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記録ID: 358207
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

常念岳〜蝶ヶ岳 (三股からの周回)

2013年10月14日(月) [日帰り]
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ひさやま その他1人
GPS
10:20
距離
15.9km
登り
2,021m
下り
2,015m

コースタイム

日帰り
山行
9:19
休憩
1:06
合計
10:25
7:47
7:55
75
尾根上の2150mあたり
9:10
9:15
45
10:00
10:20
87
11:47
11:52
43
2592mピーク
12:35
12:40
32
13:12
13:35
150
16:05
三股・烏川林道ゲート
天候 すばらしいピーカン。
稜線に上がっても,風が穏やかでした。
過去天気図(気象庁) 2013年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
三股の林道ゲート前の駐車場。数十台は止められるでしょう。
ボクが駐車場に着いた13日17時ごろには,駐車場は半分くらい空いていましたが,
そこまでの林道には,路駐の車が2キロぐらい手前から止まっていました。
前日の駐車場の混みようがうかがい知れます。
コース状況/
危険箇所等
とくに危険箇所はありませんが,前常念岳への登りは,岩がガラガラで登りにくい。
今回の山行で一番消耗しました。

下山後は,車で10分ほど下った「ほりで〜ゆ〜四季の郷」で入浴(500円)。
レストランで山賊焼定食(1100円)を食べて,栄養補給。
予約できる山小屋
蝶ヶ岳ヒュッテ
三股・林道ゲート前駐車場を出発。まだ少し薄暗いですが,ヘッドライトなしで歩ける明るさ。
2013年10月14日 05:42撮影 by  EX-Z500, CASIO COMPUTER CO.,LTD.
10/14 5:42
三股・林道ゲート前駐車場を出発。まだ少し薄暗いですが,ヘッドライトなしで歩ける明るさ。
林道から登山道に入るとすぐに,常念岳への分岐があります。
2013年10月15日 21:13撮影 by  EX-Z500, CASIO COMPUTER CO.,LTD.
10/15 21:13
林道から登山道に入るとすぐに,常念岳への分岐があります。
登り始めて1時間半ほど,標高2000mぐらいまで登ってきました。背後には,大滝山から鍋冠山への稜線が見えます。
2013年10月14日 07:23撮影 by  EX-Z500, CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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10/14 7:23
登り始めて1時間半ほど,標高2000mぐらいまで登ってきました。背後には,大滝山から鍋冠山への稜線が見えます。
前常念岳から伸びる尾根の上に出ました。
2013年10月14日 07:49撮影 by  EX-Z500, CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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10/14 7:49
前常念岳から伸びる尾根の上に出ました。
前常念岳に向かって,尾根を緩やかに登っていきます。木々の間から前常念岳が見えてきました。
2013年10月14日 08:01撮影 by  EX-Z500, CASIO COMPUTER CO.,LTD.
10/14 8:01
前常念岳に向かって,尾根を緩やかに登っていきます。木々の間から前常念岳が見えてきました。
反対側には蝶ヶ岳。
2013年10月14日 08:01撮影 by  EX-Z500, CASIO COMPUTER CO.,LTD.
10/14 8:01
反対側には蝶ヶ岳。
少し登ると,さらに蝶ヶ岳がよく見えてきました。
2013年10月14日 08:09撮影 by  EX-Z500, CASIO COMPUTER CO.,LTD.
10/14 8:09
少し登ると,さらに蝶ヶ岳がよく見えてきました。
樹林帯をぬけて,前常念岳への急登が始まります。左のスカイラインにそって登っていく感じ。
2013年10月14日 08:28撮影 by  EX-Z500, CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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10/14 8:28
樹林帯をぬけて,前常念岳への急登が始まります。左のスカイラインにそって登っていく感じ。
ふり返ると,安曇野がはるか下のほうに。
2013年10月14日 08:30撮影 by  EX-Z500, CASIO COMPUTER CO.,LTD.
10/14 8:30
ふり返ると,安曇野がはるか下のほうに。
おっ,常念〜蝶の稜線から顔をのぞかせているのは,奥穂かな?
2013年10月14日 08:31撮影 by  EX-Z500, CASIO COMPUTER CO.,LTD.
10/14 8:31
おっ,常念〜蝶の稜線から顔をのぞかせているのは,奥穂かな?
穂高連峰がバッチリ見えてきました。
2013年10月14日 08:46撮影 by  EX-Z500, CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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10/14 8:46
穂高連峰がバッチリ見えてきました。
前常念岳直下にある岩室。Simoちゃんはかつてここに泊まったことがあるそうです。
2013年10月14日 09:09撮影 by  EX-Z500, CASIO COMPUTER CO.,LTD.
10/14 9:09
前常念岳直下にある岩室。Simoちゃんはかつてここに泊まったことがあるそうです。
前常念岳に到着。歩き始めから3時間半です。横通岳,その向こうに大天井岳,さらに燕岳。
2013年10月14日 09:13撮影 by  EX-Z500, CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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10/14 9:13
前常念岳に到着。歩き始めから3時間半です。横通岳,その向こうに大天井岳,さらに燕岳。
前常念岳から常念岳の山頂がちょっと見えます。
2013年10月14日 09:13撮影 by  EX-Z500, CASIO COMPUTER CO.,LTD.
10/14 9:13
前常念岳から常念岳の山頂がちょっと見えます。
前常念岳からの蝶ヶ岳。
2013年10月14日 09:13撮影 by  EX-Z500, CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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10/14 9:13
前常念岳からの蝶ヶ岳。
前常念岳からの穂高連峰。手前が,常念〜蝶への稜線です。
2013年10月14日 09:13撮影 by  EX-Z500, CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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10/14 9:13
前常念岳からの穂高連峰。手前が,常念〜蝶への稜線です。
歩き始めて,ふと横を見るとそこに雷鳥さん。こんな天気のいい日に出てきて大丈夫?
2013年10月14日 09:23撮影 by  EX-Z500, CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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10/14 9:23
歩き始めて,ふと横を見るとそこに雷鳥さん。こんな天気のいい日に出てきて大丈夫?
常念岳山頂からの穂高連峰。前穂・奥穂・涸沢岳・北穂。
2013年10月14日 10:05撮影 by  EX-Z500, CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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10/14 10:05
常念岳山頂からの穂高連峰。前穂・奥穂・涸沢岳・北穂。
蝶ヶ岳からの下り。標高1900mあたりのまめうち平。
2013年10月14日 15:02撮影 by  EX-Z500, CASIO COMPUTER CO.,LTD.
10/14 15:02
蝶ヶ岳からの下り。標高1900mあたりのまめうち平。
ゴジラみたいな木。力水のちょっと上でした。
2013年10月14日 15:34撮影 by  EX-Z500, CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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10/14 15:34
ゴジラみたいな木。力水のちょっと上でした。
烏川本沢を渡る吊り橋の上から,紅葉の渓谷。
2013年10月14日 15:48撮影 by  EX-Z500, CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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10/14 15:48
烏川本沢を渡る吊り橋の上から,紅葉の渓谷。

