知床歩き(知床沼をのっこして知床岬へ)
北海道
mizushu2016
- GPS
- 56:00
- 距離
- 49.1km
- 登り
- 1,959m
- 下り
- 1,960m
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標高グラフを拡大| 天候 | 8/14：曇り時々晴れ 8/15：曇り後晴れ 8/16：晴れ後曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2021年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
ウナキベツ〜ポロモイ台地：相変わらず目印は見つけづらいが下りより分かりやすい。青沼以降は左手に崩壊地を見ながら登る。 ポロモイ台地〜知床沼：ピンクテープなどはほぼなく刈り分け跡を頼りに進む。こちらも下りより分かりやすい。 知床沼〜オキッチウシ源頭：踏み跡あるそうだがよくわからない。藪。方角見て進むだけ。迷うことは無さそう。視界はあってもなくても変わらない。 オキッチウシ河口〜文吉湾：泳ぐ所は数か所。ほとんど数m。特に難しい所は無い。 文吉湾〜知床岬：踏み跡あり 知床岬〜相泊：高巻き箇所の詳細は記録参照。それ以外はゴロタ歩きか概ね簡単なへつり。 海岸はどちら側も潮位60�僂�らいまでなら楽に通過できそう。それ以上でも波が無ければ問題はなさそう。 |
| その他周辺情報 | 相泊温泉 羅臼のセイコーマート |
写真
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装備
| 個人装備 |
モンベル サワタビ
|
|---|
感想
0日目(8/13)
札幌から羅臼へ。忘れ物をして出発が9時になってしまった。お盆休みで車が多く流れが悪い所もあり、結局相泊に着いたのは18:30。寝る直前に右膝の内側の靭帯をピンポイントに強打、悶絶。寝て良くなれば良いが…。
1日目(8/14)：相泊(5:00)ウナキベツ河口(6:15)青沼(7:40)ポロモイ台地(9:10)知床沼(10:20)＝C1
朝起きると案の定膝が痛い。日常生活なら問題ないレベルだがこれからは非日常の連続だ。釣り人がうじゃうじゃの相泊から歩いていく。海岸にクジラが打ち上げられヒグマがパーティーをしているとの情報を釣り人が教えてくれた。ウナキベツより手前だったらどうしよう、奥だったらもっとどうしようと考えながら歩く。手前だったらそれを理由に撤退できるなとか、単独行だと考えてしまうのは仕方ないことだと思いたい。ウナキベツの河口から青沼まで分かりづらい目印を見つつ踏み跡を辿っていく。下りとはいえ2回も歩いているから迷うこともなかった。青沼からは崩壊地を左手に見ながら登るとあっという間に台地へ。ガスガスで気温も低い。台地からはほぼピンクテープは無い。歩きやすい所を方角みながら進んでいくとほとんど道？を外れることなく沼に着いた。こんなに簡単に来て良い所なんだろうかと、現役が入山しているためなおさらそう感じてしまう。9日かけて2回も来ているので許してください。沼を独り占めしてC1。ガスガス強風で期待していた流星も見れず。3シーズンのシュラフを持ってきて良かった。
2日目(8/15)：C1(7:00)オキッチウシ源頭(9:00)河口(12:40)ポロモイ川河口(15:20)=C2
ガスガス、そして気温が8℃位だったので遅く出発。結局ガスも気温も朝起きた時と変わらなかった。藪は想像していた程ではなかった。恐らく誰も人が歩いたことが無い場所を歩いているという感覚が得られる藪漕ぎというのが冒険チックで結構好きだったりする。膝は昨日に増して痛む。コルが見える頃に空が晴れてきた。オキッチウシはCo550位まで水が出てこない。そして何やら伐採跡があった。ポロモイ岳への道として使われていたのだろうか。Co450の20m滝は右岸の尾根にある鹿道を使い滝下に下りられた。しかし支沢との出合いが5mの滝となっていて嫌なcdをした。