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Yamareco

記録ID: 3516176
全員に公開
ハイキング
道東・知床

三ツ峰 〜未達の山行〜

2021年09月12日(日) 〜 2021年09月13日(月)
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
23:55
距離
19.4km
登り
1,693m
下り
1,684m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
7:15
休憩
0:25
合計
7:40
9:40
10
スタート地点
9:50
9:50
53
10:43
10:53
171
13:44
13:58
153
16:31
16:32
48
2日目
山行
5:14
休憩
0:43
合計
5:57
4:26
4:51
24
5:15
5:15
104
6:59
7:08
102
8:50
8:58
30
9:28
9:29
7
9:36
ゴール地点
16時までにキャンプ場に到着出来たらサシルイ岳まで足を延ばすつもりでした
天候 曇り時々雨
過去天気図(気象庁) 2021年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
知床羅臼ビジターセンターから
ビジターセンター自体は、緊急事態宣言のためか休館でした
コース状況/
危険箇所等
羅臼温泉コースは岩も木の根も苔むしているためか、雨に濡れると滑って注意が必要です!
その他周辺情報 羅臼の道の駅で深層水ソフトクリームをいただきました♪
羅臼からの帰りは必須でしょう
水量少な目
帰りの方が多かったけど、あまり変わらなかったかな
2021年09月12日 10:02撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
2
9/12 10:02
水量少な目
帰りの方が多かったけど、あまり変わらなかったかな
ベニテングダケは見た目毒々しいけど毒性は弱く、食べると意外にも美味しいと評判である。対してテングダケは強毒性だが「食べてみた」食レポがほとんど見当たらない。帰路でそのままあったら持ち帰ろうかと思ったけど、見当たらなかった。里見台でスライドした若い登山者が収穫して行ったのかな?
2021年09月12日 10:32撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
4
9/12 10:32
ベニテングダケは見た目毒々しいけど毒性は弱く、食べると意外にも美味しいと評判である。対してテングダケは強毒性だが「食べてみた」食レポがほとんど見当たらない。帰路でそのままあったら持ち帰ろうかと思ったけど、見当たらなかった。里見台でスライドした若い登山者が収穫して行ったのかな?
里見台にて
ハイドレーションのチューブが折れ曲がっていたのか、水が出なかったのでココで調整
2021年09月12日 10:43撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
3
9/12 10:43
里見台にて
ハイドレーションのチューブが折れ曲がっていたのか、水が出なかったのでココで調整
低反発ショルダーパッド
いつもはすぐに痛みだす鎖骨周辺が、三ツ峰鞍部までほとんど痛まなかった。テン泊装備の時は欠かせないアイテムになりそう!
2021年09月12日 10:51撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
6
9/12 10:51
低反発ショルダーパッド
いつもはすぐに痛みだす鎖骨周辺が、三ツ峰鞍部までほとんど痛まなかった。テン泊装備の時は欠かせないアイテムになりそう!
シメジの一種かな?
美味しそう!
2021年09月12日 11:13撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
5
9/12 11:13
シメジの一種かな?
美味しそう!
ガクアジサイ
2021年09月12日 11:22撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
1
9/12 11:22
ガクアジサイ
ハイマツ原
2021年09月12日 11:23撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
1
9/12 11:23
ハイマツ原
ツリバナ
露出を合わせたら背景が飛んだ(笑
2021年09月12日 11:39撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
4
9/12 11:39
ツリバナ
露出を合わせたら背景が飛んだ(笑
ヨツバヒヨドリ
色が濃いね
2021年09月12日 11:44撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
3
9/12 11:44
ヨツバヒヨドリ
色が濃いね
第一の壁
名前ほど難所じゃないけど、濡れた岩や笹の根が滑って気を使った
2021年09月12日 11:46撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
1
9/12 11:46
第一の壁
名前ほど難所じゃないけど、濡れた岩や笹の根が滑って気を使った
トリカブト
2021年09月12日 12:00撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
5
9/12 12:00
トリカブト
チシマワレモコウ
2021年09月12日 12:06撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
2
9/12 12:06
チシマワレモコウ
ヤマハハコ
2021年09月12日 12:09撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
2
9/12 12:09
ヤマハハコ
ミソガワソウ
2021年09月12日 12:48撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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9/12 12:48
ミソガワソウ
群生
2021年09月12日 12:56撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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9/12 12:56
群生
硫黄臭漂う清水沢
2021年09月12日 13:41撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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9/12 13:41
硫黄臭漂う清水沢
まっちろけっけ
2021年09月12日 13:41撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
1
9/12 13:41
まっちろけっけ
川も空気も
2021年09月12日 13:41撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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9/12 13:41
川も空気も
泊場
ココで昼食
復路ではここで朝食を摂ろうとしたら強い雨が降り出してきた
2021年09月12日 13:45撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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9/12 13:45
泊場
ココで昼食
復路ではここで朝食を摂ろうとしたら強い雨が降り出してきた
ミミコウモリ
やっぱり羅臼のは子持ちじゃない
2021年09月12日 14:01撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
1
9/12 14:01
ミミコウモリ
やっぱり羅臼のは子持ちじゃない
キオンかと思ったけど、多分これハンゴンソウ
2021年09月12日 14:16撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
2
9/12 14:16
キオンかと思ったけど、多分これハンゴンソウ
ミミコウモリ群生
2021年09月12日 14:18撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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9/12 14:18
ミミコウモリ群生
ミヤマアキノキリンソウ
2021年09月12日 14:37撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
3
9/12 14:37
ミヤマアキノキリンソウ
屏風岩
ここから羅臼平まで熊出没頻度高いんだけど、この時期は河口に行っているかな
2021年09月12日 14:55撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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9/12 14:55
屏風岩
ここから羅臼平まで熊出没頻度高いんだけど、この時期は河口に行っているかな
屏風岩下方
2021年09月12日 14:55撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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9/12 14:55
屏風岩下方
上方
2021年09月12日 14:56撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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9/12 14:56
上方
エゾオヤマリンドウ
2021年09月12日 15:01撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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9/12 15:01
エゾオヤマリンドウ
タカネトウウチソウ
2021年09月12日 15:08撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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9/12 15:08
タカネトウウチソウ
このコースで一番急登なのはこの辺かな
2021年09月12日 15:11撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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9/12 15:11
このコースで一番急登なのはこの辺かな
山頂捕捉
色づいてきている
