盤滝から小天狗山東稜・蛇谷北山南東稜経由周回
- GPS
- 05:37
- 距離
- 9.2km
- 登り
- 735m
- 下り
- 758m
コースタイム
天候 | 曇のち晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
盤滝から小天狗山、蛇谷北山から奥池まで、標識なし、マーキング稀、踏み跡不明瞭。一部、不安定なトラバースあり。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
シュリンゲ
|
---|
感想
台風一過の晴天、とはいかず不安定な天気が予想されるので、久々に近場の六甲に行くことにする。季節がらキノコ狩り山行、ということでかねてから狙いを定めていた小天狗山は外せない。せっかくなら剣谷湿原の様子も見に行こう、いっそついでに、蛇谷北山からは未知の尾根を辿ってみるか、というわけで、あれもこれも、の欲張り山行となる。
盤滝から小天狗山となれば大蛇・大蔵谷出合からの「メインルート」が頭に浮かぶが、半年前に確認済みの「メインルート上の最初の鞍部直行ルート」で時間短縮を図る目論見だった。ところが盤滝下で渡渉の後、谷を一本間違えた。一旦は予定ルートへの復帰を始めたものの、考えてみれば今いる場所は小天狗山の山頂近くから伸び出る立派な東尾根の末端だ。いっそ、これを辿って一気に山頂を目指してしまえ、と方針転換。尾根型はさすがにはっきりとしていて、もっと利用されてもいい尾根だ。キノコを探してのろりのろりの登高となる。アカヤマドリは未だに幼菌もあるかと思えば、破裂寸前の巨大な老菌まで、各所に出ている。やがてオオイワカガミの生えるところに来る。光を浴びて葉はまさに鏡のように光っている。そして左から「メインルート」が合すると、山頂まで一投足の距離である。
三度目の小天狗山山頂を踏む。相変わらず甲山と大阪平野の眺望が心を和ませる。今日はちらりとこれを眺めたらすぐ出発だ。この先、一か所迷いやすい場所があるが、それをこなせば一本道を「とかが尾山」へひたすら登っていくのみ。ところどころ眺望が開ける。目の前の一本北の尾根には六甲縦走路が走り、文字通り多くの走り屋たちでにぎわっていることだろう。それに引き換えこちらの尾根はいつ来ても静寂に支配され、自然に溶け込んだ潤いある山歩きの空間を与えてくれる。しかし登るにつれだんだんと芦有道路の車の爆音が大きくなって、とかが尾山のピークを越えて下りつくのは例のコンクリ溝である。この溝に沿って進めば芦有道路に出る。少しの間、この歩行禁止道路を辿り、47番の標識から熊笹峠に向かって再び山道に入る。ここからはきれいに刈払いされている。自分たちのいるところは「この先ハイキング道なし」と書かれた芦有会社の立派な看板のたもと。ここで昼食とする。エネルギー補充が済んだら、さっそく石宝殿に向かう。東側からの石宝殿への参道は今日が初めてとなる。石宝殿でお参りをして、直ちに蛇谷北山へ。
蛇谷北山で瀬戸内海の眺めを楽しんだら、さあ、今日のアドベンチャー、未知の尾根へと踏み込む。この入り口が見つけづらいのだ。結論はこうだ。蛇谷北山山頂すぐ手前の道標から東おたふく山方向におりる。そして最初の道標のところから、その道標の裏側についている踏み跡に入り、すぐ右側の斜面をよーく眺めて古いマーキングを探す。このマーキングのところから斜面をわずかに下ると熊笹の下生えがなくなり、容易に下ることができるようになる。その先は細い踏み跡を辿ればよい。やがて再び熊笹が繁って踏み跡を覆い隠すが、道型はしっかりあるので、これを外さぬように下っていく。マーキングは中盤の複雑な部分には残っていない。下るにつれ、谷の上部をトラバースする箇所も現れて、足元を慎重に見極めて進む。終盤になると驚くべきことにトラロープ補助が出現する。最後は私有地の境界に沿って下り、東おたふく山登山口の直上に飛び出す。
ここから舗装林道を下って奥池まで宅地の中を進む。奥池からは予定通り湿原に立ち寄って花の様子を偵察するが、残念ながら、これは、という花は見られないのだった(この寄り道はログに反映していません)。また来月来るとしよう。ここから、最後のアドベンチャーを予定していたが少々疲れ気味。そこで、大蛇谷出合に下る尾根筋にコース変更して一気に磐滝を目指す。この尾根は眺望もあって明るく、好みのコースなのだ。どんどん下って最後の仁川渡渉。さすがに台風の後だけあって増水してはいるが、ドボンすることなく無難にこなして今日の山行はフィナーレとなった。涼やかな風に包まれて秋の香りを楽しんだ一日、六甲の深さをまた実感した。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する