快晴の奥大日岳縦走


- GPS
- 07:50
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 2,043m
- 下り
- 587m
コースタイム
天候 | 快晴。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険箇所はなし。 この日の前日は立山で今冬の初冠雪を記録。奥大日岳稜線にも多いところで1cm程度の雪が。 大日小屋もこの日が最終営業日とのことでした。 |
写真
感想
これまでさんざん山登りしてたのに、長男が高校生となり山行きの付き合いが悪くなったこと、長女が生まれ嫁さんの目が気になることから、今年は夏に白山に行ったきり。
ようやく山行きのタイミングが訪れた。
富山に住み、室堂行きの高原バスの車窓から何度も眺めながら、なぜか縁のなかった奥大日岳を選びました。
奥大日岳を縦走する場合、室堂から称名滝駐車場へ向かうほうが下りとなりチョイスする人が多いらしい。称名滝脇の八郎坂を上り、弘法バス停で高原バスに途中乗車し室堂から奥大日岳を目指すことを検討したが、今回は紅葉時期の三連休中。弘法バス停で満員で乗車できない不安があったため、称名滝駐車場から室堂を目指すことに。
標高差1600m、行程14km。歩きがいあり。
しかも、山好きのくせに山が怖く二人以上での登山経験しかない自分が、初めてのソロ登山。
早朝自宅をマイカーで出発。
前日の悪天候が嘘のよう。
立山方面に向かう道すがら左の車窓にそびえる剱岳から徐々に朝日が。気分がはずむ。
登山口へ向かう称名道路は、この時期7時開門。7時前にゲートに到着したが既に開いていた。
称名駐車場に車をとめ、さあ出発。
初めての一人旅。少し緊張している自分を感じながら、ついつい早くなるテンポを抑えながら歩く。
いつも誰かと歩いていたが、一人歩きのスピードコントロールがこんなに難しいとは。
牛の首まで一気にあがる。久しぶりの山歩きで一人ということで結構しんどい。
ようやく大日岳が見えた。紅葉も美しい。
大日平は広い平原。木道を快適に歩く。気持ちいい。
大日平山荘で休憩し、しばらく歩くと、稜線までの急登。やばい、朝からハイペース気味にきてたツケが足を襲う。きっつー。
よろよろになり、ゼイゼイ言いながらどうにか大日小屋へ到着。こんなに体力なかったか!?
しかし稜線に出ると眺めは別世界、目の前の剱岳から左手に富山湾まで一望。久しぶりに間近に見る剣に感動。
大日小屋の土間でお湯をわかしホッとして昼食をとる。うどんを茹で、レトルトカレーをかける。うまい。とにかく体力の回復を図る。
この時点で心の中では、本当に室堂まで行けるのか?一人だし不安だな。いっそのこと帰ろうかな、などと弱気の虫がうずまいていた。
食後のコーヒーを飲んで、ようやく落ち着きを取り戻し、時間と体力を見ながら行けるところまで行ってみようと決心(←おおげさ)する。
大日小屋からは稜線歩きのため比較的歩きやすい、とはいうものの、今日の自分はいつもと違いかなり体力を消耗している。頂上直前の最後の急登ではヒーヒー言いながら足を進め、ようやく頂上へ。やった!来たぞ!
360度の大パノラマ。ありがとう奥大日岳。ありがとう周辺の山たち。など、今までにないほどの達成感がこみ上げる。
ここから雷鳥沢までは下るのみ。上りきったらこっちのもの。実は下りは得意。
18時までに称名道路のゲートを脱出する必要もある。行くぞ!
ぐんぐん歩く。あっという間に室堂が間近に。室堂の建造物群が見えてくると、安心感も湧いてきて元気も出てきた。
雷鳥沢キャンプ場の色とりどりのテントもきれい。
大好きな雷鳥沢からの立山を写真に収め、みくりが池に映る逆さ立山も堪能し、15時前に無事に室堂ターミナル到着。よっしゃー!
あとは高原バスに乗り、弘法で降りて八郎坂を下るだけ。時間も十分ある・・・と思ったのも束の間。
なんとバスターミナルに今までみたことないような長蛇の列。約1時間待ち。三連休だしある程度予想はしていたがこれほどとは。大誤算。
ケーブルカーも飽和状態らしく、急遽、立山駅への直行バスが運行されることに。
八郎坂どころではなく、立山駅からタクシーで称名滝駐車場についた頃には17時を回っていたが、とにかく無事マイカーにたどり着き、登山靴を脱いで本当にほっとした。
余談ですが、立山駅には待合タクシーは無いとのことで、スマホで慌てて検索し地元の協和タクシーを呼ぶことに。
立山駅から称名滝駐車場までは距離にして約7キロ。たったこれだけのために30分かけて下界の地から迎へに来るため、代金は6200円請求されました。(ちゃんと、電話で問い合わせた際に事前説明してくれました。)
運ちゃんがいい人で、駐車場で降りたあとも、万一バッテリー上がりでもあったら本当に帰るすべがなくなるからと、私の車のエンジンかかることを確認してから颯爽と去っていきました。
やっぱり山っていいですね。でも一人はたまにでいいや。
コメント
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この節はご一緒できずにすみませんでした。
タクシー代6,000円ときいて2台で行って1台デポしておけば・・・と思いましたが、初ソロの達成感、充実感を味わえたことの方が価値が大きかったのではないでしょうか。
僕も快晴の笠ヶ岳から大日連山を眺めながらYamachanさん行ってるかな…等と想像していました。
久しぶりの山行で累積標高差2,000mはなかなかハードだったのではないかと思います。
常にソロ、とまではいかなくても登山の幅が広がったという点で今回は特別な山行になったのではないかと思います。
新たな一歩に乾杯!
同じ日、大日平まで遊びに行ってきました。
山見て天気よさそうだったので、遅めの9時称名だったので、大日平小屋から見える、絶景の渓谷を眺めながらのんびりしてました。
大日平小屋の、絶景スポット見られてきましたか?
ありがとう!
でも、ソロで行くなら、2人で雪山行ったほうがましかも(´ε` )。もう少し練習します。
この週末、Sanchanは風邪気味なのに1人で笠ヶ岳テン泊だって?
くれぐれも命と体は大切に(*_*;
本当に気持ちよかったですよね。
プロフィール拝見しました。同郷の方ですね。
しかしもっぱら単独行とは尊敬します。
絶景スポットって不動滝ですか?
山荘のすぐ裏から見えるんでしょうか?
この日の僕は初ソロで、ちょっくら見てくるかなんて余裕無しでした、気持ち的に。
今度は大日平までゆっくり散歩して眺めてみたいですね!
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