2021年09月12日 15:25撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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9/12 15:25
山頂捕捉
色づいてきている
紅差すタカネトウウチソウ
2021年09月12日 15:27撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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9/12 15:27
紅差すタカネトウウチソウ
振り返る
2021年09月12日 15:31撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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9/12 15:31
振り返る
過去ココで2度ヒグマと遭遇
2021年09月12日 15:31撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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9/12 15:31
過去ココで2度ヒグマと遭遇
タカネトウウチソウ祭り
2021年09月12日 15:33撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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9/12 15:33
タカネトウウチソウ祭り
ハクサンボウフウ
ヒグマの好物だったかな
2021年09月12日 15:38撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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9/12 15:38
ハクサンボウフウ
ヒグマの好物だったかな
アオノツガザクラが残っていた
2021年09月12日 15:50撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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9/12 15:50
アオノツガザクラが残っていた
シオガマギク
2021年09月12日 15:50撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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9/12 15:50
シオガマギク
今日はここから羅臼平、そして三ツ峰に向かいます
2021年09月12日 15:54撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
2
9/12 15:54
今日はここから羅臼平、そして三ツ峰に向かいます
イワギキョウ
2021年09月12日 15:56撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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9/12 15:56
イワギキョウ
紅葉の時期になっても見せてくれます
2021年09月12日 15:59撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
2
9/12 15:59
紅葉の時期になっても見せてくれます
オトギリソウ
2021年09月12日 16:04撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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9/12 16:04
オトギリソウ
天気予報でココを選んだはずなのに、せいぜい「ちょっと空に青みが見えた」程度で終わってしまう
2021年09月12日 16:05撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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9/12 16:05
天気予報でココを選んだはずなのに、せいぜい「ちょっと空に青みが見えた」程度で終わってしまう
色づくナナカマドと三ツ峰
2021年09月12日 16:15撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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9/12 16:15
色づくナナカマドと三ツ峰
万年雪渓ギリギリ残っている
今年の道東は雪が少なかったからね
2021年09月12日 16:20撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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9/12 16:20
万年雪渓ギリギリ残っている
今年の道東は雪が少なかったからね
羅臼平より羅臼岳
2021年09月12日 16:31撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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9/12 16:31
羅臼平より羅臼岳
三ツ峰へ
2021年09月12日 16:40撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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9/12 16:40
三ツ峰へ
明日、青空の羅臼岳を拝むことが出来るさ!
・・・と、この時は思っていた
2021年09月12日 16:48撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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9/12 16:48
明日、青空の羅臼岳を拝むことが出来るさ!
・・・と、この時は思っていた
サシルイ岳の向こうに硫黄山が見えてきた
2021年09月12日 16:59撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
3
9/12 16:59
サシルイ岳の向こうに硫黄山が見えてきた
明日、ご来光を拝む予定の三ツ峰
2021年09月12日 16:59撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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9/12 16:59
明日、ご来光を拝む予定の三ツ峰
反対側のピーク
2021年09月12日 16:59撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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9/12 16:59
反対側のピーク
羅臼岳を振り返る
2021年09月12日 16:59撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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9/12 16:59
羅臼岳を振り返る
16時までにテン場に着いたら登る予定だったサシルイ岳
全然間に合わなかった
2021年09月12日 17:12撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
7
9/12 17:12
16時までにテン場に着いたら登る予定だったサシルイ岳
全然間に合わなかった
今日のテン場と三ツ峰
2021年09月12日 17:21撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
8
9/12 17:21
今日のテン場と三ツ峰
ビッグアグネスの模倣品と評されるテントだけど、コストパフォーマンスは高いと思う
2021年09月12日 17:41撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
9
9/12 17:41
ビッグアグネスの模倣品と評されるテントだけど、コストパフォーマンスは高いと思う
翌朝、ご来光を拝む予定だったけどガスでこれが限界だった
それにしても、こんな強風でも漁火が見える
下界はこれほど風は強くないのかな?
2021年09月13日 04:33撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
6
9/13 4:33
翌朝、ご来光を拝む予定だったけどガスでこれが限界だった
それにしても、こんな強風でも漁火が見える
下界はこれほど風は強くないのかな?
予報では3時から6時頃まで晴れ
上空は青そうな感じがするんだけど…
2021年09月13日 05:21撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
1
9/13 5:21
予報では3時から6時頃まで晴れ
上空は青そうな感じがするんだけど…
次々とガスが流れ込む
2021年09月13日 05:44撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
2
9/13 5:44
次々とガスが流れ込む
昨日よりも色が濃い!
ガクアジサイ
2021年09月13日 08:02撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
6
9/13 8:02
昨日よりも色が濃い!
ガクアジサイ
雨に濡れるキツリフネ
2021年09月13日 09:09撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
3
9/13 9:09
雨に濡れるキツリフネ
知床羅臼ビジターセンターに戻る
緊急事態宣言のためか閉館中
2021年09月13日 09:38撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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9/13 9:38
知床羅臼ビジターセンターに戻る
緊急事態宣言のためか閉館中
深層水ソフトクリーム
外は冷たい雨でもこれは必須でしょう!
2021年09月13日 09:50撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
9
9/13 9:50
深層水ソフトクリーム
外は冷たい雨でもこれは必須でしょう!
昼食に
せっかくなので
2021年09月13日 09:56撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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9/13 9:56
昼食に
せっかくなので

