超強風・遭難するかと思った那須岳(おおげさ)&三斗小屋温泉
- GPS
- 26:42
- 距離
- 13.8km
- 登り
- 942m
- 下り
- 1,137m
コースタイム
9:40 峠の茶屋駐車場出発
10:45 峰の茶屋跡避難小屋
11:30 朝日岳の肩にて休憩
12:00 朝日岳山頂
14:30 三斗小屋温泉 大黒屋着
10/13(日)
7:50 三斗小屋温泉出発
8:15 沼原分岐
9:15 沼原・三斗小屋温泉分岐
10:00 姥ヶ平
10:30 牛ヶ首
11:00 峰の茶屋跡避難小屋〜休憩
12:10 峠の茶屋駐車場着
天候 | ありえない強風 晴れときどき曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
6:40 東京駅発 新幹線 7:54 那須塩原駅着 8:00 那須塩原駅前バス停発 東野バス 9:15 那須ロープウェイバス停着 帰り: 14:02 大丸温泉バス停発 東野バス 16:40 那須塩原駅前バス停着(定刻15:10到着予定が大渋滞で1時間半遅れ) 17:32 那須塩原駅発 新幹線 18:40 上野駅着 |
コース状況/ 危険箇所等 |
10/12(土) 峠の茶屋駐車場〜峰の茶屋跡避難小屋 問題なし 峰の茶屋跡避難小屋 強風。小屋の外で立っているのがつらいくらい 峰の茶屋跡避難小屋〜朝日岳の肩 稜線上強風で立って歩くのがつらい 途中鎖場・岩場あり 朝日岳の肩〜朝日岳山頂 岩がちだけど問題なし 朝日岳の肩〜熊見曽根東端〜隠居倉〜三斗小屋温泉 ほぼ歩いているひとがいない。細かいアップダウンあり疲れる。道は明瞭。 三斗小屋温泉〜沼原分岐〜沼原・三斗小屋温泉分岐〜姥ヶ平 樹林帯なのでさほど風の影響を受けない。道は明瞭。 姥ヶ平〜牛ヶ首 とくに牛ヶ首では身の危険を感じるほどの強風。 牛ヶ首〜峰の茶屋跡避難小屋 強風でときどき煽られるが歩けないことはないくらいだった。道は平坦で風がなければ歩きやすそう。 峰の茶屋跡避難小屋前 立っていられない・動けない・うずくまらないと飛ばされて体が転がるくらいの身の危険を感じる強風。 避難小屋内は強風を避ける人で満員。 峰の茶屋跡避難小屋〜峠の茶屋駐車場 岩稜帯は超強風で、歩きづらい。ときおり突風に煽られて、歩けない。低い姿勢でしのがなければいけないくらい。 樹林帯は風があっても歩くのに支障はなかった。 |
写真
感想
紅葉ベストシーズンはほんの少し過ぎた那須岳へ行ってきました。
目的は、紅葉というよりは三斗小屋温泉です。
1日め、10/12(土)は快晴の青空。
順調に峠の茶屋駐車場から歩き出します。
峰の茶屋跡避難小屋に着いたら、すごい強風!
噂には聞いていたけど、すごい風!
立っているのもやっとだけれど、避難小屋に入るほどではなかったので、小屋の陰で風をしのいで、ウインドブレーカーを着込みます。
朝日岳を目指して稜線を歩いていきますが、風が強い強い。煽られながらもなんとか強風地帯を通過。
鎖場・岩場を抜けて朝日岳の肩に着いたときにはわりと疲労困憊。
ちゃんとした山にのぼるのは久しぶりだから、、、と言い訳しつつ。
風を避けられる場所でお昼ごはんを食べて、朝日岳山頂へ。
稜線上を歩いているときはくっきり見えていた山頂はすでにガスの中。
山頂を降りて、熊見曽根東端までの道もガスが濃くて若干こわかったです。
熊見曽根〜隠居倉〜三斗小屋温泉の道のりは誰にも会わず、若干不安になります。
源泉が見えてきてようやく安心できました。
建物が見えてきたので、やったー!ついたー!!!と喜んだのもつかの間、それは温泉神社だったという。
しかし三斗小屋温泉は温泉神社からすぐでした。よかった。
今夜は大黒屋旅館さんにお世話になります。お部屋は新館。
着いたのが14時半だったので、さっそく支度をしてお風呂をいただきました。
大風呂は開放感あふれる清潔な木の浴槽で気持ちいい!
