八ヶ岳完全�供蔑篁魁糎犬竜霏膵�曜石露頭）
ALFAROMEO
FFF
- GPS
- 04:20
- 距離
- 9.0km
- 登り
- 217m
- 下り
- 289m
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標高グラフを拡大コースタイム
07:00 冷山のコル
07:15 冷山山頂
08:15 冷山のコル
08:50 挟霧苑地
＜車で移動＞
09:00 麦草ヒュッテ 09:15
＜車で移動＞
09:20 大石川右俣源頭 09:30
＜車で移動＞
09:35 林道入口
09:50 大石川遡上 11:00
11:10 林道入口
＜車で移動＞
11:40 某所路肩
12:10 冷山山麓黒曜石巨大露頭 12:20
13:00 某所路肩
| 天候 | 雨 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2013年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
【挟霧苑地〜冷山のコル】普通の登山道 【冷山のコル〜冷山頂上】登山道なし。踏み跡多数あり。下りは踏み跡に従うと迷い道の危険あり。 【大石川左俣源頭】林道〜国道間大石川川沿い歩行。要長靴。スリップ注意。 【冷山山麓巨大黒曜石露頭】某道路から約30〜40分で到達。（普通一時間要するという）登山道なし。踏跡不鮮明。 |
写真
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反対側丸山方面からコルに戻った
まさしく大型バス3台
感想
【曰く因縁】
F氏に八ヶ岳を案内するにあたり、すべてのメジャーピーク以外に、「八ヶ岳連峰」の一つとされる場合があるマイナーピークも踏破するようにプランを立てた。
今回のターゲットは「冷山」。北八ヶ岳にして丸山より低く、主稜線から外れた孤立ピーク。標高は高々2200m弱。八ヶ岳連峰としては非常に低い（麦草峠で2120mある）。
どうしてこんなマイナーピークを「八ヶ岳」の一員と考えるか？
実は、先日友人をガイドした時に泊まった硫黄岳山荘で購入した「八ヶ岳連峰の手ぬぐい」にその理由があるのだ。（絵柄参考：http://kimono-jin.jugem.jp/?eid=1340）
その手ぬぐいには「八ヶ岳連峰」のメジャーピークと峠が描かれているのだが、なぜかその中に丸山の下に「冷山」が描かれているのであった。
この山について私はまったく無知だったので色々と調べていくと、この山の山麓の何処かに大型バスに比肩するような巨大黒曜石露頭があり、
縄文時代縄文人たちがここの黒曜石を渋の湯あたりまで運び、矢じりを造っていたというのだ。渋の湯近辺にその遺跡があるというのだ。
近くにある尖石遺跡も黒曜石から矢じりを加工していたところなので、同様の加工場が渋の湯にあり、その原産黒曜石が冷山山麓の巨大黒曜石露頭ということの様子。
つまり、手ぬぐいにメジャーピークと並んで冷山が描かれた理由は、「山屋的」なものではなく「郷土史文化的」意味合いだったものと推察された。
何はともあれ、「八ヶ岳連峰手ぬぐい」に印刷されている以上、冷山のピークはF氏に踏ませなければならず、冷山ののレーゾン・デートルたる巨大黒曜石露頭を探り出さねばならない。
以上が今回の山行の目的となった。
【冷山ピークハント】
国道沿いの挟霧苑地から渋の湯に抜けるマイナールートを行く。地図の上では破線扱いだが、一般登山道と何ら変わりない。冷山のコルまであっという間。ここからピークまでは藪漕ぎか？と思っていたが、
写真にある「渋ノ湯・挟霧苑」の道標右側から、明らかな踏み跡がS字状にピーク方面に続いているのを発見。以後この踏跡をたどり、あっさりピークに到達。
ピークはゆるやかな凸部の状況から、写真の赤い「林班界 峯」のプレートが置かれている岩で間違いないと思われた。誰かが置いたのだろう、ピークを示す尖った石が置かれていた。
本当はピーク判定をGPSのピーク表示で行おうとしたのだが、台風の雲、雨、密林の状況下で、GPSがフリーズしてしまっていて使い物にならなかったのだ。
問題が帰路。GPSは動かないが、な〜に来たとおり踏跡たどれば楽勝、と踏み跡たどって下りていくと、どうも来た時より南にずれているように感じた。
冷山では踏み跡は多数入り交じっているようで、どこかで左に曲がり損ねたと判断。
そこからはコンパスで方向認知を保ちながら、（しかし現在地が不明なまま）、藪の濃い森を彷徨うことに。
どう考えても「挟霧苑地ー渋ノ湯」道にぶち当たってもいい状況でも、道は見つからない。
冷山のコルから渋ノ湯側は、一旦丸山の山麓をトラバースしているのかもしれない、と仮定して苔むしたゴロタ石、10cm感覚ぐらいで密集して生える木々、藪などを踏破して、丸山山麓の松林に出た。
しかし、この行程でどこでも登山道を横切った実感が無い。
残された可能性は一つ。我々が乗り越えてきたゴロタ石のフィールドが、実は登山道であり、一般の踏み跡ある登山道ではなかったために、それを横切った実感がなかった。というものだった。
そこからは、丸山〜冷山のコルの廃道を探し、それらしき赤テープを見つけたから、踏跡を西の方向に進んだ。
踏み跡は明瞭なところもあれば、シャクナゲなどで覆いかぶさられ不鮮明なところもあったが、遭難を避けるためにはこれを信じて西に行くしか無い。
やがてピークハント前に写真を撮った「丸山」の表示の登山道に到着。約1時間の道迷いであった。
ここから挟霧苑地までは楽勝。
【麦草ヒュッテでコーヒーブレイク】
車で麦草ヒュッテに移動。