装備

個人装備
長袖シャツ ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 ザック 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 レジャーシート 地図(地形図) コンパス ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 保険証 携帯 サングラス ストック カメラ

感想

13日は月に1度、朝の業務から解放される日でした。
そこで、12日(日曜日)の朝の業務(6時半まで)が終わってから出発し、翌日午前中に帰ってくる(お昼から仕事)プランを練ります。
しかしこの両日、全道的に荒れ模様の予報でした。
コロコロ変わる予報に翻弄されながらも、「少しでもマシなお天気の方面へ!」と計画が2転3転した末、選択したのが羅臼岳方面。

羅臼岳は以前は多い年なら年に4〜5回は登っていたのですが、ここ数年はすっかり大雪山系遠征が多くなってしまい、「それでも斜里岳と羅臼岳は年に1度は登ろう!」とノルマと言うほどではありませんが、自らの山行スケジュールに課しています。
そして今年は斜里岳には登りましたが、羅臼岳にはまだ登っていないことに気づきます。
「そう考えると、ちょうどいい機会じゃないか。今回は久々に羅臼温泉側から登ろうかな。」

計画段階では、6時半厚岸発、8時半登山開始、16時三ツ峰キャンプ指定地にてテント設営、アタック装備で17時サシルイ岳登頂。テン泊。
翌日、三ツ峰か羅臼岳でご来光、9時下山、熊の湯(非常事態宣言下なので、利用制限があるかもしれない)〜12時厚岸着、でした。

ところが、迂闊なことに週末に帰ってくるはずのマイカー(登山道具を積んだまま車検に出していました)が帰ってきていないことに気が付くのが遅れ(普段は社有車を使用しているので気にしていなかった)、何とか土曜日の夕方に一旦返却(週明けに再びドック入り)してもらったものの、用意がスッカリ遅れます。

