2530,7メートルでピアノ演奏会? 蓼科山


- GPS
- 05:27
- 距離
- 7.2km
- 登り
- 605m
- 下り
- 693m
コースタイム
- 山行
- 5:50
- 休憩
- 1:26
- 合計
- 7:16
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
午前8時に到着した時点では、鳥居前はゼロ。 トイレから下がった広い駐車場には2台。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
子どもと一緒の登山なので、岩場の連続には苦戦しました。 また、登山口到着直前まで雨でしたが、山頂までの道は、概ね問題がありませんでした。 |
写真
感想
蓼科山は、以前から登ってみたい山でした。
ひと月前から宿泊先を予約し、当日を楽しみに待っていました。
けれども、8月中旬は前線が停滞を続け、全国的に雨の日が続きました。
週間天気予報を確認するのが日課になりました。
23日は、大丈夫かなぁ…
当日、出発時は曇り。
朝、4時半に自宅を出発。
八王子インターチェンジから中央道へ。
山梨県と長野県の県境を越えた辺りから、雨がポツリポツリと…
諏訪南インターチェンジを降りてしばらくすると、雨は本格的に。
そして、さらに土砂降り…
登山は、あしたにせざるを得ないかと思いながらも、一応七合目登山口を目指しました。
登山口に近づくと徐々に小雨になり、登山口駐車場に着く頃には、雨はほとんどやんでいました!
しかし、雲は低く垂れ込め、いつまた土砂降りになってもおかしくない状況です。
1時間ほど車内で空とにらめっこ。
雲も切れ始め、太陽が顔をのぞかせるほどになりました。
「これなら、行ける」とついに登ることを決断!
七合目登山道入口の蓼科山神社の鳥居をくぐったのは9時に近く。
予定より2時間遅れのスタートになりました。
コロナ禍もあって、5月のゴールデンウィーク以来の山歩き。
しかも、手強そうな蓼科山。
かなりの不安がありました。
大きめの石がゴロゴロとして、そして緩やかに登る道を、いつも以上にゆっくりとしたペースを心がけて登りました。
それでも、やはり久しぶりの登山のためか、足が重たく感じました。
間もなく、傾斜がきつくなりはじめ、気がつくと大きめの石が岩に近いくらいの大きさに変わっていました。
斜度が増し、岩に倒木が混ざり登りづらさも増しました。
休憩の回数と時間が増え、ペースはみるみるうちに落ちてしまいました。
さらに、傾斜がきつくなり、落ちてきそうな岩を登り続けると、やっと将軍平に到着。
蓼科山荘には、「山頂まであと30分、ファイト!」と書かれたかわいい標識がありました。
「あと30分かぁ…意外とここからはすぐだな。」
ところが、後ろを振り返ると、蓼科山の頂きが遥か遠くに見えます。
「……」
気を取り直して、出発!!
すぐに、今までとは明らかに違う傾斜と岩の大群!
空から降ってきそうな岩。
その岩にしがみつきながら登っていきます。
途中、一箇所鎖場もありました。
でも、そこは距離も短く、特別困難ではありませんでした。
しかし、きょうの登山はピストン。
…ということは、今まで登った所を全部降りなければならない。
上りもしんどいけれど、子どもたちと下りることを想像すると、不安で頭がいっぱいになりました。
しばらくすると、岩に「山頂まであと15分」の黄色のペイント文字が…
もうすでに、将軍平から1時間弱登っているはずなのに。
計算が合わない…
岩との格闘故に、思ったより時間がかかってしまったようです。
しかし、後ろを振り向くと、素敵な景色が遥か彼方まで広がっていました。
あちらこちらの山腹から湧き上がる雲も、いろいろな形があって見ていて飽きません。
そんな景色から元気をもらい、力を振り絞って、一気に頂上へ!
2530,7メートルに到着!!!!
山頂にいた男性から、「おめでとうございます」と言われ嬉しくて、疲れも吹っ飛びました。
山頂からの景色は雲や霧に覆われていました。
しかし、360度ではなかったけれど、北東方面を中心に180度位は見ることができました。
登る前の天気を考えれば、上出来です!
本当についていました!
山頂にある蓼科神社にお参りをして、蓼科山頂ヒュッテで待ちに待ったお昼ごはん!
まあ、美味しいこと、美味しいこと。
大望の蓼科山を征服した記念に、ヒュッテでお土産を買うことに。
「あれ?こんなところにピアノがあるよ?」と娘。
「弾いてみるかい?」と思いがけない言葉をヒュッテのご主人に言っていただきました。
「はい」と娘二人は即答。
二人は、2530,7メートル雲の上で、習いたての曲を弾くことができました!
こんな高所でピアノを弾くことは、二度とないでしょう。
ご主人さまから、とてもよい経験と思い出をくださったことに、大変感謝いたします。
「ありがとうございました」
さあ、下山です。
特に厳しく危ない場所は、三点支持、後ろ向きに降りながら将軍平まで下りました。
でも案外、子どもたちのほうが身軽に降りてきたような気がします(笑)
結果的には、下りの休憩はここだけでした。
注意しながら来た道を降りていき、登山口に無事に到着!!!!!!
無事が何より。
とても充実した、思い出に残る山登りになりました。
山頂でピアノ♪素晴らしいです!こういう時に登山とは違った芸術スキルをサラッと披露できるって素敵なことだなぁと思います😊
綺麗な音色が山の中に響き渡ったことだと思います🎵
私たちは前日ですがお向かいの北横岳に登っていました。ここ数日は長雨の影響で天気に振り回されましたね😖
どこから登っても岩場だらけで歩きにくい蓼科山、娘さん達お二人、とてもがんばりましたね!これからもご家族で安全で素敵な登山ライフをお過ごしくださいませ。陰ながら応援しています。お疲れさまでした!
山登りは、昨年から始めました。
家族全員が登山歴1年です。
さらにコロナ禍のため、実際の山登りの回数は僅かです。
それでも、いろいろな山に登るたびに、それぞれの山の良さ、自然の美しさを感じています。
しかし、それ以上に山登りを始めてよかったことは、こうしたコメントを頂戴できることを含め、様々な人と触れ合ったり出会うことができたりすることだと強く感じています。
今回のピアノの経験ができたのも、ヒュッテのご主人に出会ったからです。
これからも、そんな人との出会いを楽しみに、安全に山登りを続けて行きたいと思います。
コメント、ありがとうございました。
(追伸) 登山記録より、無線の趣味があると知りました。私も同じで、もしかしたら空の上で、すでに出会っていたかもしれません。73!
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