計画通り進むべきだったか。その後は何もなく竿を出しながら下る。魚影はあるもののなぜかシブイ。河口までは7割くらい両岸の歩きやすい鹿道を使って下った。オホーツク海へ出るとオジロワシが出迎えてくれた。ルシャとはまた雰囲気が違うがこれもまた良い。ここからは海岸歩き。イダシュベワタラの番屋は今も使っていそうな雰囲気。この辺の泳ぐ必要がありそうなところはへつった。泳いだとしても数m。アウンモイの河口で泊まろうかと思ったが、まだ動ける上に明日の朝一泳ぐのも嫌なのでもう少し進める。ウニの沢は泳がなくても通過できそうだったが時短のため15m程泳ぐ。想像より水が冷たく一気に体力が奪われ足が攣りそうになった。その後も体が海に浸かるところがあるが問題ない。ポロモイ川の河口でテンバを探していると50mくらい先に黒い物体が。笛と声でアピールしても全くお構いなしで流木にじゃれついたり海に入ったりして遊んでいる。その姿だけ見ていればかわいいが…。しばらくするとどこかへ行ったので一安心。結局今回見たのはこの1回きりだった。そのまま河口でC2。星空も見えてロケーション的には最高の場所だったが、物音に敏感にならざるを得ない夜。ラジオと焚火が絶やせない。
3日目(8/16)：C2(6:20)文吉湾(7:45)知床岬(8:40-9:00)ペキン川河口(13:10)モイレウシ川河口(14:10)ウナキベツ川河口(15:50)相泊(17:25)
少し釣りをして日が当たるのを待って出発。番屋には漁師さんが居て船着き場のゴロタをショベルカーで均していた。明日から人が入るらしい。昨日と同じような海岸線を進む。獅子岩手前で数m泳ぐ。やはり冷たい。そこを越えるとすぐに文吉湾。漁師さんが2人いて少しお話しをさせてもらった。「40年やっているが変わったのは俺らだけ」と言っていたのが印象に残っている。漁港からは岬への台地に上がる踏み跡があり、上がってからもついている。緑の平原と青い海と空、天国的な所。灯台に上がり遂に目標達成。風が強くて寒い。追い求めてきたこの風景を目に焼き付け、岬を後にする。台地を歩いていくと海岸に下りられる。赤岩の番屋は崩壊寸前。カブト岩は高巻き。ザレた急なルンゼちっくな所を登っていく。fixあるが信用ならない上に途中まで。登りでもかなり怖いので下りはロープ必須だと思う。落石必至なのでパーティーの場合かなり時間食う気がする。海側をよく見ていないが、巻かない方が安全かもしれない。下りは問題ない。念仏岩の高巻きも多少はマシだが楽じゃない。上部数mは�元蕕�らいの岩登り。fixはある。こっちも下りは特に。ペキンの鼻の巻きは問題ない。上がってペキン川の河口を見ると何やら15人以上のグループが。相泊〜ウトロまでシーカヤックで周る知床エクスペディションというツアーらしい。美味しそうなご飯を作っていて辛い。モイレウシまでもうひと踏ん張り。メガネ岩、剣岩は軽いへつり。予定テンバのモイレウシ河口に着いたが風が強くてどうにも泊まる気になれず、18時過ぎには下山できる読みでネーベンをもう一袋開け歩く。タケノコ岩手前は巻ける。もう何もないと思っていたがタケノコ岩周辺の巨岩帯が少し手強かった。これを過ぎるとただ単調な海岸でウナキベツ河口へ。戻ってきた。行動時間はそれほど長くないが距離が相当なものなのでヘトヘト。最後まで気を抜かないようにと言い聞かせ、棒になった足で相泊まで。
4日目(8/17)
1人だとガソリン代も厳しいので観光することなく帰札。
1年目、4年目のメインでたどり着けなかった岬へメインの後半のルートをトレースしてようやく行くことができた。相泊からであれば特に何があるわけでは無いし難しくもないのだが、札幌を離れる前にやっておきたかったことの一つをやり遂げることができ嬉しい。知床は山と海の繋がりを感じられる場所であり、人間がその自然から恩恵を受けていることを実感させられる唯一無二の場所であると思う。
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