記録ID: 355578
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無雪期ピークハント／縦走
日光・那須・筑波
【奥鬼怒から尾瀬沼へ】女夫淵温泉〜鬼怒沼湿原〜黒岩山〜尾瀬沼〜七入
2013年10月13日(日) 〜
2013年10月14日(月)
福島県
栃木県
群馬県
りきまる
- GPS
- 28:46
- 距離
- 35.0km
- 登り
- 1,916m
- 下り
- 1,998m
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標高グラフを拡大コースタイム
10月13日(日) 女夫淵温泉から鬼怒沼湿原を経由して小松湿原水場にて幕営
女夫淵温泉09:40→八丁ノ湯10:47→加仁湯10:58→11:12日光澤温泉11:16→11:31丸沼分岐(食事)11:50→12:17オソオソロシの滝展望台12:22→鬼怒沼湿原入口13:42→(湿原散策)→14:04東電巡視小屋14:17→鬼怒沼山分岐14:40→16:02小松湿原水場
10月14日(月) 小松湿原水場から黒岩山，尾瀬沼を経由して七入に下山
小松湿原水場05:35→06:20黒岩山分岐(黒岩山往復)07:20→09:00赤安清水09:20→送電線鉄塔10:11→大清水分岐10:20→10:28小渕沢田代(散策)〜大江湿原分岐10:37→尾瀬沼キャンプ場11:16→11:28長蔵小屋(昼食)11:48→12:41沼山峠休憩所12:46→13:14抱返の滝13:18→14:32七入駐車場
女夫淵温泉09:40→八丁ノ湯10:47→加仁湯10:58→11:12日光澤温泉11:16→11:31丸沼分岐(食事)11:50→12:17オソオソロシの滝展望台12:22→鬼怒沼湿原入口13:42→(湿原散策)→14:04東電巡視小屋14:17→鬼怒沼山分岐14:40→16:02小松湿原水場
10月14日(月) 小松湿原水場から黒岩山，尾瀬沼を経由して七入に下山
小松湿原水場05:35→06:20黒岩山分岐(黒岩山往復)07:20→09:00赤安清水09:20→送電線鉄塔10:11→大清水分岐10:20→10:28小渕沢田代(散策)〜大江湿原分岐10:37→尾瀬沼キャンプ場11:16→11:28長蔵小屋(昼食)11:48→12:41沼山峠休憩所12:46→13:14抱返の滝13:18→14:32七入駐車場
| 天候 | 10月13日(日) 曇り 午後3時頃から晴れてきました 10月14日(月) 終日晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2013年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
会津鉄道 上り（会津若松から浅草・新宿方面）時刻表 http://www.aizutetsudo.jp/ekilist/tt_asakusa.pdf 日光市営バス 鬼怒川温泉女夫淵線 バス時刻表 http://www.city.nikko.lg.jp/seikatsuanzen/guide/seikatsu/bus/documents/10-meotobuchi.pdf ◆往路 自宅01:00→(塩原経由)→04:50七入駐車場05:15→(バイク)→06:30会津高原尾瀬口駅07:11→(会津鉄道 960円)→07:40川治湯元駅07:56→(日光市営バス 1,200円)→09:20女夫淵温泉 ◆復路 七入駐車場14:50→15:45会津高原尾瀬口駅(バイク回収)16:00→甲子トンネル16:50→(那須甲子線〜国道294号，293号，118号)→19:30自宅 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
