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Yamareco

記録ID: 34471
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
奥秩父

大菩薩嶺

2009年02月15日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
06:31
距離
11.9km
登り
1,096m
下り
1,082m

コースタイム

6:30丸川峠入口駐車場-8:01丸川峠(休憩7分)-9:41大菩薩嶺山頂(休憩12分)-10:00雷岩(休憩12分)-10:45妙見ノ頭(休憩30分)-11:22大菩薩峠-11:55福ちゃん荘-12:15ロッジ長兵衛(休憩5分)-13:01丸川峠入口駐車場
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2009年02月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
春の様なポカポカ陽気に誘われて、今年最初の山行は大菩薩嶺とした。
ここは手軽なハイキングコースとしても人気があり、シーズン中は混雑するとのことから、首都圏から距離的に近いにも拘わらず今まで何となく敬遠してきた山である。

冬季通行止めのため、車で入れるのは丸川峠入口ゲートまで。
今回はゲート前の丸川峠入口駐車場から−丸川峠−大菩薩嶺-大菩薩峠-上日川峠と時計回りの周回コースを辿った。

コースを通じて部分的に凍結部分はあったものの、アイゼンは着けなかった。
 駐車場から丸川峠までは積雪無し。
 丸川峠から大菩薩嶺山頂までは凍結部分が多く、登りでは凍結していない部分を選んで歩いたためアイゼン不要であったが、逆回りの下りであればアイゼン必携。何よりアイゼンを着けた方が何倍も速く下れる。
 大菩薩嶺から大菩薩峠までの稜線下りは日に当たり雪も殆ど解けて、泥濘が多く出来ていた。
 大菩薩峠介山荘から下る林道に雪は無かったが、日陰部分に凍結有り。登山道と違い、逃げ場所が少ないだけに林道の方が厄介。殆ど斜度の無い凍結部分で油断して一度転倒した。
 勝緑荘より下部には雪、凍結無し。

シーズン中の上日川峠起点では手軽なハイキングコースかもしれないが、丸川峠入口駐車場(標高1,025m)から大菩薩嶺(標高2,057m)までの標高差1,032mは、約3ヶ月ぶりの登山で、体重も増加して鈍った体には十分手応えのあるコースであった。