感想

10月12日夜は,松本・美ヶ原温泉で毎年恒例の宴会でした。
学生時代をともに過ごした仲間たちが,年に一度集まって旧交を温める,
卒業以来30年以上つづく会です。
かつては30人ちかくの参加者がいました。
子どもや奥さん連れの姿が多かった時期もありました。
でも,今では50代半ばのおじさんたちが10人ほど。
顔ぶれもほぼ毎年同じになってきています。
それでも,ここで近況を語り合い,
いや,それよりも,毎度おなじみの学生時代の昔話でバカ笑いして,
そんなひと時が心地よくて,毎年この会をたのしみにしているのです。

さて,今年はこの会のあと,14日の天気がいいようなので,
松本から北アルプスへ行こうと思っていました。
そこで,この会で意気投合した先輩のSimoちゃんと,
常念岳から蝶ヶ岳の日帰り縦走に行くことにしたのです。

宴会の翌日13日に「また来年まで元気で」とみんなと別れて,
ボクとSimoちゃんは登山口の三股に向かいました。
午後5時,三股に到着し,そのまま車中泊。

14日朝,やっとヘッドライトがいらない明るさになった5時40分に出発です。
林道を10分ほど歩いて,三股の登山口からすぐのところに常念岳への分岐がありました。
そこからは樹林帯の急登です。ひらすらジグザグに高度をかせいでいきます。
天気は上々。登るほどに,背後の大滝山から鍋冠山への稜線が目の高さになってきました。