夕食後、岩風呂のほうにも入りましたが、そちらもムード満点のぬるめのお湯でゆっくり疲れを癒やしました。
2日め、10/13(日)。
夜寝ている間、風の音がすごかったので、朝には止むといいなーと思っていましたが、風の勢い収まらず。
聞けばロープウェイも運休だそうで。
今日は姥ヶ平を経てロープウェイで下山するつもりだったので、困りました。
とはいえ下山しないわけには行かないので、茶臼岳の西側の巻き道を経て峰の茶屋跡避難小屋から降りることにしました。
姥ヶ平までは樹林帯の中を歩くので、風の影響はほぼ受けず、でも上空ですごい音がしてるなーと思っていた程度だったのですが、そのあとが大変でした。。。
姥ヶ平〜牛ヶ首へのゆるい上りは岩稜帯で風がふきっさらしなので、とにかく歩きづらい。
しかしまえに進まないわけにも行かないし、人も結構いたので大丈夫なのだろうと歩き続けます。
牛ヶ首に着いたところで、もう右も左もわからない強風が吹きすさんでいて、どうすることもできないので、ひとまず大きな石の陰に入って風をしのぎつつ、同行者と「てか、やばくない?」と困ってみるものの、困ってても仕方ないので、進むことにします。
なんとか茶臼岳の西側に回りこむと、ほんのすこしだけ風が弱くなって、なんとか歩けるくらいにはなりました。
が、問題は峰の茶屋跡です。
昨日通ったときもかなりの強風だったのに、今日はどんなことになっていることやら。
考えるだけで恐ろしくなりますが、通らないと下山できないので、自分を励ましながら進みます。
避難小屋の周辺の風は猛烈で、何度も風に煽られて転びながら、這々の体で小屋の中に逃げ込みました。
こんな強風だというのに小屋の中も外もひとがたくさん!
みんなすごいな、、、。
しばらく避難小屋で休んだあと、意を決して外に出ましたが、どんどん風が強くなっているような。。。
小屋の前から、下山道の看板のところまでのほんの10mくらいの間がものすごいことになっていて、
突風と突風の間を縫って出たもののやはり突風に煽られ、転んで飛ばされて這いつくばって、
でもこのままここで這いつくばっててもつらいだけなので、なんとか一歩づつ前に進んで、
なんとか少し風が弱い場所までたどり着きました。
いやー、ここほんとやばかった。自分史上最強の風。風に吹かれてるだけなのに、遭難するかと思った。
転がされてる間、「マジヤバイマジヤバイ!なにこれ!なんなの!」と一人キレてましたが、
もちろん声は風にかき消されます。
私の後ろにいた同行者にも「あのときマジやばそうだったけど、助けにも行けないし、やばかったね!」と言われました。
本当にのっぴきならない状況になると、「やばい」しか言えなくなります。
家に帰って体を点検したら、足と手に転んだときにできたと思しき青タンがいくつもできてました(T_T)
その後も下山道は上りもくだりもたくさん人は歩いているのですが、
ときおり突風にあおられると、その場にしゃがんで飛ばされないように風をしのぎ、
ほんのすこし風が弱まるとさっさと歩く、という感じでなんとか樹林帯まで降りることができました。
樹林帯より下は風に煽られて歩けないということはなく、軽装もひともたくさんいたのですが、
すれ違ってこれから上に行こうとするひと全員に「上は風がまじやばいから止めたほうがいいですよ!」
と言いたかったです。
でも全員にいうわけにもいかないので、2-3組に声をかけるにとどめましたが、ああいうとき難しいですね。
私が逆の立場ならそういう情報は教えてほしいと思うけど、