◆ コース全般を通じて ・ 奥鬼怒温泉郷から鬼怒沼湿原までの登山道は，とても良く整備されていて，危険なところはありません。ただし，女夫淵温泉から八丁ノ湯に向かう沢沿いの遊歩道は，今年2月の地震で一部崩壊しているところがあり，ルートが変更されていたり，新たに設けられた通路を歩くところがあります。 ・ 鬼怒沼湿原を過ぎると，踏み跡が薄くなり，倒木も増えて歩きづらくなります。特に小松湿原〜黒岩山の間は倒木が多く，ルートミスしやすいところです。指導標などもほとんど無く，地図上でのルートの実線表記には疑問です。破線ルートのつもりで歩いて下さい。迷ったら，必ず戻ること。ピンクのテープを探して行けば，大丈夫。 ・ 黒岩山から先は，迷うことの無い登山道となります。展望はありませんが，歩きやすいです。 ・ 小渕沢田代から先は，さすがに尾瀬エリアですので，整備が行き届いています。何ら問題なし。 ・ なお，鬼怒沼の東電巡視小屋〜小渕沢田代の区間で出会ったのは，小松湿原手前ですれ違った登山者一人と翌朝見かけて挨拶したテント宿泊者だけ。ほとんど歩いていないですね。 ◆ 10月13日(日) ○ 七入〜女夫淵温泉駐車場 ・ 七入駐車場には04:50に到着。広い駐車場はガラガラ。この駐車場は無料ですが，素晴らしくきれいなトイレが24時間使用可能です。クルマを国道に近いところに駐めて，バイクを下ろし，05:15に会津高原尾瀬口駅へと出発。道路の気温標示は摂氏8度。時折，雨も降る中ひた走り，06:30に会津高原尾瀬口駅前プラザ「憩の家」に到着。セーターとフリースを着込み，その上にゴアの雨具を着たのですが，到着時には体が冷え切っていました。 ・ バイクをここに駐車し，「憩の家」の中を通って，駅に向かいます。電車の発車時刻は07:11だったので，駅舎でしばらく時間をつぶしました。なお，駅の営業開始は08:00からということで，切符は車内で購入します。 ・ 下今市行き2両編成の電車に乗り，時刻表どおり07:11に出発。長いトンネルを抜け，07:40に川治湯元駅下車。料金は960円でした。駅を出て，国道121号を目指して歩くこと5分。国道に出ると，そこに日光市営バスの停留所がありました。ここで10分ほど地図など眺めながらバスを待っていたところ，なんと時刻表どおり，07:56にバスが到着。乗客は私を含めて4名。登山者は私だけ。連休でこの状況では，赤字もやむを得ないですね。 ・ バスは，青柳車庫前で10分の途中休憩をとり，山間の道を女夫淵温泉へと向かいます。料金は1,200円です。周囲の紅葉はまだ先のようで，運転手さんの話によると，10月下旬から11月初旬がピークとのこと。落葉広葉樹が多いので，見事な紅葉が見られそうです。 ・ 女夫淵温泉には，10分遅れの09:20に到着。途中の道が狭く，対向車とのすれ違いに時間がかかりました。奥日光の紅葉がピークを迎える時期には，渋滞を嫌った多くのクルマが山王林道を経由してこちらに流れてくるので，ひどいときには100台近くもすれ違い待ちをするそうです。なお，女夫淵温泉は，今年2月の地震により被害を受け，温泉も出なくなったため廃業したそうで，建物の取り壊しが行われていました。 ○ 女夫淵温泉駐車場〜鬼怒沼湿原 ・ バス停の脇にある休憩舎で朝食を摂り，トイレを済ませて09:40に駐車場を歩き出しました。ゲートで一般車の通行を制限している橋を渡ると，すぐに「奥鬼怒歩道」の標識のある登山口です。立派な鉄製の階段が整備されています。ここを登り，林道分岐のところを右に下って鬼怒川沿いに歩いて行くと，2月の地震で所々斜面が崩れていて，歩道の左側に通行帯が設けられていました。 ・ 八丁ノ湯には10:47に到着。立派なログハウス風の建物が何棟も建てられていて驚きました。山間のひなびた温泉宿の雰囲気はありません。ここからは車道歩きとなり，10分ほどで立派な3階建ての加仁湯に到着。