安達太良山、秋に歩く26年振りの沼尻ルート&裏磐梯、喜多方
- GPS
- --:--
- 距離
- 9.3km
- 登り
- 740m
- 下り
- 732m
コースタイム
天候 | ⛅ 気温15〜16℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・沼尻登山口−船明神山、稜線までは泥濘続く急登。 ・鉄山−沼尻登山口、途中に足場の悪い急降下箇所続く、転落など注意。 |
その他周辺情報 | マルサ漆器製造所 https://www.marusa8851.com/ |
写真
感想
先日、安達太良山の沼尻ルートの記録が目に留まった。
それで、山歩きをはじめて間もない頃に奥岳−安達太良−鉄山−沼尻−中ノ沢温泉を仲間たちと歩いたことを思い出した。当時のアルバムを引っ張り出し、ペラペラめくるうちに沼尻方面を久しぶりに歩いてみたくなった。
当時は電車、バス利用のくろがね小屋泊だったが、今回は車で沼尻登山口から安達太良を周回する予定。安達太良は11年振り5回目(冬季も含め)、沼尻ルートは26年振りとなる。近郊の裏磐梯、喜多方も併せて巡ることにした。
登山口までのスキー場内は一部凹凸の激しい林道で、車載カメラから警告音声がでた。露地の駐車場にはすでに10台ほどが入っていた。身支度して濡れた枯葉の坂を上がっていくと、ほどなくで白糸の滝展望台。好天で展望良好、色づいた山肌が良い。
その後、登山道は泥濘になり、仕舞いには木の根やトラロープにつかまる急坂ドロドロの登りになった。首に下げたカメラにも泥がつく始末。泥濘は結局稜線近くまで続いた。前半戦で早くも消耗気味。
稜線からはハイマツ帯の中をいく。緩いアップダウンを繰り返し船明神山を巻くと、安達太良山への赤茶けた風景にでた。左手に沼ノ平の威容を見つつ馬ノ背に至る。
馬ノ背はさすがにハイカーが多い。休んでいると東面の雲がスッーと抜けて視界が一気に広がった。清々する光景を見ながら、登り返しで鉄山へ。冷風の鉄山山頂で軽いお昼を済ませる。
砂礫模様の道を鉄山避難小屋へ緩く下っていく。ここからは人影もない。目の前にはお皿型の箕輪山、背後の西吾妻方面は未だ雲の中。避難小屋をちょっと覗いて先へ進む。雲隠れしていた磐梯山が正面に立ち上がって気持ちが良い。
ハイマツ帯の登路は崖の際を通る。その先巨石で足場の悪い急降下のうちに、胎内岩くぐりを通る。通るというかザックを下ろし頭から潜る感じでひどい。体格の良い人の通過は厳しい。昔この道を歩いた時の岩くぐりの残影が微かに蘇る。苦労したものは記憶に残る。下降がしばらく続くと白茶けたガレ場にでてひと休み。
その先、谷間の河原の中を抜けていくと湯の花採取場にでた。青白い濁り湯が川として流れている。小岩を並べ露天風呂に仕立てた一角もある。少し先ではハイカーが川床で湯に浸かっていた。出会ったハイカーも湯に浸かっていくと話していた。河原で汗を流したいが、のんびり構えていると日暮れる恐れもあるので先へ進む。
湯の花採取場からは先を行くハイカーの姿につられて谷間の道に入った。地図上では点線で作業道危険個所多数と表示がある。道は送湯管設置路でもあるようだが、徐々に細くなって崖道となる。途中には細く長い渡し板を組んだところもあった。足元も滑りやすく転落危険がある。
もうそろそろ駐車場かと思っていたら金網フェンスに行く手を塞がれた。横から擦り抜けると駐車場、金網フェンスには進入禁止の札が・・・。朝方は気付かなかった。その昔はこの道を下ってきた記憶もあったが今は通行不可、ごめんなさい。現在は尾根ルートを利用することになっている(湯の花採取場から尾根に上がる)。
駐車場からは揺れる林道を下り裏磐梯の今宵の宿へ。翌日は周辺散策や喜多方を巡り、いにしえの山旅を終えた。
今回は沼尻からのルートで荒々しい安達太良を目の当たりにしたが、これも安達太良の魅力なのかもしれない。沼尻登山口の手前には登山家田部井淳子さん経営のロッジがあった(今は施設経営は変わったようだが)。田部井さんもこの山道を歩いていたようで、以前にその様子がテレビで放映されていたように記憶している。
26年振りの道、もうこの道を歩くことはないだろうが想い出は強く残ると思う。
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