仙丈ケ岳(みごとな3つのカール)


- GPS
- 09:00
- 距離
- 8.7km
- 登り
- 1,183m
- 下り
- 1,180m
コースタイム
5:40二合目
7:00五合目(大滝ノ頭)
8:20小仙丈ケ岳
9:50仙丈ケ岳
11:10仙丈小屋
11:50馬の背ヒュッテ
13:40大平山荘
14:00北沢峠
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
仙丈尾根コースは登山道がしっかり整備されています。 藪沢は一部残雪があります。沢沿いの登山道が狭くなっていますが、慎重に歩けば大丈夫です。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
ヤマレコ読者の皆さん!
登りは「仙丈尾根コース」と「藪沢コース」のどちらで行きますか?
当初私は、手持ちのガイドブックにしたがって「藪沢コース」の予定でした。
前泊したキャンプ場の登山者の方々と話していると皆さん尾根コースからがほとんどでした。
当日、長衛荘前の登山口から登りはじめて、途中二合目あたりで「藪沢コース」ではないと気が付き、そのまま尾根コースで行きました。
この間違いが結果的に”登りは尾根コースで良かった!”と実感しました。
なぜなら
1、天気が安定している早朝の方が、眺望が楽しめる尾根コースが良かった。 2、下山は藪沢づたいに前方に甲斐駒の雄姿を楽しめること。
3、藪沢から樹林帯に入ってからは、ゆるやかな下りのため膝への負担減。
もちろん、どちらでもいいと思いますが、今回の経験からそう思いました。
「遠くから眺めて、ゆったりとしたスカイラインを引いているのが、いかにもおおらかで重厚である。」
深田久弥氏の「日本百名山」の著書の一文です。
昨日、私は甲斐駒ヶ岳に登り、目の前に広がる仙丈ケ岳を見た時になるほどと思いました。しかし、甲斐駒から見た姿は全体としての山容の美しさはありましたが、特徴的なカールの部分はイマイチはっきりしませんでした。
今回実際に登ってみたら、尾根づたいからの小仙丈沢カールや頂上付近から眼下に広がる藪沢カール、又、仙丈ケ岳頂上への稜線から見る大仙丈沢カールに圧倒されました。
このような、3つのカールを持った山ははじめてで、それも一度に見られなく、実際に歩きながら左右に広がりをみせて、その変化を楽しませてくれる山でした。
特に感動した場所は、山頂付近の藪沢カールを巻くようにした稜線でした。
もし、これから登山を計画されている方がいれば、この場所から頂上に急ぐのは控えて、左右に広がるカールを楽しみながらゆっくり時間をかけて行くことをおすすめします。
深田氏は著書の冒頭で
「私の好みで、日本アルプスで好きな山は北は鹿島槍、南は仙丈ケ岳である。何よりもその姿がよい。単純なピラミッドでもなければ鈍重な容量(マッス)でもない。〜中略〜ちょっと見ては気づかないが、しばし眺めているうちに、次第にそのよさがわかってくるといった山である。」
馬の背あたりから何度も振り返りつつ眺めて下山してきましたが、なるほどなという想いが湧いてきました。
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