建物の左側を進み，さらに15分ほどで日光澤温泉に到着です。 ・ 日光澤温泉の登山口のところには水場があります。冷たくておいしい水が豊富に流れていたので，ここで水を補給。3頭の柴犬がのんびりくつろいでいたのが印象的でした。 ・ 登山道は，日光澤温泉の建物の間をとおって進みます。階段を上ると，すぐに根名草山方面との分岐。ここは右に鬼怒沼方面へと進みます。良く整備された登山道を15分ほど登っていくと，丸沼分岐の橋のところに到着。ここで最初の食事休憩です。 ・ 丸沼分岐から先は，この縦走ルートの中で最もきつい登りとなります。分岐から約30分ほど急勾配を登ると，オロオソロシノ滝展望台に到着。曇り空ではありましたが，対岸の山襞を流れ落ちる滝の姿は，なかなか見事。10名ほどの登山者が休んでいて，思い思いに写真を撮っていました。 ・ 私も写真撮影や水分補給で5分ほど休憩。その間にも多くの登山者が上から降りてきます。さすがに人気のある登山ルートです。 ・ 展望台を12:20に出発。その先も続くシラビソの中の急斜面を，1時間20分ほど頑張ると，傾斜が緩み，木道が出てきて，13:42，鬼怒沼湿原入口に到着です。 ○ 鬼怒沼湿原〜小松湿原水場 ・ 湿原は曇り空で風が強く，寒かったです。ほとんどの登山者は既に降りてしまっていて，湿原ですれ違ったのは二人だけ。午後から晴れる予報だったのですが，天候回復が遅れている模様。それでも時折，雲間の間から陽の光が差し込んで，湿原を照らしてくれました。日光白根山は見えなかったけれど，それなりに印象的な風景を楽しむことができました。 ・ 木道の上を歩いていてすっかり体が冷えてしまったので，木道分岐を右に進み，東電巡視小屋に逃げ込みます。小屋には，14:04着。ここで2回目のオニギリ休憩です。小屋には窓が無く，ドアを閉めると真っ暗。泊まることはできますが，これならテントのほうがずっと快適でしょう。食事を済ませ，セーターを着込み，手袋をして，14:17に小屋をあとにしました。 ・ ここから先は，登山道が整備されて居らず，倒木なども出てきて，踏み跡をたどるルートとなります。それでも，鬼怒沼山分岐までは，比較的しっかり。その先は，指導標もなく，ルートファインディングの世界です。 ・ 展望のない鬼怒沼山の山頂はパスし，西側をトラバースしながら進むと，左側の展望が開け，燧ヶ岳が見えてきました。尾瀬が近いことを実感します。でも，同時にこれから進むルートの先にいくつかのピークが見え，まだまだアップダウンが続くことも悟らされます。 ・ 黙々と歩いていると，突然，一人の登山者とすれ違いました。尾瀬から歩いてきたのか，黒岩山までのピストンかはわかりません。とにかく，鬼怒沼湿原から小渕沢湿原までのあいだですれ違ったのは，この方のみ。本当に登山者が少ないですね。 ・ このあともコメツガとシラビソの森を黙々と歩き，16:02，ようやく小松湿原水場に到着。巡視小屋から1時間45分かかりました。結構，歩き甲斐があります。 ・ 水場は水量が少ないものの，冷たくておいしい水が湧き出ていました。ペットボトルの口を使って給水しやすいようにしてあったので，問題なく採水できました。すぐ脇には，一人用テントに最適なフラットで落ち葉フカフカのテントサイト。早速，テントを設営し，一人宴会の開始です。結局その夜は誰もおらず，ときおり鹿が出す警戒音だけが聞こえる，とても静かな山の夜を一人楽しみました。 ◆ 10月14日(月) ○ 小松湿原水場〜黒岩山〜小渕沢湿原 ・ 前夜は，登山の疲れと酒の酔いで午後7時過ぎには熟睡。午前0時過ぎに目が覚めて外を見ると，夜空は星が煌めき，快晴無風。放射冷却で冷えるかと思いましたが，意外に暖かく，テント内の気温は摂氏2度。9月に歩いた飯豊連峰のほうが寒いくらいでした。 ・ まだ起きるには早すぎるので2度寝を決め込み，結局，午前4時に起床しました。それでもまだ真っ暗。夜が長くなりましたね。