行こか戻ろか、灼熱の日本三大急登〜谷川岳西黒尾根

2021年08月06日(金) [日帰り]

• GPS: 06:16
• 距離: 8.4km
• 登り: 1,339m
• 下り: 770m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:33
• 休憩: 0:42
• 合計: 6:15

8:55 土合口駅／谷川岳ベースプラザ
9:00 9:02 谷川岳山岳資料館
9:06 9:06 西黒尾根登山口
11:17 11:17 ラクダの背(ラクダのコブ)
11:22 11:23 ラクダのコル
12:24 12:34 ザンゲ岩
12:55 13:02 トマノ耳
13:11 13:33 谷川岳・肩の小屋
13:44 13:44 天神ザンゲ岩
14:04 14:05 天狗の留まり場
14:33 14:33 熊穴沢避難小屋
14:54 14:54 天神平・天神峠分岐点
15:01 15:03 天神尾根・田尻尾根分岐点
15:11 天神平

写真

8/6 8:59

※写真のログが消えてしまったため書き直しています

バスを降り、西黒尾根に向かったのは自分一人でした

西黒尾根入口

8/6 9:03

皆さん書かれていますがいきなり急登。登りはじめからやや左ふくらはぎに違和感を感じるが同じようなことは合戦尾根でもあり、その時はその後全く気にならなくなったため、気にせず進む

それにしても暑い暑すぎる。登りはじめから汗が滝のように流れて止まらない。水は前回の反省からたっぷり持ち込んで3250ml、さらに肩の小屋で補充するつもりなので帰りのことは考えずこまめに積極的に補給する。心配していた虫は全く気にならないレベル。

8/6 9:44

登りはじめから30分、ずっと急登。登りは楽しいなんて思いながら登りはじめたがさすがに甘くない。何本もの倒木が道をふさぐところで倒木に腰掛け休憩。気づけば座れそうな場所を探している。やや弱気？

8/6 9:57

1100mを越えたところで傾斜がやや緩み、一瞬開けた場所に出る。このあとしばらく緩い登りが続くがまたすぐ急登に。

8/6 10:14

両足の甲に違和感。伸ばすと攣りそうになる。段差の大きいところで体を持ち上げるときに細心の注意をもって進む。ペースを緩めつつ、自問自答する。睡眠はとれていたか？体調は良かったか？食事はちゃんととれていたか？水は十分か？NO~米株なんかやってる場合じゃなかった、NO~不調じゃないが万全でもない、NO~昨日はちゃんと食べたけど槍ヶ岳に向けて体重を減らすダイエット中、YES~水だけはしっかり、絶不調なのでは？という考えが重たく脳裏にのしかかる

8/6 10:31

行動中のapplewatchの心拍計は170~185、高いがこれが危険な高さなのか違うのか普段見ないから判断がつかない。とりあえずこれ以上上がらないようにペースを調整。後続に次々抜かれる。

ほかの記録では1時間半ほどで樹林帯を抜けたと見た記憶があるが1時間半たってもまだ抜ける気配はない

8/6 10:50

登山口から1時間50分。ようやく樹林帯を抜ける。正面に天神平、絶景が広がり涼しい風が汗を冷やす。ここからは楽しい（はず）

8/6 10:50

森林限界のウェルカムフラワーは山ユリ

8/6 10:55

線香花火のようなシモツケソウ

8/6 10:56

最初の鎖場。現金なもので景色が広がって元気が回復してきた。ほぼ垂直だがしっかりホールドできるので怖さを感じずに鎖なしで登れる。三点支持のいい練習になった。

8/6 10:59

登り切って朝日岳方面

8/6 11:01

頂上も視界にとらえる

8/6 11:07

2つ目の鎖場。ここも鎖なしで行ける。

8/6 11:13

ヒメシャジン

8/6 11:15

トンボは大発生中

8/6 11:15

振り返って

8/6 11:16

ラクダの背に到着

8/6 11:16

ここからが核心部かな

8/6 11:20

空元気もだんだんなくなってきた。水は十分飲んでいるがそれでも熱中症の気配があるのか唾が出ず舌が乾いたスポンジのよう。口にしたプロテインバーが喉の奥に落ちていかず、水で流し込んでも口の中で残る。意識や集中力に問題は感じない。白くなった指先に目が行く。

8/6 11:30

ここまで登ってきた稜線を振り返るのは森林限界歩きの最高の楽しみ。苦しくても気分を高揚させてくれる。

8/6 11:34

8/6 11:35

岩と岩に挟まれた狭い部分を慎重に登る

8/6 11:37

・・・ってあれ？隣に鎖場が

8/6 11:40

ここにきてヤマレコのペース表示が1.9~2.0に。ペースを落としたとはいえ、さすがにそれはない。とはいえ気持ちは萎える。

8/6 11:46

ここを越えればあと少し...