コーヒー頂きながら、幻の冷山巨大黒曜石露頭についてご主人とお話をする。
ある情報から得たポイントを、ニゴイチ地図でご主人に示したところ、概ねそこで良いということだった。
そこは、ネットで得られる標高と山頂からの距離、山頂からの方向を示した情報とはかけ離れたものであったのだが、
やはりネット情報はダミーで、我々の得た情報のほうが正しい事がわかり一安心。
【大石川源頭黒曜石探検】
麦草ヒュッテを出て、あらかじめ割り出しておいた大石川源頭の巨大黒曜石露頭を探しに行く。
大石川は国道直下で右俣と左俣が合流している。その各々を調査に行った。
歩きにくい川に沿ってそこそこ歩いたが、残念ながら巨大露頭は発見できず。しかし、地面にはたくさんの黒曜石が落ちており、場所的には間違いないと思われた。
【幻の巨大黒曜石露頭探検】
ポイントに向かうため、某所路肩に車を止め、腕時計型高度計で高度を確認して出発。手の入っていない森だが、かろうじて薄く途切れる踏み跡が見て取れた。
この踏跡、高度計の表示、ときどき現れる古いテープの3つを勘案して進むこと30分強。
度肝を抜かれるような巨大露頭が出現。先達のネット情報では「大型バス相当」とのことであったが、「大型バス3台並立」というのが本当のところだろう。
神々しいぐらいの圧倒的存在感。
巨大露頭の前は崩れた黒曜石でキラキラしており、そこにお神酒を上げているらしい湯呑茶碗が置かれていた。
ここは原始八ヶ岳の聖なる場所なのだ。
屋久島の縄文杉目当てで観光客が大挙押し寄せている現実を考えるならば、
この表面を磨いて、黒光りする巨大露頭にして遊歩道を引けば、国内はもとより海外からも観光客が呼べるに違いないと思った。
でも、その案には反対。
いままでこのとんでもないモニュメントを森のなかに隠してきた地元の皆さん、到達したのにアプローチやポイントを隠したり、偽情報で撹乱した皆さんの気持ちがよく分かる。
これはこのままにしておかないといけない。
遊歩道なんぞ引いてしまったが最後、これを崩して黒曜石持っていく不届き者が絶えないことになるだろう。
地面に落ちている多数の破片から一つもらって帰路につく。
というわけで、幻の巨大黒曜石露頭には行き着きましたけれど、申し訳ありませんがヤマレコでの情報開示はいたしません。
実は茅野市長が3〜4年前にこの巨大黒曜石露頭をガイドに導かれて見学し、遊歩道の設営や観光地化のプランをぶちあげたのですが、その後一旦沈静化しています。
冷山の山塊に眠るこの巨大モニュメントの存在はそれまであまり大っぴらにされていなかったそうです。
今このような状況で、観光地化されてしまうかどうかのデリケートな時期なので、我々に教えてくださった方からも、厳に秘密保持を指示されていますので、何卒ご了承ください。
ただ、八ヶ岳の山中に、こんな凄いものが静かに眠っているという事実はご披露したいと思います。
あそらく観光協会が作成したと思われる「八ヶ岳連峰手ぬぐい」に、冷山も書き入れられていることに端を発して、古代人の精神と共鳴するような瞬間を味わった探検でした。
今回A氏の提案にて「冷山」ピークハント、黒曜石探しに同行。
A氏に詳細なレポートを書いていただいたので感想を述べたいと思います。
黒曜石の遺跡？があると聞き、意気込んでハンマー片手に入山！
見つけられるかどうか、宝探し気分で道なき道を進む…
すると突然視界が開け「そこ」に到達した。
鉱物にそれ程興味はなかったが目の当たりにするとあまりの迫力に圧倒されてしまった。
しばらく周りをウロウロ、下から見上げてみる、触ってみる、う〜ん凄い
A氏と共に砕石用のメガネまで用意したのだが…、気が付けば二人で落ちているカケラを拾い始める。
何となく神聖な雰囲気を感じてしまい「手が出せなかった」が本音だろう。
このままそっとしておきたいものである。
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eclat さん
珍しい鉱物レコ？を書いていただきましたね。
正確に言うと黒曜石は「鉱物」ではないらしい。鉱物というのは単一組成の結晶ですが、黒曜石は「岩石」いわば複数の鉱物の集合体のようです。
ではありますが、その黒光りする様子はちょっとした宝石にも見え、私も採集狙いに出かけたことがありました。
黒曜石産地として有名なのは、この近くの和田峠。蓼科山を挟んで反対側ですね。
しかし、例によって産地はわからず終い。山の中をうろつき回っただけでした。
このような体験があるので、ALFAROMEO様のこのレコを読むと「産地」を発見（到達）するのがいかに大変であるか、よくわかります。また見つけた産地をうっかり公表するとあっという間にシャベルやツルハシを持った連中に蚕食されてしまうのもよく聞く話です。
ちなみに山梨の郷土史館で黒曜石のヤジリを見たことがありますが、それも和田峠のものだろうとのことでした。
もっとも、山梨では水晶のヤジリの方が多く出土するようです。水晶でヤジリって豪華ですよね。
この産地もぜひ、このままひっそりと眠らせておくことを願います。
いつもお立ち寄りありがとうございます。
黒曜石は正式な鉱物ではないのですか。さすがにお詳しいですね。ご教示ありがとうございます。
水晶を狙いで山梨に行く人、翡翠狙いで糸魚川に行く人、黒耀石＆蛍石狙いで和田峠に行く人・・・鉱物も奥が深そうですがなかなか手が出ません。
＞この産地もぜひ、このままひっそりと眠らせておくことを願います。
茅野市長の提案が通らないことを祈るのみです。
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