前日食べていなかったサンドウィッチとドリップコーヒーで朝食を簡単に済ませ，パッキングをしてようやく明るくなり始めた05:35にテン場をあとにしました。 ・ 歩き始めて5分ほどで，3〜4人用のテントを発見。中に3人ほどが居たようで，話声が聞こえたので，「お早うございます」と声をかけ，その脇を通り過ぎました。 ・ 登山道はその先，数多くの倒木が道を塞ぐように現れ，迷いやすくなります。ピンクのテープを目印に歩きましたが，それでも何度か迷い，その都度一旦戻ってからテープを確認し，先に進みました。 ・ 黒岩清水には06:02に到着。登山道の左側から細い流れが出ていますが，採水するのは難しそう。ゴミが入らないよう工夫する必要がありそうです。水の確保をするならば，小松湿原水場のほうをオススメします。 ・ さらにルートファインディングをしながら歩き続け，黒岩山分岐には06:20に到着しました。ここにザックをデポし，水分補給をしたのち，「栃木百名山」に選定されている標高2,163�辰旅�岩山山頂を目指します。山頂までの標高差は約110�叩� ・ 山頂へ向かうルートは，最初，東側に回り込むようにトラバースしていくので，ルートミスかと疑いましたが，倒木の先からすぐに山頂方面への急な登りとなり一安心。踏み跡が薄いところもありますが，要所要所にテープの目印があるので，それを追いながら歩けば，迷うことはないかと思います。 ・ 黒岩山山頂には20分ほどで到着。素晴らしい眺めが広がっていました。目の前には燧ヶ岳から至仏山。その西には上州武尊山。南側には関東以北の最高峰，日光白根山。さらに東には表日光連山の山々。北東には，平らな山頂部が特徴的な会津駒ヶ岳。燧ヶ岳の右奥には名峰荒沢岳と越後駒ヶ岳。靄で若干霞んでいるものの，大展望です。 ・ 今回の山行の大きな目的の一つが，この黒岩山山頂からの展望でしたので，大満足です。人工物がほとんど見えない山深い山頂からの眺めに感動しました。 ・ さて，いつまでも山頂でのんびりしているわけにはいかないので，分岐に戻り，ザックを担いで尾瀬へと続く縦走路を07:20に歩き出しました。この分岐から先は，基本的に下り基調で，踏み跡はこれまでより明瞭ですし倒木も少なくなって歩きやすくなります。 ・ 気持ちの良いシラビソの森の中を，緩いアップダウンを繰り返しながらしばらく歩き，赤安山は山頂北側を巻きながら進んで130�辰曚鰭弦發魏爾欧襪函�09:00に赤安清水に到着。テント設営に向いたフラットな休憩適地となっており，北斜面を2〜3分下ると水の流れが見えました。 ・ ここで20分ほどバウムクーヘンとフルーツゼリーのおやつ休憩。本日は，ここまで誰ともすれ違っていません。北アルプスなど人気の山域では考えられないような，静かな山です。 ・ 赤安清水から先は，少し下って登り返しとなります。登山道は藪がきれいに刈り払われ，良く整備されて歩きやすいです。袴腰山の山頂を左手に見ながら，フラットな北側斜面を歩いていくと，快晴の空の下，右手には会津駒ヶ岳が見えてきます。 ・ その先標高差60�辰曚匹竜淌个魏瓩�ると，登山道は緩斜面の下りとなります。道幅も広くなり，走り出したいくらい快適な道です。鼻歌交じりで歩いていると，10:11，いきなり目の前が開け，高圧送電線の鉄塔の前に出ました。こんな山の中に，よくも建てたものです。 ・ 鉄塔から10分ほど歩くと大清水との分岐です。ここを右にさらに8分で，広々とした小渕沢田代の入口に到着しました。 ○ 小渕沢田代〜尾瀬沼〜七入 ・ 小渕沢田代の木道を進み，まずは草紅葉に囲まれた池塘を見に行きました。誰もいないかと思ったら，その先の木道のところに，単独の女性が一人，もの想いにふけるように休んでいました。邪魔にならないように，小さな声で挨拶をして，その脇を通り過ぎます。 ・ 木道を進むと，すぐに大江湿原方面と尾瀬沼方面との分岐です。ここは，左に尾瀬沼方面へ。