白山:三の峰
- GPS
- 08:56
- 距離
- 13.8km
- 登り
- 1,533m
- 下り
- 1,539m
コースタイム
- 山行
- 6:52
- 休憩
- 1:56
- 合計
- 8:48
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
白山山系の三の峰は確か関西に来た翌年だから、昭和45年に市ノ瀬から無名尾根を藪漕ぎして登ったことがあったが、それきりである。花が多くて有名な白山系は何処の山も花を愛でに行くそうだ。そんなことを考えて、本当に久しぶりに刈込池周回も兼ねて来てみた。しかし、何時もの山と違って標高が高いこともあってバテバテの歩きで、あわよくば別山平までもと気持ちはあったが、あえなく三の峰止まりとなってしまった。
勝原からR158に分かれて進むと、林道走りかと思ったら県道であるとのことで全面舗装だし、良い道で上小池駐車場に到着すると、ほぼ満車であったが、何とか止められて良かった。
駐車地から下の林道と合流して刈込池分岐を過ぎると、左に三の峰登山口の標識を見て、階段をのぼる。しばらくすると広場に出ると、山越邸跡の標識があった。何か謂れのあるお方のお屋敷でもあったのだろうか?
深い樹林の道は雑木林で朴ノ木や山毛欅の木も茂るうす暗い湿った道だ。その内、傾斜が強くなって岩がゴロゴロしだすと稜線で、六本檜だ。稜線登山路にはアカモノが道脇にズーっと咲き続けている。徐々に周囲が見渡せるようになると、上部に高い峰が見えるが、目指す三の峰がどれかは判らない。すぐ上に大きな岩が見えるのが剱ケ岩だろう。そのあたりから急傾斜の岩がらみの尾根となって、体の動きが遅くなるのが自分で判る。
休憩を繰り返して、更に天を突くかのようなピークを上に見て進むと、先行者2名がトラバースをしていたが戻ってきて、下を指さしている。登山路のすぐ脇に何と珍しい花が咲いているではないか?思わず花の写真で疲れを忘れていた三の峰避難小屋はもうすぐなので頑張って小屋まで進む。避難小屋は立派な作りで、中も綺麗でトイレもある。
ゆっくりとランチ後、東に雪田がある手前にハクサンコザクラがあるというので、雪田方向に10mも進むと道との段差部に健気な花は元気よく咲いていた。三の峰山頂はそこから直ぐで、山頂には珍しい花やハクサンコザクラの有りかを教えて戴いたカップルもいた。
昔来たはずの山頂は何の記憶もないし、何処を登って来たのか?確認しようとすれどガスが一面を覆っていて何も見えない。ガスの切れ目を確認しようと待ったが埒が明かないようなので、ここで今回の最終到達点にして下山とした。
避難小屋まで戻って越前三の峰直下までくると下るべき尾根が見えるが急傾斜の尾根が長々と続いている。周りの山々はガスと少し霞んで山座同定はしにくいが、それよりもこの周辺の山を知らないので、何も判らないと言った方が正確だ。うんざりしながら急斜面と岩だらけの道を歩くが、足がガクガクするのを身にしみて感じながらであった。六本檜まで来て少しホッとするものの、まだまだ下りは待っている。すると後ろから若者が降りてきた。そういえば今朝この六本檜の上で追い越された若者で、「別山まで行って来たか?」と聞くと、当然のように「行ってきた」とのことだ。この時、歳の差を感じた。そろそろ年貢の納め時かも知れないと。
林道登山口に降りて、刈込池迄まだ登りがあるのがつらかった。石段の段差の大きなステップに足を上げるのが辛いのだ。這う這うの体で石段が終わると小尾根状の平たい道を進むと右に刈込池が見えてきた。思った以上に大きな池で周りは木々が池に今にも着くほど下がっている。それぞれの木の葉にはモリアオガエルの卵塊がものすごい数がぶら下がっていて、まるで花が咲いているようだ。池にはそのオタマジャクシを待つアカハラが無数いるのがよく判る。生き物の生態系を教えてくれる場面である。
刈込池からは深い樹林を歩いて峠状を越えると、急斜面の階段が続くとんでもない道だ。ここを登りに使わなくて良かったと心から思えるような斜面だ。ようやく階段も終わって、谷にかかる橋を渡ると林道で、少し登ると駐車場だ。やっとのことで戻って来たな!と感ずるほどで、やはり年には逆ら得ないのだと知るいい機会であった。それにしても花が多い良いコースであった。
”八”
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