「いや那須岳風が強いのは折り込み済」って思ってる人だったら、言っても無駄でしょうし。。。
みなさん大丈夫だったんでしょうか。。。
今回初めて、ウインドブレーカーのありがたみ、避難小屋のありがたみを感じました。
ウインドブレーカーについてるフードなど今まで一度もかぶったことがなかったのに、
今回はフードをかぶったおかげで強風下でも呼吸ができて、あらゆる角度から飛んでくる砂粒からも顔と頭を守ることができました。
避難小屋にも初めて避難した。。。
強風地帯をあまりに緊張を強いられながら歩いたせいで、体中の筋肉がガチガチだったので、
日帰り温泉は大丸温泉の大丸温泉旅館さんに寄りました。
立派な旅館で、女性用は大きな内風呂と露天風呂が2つあり、
露天風呂は開放感いっぱいでものすごく気持ちよかったです。
山の上ではあんなに忌々しいと思っていた風も、ここで温泉に浸かっていると心地よい。。。
すばらしい温泉でした。
帰りのバスは、大丸温泉バス停から乗るときには、通常バス+臨時バスともに満員で、なんとか乗り込むことはできたので、立って乗りました。
幸い、那須湯本温泉でかなりの方が降りられたので、そこからは座れましたが、
ものすごい大渋滞にはまり、那須塩原駅には、到着予定時刻の1時間半後に着きました。。。
乗るはずだった帰りの新幹線にも乗れず、その一時間後の新幹線にも乗れず、
結局乗れたのは、予定していた新幹線より2時間遅れ。
さらに新幹線指定席完売で、自由席に並んでなんとか座れました。
風については、事前にチェックしていた「てんきとくらす」
http://tenkura.n-kishou.co.jp/tk/kanko/kad.html?code=09150002&type=15&ba=kk
にて、予定日の10/12-13は登山指数にバツ印がついていたのですが、
天気は晴れの予報だったので、まあ大丈夫だろ、と思っていたのです。
登山指数バツ印を甘く見てました。すみません。
三斗小屋温泉も、大丸温泉も素晴らしかった一方、
風と渋滞には本当に参りました。
もう那須には紅葉の時期には絶対行かない。
とってもリアルな表現の記録読ませていただきました。私どももほぼ同じ頃に「峰の茶屋避難小屋」に行きましたので同感することが多く共感しながらレコを読ませていただきました。
夫婦で楽しく、時には爆笑しながら読ませていただいたのも何か不思議な感じがしました。それも必死さ、大変さが伝わってくるからでしょう。妻は、その日のことを思い出し、たった今も大口を開け笑い転げています。
不謹慎この上ないですね。ごめんなさい。
tsuruta5さん、コメントありがとうございます。
いやーでも笑っちゃうくらい風強かったですよね!
あれでロープウェイ山頂駅は風速29mということだったので、
小屋付近でもせいぜい30-35mくらい?
沖縄などに来る台風の風速45mとか想像を絶します。
いいですよね〜、小屋泊
※テントも 楽しいですけど^^
私も ずっと、山の中に漂っていたいタイプなので
できるなら、遠くにいくなら 泊したいです〜^^
そこそこ、寒くなってきたので
私は テン泊は もう無理そうです
nabezoaさんの"テン泊"レコを楽しみにしていま〜す^^ノ
※nabezoaさんは 頑張って〜w
hayakazeさん、山小屋泊がゆっくり歩けるのもいいですよね!
テント泊は今週末行くのがおそらく今年最後になると思います。
関東の低山はこれからが紅葉だから、楽しみですね!
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