富士山 須走口より

2013年08月30日(金) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 4.9km
• 登り: 805m
• 下り: 797m

コースタイム

22:30須走五合目‐09:30富士山頂
10:00富士山頂　‐18:00須走五合目
　※これまでで、またこれからを含めても、おそらく最長時間
　　・・・ヘトヘト、ヘロヘロ、ボロボロ

天候

快晴→曇り＆強風→晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

須走五合目着は、29日(木)の17時頃でした。
車両規制後すぐで、8月最終週のため混雑を予想していましたが、駐車場は、
半分程度しか埋まっていなかったです。

コース状況／危険箇所等

場所として「危険個所」は無いです。
昨年きたときより、ロープ、看板、各種案内が整備されたように
感じました。
さすが、世界遺産効果です。

その他の「危険なもの」は風。暴風には、常に体がもって行かれ
そうになっていました。また、砂礫が前後左右上下斜めから叩き
付けられて、超痛いうえに、鼻、耳、目が真っ黒。
目は、いまだに少し腫れています。

写真

ご来光前の幻想的な空です。

雲り＆風のため、ご来光以外の風景を
撮れなかったので、
後は「ふじさんネットワーク」の出し
ているピンバッチシリーズ。

花シリーズは、5つ合わせると富士山に
なります。

感想

kan3

ツレが、どうしても富士山に行きたい、と前々から言っていたので、
天気が良さそうな本日、須走に向かって出発。
17時には、五合目に到着し、早めに夕食を取り、車の中で仮眠。
ツレの足だと山頂まで7時間位と判断して、22時には起き、準備して
から22時30分にスタート。

快調です。快晴です。3回目の富士山ですが、初めて満点の星空です。
とっても気分が良かったです・・・本六合目あたりまでは。

本六合目辺りから風が出だしました。
結構強く吹き出しました。
加えて、七合目手前位からツレの足取りが極端に遅くなりだしました。
車中で仮眠が取れなかったようで、寝不足と強風に晒されている関係
からか、疲れが酷いようで七合目の山小屋の陰で約1時間強の長めの
休憩。
ますます、風が強くなります。「風ときどき強風」が「強風ときどき
暴風」に変わり、歩いては立ち止まりを繰り返しながら、歩を進め
ます。

本八合目でご来光。

九合目からは、雲がモクモク出てきて、視界は約5メートル。
何とかかんとか、11時間かけて、山頂到着。

お鉢なんて無理！
ツレには、せめて火口でも見せたいと思っていましたが、このときの
視界は3メートルで全く見えず。下手をすると火口に落下のおそれ。
小屋のお兄さんの話によると、「これくらいの風になると、普通に
人の頭ぐらいの岩が幾つも飛んでくる」とのこと。
下山は、その危険が高い下山道から下りずに八合目までは、登山道か
ら降りて、そこから下山道に入ることとのアドバイスをいただきました。

八合目からの下山道から、またまたアクシデント。
それまでまぁまぁ回復していたツレ。今度は足に変調。
登りでは平気だったが、下りで、爪先が靴にあたるようになり、激痛
が走るとのこと。
それから、ダマシダマシの下山開始。
で、結局下山に要した時間が8時間！！！

通算、19時間30分、小屋に泊まることもなく、これだけ長時間外に出続け
る登山は、これからも経験することはないでしょう。
経験したくもありません。

五合目の小屋のご主人のお話。
「山頂付近の風は、台風の影響。皆さんは、まだまだ台風が遠いと
大丈夫と思うかもしれないけど、沖縄あたりにまで台風がいると、富士山
の山頂では、影響がでるんだよ。」・・・勉強になりました。

下山途中で見かけたこと。
下山道を下る途中、新八合目あたりで、警察官と思しき服装の人が、小走
りに駆け上がってきます。「ここら辺で戻した人がいてるとの情報があっ
たが、見かけなかったか？」と大声を出しながら、具合の悪い人を探して
います。
暫くすると、私の横を先ほどの方が駆け下りていき、先にうずくまってい
た人に声をかけ、近くの小屋まで連れて行きました。
その背中には「山梨県警」の文字。やはり警察官でした。
どこい警察の待機場所があるのか、ないのか、分かりませんが、3,000m
以上の場所で、日々駆け回って具合の悪い人等の対応をされていることに
感謝です。