台高・堂倉谷本谷
orochi
- GPS
- 24:50
- 距離
- 14.5km
- 登り
- 950m
- 下り
- 962m
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ビジターセンター11:00‐11:25日出ヶ岳11:30‐12:40堂倉滝下（入渓準備）13:05‐14:30堂倉滝上14:45‐15:40 30m斜瀑上15:50‐16:50アザミ谷出合（幕営）
8月13日（火）
アザミ谷出合5:40‐7:00林道横断点7:10‐8:05二俣8:15‐9:25標高1200m付近9:35‐11:00標高1550m付近（沢装解除）11:10‐11:20登山道‐11:50ビジターセンター
| 天候 | 8月12日 快晴のちペルセウス座流星群 8月13日 快晴 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2013年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
http://vill.kamikitayama.nara.jp/kanko/tanoshimu/odaigahara/ |
| コース状況／ 危険箇所等 |
登山ポスト：駐車場奥のビジターセンター入口にあります。 コース状況：年降水量4000�个箸盡世錣譴訛臑罐姥兇世韻△辰董⊃緡未�半端ではありません。特に林道横断点まではプール大の釜が続出し、随所で泳ぎが必要とされます。林道横断点からは平凡な河原がかなり長く続き、終盤には連瀑帯が出てきますが滝の登攀レベルは大したことありません。 高温注意情報が出ている日には是非この沢を遡行しましょう(^^) |
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感想
関東在住ですが、今回大阪に帰省していたこともあり、せっかくなのでどこかのサイトで「関西随一の美渓」と評されていた堂倉谷を遡行してみました。
8月12日（月）
近鉄大和上市駅から大台ケ原まではバスで約2時間。要所要所で、バスから見える風景や地域の歴史の説明を流してくれるのが良い。
大台ケ原駐車場はかなりのスペースがあるが、マイカーで埋め尽くされていた。決してアプローチが良いとは言えないのに、これほど人気があるとは。
ビジターセンター入り口に設置された登山ポストに計画書を投函し出発。
日出ヶ岳までは完全に遊歩道で人だらけだが、日出ヶ岳を境にぱったり人に出会わなくなる。道自体は良く整備されているので問題なくどんどん下っていける。堂倉小屋を過ぎ、少し行くと沢の音が聞こえだし、大杉谷まで下りきると堂倉滝が姿を現した。
堂倉滝は広大な釜を従えており見事な景観を造り出しているが、登る気はとても起きずあくまで「観賞用」の滝である。遡行図に書いてある通り、架線場跡へ続く仕事道を辿ると、5分ほどで開けた架線場跡に着いた。
さて、遡行図によると、「谷側のガレを残置ロープを頼りに下って谷に下り立つ」と書かれているが、どこの事を指しているか良く分からない。そこで、はじめに一番上流側のルンゼを下っていくが、途中からフリーで下れる斜度を超え、残置も良い懸垂の支点も無いので一旦登り返す。
次に、より北側の尾根上を下って行ったが、どうもそのまま行くと堂倉滝の下に降りてしまいそうなので、再び登り返す…。
結局、それらの中間点の適当なところから降りていくが、すぐに垂壁となったので5mほど懸垂。さらに、その下にもハングった岩壁がありまた懸垂。そこから適当にクライムダウンしてようやく堂倉滝の上に出ることができた。
堂倉滝を巻くのになんと1時間半・・・地形図上で2�个靴�進んでないじゃんorz
さて、下り立った谷の水量が半端ではない。さすが年降水量4000�个箸盡世錣譴訛臑罐姥兇任△襦１�の少ない今でさえこの水量なのだから、出水期はいったいどうなるのだろうか？？
