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Yamareco

記録ID: 357663
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無雪期ピークハント/縦走
剱・立山

剱岳早月尾根(初冠雪直後という究極の試練を与えてくれた)

2013年10月13日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
13:44
距離
13.4km
登り
2,234m
下り
2,261m

コースタイム

4:00 馬場島登山口
5:15 松尾平
7:00〜8:00早月小屋
9:15〜10:00 2,614mピーク
13:00〜13:30 剱岳山頂
15:00 2,614mピーク
16:00 早月小屋
18:30 松尾平
19:45 馬場島登山口
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2013年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
車は、馬場島登山口に駐車
馬場島荘と路肩も含めて50台ぐらいは停めれるでしょうか
コース状況/
危険箇所等
登山ポストは馬場島荘にあります。
早月尾根は、積雪がなければ、標高差の大きさが大変ですが、それほど危険なところはないと思います。
(危険なところには鎖が付いています)
今回は、初冠雪直後で非常に危険なコンディションでありましたが、通常こんな日には登る人もいないでしょう。
下山後は、馬場島荘に立ち寄り湯もあり、500円です。
ただし、温泉ではありませんので、ご了解を。
早月尾根登山口から入山
気合が入る!
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早月尾根登山口から入山
気合が入る!
1,400m地点
1,600m地点
空が白み始めてきた
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空が白み始めてきた
1,800m地点
所々紅葉
奥大日岳の向こうに見えるのは、浄土山でしょうか
奥大日岳の向こうに見えるのは、浄土山でしょうか
登山口の馬場島から富山市内を越えて富山湾から能登半島まで
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登山口の馬場島から富山市内を越えて富山湾から能登半島まで
ようやく頂が見えてきた
が、なとなく雪が付いてる?
(この時点では、積雪があったことを知りません)
ようやく頂が見えてきた
が、なとなく雪が付いてる?
(この時点では、積雪があったことを知りません)
マッチ箱から小窓尾根
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マッチ箱から小窓尾根
赤谷山を照らす朝日
赤谷山を照らす朝日
細長い池塘
2,000m地点
これも池塘かな
どこかに池のある記憶もあるが
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これも池塘かな
どこかに池のある記憶もあるが
前剱の向こうに雄山
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前剱の向こうに雄山
雄山、前剱
最高の景色
早月小屋が見えてきた
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早月小屋が見えてきた
小屋到着(本日で小屋閉めだそうです)
ここで前日夜の雨が2,600m以上で雪であったことを知る
45分ぐらい悩んで、行けるところまで行ってみるかと出発
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小屋到着(本日で小屋閉めだそうです)
ここで前日夜の雨が2,600m以上で雪であったことを知る
45分ぐらい悩んで、行けるところまで行ってみるかと出発
剱岳の影
ようやく日が差してきた
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ようやく日が差してきた
所々霧氷
雄山も大きくなってきた
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雄山も大きくなってきた
2,400m地点
あのギザギザの稜線が何とも素晴らしい
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あのギザギザの稜線が何とも素晴らしい
剱尾根の向こうに小窓尾根
剱尾根の向こうに小窓尾根
この辺りから見るとマッチ箱も然程水平に見えない
この辺りから見るとマッチ箱も然程水平に見えない
ね、そうでしょう?
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ね、そうでしょう?
2,600m地点
雪が多くなってきた
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2,600m地点
雪が多くなってきた
かなり積雪がありそう
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かなり積雪がありそう
室堂の地獄谷から上がるガスの噴気がよく見える
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室堂の地獄谷から上がるガスの噴気がよく見える
2,614mピーク地点
ここで45分ぐらい引き返すか悩む
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2,614mピーク地点
ここで45分ぐらい引き返すか悩む
ここで見ず知らずの御3方と4人の即席パーティーを組んで登ることにした
(偶然にもみなさん愛知県の方ばかり)
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ここで見ず知らずの御3方と4人の即席パーティーを組んで登ることにした
(偶然にもみなさん愛知県の方ばかり)
キックステップを多用して登る
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キックステップを多用して登る
憧れの剱が目の前に
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憧れの剱が目の前に
かなりの高度感
山頂まで近い
2,800m地点
こんな状況
非常に危険!
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こんな状況
非常に危険!
途中のエボシ岩とかシシ頭、カニのハサミがどこかは知る由もありません
そんな余裕は全くなし
ここもかなり切れ落ちており、高度感は最高でした
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途中のエボシ岩とかシシ頭、カニのハサミがどこかは知る由もありません
そんな余裕は全くなし
ここもかなり切れ落ちており、高度感は最高でした
もう少しで山頂
別山尾根と合流
あと少し
真ん中後方に富士山
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真ん中後方に富士山
雄山アップ
本日登ってきた早月尾根
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本日登ってきた早月尾根
頂が目の前
着いた〜!
後立山連峰も雪を冠っている
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後立山連峰も雪を冠っている
見事な鹿島槍
一生の記念になるでしょう
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一生の記念になるでしょう
長次郎谷
薬師岳も一望
雄山の向こうに槍の穂先
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雄山の向こうに槍の穂先
白馬方面
蓮華岳と針ノ木岳の中間に見事な富士山
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蓮華岳と針ノ木岳の中間に見事な富士山
貸切状態
これから下山を開始
一歩一歩の足に命を預ける
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これから下山を開始
一歩一歩の足に命を預ける
何とか早月小屋まで帰ってきた
もう一安心
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何とか早月小屋まで帰ってきた
もう一安心
日が沈む
立山杉
(ねずこ)
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立山杉
(ねずこ)
憧れの実現に向けて、大きな試練を乗り越えた
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憧れの実現に向けて、大きな試練を乗り越えた

