名取川水系大行沢


- GPS
- 06:16
- 距離
- 15.3km
- 登り
- 1,214m
- 下り
- 1,130m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
入渓点までは特別問題ありません。稜線に出たあと、南面白山までも問題ありません。 南面白山からの下山路はガレているところや、背丈より高い草むらの中の踏み跡をたどるところがあります。 登山ポストは秋保ビジターセンターにあります。 トイレもあります。 |
写真
感想
1 記録
(1)入渓点まで
下流はなかなか通過に時間がかかるということなので、
日帰りの今回はスルーして、途中までは大東岳の裏登山道を通りました。
京渕沢を過ぎたあたりに沢に降りる踏み跡があるという記録を以前拝見したことがあったので、
それを探して歩いていたのですが、下草が生長したのか分かりませんでした。
いつまでも登山道を歩いていても仕方がないので、適当なところから無理矢理沢へ下降しました。
京渕沢の次の沢の手前くらいです。
(2)大行沢(おおなめさわ)
最初はゴーロ気味でしたが、少し進むとナメが始まりました。
行けども行けどもナメです。
所々ゴーロがありますが、大して気にならないくらいの立派なナメです。
が、大量の虫が…。
(3)樋の沢
ハダカバウキ沢(日本登山大系だとハダカゾウキ沢)の出合に唯一の滝らしい滝があります。
水流の右側にホールド・スタンスともにあります。
全体的にそうですが、フリクションが効きます。
何度か沢に行った人であれば問題なく登れるのではないでしょうか。
名前が変わってもナメは続きます。
ただ、さすがに少しずつゴーロが増えてきます。
もっとも、ゴーロが続き、もうナメはないかと思ったころにまたナメが出てきます。
そうこうするうちに終了点へ。
稜線が近いことは容易に分かりますし、テープが何本か付けられているので、
見逃すことはないと思います。
なお、小滝がたくさんありますが、ほとんど直登可能です。
(4)下山路
下山といいつつ、最初は南面白山への登りです。
急斜面の直登です。暑さも相俟って、5分ごとに小休止するような状況でした。
標高差で100mくらい登ると勾配は緩やかになります。
へろへろになりかけたころに山頂です。
南面白山からの下山もかなりの急坂です。
いつしかゴーロ状になり、それをクリアしたと思いきや、
スキー場のコースと思しき場所に突入します。
背丈よりも高い草むらの中の踏み跡を辿ります。
踏み跡も薄れてきたころ、登山道は森の中に戻ります。
もうちょっと下るとまたゲレンデに。
ただし、こっちはスキー場関係の車両が通るのか、かなり明瞭です。
しばらく降りると行く手が二手に分かれますが、
とりあえずまっすぐ降りる方に進みました。こっちが正解のようです。
そのまましばらく進めば舗装路に出て、そのまま進めば面白山高原駅です。
2 感想
(1)はじめに
大行沢は天国的なナメといわれています。
天国的なナメといわれれば、namemaniaとしては行かざるべからず。
namemaniaが属している山岳会のメンバーが6月に遡行したのですが、
別件のため参加できず、遡行の機会を窺っていたところ、
たまたま予定が空いたので行ってきた次第です。
(2)入渓点まで
普通の森の中の登山道なのですが、さすがにこの時期はつらいです。
おとなしくゴルジュから遡行することとして、
1泊2日で計画すればよかったと思っても時すでに遅し。
死にそうになりながら何とか目印の京渕沢へ。
ところで、登山口に10台ほど車が止まっていましたが、皆さん大丈夫だったのでしょうか。
先に拝見した記録に従い、京渕沢を越えたあたりの踏み跡を辿ろうとしましたが、全く見当たりません。
地形図では、654mの標高点のあたりで登山道が大行沢を渡っていることになっているので、
それを辿ればいいかとも思いましたが、そこまで行っている間に暑さで死にかねないので、半ば無理矢理入渓点へ。
無理矢理と行っても懸垂下降をしたわけではなく、普通に歩いて降りられます。
(3)大行沢
先日の小雲取谷と同様に入渓点まででかなりヘロヘロになっていましたが、こちらはナメがあります。
namemania的にはテンションが上がらないはずがありません。
……普通ならそうなのですが、今回は大量の虫でテンション下がりまくり。
今日の行動中に突っ込んできた虫の数は、目は3匹、鼻は2匹、耳も2匹で、
それに加えて耳のそばでは音を立てて飛ぶ虫が大量に。
暑さも併せ考えると、この時期は大行沢の遡行は不適切かもしれません。
なお、帰りの電車の中でウトウトしていたら、目に虫が飛び込んでくる夢で2回目が覚めました……。
もっとも、ナメは大変立派です。
クワウンナイにはスケールで遠く及びませんが、癒やしの程度でいえば大行沢の方が上ではないかと。
これまでは釜の沢の千畳のナメが一番好きだったのですが、その考え方を改める必要がありそうです。
(4)樋の沢
名前が変わったからといって渓相が変わるはずもなく、ナメが続きますが、虫も相変わらず。
ずっとナメならいいのですが、だんだんゴーロが増え、虫と相俟ってテンションが下がり気味。
贅沢だとは思うのですが、さすがにこればかりは。
(5)下山路
上記のとおりでかなり疲れました。
かといって、二口渓谷に戻るのも大東岳を越えていかないと行けないのでこれまた大変。
この時期は樋の沢避難小屋で折り返すのがいいかもしれません。
コメント
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大行沢、行ってきたんですね。そういえば、二口は虫が多いですよね。二口虫とチクチク草は遡行の魅力を割り引いてしまいますが、ナメを楽しんでいただけたようで何よりです。下流のゴルジュも面白いですよ。機会があればぜひ。
過去の記録からの認識でしかないのですが、難儀する箇所があるということなので、やや躊躇してしまいます。
誰かと一緒であれば躊躇いも減殺されるのですが、仙台まで来てくれる人もいなさそうですし。
まあ、いずれ機会はあるでしょう。ゆっくり待ちます。
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