は登りは不使用、下りは使用したが雨のため雪がゆるんでおりナシでも大丈夫そう) 白馬鑓温泉から少し登ったところの鎖場は雨の日は滑りやすく大変危険 |
写真
感想
天気予報を見るとこの週末は北陸地方で梅雨が明けそうな感じ。
これは北アルプス北部へ行くしかない、と昨年8月末に行ってガスの中だった白馬縦走を再び、という訳でプランを考えた。(昨年はさらに不帰キレット〜八方へ縦走)
テン場はその際とても気に入った天狗山荘に。
昨年は大雪渓から杓子岳、白馬鑓と縦走し天狗山荘へ行ったが、今回は鑓温泉から直接天狗山荘へ上がることとする。
で、翌日は白馬三山を逆方向から縦走し大雪渓を下るというコースに。
当日はかなりの登山者が見込まれるので、普通の人とは逆回りで混雑を避けようと考えた。
直前の「山の天気」はあまり良くない予報だったが、まぁ行ってみよう、という訳で3日の午前1時に自宅発。猿倉の駐車場には3時30分過ぎに到着。9割以上埋まっていたがなんとか空きを見つけて駐車することができた。
夜が白みはじめるまで少し仮眠。4時30分過ぎに猿倉荘を出発した。
鑓温泉経由のコースははじめて通るが、小日向のコルまでは緩やかな登りが続き足慣らしにちょうど良い。その後は厳しいトラバースが続くが標識やマークに従えば問題ない。鑓温泉直下の大きな雪渓は斜度が緩やかなので登りはアイゼンなしで大丈夫だった。
鑓温泉のトラップに引っかかることなく(入浴するとそれ以上登る気持ちが萎える?)、濃いガスの中先へ進む。
険しい鎖場を過ぎるとお花畑が広がる楽園に出る。
少し緩やかに登ると、あっという間にガスが晴れ、白馬の峰々が鮮やかに見えてきた。
どうやら雲の上に出た様子。梅雨明け間違いなしの青空に感激だった。
さすがに夏の太陽は暑い。大出原を過ぎると登りもキツくなり汗が吹き出す。
しかしこれぞ夏山という光景は間違いなく登るモチベーションを高めてくれる。
早く稜線の向こうの景色が見たい。
10時20分、猿倉から6時間弱というハイペースで鑓温泉分岐着。
黒部の谷の向こうには雲に隠れつつある剱岳が。なんとか間に合った。
10時40分、天狗山荘到着。こんな時間なのでほとんど人はいない。
テント設営後は例によって「飲みモード」に入り、まったり過ごした。
残念ながら午後はガスに巻かれ眺望はなくなってしまった。
ここのテン場はなんとソフトバンクが使える。小屋の自炊室では圏外だったので、下界(もしかして八方池あたりから?)の電波が届くのか?
昨年はドコモだったので感動はなかったが、2700Mの稜線でソフトバンクが使えるとは驚きだった。
iPhoneで「山の天気」を確認。明日は大丈夫そう。少し風が強くテントがバタ付くが、今日はあまり寝ていないので早々に眠りに。
午前0時過ぎにトイレに出た時は風が若干強いものの星が出ていた。
が、3時頃からテントをたたく雨音が。通り雨ですぐやむだろうと楽観していたが、時折強く降ったりでなかなかやみそうもない。
スマホで雨雲の動きを見ると、どうやら富山から北アルプス一帯は大きな雨雲にすっぽり入った感じ。えーっ、いつのまに?
雨雲の動き予想では10時頃まで雲の中らしい。
4時30分を過ぎ起床予定時間となったが風雨が強くテントの撤収も難しい。
(それよりもトイレに行きたい)
5時過ぎに雨が小降りになったのでトイレへ行くも、再び強く降ってきたのでテントの中へ。この時点では多くのテントが残っていたがカッパを着て撤収を始めている人もいた。
白馬方向へ縦走するにはまだまだ時間的な余裕がある。
雨の中、カッパを着てテント撤収という情けない作業はやりたくない。
テントの中でスマホをいじったりで時間を潰す。(雨だと電波状態が悪いのかすぐに圏外となって不安定)
7時前に雨がやんだので、素早く?テント撤収。自炊室へ駆け込みザックのパッキングやザックカバー、スパッツ装着など準備を進めていたところ、再び強く降りだした。
もうキリがない。長く待機しているのも退屈だし、準備完了したので出発することに。
進む方向は同じなので、とりあえず鑓温泉分岐まで行って判断しよう。
稜線に出ると風が強く寒い。薄い手袋しかないのであっという間に手がかじかんでしまう(防水ではないのでびしょ濡れ)。ここから白馬方面へは白馬鑓への登りとその後アップダウンがいくつかある。自分は汗かきなので、大量の発汗後の低体温症が怖い。
それよりもこんな天気の中、昨年通ったコースを再び進む意味は全くない。
という訳であっさり鑓温泉分岐から来た道を戻ることとなった。
稜線を離れると風はおさまったが雨は相変わらずかなり強く降っている。
死亡事故が何件も起きている鎖場はストックをしまって慎重に下りる。
それにしてもこんなややこしいところしかコース取りできないのか?これでは事故が減らないのも当たり前に感じる。
鑓温泉直下の雪渓が終る頃から雨はやみ、青空も見えてきた。雨雲予想の通りの展開だが、稜線方面は厚い雲がかかったまま。
小日向のコルを過ぎると時折日が射す陽気となり、お昼過ぎ、汗だくになって猿倉帰着。
泥だらけの靴を履き替え、さぁ帰ろうと車のエンジンスイッチを押すも、カッカッカッと虚しい音がするだけでエンジンが回らない。
ありゃー、バッテリーあがった?
さぁ大変。JAFを呼ぼうにもここは携帯が圏外で使えない。周りには登山者の車がたくさん駐まっているのでヘルプを頼もうかと思ったが、ケーブルも持たずに頼むのは失礼だろう。
携帯が使えない時点でかなり凹んだが、猿倉荘へ行って電話を借りJAFに無事連絡が付いた。幸い会員なのでスムーズに話が進み、2時間後にここまでヘルプに来てくれることに。
ここ猿倉は標高1250Mでひんやりと涼しい。車のドアを空けて昼寝三昧で待つ。
JAFは予定よりも少し早く駐車場内まで自分の車を探して来てくれ、ケーブルを繋いで5分もかからずに復旧。
本当に助かりました。ありがとう。
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