三ツ峰 〜未達の山行〜
- GPS
- 23:55
- 距離
- 19.4km
- 登り
- 1,693m
- 下り
- 1,684m
コースタイム
- 山行
- 7:15
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 7:40
- 山行
- 5:14
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 5:57
天候 | 曇り時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ビジターセンター自体は、緊急事態宣言のためか休館でした |
コース状況/ 危険箇所等 |
羅臼温泉コースは岩も木の根も苔むしているためか、雨に濡れると滑って注意が必要です! |
その他周辺情報 | 羅臼の道の駅で深層水ソフトクリームをいただきました♪ 羅臼からの帰りは必須でしょう |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
サングラス
ストック
カメラ
|
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感想
13日は月に1度、朝の業務から解放される日でした。
そこで、12日(日曜日)の朝の業務(6時半まで)が終わってから出発し、翌日午前中に帰ってくる(お昼から仕事)プランを練ります。
しかしこの両日、全道的に荒れ模様の予報でした。
コロコロ変わる予報に翻弄されながらも、「少しでもマシなお天気の方面へ!」と計画が2転3転した末、選択したのが羅臼岳方面。
羅臼岳は以前は多い年なら年に4〜5回は登っていたのですが、ここ数年はすっかり大雪山系遠征が多くなってしまい、「それでも斜里岳と羅臼岳は年に1度は登ろう!」とノルマと言うほどではありませんが、自らの山行スケジュールに課しています。
そして今年は斜里岳には登りましたが、羅臼岳にはまだ登っていないことに気づきます。
「そう考えると、ちょうどいい機会じゃないか。今回は久々に羅臼温泉側から登ろうかな。」
計画段階では、6時半厚岸発、8時半登山開始、16時三ツ峰キャンプ指定地にてテント設営、アタック装備で17時サシルイ岳登頂。テン泊。
翌日、三ツ峰か羅臼岳でご来光、9時下山、熊の湯(非常事態宣言下なので、利用制限があるかもしれない)〜12時厚岸着、でした。
ところが、迂闊なことに週末に帰ってくるはずのマイカー(登山道具を積んだまま車検に出していました)が帰ってきていないことに気が付くのが遅れ(普段は社有車を使用しているので気にしていなかった)、何とか土曜日の夕方に一旦返却(週明けに再びドック入り)してもらったものの、用意がスッカリ遅れます。
当日、7時半を少し過ぎてから厚岸を出発。
知床羅臼ビジターセンターに到着したのは9時半頃でした。
ビジターセンターは、緊急事態宣言を受けてか閉館中でした。
12日の羅臼の天気予報は曇りでしたが、翌日午前中はよく晴れる予報で、「景色は明日に期待かな」と、どんよりした空の下、登山を開始します。
羅臼は早朝に雨でも降ったのか、路面が濡れており、登山道も濡れていました。
羅臼温泉コースは「第一の壁」辺りから少しずつ岩場が多くなりますが、これが雨に濡れてとても滑り、重いリュックを背負っていることもあって歩の運びが慎重になります。
林間を歩いている時はそれほどでもなかったのですが、清水沢辺りからガスが濃くなり、見通しも悪くなってきました。足の運びが一層慎重になり、スピードダウンします。
泊場を過ぎて涸れ沢に入ると、足元の苔むした岩が滑って何度もバランスを崩します。危ない、危ない、慎重に!
このコースは、WETな日はより一層の注意が必要になります。
やがて屏風岩に出ると、傾斜が急になります。
ココを一気に登って高度を稼ぐと花畑分岐に出ます。
紅葉がとても綺麗です。
分岐を左に進めば羅臼岳(岩清水)ですが、今日は右に進んで羅臼平から三ツ峰、そしてサシルイ岳方面に向かいます!
とは言え、この時点で既にサシルイ岳は絶望的であることが分かっていたのですが。
ガスが流れ、羅臼岳山頂が見え隠れします。
「明日が本番だよ」
景色はむしろ晴天予報の翌日に期待していたので、写真は少なめです。
ガスの三ツ峰鞍部に登り、キャンプ指定地まで下ります。
ココまで来たのは8年前に羅臼平〜硫黄山を日帰り縦走して以来かな。
キャンプ指定地のナナカマドが真っ赤に燃えていました。
と言うか、この時点で17時20分。
予定より1時間20分も遅れています。
サシルイ岳をあきらめ、設営したテントにこもります。
23時59分、大きな音に目が覚めます。
雨です。
しかもかなりの降り。
テントの中なので、その音が更に増幅されて聞こえます。
・・・と、外が真っ白に光ります。
ほどなくして轟音がとどろきます。
雷鳴です。
雨脚が強くなります。
土砂降りです。(笑
雷雨はしばらく続きましたが、ふと気づくといつの間にか止んでいました。
2時ジャスト、テントの玄関を開けて外を見ると、一面の星空でした。
「やれやれ。きっとこれから晴れてくるんだろうな。」
2時50分、軽く食事を摂って撤収を開始しますが、風が強くてテントの収納に手古摺ります。
と言うか、周囲はいつの間にかガスに覆われ、視界がほとんどありませんでした。
ガスのあまりの濃さに、足元すら見えにくい感じです。
まだ真っ暗な中、三ツ峰へと登り返し始めます。
三ツ峰へは細い道が続いていますが、まずは岩稜の方に登ります。(きっとココが最高点)
しかし、濃霧と爆風!
ご来光まで期待していましたが、立っていられないほどの爆風の切れ間から、ちょっとだけ海の様子が見えましたが、こんな爆風の日に漁火が見えてビックリします。
「でも下界はこれほどの風じゃないのかな」
もう一つ、隣のピークにも行ってみましたが、踏み跡らしきものは途中で消え、ハイマツを漕いで(1967峰へのハイマツ漕ぎを彷彿とさせました)何とか辿り着きましたが、一面真っ白で何も見えません。と言うか立っているのがやっとの風に、即時下山を開始します。
途中で風に煽られて転倒し、ポールを曲げてしまいます。(笑
「これは羅臼岳に登頂してもダメだろうな」
何より、時間が足りないでしょう。
昨夜の雷雨です。コースコンディションが昨日より良くなっていることはまずないでしょうから。
案の定、下りは滑って昨日以上に神経を使いました。
更に、泊場に着いた辺りから強めの雨が断続的に降り始めます。
「少しでも天気が良いと思ってココに来たのになぁ」
羅臼岳に寄らなかったのに、予定時刻をオーバーしています。
「熊の湯はパスだね、真っ直ぐ帰らなくちゃ!仕事が待っている!」
羅臼道の駅だけには寄って、深層水ソフトクリームをゲットします。
冷たい雨に打たれながら。(笑
帰り道を飛ばしながら、ふと気づいてしまいます。
「年に1度の羅臼岳、達成していないじゃん。」
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