登り始めて2時間ほどで,前常念岳から伸びる尾根上の2150mあたりに出ました。
そこからはまず,ゆるやかに尾根を登っていきます。
木々の間から前常念岳や蝶ヶ岳が見え隠れします。
樹林が切れると,ハイマツと岩をまとった前常念岳が目の前に現れました。
ここからの登りが,ボクにとってはこの山行でもっとも消耗した,岩のガラガラした急登。
でも,登るほどに,常念〜蝶の稜線の向こうに穂高連峰がどんどん見えてきて,
テンションが上がります。

その登りをなんとか乗り切ると,前常念岳の山頂に着きました。
常念岳の北側にある横通岳や大天井岳,さらに燕岳も見えました。
山頂直下には岩室(避難小屋)があって,その中をのぞいてみました。
今から30年ぐらい前に,Simoちゃんがボクらの学生仲間数人と常念岳を登ったときに,
天候が悪化して,常念小屋までたどり着けず,ここで一夜をあかしたことがあったそうです。

前常念岳からはまたガラガラの岩の尾根を歩いて,常念乗越から登ってきた登山道に出ると,
目の前に槍ヶ岳や北アルプス北部の山々が現れました。

稜線をさらに10分ほど登って,10時ちょうどに常念岳山頂に到着。
目の前には,槍・穂高連峰がこれでもかという大きさで鎮座しています。
かつて大学1年生の9月下旬に,ボクは一人でテン泊の装備と4泊分の食料を担いで,
一ノ沢を登って常念乗越からこの山頂までやってきました。
それ以来の35年ぶりの常念岳です。
最高の天気です。風も穏やかで,この時期のこの高さでも寒さを感じません。

ずっとここにいたい気分でしたが,まだ先があります。
山頂で20分ほどすごして,蝶ヶ岳へ向かって稜線を下り始めました。
常念〜蝶の稜線の最低鞍部をめざして,一気に標高差400mを下降します。

最低鞍部から2512mのピークを越えて下っていくと,樹林帯に突入。
2592mのピークでは,樹林が切れて正面に蝶槍が見えました。
ここで今朝,駐車場でお隣同士になった女性とすれ違いました。
彼女はこれから常念岳を越えて,常念小屋まで歩くそうです。ボクらは蝶へ。

蝶槍に着いたのは12時半ごろ。
そこからは,ゆるやかにたおやかに伸びる蝶ヶ岳の稜線を歩きます。
二重山稜になって窪地もあるような稜線です。
ガスっていたら,道に迷いそうな稜線。
でも今日は,さえぎるものの何もない,槍・穂の絶景の展望台といった稜線です。
まさに稜線漫歩という気分。

蝶ヶ岳ヒュッテには13時12分に着きました。
ここの幕営地は,35年前に今日と同じように常念岳から歩いてきて,
ツェルトを張った場所です。
そしてその夜,暴風雨となって,心細い思いをしたなつかしい場所。

さて,とうとう槍・穂の雄大な景色ともお別れするときがきました。
蝶ヶ岳ヒュッテから三股へ下り始めます。まもなく樹林帯の急な下りとなりました。
ときどき木々の間から常念岳が顔をのぞかせて,別れを惜しんでくれるかのようです。

まめうち平あたりでゆるやかな下りになりましたが,そこから再び急な尾根の下りとなって,
例の「ゴジラみたいな木」は思っていたよりずっと登り口に近い,下のほうにありました。
力水でおいしい水を飲み,烏川にかかる吊り橋を渡って,まもなく三股の登山口。
林道を歩いて駐車場。午後4時すぎに帰ってきました。

ヒザに不安をかかえるSimoちゃんでしたが,さすが日頃から鍛えているだけあって,
「ヒザがおかしくなったら,オレは退却する」と言いながらも,
最後まで危なげない足どりでした。
ボクも蝶からの下りの最後は,ヒザがガクガクのヨレヨレでしたが,
なんとか歩ききって大きな達成感。
それに,Simoちゃんとおしゃべりしながらの山歩きは,
いつもの「独りでもくもく」登山とちがって,笑いのあるたのしい山登りでした。

ただ残念だったのは,デジカメで50枚も撮った写真のうち,
30枚がなぜか白くなって写っていなかったこと。
それも,稜線上の絶景写真がパーになっていてくやしいー!

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