標高差70�辰曚匹琉娚阿砲�つい登りをこなすと，尾瀬沼まで標高差230�辰曚匹猟垢げ爾蠅箸覆蠅泙后� ・ 先ほどの分岐から約40分で，尾瀬沼キャンプ場に到着。このキャンプ場は，サイトが板張りとなっていて，とても快適そう。その分人気があって，この連休も予約で埋まっていました。そのうち，利用してみたいキャンプ場です。 ・ キャンプ場の中を進み，ビジターセンター脇の公衆トイレまで来ると，ハイカーで賑わっていました。それまでとは別世界。トイレを済ませ，長蔵小屋の休憩所へと向かいます。ここで，カレーライスの昼食としました。8月に北アルプスの読売新道〜新穂高を歩いたとき，三俣山荘で食べたビーフカレーが驚くほど本格的なおいしいカレーだったので期待していましたが，まあ，普通のカレーでした。800円。あの味を求めるのは酷ですかね。 ・ 昼食のあとは，尾瀬沼畔で写真撮影。残念ながら燧ヶ岳の山頂にはガスがかかってしまいましたが，それでも良い天気です。三本カラマツや湿原，尾瀬沼などを写真に収めました。 ・ 11:48にビジターセンター前を出発。木道を辿り，沼山峠へと向かいます。広々とした草紅葉の湿原の先にダケカンバの林が広がっています。このあたりのダケカンバは，冬の豪雪のせいか樹皮がむけ，そこに陽が当たって陰影が強調されて，とても味わいある印象ですね。何度もシャッターを押してしまいました。 ・ 沼山峠までは，標高差120�辰曚匹量敍擦療个蠅任后０娚阿傍�離があり，汗をかかされて12:26に沼山峠に到着。水分補給のため2〜3分休憩。ここからは沼山峠休憩所まで70�辰曚匹硫爾蠅箸覆蠅泙后� ・ 沼山峠休憩所には12:41に到着。ちょうど七入経由で会津高原尾瀬口駅まで行くバスが停まっていましたが，バスには乗らず，七入まで歩き通します。休憩所を12:46に出発。指導標には，七入までの道は「尾瀬自然観察の森遊歩道」という名称が表示されていました。しかし，標高差が630�辰發△蝓ね景眛擦箸いΔ茲蠅藁�派な登山道です。 ・ 道は良く整備されていて，危険なところはありません。30分ほど下ると，抱返の滝分岐に到着。せっかくなので，滝を見に寄り道しましたが，水量も落差もたいしたことはありませんでした。 ・ 滝から先は，傾斜が緩み，なかなか標高が下がりません。でも周囲は素晴らしいブナの森です。今年の紅葉は遅れているのか，色づきがあまり良くないですが，ブナの眺めを楽しみながら下りました。 ・ その後，何度か沢を渡りながら70分ほど歩くと，ダートの林道に出て，七入山荘が見えてきます。駐車場は，ここからすぐ。七入駐車場には14:32に到着しました。 |
写真
会津高原尾瀬口駅前にバイクをデポ。駅は，この建物の中の階段を上っていきます。
バスの車内から表日光連山方面を望む。右奥のピークは帝釈山。女峰山は手前の山に隠されて見えません。このあたりの紅葉はまだ先のようです。
10/13 8:47
バスの車内から表日光連山方面を望む。右奥のピークは帝釈山。女峰山は手前の山に隠されて見えません。このあたりの紅葉はまだ先のようです。
女夫淵温泉駐車場に到着。途中の狭い道路でのすれ違いで時間がかかり，10分ほど遅れて到着です。左奥の建物が休憩舎兼トイレ。
春先の地震で相当崩れたようで，林道は通行禁止。左側の通路を歩きます。
10:47 八丁ノ湯に到着。立派なログハウス風の建物が何棟も建っていました。
11:12 日光澤温泉に到着。標識に従って建物の間を通り，階段を登ります。水は，ここで補給できます。
針葉樹が多い森ですが，落葉樹の紅葉もなかなか良い感じでした。
時折り，太陽が顔を出してくれましたが，風が強く，かなり寒かった。
鬼怒沼山を望む。ダケカンバが良いアクセントになっていますね。
湿原ですれ違ったのはこの二人だけ。これ以降，この日は誰にも会いませんでした。
すぐに，東電巡視小屋に到着。冷たい強風ですっかり凍えてしまったので，小屋に入ってオニギリ休憩です。