当日、7時半を少し過ぎてから厚岸を出発。
知床羅臼ビジターセンターに到着したのは9時半頃でした。
ビジターセンターは、緊急事態宣言を受けてか閉館中でした。
12日の羅臼の天気予報は曇りでしたが、翌日午前中はよく晴れる予報で、「景色は明日に期待かな」と、どんよりした空の下、登山を開始します。

羅臼は早朝に雨でも降ったのか、路面が濡れており、登山道も濡れていました。
羅臼温泉コースは「第一の壁」辺りから少しずつ岩場が多くなりますが、これが雨に濡れてとても滑り、重いリュックを背負っていることもあって歩の運びが慎重になります。
林間を歩いている時はそれほどでもなかったのですが、清水沢辺りからガスが濃くなり、見通しも悪くなってきました。足の運びが一層慎重になり、スピードダウンします。

泊場を過ぎて涸れ沢に入ると、足元の苔むした岩が滑って何度もバランスを崩します。危ない、危ない、慎重に!
このコースは、WETな日はより一層の注意が必要になります。
やがて屏風岩に出ると、傾斜が急になります。
ココを一気に登って高度を稼ぐと花畑分岐に出ます。
紅葉がとても綺麗です。
分岐を左に進めば羅臼岳(岩清水)ですが、今日は右に進んで羅臼平から三ツ峰、そしてサシルイ岳方面に向かいます!

とは言え、この時点で既にサシルイ岳は絶望的であることが分かっていたのですが。
ガスが流れ、羅臼岳山頂が見え隠れします。
「明日が本番だよ」
景色はむしろ晴天予報の翌日に期待していたので、写真は少なめです。

ガスの三ツ峰鞍部に登り、キャンプ指定地まで下ります。
ココまで来たのは8年前に羅臼平〜硫黄山を日帰り縦走して以来かな。
キャンプ指定地のナナカマドが真っ赤に燃えていました。
と言うか、この時点で17時20分。
予定より1時間20分も遅れています。
サシルイ岳をあきらめ、設営したテントにこもります。

23時59分、大きな音に目が覚めます。
雨です。
しかもかなりの降り。
テントの中なので、その音が更に増幅されて聞こえます。
・・・と、外が真っ白に光ります。
ほどなくして轟音がとどろきます。
雷鳴です。
雨脚が強くなります。
土砂降りです。(笑
雷雨はしばらく続きましたが、ふと気づくといつの間にか止んでいました。

2時ジャスト、テントの玄関を開けて外を見ると、一面の星空でした。
「やれやれ。きっとこれから晴れてくるんだろうな。」
2時50分、軽く食事を摂って撤収を開始しますが、風が強くてテントの収納に手古摺ります。
と言うか、周囲はいつの間にかガスに覆われ、視界がほとんどありませんでした。
ガスのあまりの濃さに、足元すら見えにくい感じです。

まだ真っ暗な中、三ツ峰へと登り返し始めます。
三ツ峰へは細い道が続いていますが、まずは岩稜の方に登ります。(きっとココが最高点)
しかし、濃霧と爆風!
ご来光まで期待していましたが、立っていられないほどの爆風の切れ間から、ちょっとだけ海の様子が見えましたが、こんな爆風の日に漁火が見えてビックリします。
「でも下界はこれほどの風じゃないのかな」

もう一つ、隣のピークにも行ってみましたが、踏み跡らしきものは途中で消え、ハイマツを漕いで(1967峰へのハイマツ漕ぎを彷彿とさせました)何とか辿り着きましたが、一面真っ白で何も見えません。と言うか立っているのがやっとの風に、即時下山を開始します。
途中で風に煽られて転倒し、ポールを曲げてしまいます。(笑
「これは羅臼岳に登頂してもダメだろうな」
何より、時間が足りないでしょう。
昨夜の雷雨です。コースコンディションが昨日より良くなっていることはまずないでしょうから。

案の定、下りは滑って昨日以上に神経を使いました。
更に、泊場に着いた辺りから強めの雨が断続的に降り始めます。
「少しでも天気が良いと思ってココに来たのになぁ」
羅臼岳に寄らなかったのに、予定時刻をオーバーしています。
「熊の湯はパスだね、真っ直ぐ帰らなくちゃ!仕事が待っている!」
羅臼道の駅だけには寄って、深層水ソフトクリームをゲットします。
冷たい雨に打たれながら。(笑

帰り道を飛ばしながら、ふと気づいてしまいます。
「年に1度の羅臼岳、達成していないじゃん。」


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