北奥千丈岳-国師ヶ岳-甲武信ヶ岳(大弛峠ピストン) 【日本百名山17座目】【関東百名山34座目】


- GPS
- 09:52
- 距離
- 20.1km
- 登り
- 1,663m
- 下り
- 1,647m
コースタイム
7:25 前国師岳
7:30 北奥千丈岳分岐
7:42 北奥千丈岳 7:45
7:51 北奥千丈岳分岐
8:00 国師ヶ岳 8:07
9:45 2224m無名峰 9:47
10:09 東梓
11:00 富士見
12:35 甲武信ヶ岳 13:00
13:20 毛木平分岐
14:45 富士見
15:30 東梓
16:15 国師のタル
18:20 国師ヶ岳 18:21
18:30 北奥千丈岳分岐
18:35 前国師岳
18:47 夢の庭園
18:52 大弛小屋 19:04
19:06 END大弛峠
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所:特になし |
写真
感想
●DJRの記録
日帰り登山の限界に挑戦!
夏休みに入ったので、今回は以前から行ってみたかった甲武信ヶ岳(大弛ピストン)に挑戦してみました。西沢渓谷からの正規ルートではなく、こちらからあえて行くことに意味があります。
午前2時に起床し、群馬を出発。皆野寄居、雁坂トンネルの2本の有料道を経て、大弛峠へアクセス。到着は6:30くらいでした。既に駐車場は満車。金峰山の時と同様に長野県側の路肩へ駐車します。
準備を整えて、6:47に出発!百名山バッジ購入のために立ち寄った大弛小屋は、店主が下山しているとのことで再営業は16時くらいになる模様。帰りに寄ろうということで先を急ぎます。
出発してすぐ夢の庭園への分岐に差し掛かりますが、これも後回し。前国師を目指します。斜度の急な木道の階段を上り、前国師へ。山頂は雲ひとつない青空に恵まれ、清々しい気分になれました。
奥秩父最高峰の北奥千丈岳へは前国師から分岐があり、数分で辿り着くことができます。2,601mからの素晴らしい眺望を堪能して大満足。
北奥千丈岳をあとにし、国師ヶ岳へ。これまた拍子抜けしてしまうくらいあっという間に。国師ヶ岳山頂もこの時間は人の気配もなく、広い山頂を独り占めしてしまいました。富士山もよく見えて気分も高揚します。
ここから先はもはや試練。甲武信ヶ岳への長い道のりがスタート。
国師のタルまで一気に下ります。標高差で約400m程度ですが、復路のことを想定するとウンザリしてしまいます。
国師のタルからは森の中をただひたすら小さなピークの連続をクリアしていきながら先を目指すという、展望のない何とも単調なルートです。ガイドには健脚者向けとあったようですが、果たして僕らは健脚者なのでしょうか?
大弛峠といえば昨年の秋の金峰山。復路の途中で日が落ちてしまい、真っ暗な中灯りもなく登山道を歩いた恐ろしい体験があります。しかも今回もまたヘッドライト持参を忘れたアホのDJR。悪夢が再び頭をよぎります。
日没を考慮すると、13時には甲武信ヶ岳の山頂に到着していたいところ。コースタイムも念入りに調べておかなかったため、タイムリミットだけがただひたすら気になります。
久しぶりの本格的なトレッキングだったのと運動不足からか、体力の消耗は激しいわ、鬱蒼としたコースに気は滅入るわでかなり大変でした。
コース半ばまで来て目指すべき甲武信ヶ岳の遠さを目の当たりにし、ほとんど諦めモードのぼくら。同じ道のりをもう歩きたくないのと、復路の日没は回避したいという想いは2人の間で一致していました。
小屋に泊まるか、甲武信ヶ岳山頂から西沢渓谷側に下り、バス、タクシー、ヒッチハイクでもなんでも使って大弛まで戻ってやろうという突破口を見出し、俄然やる気になります。
再び気持ちを入れかえて山頂を目指します。打開策を見つけ、足取りも軽やかになった気さえしながら単調な道のりを行きます。
甲武信ヶ岳山頂に到着した頃には、時計は12:30をまわっていました。以外にも13時前に到着できたことに驚きます。山頂にはお昼中のご夫妻一組。ご夫妻は西沢からやってきて、これから千曲川源流を目指すようでした。ここまでの経緯とこれからどうしようか迷っているという話をすると、コースタイムの載った地図をくれました。多謝。
山頂で既に疲労感もだいぶ溜まっていましたが、今このタイミングで引き返せば日没までには小屋に着けそうでした。2人で覚悟を決め、予定通り引き返します。
満身創痍の復路でしたが、途中休憩を適度に取り、ご夫妻に頂いたコースタイムを確認しながら順調に進みます。
なんとか日が暮れて真っ暗になってしまう前に国師はクリアしたい。というのも、行きの国師の下りで道標を見失うとけっこうまずそうな雰囲気があったためです。しかもあの急斜。頭の中は国師でいっぱい。
体力も気力も限界の中でようやく国師のタルへ。心配していた太陽の高度も問題なく、何とかもってくれそうです。ここから一気に登ります。
この400mがきつかった。何度も山頂か?と思わせられては裏切られ、今度こそ山頂と確信しては裏切られの、先の見えない急な登り。どんどん低くなる太陽。霧のような雲も出てきました。そして大量のコバエのようなウンカらしきムシ。纏わりついて視界を塞ぎます。国師ヶ岳のエグさは一生忘れません。
やっと山頂に着いたときは心底安堵しました。あとは小屋まで下り。夢の庭園に立ち寄れるくらいには気分も高揚していてました。
大弛小屋に到着した頃にはすっかり暗くなっていました。店主とお客さん数名と会話。「よく甲武信から来たねぇ〜」と声をかけてもらい、嬉しくなりました。バッジを購入し、店主から健脚認定もしていただき、自信もつきました。
今回は自分でもよく帰ってこれたなという感覚の20キロの行程でした。日帰り登山の限界を見た気がします。特に中盤と終盤にピークがくるコースの辛さを思い知りました。
決して楽しい山行ではありませんでしたが、自分を成長させてくれた経験だったと思っています。
これに懲りずに精進したいと思います。
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