下山後は大菩薩の湯(3時間600円)に立ち寄った。
駐車場から沢沿いの林道をしばらく歩き、ここから登山道に入る。春の陽気に冬眠中の熊さんが間違って出るといけない。駐車場から2名のパーティーが出発するのを待って出発した。
駐車場から沢沿いの林道をしばらく歩き、ここから登山道に入る。春の陽気に冬眠中の熊さんが間違って出るといけない。駐車場から2名のパーティーが出発するのを待って出発した。
丸川峠の丸川荘。ここまで登山道に積雪や凍結部分無し。気温も上がり冬山の格好で大汗をかいたためか、このあたりから体調がだんだん悪くなる。昨年のシーズン中であれば心拍数160〜170で5時間程度なら休憩無しで歩けたはずが、この日はたった1.5h程度で苦しくなり休憩を入れた。
丸川峠の丸川荘。ここまで登山道に積雪や凍結部分無し。気温も上がり冬山の格好で大汗をかいたためか、このあたりから体調がだんだん悪くなる。昨年のシーズン中であれば心拍数160〜170で5時間程度なら休憩無しで歩けたはずが、この日はたった1.5h程度で苦しくなり休憩を入れた。
丸川峠から上部は雪が出てくる。踏み跡は凍結しているため、雪の部分を選んで登った。上から降りてくる人は全員軽アイゼンで軽快に飛ばしていた。今日の体調ではアイゼンを着けても軽快に登れそうも無いため、ゆっくりと足場を見ながら登る。
丸川峠から上部は雪が出てくる。踏み跡は凍結しているため、雪の部分を選んで登った。上から降りてくる人は全員軽アイゼンで軽快に飛ばしていた。今日の体調ではアイゼンを着けても軽快に登れそうも無いため、ゆっくりと足場を見ながら登る。
大菩薩嶺山頂。山頂より少し下から腹痛が酷くなり、ヘトヘトになって山頂到着。しばらく休憩すると腹痛も治まってきた。
大菩薩嶺山頂。山頂より少し下から腹痛が酷くなり、ヘトヘトになって山頂到着。しばらく休憩すると腹痛も治まってきた。
雷岩からの富士山。今まで展望のない登山道が続いたが、ここで雄大な景色が目の前に広がる。デジカメ(オリンパスμ1030SW)では薄ボケた画像だが、肉眼ではもう少し凛としたイメージ。
駐車場から一緒だった2名の方は富士山で観光登山のガイドをしているそうだ。一度に80名程を連れて行くらしい。富士山は百名山の最後にと考えているが、登る時期や時間を考えないと大変なことになるかもしれない。
雷岩からの富士山。今まで展望のない登山道が続いたが、ここで雄大な景色が目の前に広がる。デジカメ(オリンパスμ1030SW)では薄ボケた画像だが、肉眼ではもう少し凛としたイメージ。
駐車場から一緒だった2名の方は富士山で観光登山のガイドをしているそうだ。一度に80名程を連れて行くらしい。富士山は百名山の最後にと考えているが、登る時期や時間を考えないと大変なことになるかもしれない。
雷岩からのパノラマ。南アルプスがよく見える。甲斐駒は雪があまり付いていない。真っ白な仙丈ヶ岳の手前に雪のない鳳凰山。北岳、間ノ岳、農鳥岳と並んだ奥には塩見岳。荒川岳の横には小赤石岳と赤石岳が双耳峰の様に見える。一番左に聖岳までを同定することができた。こんなに南アルプスが一望できるとは思っていなかった。
雷岩からのパノラマ。南アルプスがよく見える。甲斐駒は雪があまり付いていない。真っ白な仙丈ヶ岳の手前に雪のない鳳凰山。北岳、間ノ岳、農鳥岳と並んだ奥には塩見岳。荒川岳の横には小赤石岳と赤石岳が双耳峰の様に見える。一番左に聖岳までを同定することができた。こんなに南アルプスが一望できるとは思っていなかった。
山頂からの稜線下りの雪は殆ど解けていた。
山頂からの稜線下りの雪は殆ど解けていた。
小金沢山方面に稜線が続く。
小金沢山方面に稜線が続く。
賽の河原手前。登山地図には旧峠と書いてあり、遭難者が多いために明治時代に峠を現在の場所に変えたらしい。2万5千の地図で見ると確かにこちらの方が最短であるが、東側に崖地があるため現在の登山道はそれを巻くように南側にずれている。
賽の河原手前。登山地図には旧峠と書いてあり、遭難者が多いために明治時代に峠を現在の場所に変えたらしい。2万5千の地図で見ると確かにこちらの方が最短であるが、東側に崖地があるため現在の登山道はそれを巻くように南側にずれている。
妙見ノ頭からのパノラマ。大差は無いかもしれないが、雷岩からよりもこちらの方が展望が良い気がした。展望所の岩の上にリュックを降ろして、大パノラマを目の前に汗で濡れた衣類を干した。半袖でも良いぐらいに暖かい。写真では白飛びしているが、富士山もよく見えている。
妙見ノ頭からのパノラマ。大差は無いかもしれないが、雷岩からよりもこちらの方が展望が良い気がした。展望所の岩の上にリュックを降ろして、大パノラマを目の前に汗で濡れた衣類を干した。半袖でも良いぐらいに暖かい。写真では白飛びしているが、富士山もよく見えている。
妙見の頭から。国師ヶ岳、奥千丈岳、金峰山の奥秩父の西側の山塊が近い。その向こうには八ヶ岳。
妙見の頭から。国師ヶ岳、奥千丈岳、金峰山の奥秩父の西側の山塊が近い。その向こうには八ヶ岳。
大菩薩峠。大菩薩嶺山頂に比べて立派な標識である。何と言っても知名度ではこちらの方が上。近くの介山荘は大菩薩峠の作者の中里介山からのネーミングであることを下山後知った。小説を読んだことがないのがバレバレである。
大菩薩峠。大菩薩嶺山頂に比べて立派な標識である。何と言っても知名度ではこちらの方が上。近くの介山荘は大菩薩峠の作者の中里介山からのネーミングであることを下山後知った。小説を読んだことがないのがバレバレである。
介山荘からの林道下りには所々凍結部分がある。日向は解けているが、車の轍は圧雪されているために日陰ではツルツルである。斜度がない場所で油断していたら滑って見事に転倒した。林道での転倒は結構痛い。
介山荘からの林道下りには所々凍結部分がある。日向は解けているが、車の轍は圧雪されているために日陰ではツルツルである。斜度がない場所で油断していたら滑って見事に転倒した。林道での転倒は結構痛い。
富士見荘。展望台があったが、あまり展望は良く無さそうであった。
富士見荘。展望台があったが、あまり展望は良く無さそうであった。
福ちゃん荘。本日はお休みの様であった。山荘前から車道に平行した登山道に入る。福ちゃん荘の標高は約1700mであり、もしここまで車で入るとしたら山頂までたった350m程度である。
福ちゃん荘。本日はお休みの様であった。山荘前から車道に平行した登山道に入る。福ちゃん荘の標高は約1700mであり、もしここまで車で入るとしたら山頂までたった350m程度である。
ロッジ長兵衛横の登山道入り口。ここから小屋の前を通り、車道を少し北側に進んだ所から再度登山道に入る。小屋の前からは登山道の下り口が見えず、小屋の前で休憩していた昨日丸川荘泊まりという単独行の方に場所を確認した。
ロッジ長兵衛横の登山道入り口。ここから小屋の前を通り、車道を少し北側に進んだ所から再度登山道に入る。小屋の前からは登山道の下り口が見えず、小屋の前で休憩していた昨日丸川荘泊まりという単独行の方に場所を確認した。
上日川峠から登山道を下り、千石茶屋手前の林道に出る。下山時には問題ないが、この近くの登山道のイメージは2万5千の地図と大分違い、むしろ5万の昭文社の登山地図の方が正しく迷わないと思われる。特に登山道の取り付き部分を2万5千に記載されている登山道でイメージする場合には注意が必要だということが良く判った。
上日川峠から登山道を下り、千石茶屋手前の林道に出る。下山時には問題ないが、この近くの登山道のイメージは2万5千の地図と大分違い、むしろ5万の昭文社の登山地図の方が正しく迷わないと思われる。特に登山道の取り付き部分を2万5千に記載されている登山道でイメージする場合には注意が必要だということが良く判った。
下山時の丸川峠入り口駐車場。朝と比べても台数的にはほぼ同じ。汗だくになって山行を終えた。
下山時の丸川峠入り口駐車場。朝と比べても台数的にはほぼ同じ。汗だくになって山行を終えた。

感想

一応冬山の格好で入ったものの、この日は異常に暖かく、暑くて途中から上はシャツ一枚になった。稜線上も殆ど風はなく初夏のような陽気であった。しかし、この日見かけた登山者は合計20名程度。もちろん団体無し。のどかで静かな山行であった。

今週土曜日に富士山で初心者向け(「最寄の駅まで歩いていけるくらいの体力」で良いらしい)の雪上訓練に参加する予定だが、さすがにこちらは厳しい寒さになるだろう。
http://mountainguide.jp/default.aspx

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