小屋内部の様子です。何とか寝られそう。ここでおにぎりを食べ，セーターを着込み，手袋を装着。
鬼怒沼山分岐。山頂は展望無しということなのでパス。倒木を乗り越えて左の縦走ルートを進みます。
鬼怒沼山のトラバースを過ぎると，正面右のピークへの登り返しとなります。左奥の山は燧ヶ岳。
中望遠レンズでアップ。左から，女峰山と帝釈山。真ん中が小真名子山，右が太郎山。
16:02 ようやく小松湿原水場に到着。巡視小屋から1時間45分かかりました。ピンクのテープを目印に慎重に歩いたので，時間がかかっています。
10/13 16:02
16:02 ようやく小松湿原水場に到着。巡視小屋から1時間45分かかりました。ピンクのテープを目印に慎重に歩いたので，時間がかかっています。
水場。水量は少ないですが，冷たくおいしい水が岩の下から湧き出していました。
水場から西に15�辰曚匹里箸海蹐法ぅ侫薀奪箸嚢�いテン場がありました。4〜5人用のテントで2〜3張り設営できそうです。
マイテント。落ち葉でフカフカ＆フラットなのでとても快適でした。3〜4人用テントまでならば何とか張れそう。
ビールの後は，純米酒の熱燗をいただきながら，いつもの鍋焼きうどん。まずは，シメジと青ネギを投入。
うどんを入れてグツグツ煮込み，さらにタマゴも投入。白ネギは最後に。
仕上げに天ぷらをのせ，七味唐辛子を振りかけて完成です。お腹いっぱい。
翌朝は快晴でした。05:35にテン場を出発。5分ほど歩いたところで，テントを発見。中から人の話声が聞こえたので，挨拶して通り過ぎました。
1
10/14 5:41
翌朝は快晴でした。05:35にテン場を出発。5分ほど歩いたところで，テントを発見。中から人の話声が聞こえたので，挨拶して通り過ぎました。
小松湿原水場から黒岩山の間は，今回のルートの中で一番倒木が多く，ルートミスしやすいところです。気をつけましょう。
黒岩清水に到着。採水するには工夫が必要。ここは緊急用かな。小松湿原水場での給水が確実ですね。
シラビソの森の中を歩きます。踏み跡がわかりづらいですが，ピンクのテープを目印に進みます。
06:20 黒岩山分岐に到着。ここまで45分かかりました。途中で少し迷ったところがありました。ここに荷物を置いて，黒岩山山頂を往復しました。
1
10/14 6:19
06:20 黒岩山分岐に到着。ここまで45分かかりました。途中で少し迷ったところがありました。ここに荷物を置いて，黒岩山山頂を往復しました。
いきなり山頂です。分岐から約20分。正面に見えているのは，燧ヶ岳。
山頂からは素晴らしい展望。まずはこれから歩くルートの先に広がる尾瀬の山並み。燧ヶ岳や至仏山が見えています。
荒沢岳と越後駒ヶ岳。本当は，こちらの周回を狙っていたのですが，天気予報が良くなかったのであきらめました。
こちらは表日光連山から日光白根山の山並み。逆光なので，コントラストが厳しい。
下りの途中にて。踏み跡程度のルートなので，ここもテープの目印が頼りです。
黒岩山往復は，山頂での撮影を含めて1時間弱。分岐に戻ってザックを担ぎ，07:20に再び縦走ルートへ。このあとは，倒木が減り，道もはっきりしてきて歩きやすくなりました。
10/14 7:53
黒岩山往復は，山頂での撮影を含めて1時間弱。分岐に戻ってザックを担ぎ，07:20に再び縦走ルートへ。このあとは，倒木が減り，道もはっきりしてきて歩きやすくなりました。
09:00 赤安清水に到着。フラットでテント適地です。ただし，1張りが限度。
シラビソやコメツガ，モミなどの針葉樹林帯の中を歩くので，紅葉はほんの僅かですが，ときおり，こんな色づきも見られました。
しばらく進むと，急に道が平坦になってきました。走れそうなくらい。
10:11 突然目の前が開け，送電線の鉄塔のところに出ました。
10:28 小渕沢田代に到着。この光景を見ると，尾瀬に来たと実感しますね。
