噴湯丘でゆるキャン 高瀬渓谷〜湯俣川
- GPS
- 10:17
- 距離
- 22.6km
- 登り
- 522m
- 下り
- 507m
コースタイム
- 山行
- 6:41
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 7:21
天候 | 1日目、雨・みぞれ・雪からの晴れ 2日目、晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
タクシー乗り換え ジャンボで7人で3640円(一人520円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
噴湯丘で、野営をしていいか、晴嵐荘の方にお聞きしたところ、そういうことを自力でできる人に関しては何も言わない、という返答でした |
写真
感想
ちゅきさんの記録
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3662063.html
GPS保存のために自分用としてレコ。
テン場を出るときにログ再開忘れたので、つり橋をわたったあとに再開した。時間となんとなく位置を直しておいた。
◆沢中泊に行こうっていう話
9月頃に、3人で沢に焚き火しに行こうという話が出る。3人の都合があうのがこの日だった。そのときは、こんなに寒くなると思ってなかった。
そこから共通の知人女性が1名、大阪わらじから2名、なんとなくノリで1名と増え、7名の大所帯となった。初めて会う人も多い。
行き先は、近づくにつれてその週が寒気で一気に寒くなり、白山やアルプスの稜線などは雪。平地にいても防寒着がないとつらい身に染みる寒さになってしまった。沢登りを志向していて集まったメンバーだったので、そこで雪山登山に切り替えるという案がなく、沢登りにこだわって最初は南ア深南部の梶谷川。でもどう考えても気温や時間的に上に抜けるにはストイックになりすぎる(谷が凍るし夜に焚き火を楽しむ余裕すらもなさそう)、そこで暖を取るには温泉がいいんじゃないか、という流れで湯俣の野湯へと3日前くらいに行き先チェンジ。7人全員が噴湯丘も見たかったからOKという回答を得る。
ゆる沢になっちゃうけど、まあ晩秋で沢登りっていうと、これもいいか〜って
◆前夜発
わたし自身はなんと、2013年7月以来の沢中泊だった!この年は3回ほど沢で泊まっているけど、2014年は泊まり沢は行かなかったようだ。(冬は毎度泊まりくらいテント泊してるが)
子どもも小さい身なので、泊まりで山に行くのはまだまだ少々無理もある。ヒーヒーしながら準備をする。パッキングも完全にはできないまま、とりあえず荷物をカバンとザックに詰め込んで、22時に子どもが寝たのを確認して、家を出た。
桃花台のパークアンドライド駐車場に車をとめ(2日間で駐車料は千円、23時の時点で空きがあと2〜3台しかなかった)桃花台バス停で待ってるカマさんカーに乗り込む。5人乗車するので、荷物も多いし、完全にバス状態。三密…
安曇野松川という道の駅でテントをたてて前泊。トラックのエンジンの音がうるさいのも、久々、こういうふうだったなーとか思う。うるさかったけど。パッキングが終わってなかったので一人で荷物を整理してから寝た。何時だったんだろう、1時半かな。
◆高瀬ダムへ
七倉山荘のタクシーが7時にスタートするから、6時半に着くようにと、6時出発、逆算して5時半起床だった。
はじめましてが多いメンバーだったこともあるのか、皆さんが5時半に目覚ましをかけてバシッと起きるので、私もぐずぐずできずに起きる。女子トイレにこもって着替えとコンタクトと日焼け止めとか。コーヒー買わせてもらって、出発。朝日がさしてくると、表銀座縦走路がきれいきれい!雪をかぶってて、赤くなり、紅葉もあってか。七倉山荘は標高が高いので、そこで寝ていたFさんHさんは寒かったかな?
二人がまだまだ起きたばかりだったので、準備してもらって、私たちも装備を整え、ジャンボタクシーが出たのは7時半くらいだったろうか。
そんなこと言うなよ、とか言うけど、私は取材の意味で客観的に知りたいので、今年の紅葉の色付きを運ちゃんに聞くと、悪いっていうことだった。紅葉せずに散るらしい。つまりぱっとみると「まだこれから紅葉するのかな?」と思うけど、そうではなくて紅葉しないで落葉するらしい。
普段はカラマツが透き通る黄色になるんだって!
でも現代は多少の色があれば、写真は補正で彩度出せちゃうし、やっぱ写真は作ってるよね。現場での目や体験はごまかせない。私も紅葉がアッと驚くほどきれいだとは思わなかった。朝は太陽が出ていなかったのも十分あると思う。ま、紅葉がいい年もあればそうでもない年もあるってことだ。
高瀬ダムは、とにかく水の色が違う。エメラルドグリーン?