8/6 11:48

...じゃなかった

8/6 12:00

燧ケ岳と至仏山だと思う

8/6 12:01

あと1時間はかかるかな

8/6 12:21

正直かなり弱気になっていて行動不能のリスクも踏まえここで引き返すことも検討していた。ただの残りの水が1500mlを切りここから下山してもおそらく最後まで持たない。引き返すほうが危険と判断し、覚悟を決め頂上を目指す。

8/6 12:24

ゆっくりゆっくりとザンゲ岩横まで到達。

8/6 12:26

マチガ沢方面。写真には写ってないけど雪もまだ残ってます。

8/6 12:26

ここでヤマレコのペースが1.0に。ペース表示はその後も乱高下し、この日は全くあてにならなかった。ただ2.0に絶望していたんで気持ちはかなり楽に。

8/6 12:27

ハクサンフウロ

8/6 12:28

ザンゲ岩と天神平

8/6 12:28

タカネコンギク?

8/6 12:31

ここまで登ってきました。最近の登山あるあるかもしれないけど女性ユーチューバーのかほとか安涼奈とかが登れてるから自分も大丈夫なんて思ってて結局舐めてましたと苦しい思いをする今日もいつものパターン、いや今日はいつも以上に苦しかった。

8/6 12:39

頂上へ続く笹原と谷川岳ケルンを目にして元気回復

8/6 12:40

トマの耳に立つ人が見える

8/6 12:50

肩の小屋を見下ろす。もうここが頂上でもいいや。

8/6 12:51

オオカサモチと万太郎山へ続く稜線

8/6 12:52

天神尾根コースと合流

8/6 12:53

肩の小屋と美しい稜線

8/6 12:54

笹原の向こうに広がる山々の下に新幹線とか関越自動車道のトンネルが通ってるんですよね

8/6 12:56

トマノ耳に到着。疲労を考えて今日は片耳だけ。

8/6 13:02

頂上から西黒尾根を見下ろす。

肩の小屋で水1000mlとコーラを補充。小屋横で万太郎山へ続く美しい稜線を見ながらのお昼はスパムおにぎり。おにぎりも10年ぶりくらいに飲んだコーラも美味しかった。

8/6 13:08

谷川岳ケルンとモネの絵画のような青空

8/6 13:34

6月にはまだ雪が残ってた斜面。3mくらいずり落ちましたねそういえば

8/6 13:46

風も景色も気持ちがいい。ここまでスポーツドリンクばかり口にしていたので小屋で補充したただの水が美味しい！

8/6 13:59

雷雨にも見舞われず最後まで天気に恵まれました。暑かったけど。

8/6 14:18

とはいえ天神尾根の下りは急な岩場が長く続き、ウンザリします。高度が下がると暑さも厳しく。

8/6 14:56

エゾアジサイ、珍しくはないかもしれないけどきれいに咲いていたので

8/6 15:06

ようやく戻ってきました

8/6 15:10

谷川岳山頂を振り返り、旅の無事に感謝。水は4500mlすべて飲み尽くす

8/6 15:34

ロープウェイ駅でバス待ちにかき氷
スプーンになってるストローが細くて全然掬えないw
結局バスの時間までに食べきれず😢

撮影機器：

iPhone X 64GB SIMフリー Apple

Z 7 ボディ ニコン

感想

ryo31mm

アルプス三大急登の合戦尾根が登れたから日本三大急登も行けるよね、と臨んだ西黒尾根ですが酷暑もあって見事に打ち砕かれました。雷雨を嫌ってそれがなさそうな日を選んだのは大正解でしたが反面容赦のない暑さに晒されました。前回の反省もあってたっぷり持ち込んだ水に救われましたね。西黒尾根は樹林帯はきつかったですが森林限界に出てからは身体がキツくなるまではすごく楽しかったです。体力的には厳しいですが危険を感じる場所はありませんでした。鎖場はいちばん傾斜のない最後の鎖場がいちばん危険に感じたかな、蛇紋岩でしたし。頂上から見える景色は6月の時同様360度全てがとても美しかったです
あと帰りのバスで走行中、バスの前を子熊が横切ってビックリ。普通に集落があるところでした。息を切らしてバスから逃れる子熊はちょっと可愛かったですけど。

コメント

snufkin

同じコースで同じバスですね。
運転手さんが、熊だ〜！と叫んだときは座席の位置関係で見れませんでした。
この日は最高の天気でしたね。
ちなみに鎖場の写真２カットに映ってるオレンジＴは私です(^^;
都心からでも日帰り出来るので、また行きたいと思います。
でも肩の小屋泊まりも憧れます。
日没と日の出は最高でしょうね。

ryo31mm

snuckin-sさん、こんにちは。コメントありがとうございます。

これ以上の青空の下で谷川岳を登ることなどもしかしたらもうないかもしれないというくらいの天気でしたね。その分暑かったですが💦お互い無事に山行を終えられて何よりです。
熊は親がいたかどうかが気になりました。特に出没情報のニュースや注意喚起などはなかったようです。西黒尾根は今回少し不甲斐なかったのでいつかまたリベンジしたいと思います。