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Yamareco

記録ID: 3658059
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ハイキング
東海

釜ケ谷

2021年10月23日(土) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
5.4km
登り
609m
下り
602m
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2021年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
龍神コースとカモシカコースの分岐から、頂上直下の尾根を直登したが、それ相応の装備が要求される。国土地理院地図には破線があって、いかにも登山道があるように表示されているが、そんなものは一切無い。斜度60度を木の根っ子や岩を掴んで、四つん這いで体を引き上げなければならない。スパイク地下足袋で登ったが、普通の登山靴ではスリップ滑落の危険が大きいだらう。尾根芯を外さなければ迷う心配はないが、巨大岩を巻かなければならない所では注意必要。
一か所ロープが固定されているが、かなり古いもので命を預けるにはやや心もと無い。
登りの場合は気合と根性で何とかなるが、下りに使う場合は懸垂ロープが必要になるだらう。
頂上からの帰路は久しぶりにみぞれ谷を歩いてみたが、途中で登山道が崩落し、寸断されている。初心者や家族連れなら奥の院コースを歩くのが無難。
なお、ジャンルをハイキングとしたが、「ヤブ漕ぎ」というカテゴリーが無いため。
ふれあいの森から登山道に入る。
2021年10月23日 10:38撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
10/23 10:38
ふれあいの森から登山道に入る。
沢を登ろうかと思ったのだが、濡れればさすがに寒そうだから尾根道を選択した。
2021年10月23日 10:40撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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10/23 10:40
沢を登ろうかと思ったのだが、濡れればさすがに寒そうだから尾根道を選択した。
この谷で一番の滝。お釜は立派だが7メートルぐらいか。
2021年10月23日 10:43撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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10/23 10:43
この谷で一番の滝。お釜は立派だが7メートルぐらいか。
この付近真夏のころはヒルのオンパレード。
2021年10月23日 10:46撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
10/23 10:46
この付近真夏のころはヒルのオンパレード。
龍神道とカモシカ道の分岐からこの痩せ尾根に取りつく。
傾斜はきついが、ヤブは思ったより濃くなさそうだ。
2021年10月23日 10:46撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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10/23 10:46
龍神道とカモシカ道の分岐からこの痩せ尾根に取りつく。
傾斜はきついが、ヤブは思ったより濃くなさそうだ。
頂上直下まで30メートルおきにこの植林境界杭が打たれている。これを辿って行けば迷う心配はない。
2021年10月23日 10:57撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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10/23 10:57
頂上直下まで30メートルおきにこの植林境界杭が打たれている。これを辿って行けば迷う心配はない。
ロープがあるということは、何人かはここを登ってきたのだらう。プロの植林業者なら、こんなちんけなロープに頼ったりはしない。
2021年10月23日 11:01撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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10/23 11:01
ロープがあるということは、何人かはここを登ってきたのだらう。プロの植林業者なら、こんなちんけなロープに頼ったりはしない。
10年ぐらい前に一度この尾根を登ったのだが、そのとき、この岩の下で2メートル以上もある青大将に遭遇したことがあった。あれだけデカいとちょっと壮観。
2021年10月23日 11:09撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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10/23 11:09
10年ぐらい前に一度この尾根を登ったのだが、そのとき、この岩の下で2メートル以上もある青大将に遭遇したことがあった。あれだけデカいとちょっと壮観。
尾根に取りついて丁度1時間で頂上千把小屋が見えて来た。
小屋の北側は最近、下草刈枝打ちがされていて、いかにも快適な登山道に見えるが、素人が歩けるのはせいぜい50メートルまで。そこから先は職人の世界。鹿が開いた<けものみち>も多い。
2021年10月23日 11:41撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
10/23 11:41
尾根に取りついて丁度1時間で頂上千把小屋が見えて来た。
小屋の北側は最近、下草刈枝打ちがされていて、いかにも快適な登山道に見えるが、素人が歩けるのはせいぜい50メートルまで。そこから先は職人の世界。鹿が開いた<けものみち>も多い。
いつもならここで昼飯とハモニカなのだが、今日はとくに風が強い。カモシカ道を歩こうかとも思ったのだが、この風では稜線上は吹きっさらしだらう。ザックを下ろすこともなく奥の院へと下る。
2021年10月23日 11:42撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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10/23 11:42
いつもならここで昼飯とハモニカなのだが、今日はとくに風が強い。カモシカ道を歩こうかとも思ったのだが、この風では稜線上は吹きっさらしだらう。ザックを下ろすこともなく奥の院へと下る。
二等辺三角点。
2021年10月23日 11:44撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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10/23 11:44
二等辺三角点。
恵那山の奥に南アルプスが真っ白に見えているのだが、。バカチョンデジカメには写っていない。
2021年10月23日 11:44撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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10/23 11:44
恵那山の奥に南アルプスが真っ白に見えているのだが、。バカチョンデジカメには写っていない。
行者岩で一服。ついでにおにぎりとハモニカ。ここまで下って来ると風もなくポカポカ暖かい。選曲はゲド戦記と乾杯の歌。
2021年10月23日 12:06撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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10/23 12:06
行者岩で一服。ついでにおにぎりとハモニカ。ここまで下って来ると風もなくポカポカ暖かい。選曲はゲド戦記と乾杯の歌。
下って来た道を振り返る。今日はじめて他の登山者に遭遇した。ソロの若者。黒マスクに汗びっしょり息絶え絶えだったが「ここまではジジ、ババの巡礼道。ここからが釜ケ谷の胸突き八丁。頑張れ!」と励ました。1時間で頂上に辿りつけただらうか。ふらふら、チリンチりんと鈴を鳴らして尾根に消えて行ったが。。
2021年10月23日 12:06撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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10/23 12:06
下って来た道を振り返る。今日はじめて他の登山者に遭遇した。ソロの若者。黒マスクに汗びっしょり息絶え絶えだったが「ここまではジジ、ババの巡礼道。ここからが釜ケ谷の胸突き八丁。頑張れ!」と励ました。1時間で頂上に辿りつけただらうか。ふらふら、チリンチりんと鈴を鳴らして尾根に消えて行ったが。。
甘南備寺奥の院。
2021年10月23日 12:25撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
10/23 12:25
甘南備寺奥の院。
三十三番谷汲山の千手観音。
2021年10月23日 12:26撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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10/23 12:26
三十三番谷汲山の千手観音。
三十一番竹生島宝厳寺。先週歩いた妙法が岳ではすべての地蔵さんは祠に収められていたが、ここでは吹きっさらしになっている。それでもお地蔵はみんなにこやかだ。
2021年10月23日 12:29撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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10/23 12:29
三十一番竹生島宝厳寺。先週歩いた妙法が岳ではすべての地蔵さんは祠に収められていたが、ここでは吹きっさらしになっている。それでもお地蔵はみんなにこやかだ。
二十八番は宮津成相寺聖観音。
2021年10月23日 12:33撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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10/23 12:33
二十八番は宮津成相寺聖観音。
二十七番は書写山圓教寺如意輪観音。
2021年10月23日 12:34撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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10/23 12:34
二十七番は書写山圓教寺如意輪観音。
久しぶりにやまびこ道を歩いてみたのだが、崩落が酷いことこの上ない。
2021年10月23日 13:05撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
10/23 13:05
久しぶりにやまびこ道を歩いてみたのだが、崩落が酷いことこの上ない。
杉の大木が根こそぎ横たわっている。
2021年10月23日 13:05撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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10/23 13:05
杉の大木が根こそぎ横たわっている。
これは根っ子と幹が逆さまになっている。
2021年10月23日 13:06撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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10/23 13:06
これは根っ子と幹が逆さまになっている。
分岐から20分でキャンプ場のバンガローに着いた。
2021年10月23日 13:21撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
10/23 13:21
分岐から20分でキャンプ場のバンガローに着いた。
日本人はむかしから馬までを地蔵にして敬ってきた。ペットや競争馬なんかではない。毎日一緒に汗水たらして田畑を耕してきた家族だったのだ。
こんな民族は他にはないだらう。なにか誇らしい気分にさせてくれるではないか。
ハリヨ公園念佛池のほとりにて。
2021年10月23日 13:50撮影 by  COOLPIX A10, NIKON
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10/23 13:50
日本人はむかしから馬までを地蔵にして敬ってきた。ペットや競争馬なんかではない。毎日一緒に汗水たらして田畑を耕してきた家族だったのだ。
こんな民族は他にはないだらう。なにか誇らしい気分にさせてくれるではないか。
ハリヨ公園念佛池のほとりにて。
撮影機器:

感想

 そろそろ根尾明神の開拓ルートを歩こうかと考えたのだが、ヤブの状況がいまいち不安に思えて踏ん切りが付かなかった。今年は時節柄、まともな藪や沢を歩けなかったのでうずうずしていたのだが、地図を眺めていてヤブ沢蜘蛛の巣ヒル地獄の釜ケ谷が目に入った。夏だったらそんなとこ、とてもじゃないが歩けないのだが、最低気温も10度ぐらいまで下がったからもう好いだらうと伊自良の村に車を走らせた。
 明神洞は雪が降った頃が好いかも知れない。開拓ルートは濡れずに歩ける唯一の道になるはずだから。たぶん、真っ白な明神洞を歩いた強者は数えるぐらいしかいないだらうし。

<寄り道>
 伊自良村の民家で柿を分けてもらおうと入ったのだが、干し柿用のものはあるが、生食のものはあと一週間待ってくれと断られた。
 話好きの親爺で、延々30分ぐらいの独演会に付き合わされてしまった。数日前にこの近くで6万個の柿が盗難にあったやうだが、「あんなものコンテナトラックで乗り付けないと、運べるものじゃない」「先祖の代からここで柿を作っているが、いままで盗まれたなんて話は聞いたことがない」「うちも路傍の無人販売所をおいているが、いつも金額は間違っていたためしがないさ。」「どうもこりゃあ日本人の仕業じゃないな。終戦のどさくさの時でも岐阜や名古屋から壺や着物を持って来て、柿や芋でも蕎麦でも食えるモンなら何でも構わないからと、交換していったもんさ。日本人だったら、飢え死にしても他人のものは盗らんョ」「うちに立派な軍刀もあるが、あれは名古屋の特攻に行った家の者が、米と交換してくれと置いていったもんさネ。出来たら返したいのだが、今となってはどこの誰ともわからないやね」。
 90歳だという親爺は矍鑠(かくしゃく)としていて、まだまだ話が続きそうだったのだが、料金と住所を書いたメモだけを残してそそくさと御無礼した。


見ぬ国へ行きたい日ありいわし雲   丸山圭子(京鹿子)
漕ぎ揃ふ櫂は翼よいわし雲      丹羽啓子(馬酔木)
振り返れ山の帰りの秋の空      マー助
天突き抜けてお地蔵の空いわし雲   マー助
能郷の峰をひと刷きいわし雲     マー助

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ハイキング 東海 [日帰り]
伊自良湖〜釜ヶ谷山
利用交通機関:
技術レベル
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体力レベル
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