それは上流の湯俣からの温泉成分のせいらしい。その先もずっと、絵具を溶かしたような水色、パステルカラーの水色だった。透明度が高いっていうわけではなくて、水に色があるのだ。
そして背後の高い山は、雪をかぶってた。けっこう下の方まで雪がついてる。最初は雨が雪になって降ってたけど、すぐにやんだ。寒かったけど、雨具を着てればまあしのげるくらい。
◆晴嵐荘へ
今日の行程はほとんどアップダウンなし。しかも宴会目的の山行でもあるので、
・夜も寒くない防寒着多め(普段持ってかないレベルでフリースもダウンも)
・野湯で遊べるようにタオルや着替えや水着(一部は使わなかった)
・飲むものなくならないようにアルコールやお茶(やっぱりいるねー)
・食べ物ほしくなるだろうからつまみ(チーズ、チョコ、たまご、レトルト豚角煮)
こんな感じで重装備してったので、52リットルザックで。
しかし皆さん歩くの早くてついていくのたいへん。
後ろを頑張って歩いていった。
林道が終わると、登山口前の広場があり、ブルドーザーやトラックなど。そこからはブルが沢の中を走るようだ。晴嵐荘の上流の堰堤の工事とか管理とかしているみたい。
登山道になっても歩きやすかった。途中で一度、山のあいだに雪をかぶったトンガリが見えた。それをカマさんは硫黄岳と言ったけど、過去の記録とつきあわせるとそれは槍ヶ岳だったようだ。
しばらくで晴嵐荘へ。わたるには、今は橋が落ちているので渡渉しなければならない。岩に丸がついたところで、靴や靴下をぬいではだしで渡渉したけど、もっと上流にいいところがあった。岩が堰堤上に並べてあり、歩きやすい。ただ濡れるは濡れる。
晴嵐荘は、テント場は営業してて、内湯やトイレは使用可らしい。本当は先週で終わりだったのが延長したそうだ(そのあと10/30まで延長されてた)
みんなはここでビールなどを買っていた。私は中を見させてもらう。
◆噴湯丘へ
さて、じつはウェットスーツを持ってきていた。これも入るから持ってきてたんだけど、濡れるなら着ちゃおーってことで、着る。足回りも沢靴に変える。晴嵐荘は左岸にあり、再び右岸に渡渉をしてから、水俣川にかかる橋を渡り、山の神を通って再度湯俣川におりる。(左岸通しではいけなかった)
右岸には自噴しているところがあって、ボコボコと湯が湧いていた。かなり熱そう!さらに進むと、対岸(左岸)に湯けむりがたっている。その向こうが、国の天然記念物の噴湯丘だ。(何年か前まではもっと数があったらしい)
渡渉はなかなか、慣れないとびびるレベル。沢登り経験があったり、濡れるのOKだぜって人なら、問題にはならない程度。
噴湯丘の河原に出ると、焚き火したであろう木がたくさん落ちていた。テントが張れそうな場所もいくつかあったので、今回は3張りの場所を決めて張っておく。めいめいに野湯スポットを回って、すっかり楽しんでいる。
カマさんはこの先も遡行するつもりだったので、一人もろもろ準備している様子。私はぺなぺなのリュックに最低限を詰めていくつもり。ただトイレに行きたいが開放的すぎて場所がない……出発してから、適当な場所に行ってトイレしてからハーネスをはくことにした。
残る人がいるか聞くとみんな行くというので、伊藤新道と呼ばれるルートの見学も兼ねて、湯俣川を上流へ進むことにした。
◆第一つり橋跡へ
沢の装備があれば、噴湯丘の先も行ってみると楽しい。
結果、第一つり橋までは、ずーっと右岸の斜面をたどって行けることは分かった。
第一つり橋は10月中旬にかけられたそうだ。その際には3〜4社くらいの取材陣がそこへ来ていたとか。NHKも。年末に特番があるそうだけど、BSらしい。
第一つり橋の先は、右岸伝いではいけないので左岸にわたる必要があって、かけられたものだろう。しかし左岸がすぐに、大岩と崩れた斜面で頭をひねるところがある。ここは大岩の下を行った。ラバーのフリクションがばっちり。
地形図で大きく沢が屈曲する部分で、それを過ぎると、両岸は高くゴルジュ状ではあるけど、河原になった。日が差し込む。そこは一ノ沢(支沢)が入り込んでいた。それを上り詰めたら湯俣岳に出るようだ。
NKさんはその先まで行きたそうだったけど、時間切れってことで引き返した。
伊藤新道はまだまだ、沢登りの世界だった。
◆幕営地でゆるキャン
噴湯丘に戻ると、大人数が河原にある湯舟に浸かっていた。男ばかり8人くらい!?この日晴嵐荘のテン場は20張りくらいあったとかで、噴湯丘までも人の往来が多かった。
私たちはまずは焚き火をつけて、ご飯の準備を始めつつ、めいめいに野湯にも浸かる。女子2人は河原の湯舟に行ってみた。裸で(笑)しかしここが、深さもそれほどなくて、温度調整がとても難しい! そこから噴き出すのか、流れ込むのか分からないが、時折めちゃくちゃ熱いのが来る。しかし冷たい水もガンガン流れこむ。なかなかじっとしていられなかった。
それで底をかきだしたり掻き混ぜたりしていたから、手は真っ黒になった。黒い泥のようなものは、温泉成分なんだろうか??