もの想いにふける単独女性登山者に挨拶して，小渕沢田代をあとにしました。
10:37 大江湿原方面と尾瀬沼方面との分岐。ここは左に尾瀬沼を目指します。
結構な登り返しをこなし，下りにはいると，樹間に尾瀬沼が見えてきました。
ここでカレーを食べました。800円也。味はまあ，普通。夏に北アルプスの三俣山荘で食べたビーフカレーが凄くおいしかったので期待したのですが，あの味を求めてはいけませんね。
2
10/14 11:32
ここでカレーを食べました。800円也。味はまあ，普通。夏に北アルプスの三俣山荘で食べたビーフカレーが凄くおいしかったので期待したのですが，あの味を求めてはいけませんね。
食後は尾瀬沼畔から燧ヶ岳を遠望。山頂に雲がかかってしまいました。
このあたりのダケカンバは，表情が豊かで，つい写真を撮ってしまいます。
七入への登山道は「尾瀬自然観察の森遊歩道」という名称なのだそうです。
このあたり，素晴らしいブナの森ですが，まだ色づいてはいませんでした。
感想
黒岩山山頂からの眺め（望遠レンズで）
・ 奥鬼怒は，自宅からそれほど遠くもなく，いつでも行ける山域ですが，同じコースのピストンになってしまうことが気に入らず，実はこれまで一度も歩いていませんでした。
・ どうせ歩くのなら，紅葉のきれいな時期に，尾瀬沼までの縦走を絡め，テント泊でと以前から狙っていましたが，地図を眺めているうちに，檜枝岐の御池か七入の駐車場にクルマを駐め，バイクで会津鉄道の会津高原尾瀬口駅まで移動すれば，鉄道とバスを乗り継いで，午前10時前には女夫淵温泉に到着できることがわかり，今回の山行が実現しました。
・ 今回歩いてみて感じたのは，奥鬼怒から尾瀬に至るルートの山深さや静けさでした。鬼怒沼湿原を過ぎると，本当に静か。登山者と出会うことがほとんどありませんでした。登山道の踏み跡も薄く，ルートファインディングが苦手な方にはとても勧められないルートです。
・ でも，自分を包み込んでくれる，そのおおらかな自然の包容力や，針葉樹の森の穏やかさ，光と陰の美しさは，他の山域では得られないほど魅力的でした。
・ 本当は，あまり紹介したくないような，大事にしまっておきたいような，そんな気持ちです。
・ 日本アルプスのようなダイナミックで高低差の激しい山域も好きですが，こんな静かで味わい深い山歩きもたまりません。周囲に誰もいない山の中で，一人テントで寝る贅沢は，味わった者だけの快感でしょう。何度でも通いたくなるような，そんな魅力に溢れていました。
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rikimaruさん、遅ればせながら、すばらしい写真と記録ありがとうございました。バイクを運ばれているというので、ひょっとして、軽トラ？と思ってましたが、普通にミニバンだったんですね。
相変わらず充実した山行のようでうらやましいです。
小生は少し目の病気（たいしたことないのですが）をやってしまい、秋を棒にふった感じです。11月はどこかに遊びにいきたいと思っています。
goroさん，コメントありがとうございます。
「目の病気」ということですが，早期に快復されますよう，祈っております。
ところで，バイクを載せているクルマですが，2005年製のマツダのＭＰＶです。
もう，８年も乗っているので，そろそろ新しいクルマに乗り換えたいのですが，
具合良くバイクを載せられるクルマが見あたらず，困っております。
できれば，マツダのクリーンディーゼル搭載車で３列シートミニバンの車種を
望んでいますが，なかなか出してくれないので，もうしばらく様子見かなあ。
季節はこの先，朝夕の寒さも厳しさを増してきますので，私のほうも，日帰り
中心の山歩きを考えております。
まずは，ご自愛を。
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