感想

今回の登山は、本当であれば、勇気ある撤退を必ず選択しなければいけない登山です。
よって行動時間等を含め、参考にするところは何一つないことをご理解していただきたい。
今回の登山は、ここ数日暖かい日が続き、何とか天気もいいだろうと考え、荷物を極力少なくし、小屋でのテント泊ではなく、日帰りで速攻で戻る計画をしました。
早朝発の登山開始予定で、前日に車中泊で馬場島まで入る。
しかし、この時点で雨が降っており、そこそこ寒かったので、2,600m以上で雪になっていたのでしょう。
登山開始時にはそんなことは知らずに気合を入れ登山開始。
早月小屋にたどり着いたところで、小屋の関係者が小屋閉め準備をしながら、(この日が小屋閉めだったらしいです)「これ以上登ってはダメ」と登ってくる人に伝えておりました。
別山尾根は日が当たるので、大丈夫だが、早月尾根は日の当たり始める時間も遅く、一日中日の当たらない尾根の北側に巻く道も多いため、非常に危険です。
ここでどうするか悩みましたが、もう少し剱岳を近くで見たいと思い、2,614mピークぐらいまで行く人も多かったので、自分も右にならえでした。
そこまで行くと、そこそこの積雪。
後日、新聞で知りましたが、初冠雪の日でした。
ここまで同じような行動をしていた2人組の方ともう2人組の方たちと話しをして
その内1人はここで引き返し、残りの自分を含めた4人で共に登ろうということになり、足を踏み出した。
自分以外は軽アイゼン以上の装備(ピッケルはなし)で、自分は徹底してキックステップで登ることにした。
お3方たちにも足場を確保していただきながら登ったため、通常の行動時間の2倍を要した。
有名なカニのハサミがどこだったのか感じる余裕もなく、何とか頂にたどり着く一心で山頂までたどり着いた。
富士山、北岳、穂高、槍、(間ノ岳も多分見えていたと思うが、よく分からなかった)と標高第5位までの山が全て見えた!しかも後立山連峰の白馬や五竜、鹿島槍も目の前、薬師岳や常念岳等本当にたくさんの有名どころが一望できた。
最低限の時間で展望を満喫し、記念撮影後、帰路に着く。
しかし、雪道は、登りより下りの方が危険である。
緊張しっぱなしで、足を一歩づつ踏み出し、何とか2,600mまで下山し、思わずため息が出る。
昼間、気温が上昇し、日の当たらない北側斜面も若干雪が緩んでくれたことも幸いでした。
2人組のNさん、Kさんとはここから別行動を取ることにした。本当にありがとう。
ここまで来れば何とかなるが、油断は禁物である。
早月小屋までも雪があるので、慎重に下る。
結局早月小屋にたどり着くと既に16時である。
が、通常こんな時間の行動自体がありえないが、ここから登山口まで下りる。
名古屋の薬剤師さん(ゴメン、名前忘れてしまった)と最後までご一緒した。
結局、行動時間が約16時間!
非難轟々を承知でこんな危険なレコを残します。
同じ真似は皆さん絶対にしないように。
「試練と憧れ」本当に身に沁みました。

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コメント

ゲスト
うはー。
行ける人は、行けるのですね。
私は、麓で、話を聞いただけで、白旗を振りました。

超、夏装備の、夏山気分だったもんで。アセ。。

きっと、アイゼンとピッケルがあっても、登らなかったと思います。

雪が出てくるまで登って引き返すは、ありかも。
2013/10/15 20:43
素晴らしい!
ナイスファイトです。
わたしは、今年登頂のチャンスが無かったので羨ましい限りです。
大変綺麗な写真をたくさん見せて頂きました。ありがとうございました。
お疲れ様でした。
2013/10/15 20:51
よく行きましたね!
私も同じ日2614まで行きましたが、恐いのと私の体力では、けっこうバテていたので諦めました!天気は最高でしたし、うらやましい!無事生還おめでとうございます!
2013/10/16 21:22
皆さんありがとうございます。
a2yamaさん、terachanさん、tengu-さんお読みいただきありがとうございます。
山頂までの道のりは厳しいものでした。到底一人では無理でしたが、一緒に登っていただいた方達と協力しあって到達できました。
但し、冷静に考えればやはり勇気ある撤退を選択しなければならない状況だったと思います。何もなかったので、このようなレコも書けているのですから。
事前に雪山の装備を準備しておけば、問題なかったのですが、準備不足を痛感致しております。
皆さんの暖かいお言葉が身に沁みます。ありがとうございました。
2013/10/17 7:29
プロフィール画像
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体力レベル
4/5
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馬場島〜三ノ窓〜剣岳〜早月尾根〜馬場島
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
5/5
体力レベル
5/5

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