7m滝手前で泳ぎ右から越すと、これまた池のような釜を持つ巨瀑（斜滝30m）の下に出る。高巻くならどっちかといえば右岸かなーと思ったが、遡行図には左岸巻きと書いてあるのでここはガイドに従うことにする。また少し泳ぎ左岸のガリーっぽいところから高巻きを開始するが、一か所岩の上をフリクションを使って登るやや悪いところがあった。そのあとは踏み跡明瞭だったので、泳がずにもっと手前から高巻きを開始すれば、よりスマートに行けたかもしれない。
この後も大きな釜を持つ滝や斜瀑が現れるが、特に進むのに苦労するような箇所は無く、時折泳ぎを交えつつ渓谷美を堪能しながら進んでいく。また、アザミ谷出合より少し手前には巨岩が沢床を埋めている部分があり、これはなかなか他では見られない光景だ。
アザミ谷出合には左岸に小高くなった抜群の幕営適地があり、そろそろいい時間なので今日はここで泊まることにする。おそらく10人いたら10人がここで泊まるだろうというくらいの適地だ。
夕食はカレー・・・。普通すぎる。
この日は高知で日本観測史上最高気温41.0℃を観測するほど暑かったため、ツェルは張らなくても問題なかった。ちなみに、今日はペルセウス座流星群が出現のピークを迎える日でもある。ピークの時間帯にはまだ早いが、頑張って目を開けていたところ、天空を裂くような光の筋を複数目にすることができた。
8月13日（火）
ラーメンを食し出発。今日も巨岩帯から始まるが長くは続かず、すぐに特異な削られ方をした岩が目につくようになる。そして、突如門のような形をした岩と手ごわそうなゴルジュが出現！！
一瞬ヤバいと思ったが、うまい具合に右の岩を登って簡単に巻くことができた（ご丁寧にトラロープまで設置してあった）。ゴルジュの上が、遡行図にも載っている堂倉谷のハイライト「奥七ツ釜」。特に底の見えないほど抉れたポットホール状の地形は印象的だった。いったいどうやったらこのような形状になるのか。まさに自然の驚異である。
この後に出てくる斜瀑は左に明瞭な巻き道がありこれを利用して越える。
ここら辺からほぼ傾斜がなくなり、どんどん距離を稼いでいける。途中、遡行図に無い顕著な堰堤があり、ここを境に谷は非常に穏やかな表情に変化する。
途中で林道が横断。ここでエスケープしたとしても十分価値のあるルート言えるが、今回は時間もあるのでさらに上流を目指す。
標高1100mあたりまで、ひたすら平凡・・・。二俣手前にはもう一か所堰堤があり、その上は伏流していた。いい加減平和ボケしてきたころ、沢が屈曲する地点で多少ゴルジュっぽくなる。が、これも特に問題なく越せる。
しかし遡行図の記述によると、石楠花谷を分けたあとの連瀑帯が今山行中で最も難しそうだ。そのため気を引き締めていく。2段25mや斜滝25mにはそれぞれ「バランスを要する」「ロープを出して慎重に登りたい」と書かれているので、単独のため最悪敗退も覚悟しておく。
そしてついに核心部（と思っていた）連瀑帯に突入。はじめは小滝が連続し、どれも直登できる。12m滝は右壁から容易に登ることができた。そしていよいよ問題の2段25m滝出現。だが全体的に凸凹しており簡単に登れそうなのでちょっと拍子抜け。実際、下段は容易に直登でき、上段もちゃんと直登すると厳しそうだが単に左から巻き気味に登ることが出来た。いやいや、まだ2段18mや斜滝25mが残っているから油断は禁物だ。
だが、この後出てきたのは、傾斜のゆるい簡単そうな滝。「こんなところでロープ出さないよなぁ」とか思って適当に登っていくとなんと連瀑帯が終わってしまった…？！良く分からないが、まあいいか。
あとは、原生林の中を流れる穏やかな流れ（時折ナメが交る）を登っていき、水流が細ってきたところで沢装備解除。標高1560mのコルを乗り越し、登山道へ。あとは、遊歩道をのんびり歩いてビジターセンターに戻った。
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駐車場脇の食堂でうどん定食を頼んだけれど、冷静に考えて炭水化物だらけだなぁ(^^;
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