Hさんが寝かかってた。
なかなか湯温が安定しなかったけど、だいぶ体も温まったので出る。焚き火に行くととっくに夕飯ができていて、男性陣はもう食べたそうだ。
17時でもまだそれなりに明るく、17時半頃に急激に暗くなる。
暗くなる頃に、温泉卵をつくりに噴湯丘に行った。8コあったうち、1個は流してしまった汗
温度がそこそこあるので、通常通りの15分くらいで出来上がるかな〜と、見に行く。1つ殻を壊してみると、どうもそれなりに固まっているようだ。それ以上置いても変わらないかもしれないので、半熟ってことでいいや。
たまたま噴湯丘の近くに真水らしき冷水が流れているので、そこで卵を冷やす。なかなかおいしくできた!
この噴湯丘の幕営は、湯せんや、ちょっとしたお湯での洗い物ができるので、かなり快適だった。広いのもいい。
しだいに、燕岳の稜線から丸い月が出てきた。星は、天の川が見えるほどきれいだった。1人2人と寝ていくけど、自分はそこまで眠くならなくて、焚き火がとても気持ちいいしで、23時近くまで起きていた。最後はFさんとUさんと私だけだった。
思ったよりも寒くなかった。霜が降りてるから一桁なのは間違いないけど……(それだけ着こんでいたってことかも。タイツ2枚+フリースズボン+ダウンスカート、ウール肌着+ウールカットソー+フラッドラッシュ+ダウン+フリース+レインウェアも着てたかも)
凍らないように焚き火の近くに置いてあったものなどを、テントに入れて自分の下に敷いて、ザックに足を突っ込んで寝た。すぐには眠れなかったけど、何度か寝返りを打っているうちに眠ったようだ。目が覚めたときは4時半だった。そこから瞬き一つしたら、次は明るくなっていて6時だった。おきだしている人がいるようだったので、自分も起きることにする。一緒のテントだった女子のHさんはまだ寝ていた。
◆出発まで
焚き火は朝まで残るんじゃ、なんて言っていたけど、燃え尽きていた。再び着火する。お湯を沸かして、それぞれに持ってきたものを食べたり飲んだり。カマさんが一人でまっぱだかで野湯をはしごしていた。そのあと私も、昨日は着なかったけど今日は水着を着て、噴湯丘の近くにみんなで作ったお風呂に入った。これは、温度調整をしてちょうど42度くらいにしてて、ショベルで底を掘ったり、囲いを作ったりして、ずいぶん深くて快適になっていた。
昨日の河原のお風呂とは違って、ほんと居心地よかった!とくに管理人してくれてたUさんサンキュ!
9時に出発しよかーなんて言っていたけど、結局9時半くらいになって動き出した。
帰りは、足は沢靴、スパッツは膝上までまくり上げるスタイルで。そういえば渡渉の水温だけど、想像よりも寒くなかった。温泉が入り込んでるから高めというのがどのくらいの影響があるかは分からないし、水は冷たいんだけど、身をきるような凍える水温ではなくて、足だけ渡渉する分には全然、低体温症とかなるレベルじゃなかった。標高1500mもあるのにね!意外といけるな〜って感じだった
◆七倉山荘まで
ブル道を最初使って、登山道を使わずに下山。途中から私は登山道へ。林道までくると、せっせと歩いた。帰りはやっぱり早く感じた。荷物が軽くなったとはいえ、重く、高瀬ダムに着くころにはかなり足にきてた。っていうか1日目からすでに私は足が筋肉痛だったけどね!
ジャンボタクシーがいたので、それで七倉山荘まで下山できた。
運ちゃんに「硫黄のにおい」って指摘されて、そうか、気づかなかったけど、それくらい硫黄くさいんだ!と思う。昨日からず〜っと硫黄のにおいに囲まれていた。これがなかなかクセになるいい匂いで。嫌いじゃないので、むしろ癒されるような。
その温泉を洗い流す必要もなく感じたので、七倉山荘では入浴せず、車にのりこみ、帰りに小木曽製麺みたいな名前のチェーン店でそばを食べて帰った。帰りは行楽日和だったからかすごい車の量で、30分ほど遅れた。関東組はもっとすごかったらしい。
癒し山行、楽しかった!
コメント
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コメントありがとうございます!
ヤマレコ→地図/標高グラフ→3D地図→play (=3D地図Play)がオモロいし分かり易いっす
山座同定の方法〜表計算ソフトの活用〜 - ヤマレコ https://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=156
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