快晴!尾瀬沼&尾瀬ヶ原散策
- GPS
- 08:50
- 距離
- 22.4km
- 登り
- 631m
- 下り
- 455m
コースタイム
- 山行
- 1:33
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 2:17
- 山行
- 4:55
- 休憩
- 1:27
- 合計
- 6:22
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
3日復路:鳩待峠からバスで戸倉駐車場・レンタカーで高崎駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・概して尾瀬沼側の整備がワンランク低い。尾瀬沼〜尾瀬ヶ原の木道は腐食も目立ち、濡れた所は非常に滑りやすかった。 ・山ノ鼻〜鳩待峠は公園の散策路並みの整備良好な木道&石畳だった。 |
その他周辺情報 | 沼尻のトイレ・売店は閉鎖中です |
写真
感想
火曜日に会社の先輩から突然、「週末に尾瀬行かない?」と誘われた。一人来られなくなったとのことで、尾瀬は行きたしと思えどなかなか機会がなかったので、二つ返事で話に乗った。結果的にこれ以上望みようのない好天で、秋の湿原を満喫した。
2日は高崎からレンタカーの運転手を引き受けて戸倉へ。第一駐車場満車に宣言解除を実感しつつ、昼前のバスで大清水乗り換え一ノ瀬まで乗り付けた。
歩き出して30分で弁当を食べ、さらに三平峠への坂を登る。誘った先輩が「しばらくぶりの山で脚が動かない」と言うので、ストックを貸してあげた。想像していたより険しい道だが、鳩待峠の道と一緒にしていた間違いらしい。
下り始めると程なく尾瀬沼が見えて、一投足で三平下の尾瀬沼山荘。湖畔からの燧ヶ岳が堂々としていた。一緒にバスを降りた家族連れが、早くも折り返して帰って行くのを見送りつつ、快晴の湖畔を歩く。紅葉はまだ少々早いが、白樺の大木はきれいにレモン色に染まっていた。
長蔵小屋は大きかった。ビジターセンターは建て替えられ、大きな建物が5、6棟も並んでいる。ゆっくり見学してからチェックインした。部屋は一階の談話室隣で、暖房は炬燵のみ、窓も一重でカーテンもない。不満はないが、暖かい時期のみ営業の小屋らしいなと感じた(2階は二重窓)。
食堂は飲酒禁止だが、部屋では問題なし。風呂は石鹸が使えるし、洗浄便座のトイレはコロナで紙を流すのもOK。シーツはインナーシュラフなどの持参が義務だが、布団はある。ただ、毛布と薄がけ一枚ではいささか寒かった。
3日はゆっくり7時半出発。日の出を見てきた同宿者もいたが、がっつかないのがこの先輩の流儀だ。もう一人の同僚も当方も異議はない。少しずつ様相を変える沼と山々の景色を楽しみつつ、1時間足らずで沼尻へ。トイレが閉鎖中なのには驚いた。
白砂峠に向けてだんだんすれ違うハイカーが増えてきた。クラブツーリズムの団体さんが、峠道が滑りやすいと注意してくれた。木道に傾斜が付き、朝霜が溶けて濡れたそれは剣呑極まりない滑り台と化す。3人ともしばしば足を滑らせ、先輩は2度ほと豪快に尻もちをついたが、リュックのおかけで軟着陸したのは幸いだった。
下り終わった見晴からは、尾瀬ヶ原越しの至仏山がきれいに見えた。ここからは観光ポスターで見た「ザ・尾瀬」の景観となる。燧ケ岳の裾に沿って東電小屋方面への道を選び、平らな木道をしばらく歩くと東電尾瀬橋。渡ればそこは新潟県で、これで群馬、福島と3県を股にかけたことになる。
東電小屋前のベンチで昼を食べた後、ヨッピ川沿いの湿原を辿った。遮るもののない視界の先に広がるのが、いわゆる尾瀬の草紅葉なのだそうだが、ただの枯野にしか見えないと言ったら叱られるだろうか。北アのチングルマなど、草に見えるような小木の真っ赤な絨毯こそ草紅葉の名にふさわしいと思う。
もちろん、愛でる景色としてはこの広大な湿原の枯野も十分な価値はある。振り向けば一本の白樺を前景に燧ケ岳が堂々とそびえ立つ。牛首分岐に近づくにつれ、だんだんと池塘が目立つようになってきた。見晴寄りの湿原の方が、やや乾燥していた印象だ。正面の至仏山が近づいて、中腹が赤く色づいているのが識別できるようになった。
牛首分岐で小休止後、大勢が行き交うようになった山ノ鼻への木道を歩き出したら、ヘリが爆音を立てて近づいてきた。降りる様子もなく湿原を何周かしているからには報道ヘリだ。宣言明けの好天の週末だから、行楽地の人出のニュースにでも使うのだろう。地上の人々もスマホをヘリに向けるので、木道の流れはしばしストップする。
山ノ鼻は華やかな雰囲気で、まさに観光地という感じだった。行き交う人の足元も泥一つ付いていないおしゃれな運動靴が目立つ。子供の姿も多い。鳩待峠までは登り坂だが、これなら大事ないだろう。同僚によると「最後は少し急坂」だそうだが、濡れた木道や滑る岩場などとは無縁に違いない。
日向は多少暑いものの、谷沿いの樹林帯の道だからほぼ問題なし。午後2時前に鳩待峠へ着いてしまった。同行のお二人によると、乗合バス(ワゴンタクシー)は以前はここまで来ていたそうだが、発着場は若干下の駐車場に移動したとのこと。尾瀬散策の余韻に浸る間もあらばこそ、満員になり次第順次発車のワゴンタクシーは凄い勢いで山道を下り出した。
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