霧ヶ峰(車山) 霧を見る旅・・・短時間でも山行なのだ
- GPS
- --:--
- 距離
- 4.1km
- 登り
- 190m
- 下り
- 192m
コースタイム
9:59 ベンチ休憩所
10:20 車山頂上
10:25 下山開始
10:48 車山肩駐車場
天候 | 霧のち曇り時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
基本的にはガレ場を歩いていくことになります。登山靴があればなおよいですが、スニーカーでもたぶん大丈夫です。 |
写真
感想
霧ヶ峰、どんなイメージを持つでしょうか。某社エアコンでしょうか、それとも深田久弥でしょうか・・・。
深田久弥は著書「日本百名山」にてこの山を挙げ、そのなだらかさと大らかさをほめたたえている、なお当時は車山肩駐車場などなく、1か月も山荘に泊まりながらこの山を楽しんだのだという。
しかし、ビーナスラインができ、急速に開発が進むと、この大きな峰とてそのようなゆったりとしたスタイルで楽しむ人は減ってしまったのだろう。
さて、今年8月に登山を再開した私に知り合いのベテラン登山家が言ったのは「初心者こそ日本百名山に登るべきだ、たくさんの人が登り道が整備され、危険度は少なくなったからこそ、初心者はまず日本百名山に登れ」ということだ。
8月より週末ごとに山に登っていた私は、最初「楽に登れる百名山」としてこの山を知ったのだ。
11月の3連休、土曜日日曜日が仕事でつぶれ、火曜日が代休で休みになり、月火という2連休になったので、ここに登ろうと思ったのだ。
前日の午後10時ぐらいに仕事が終わり車を出して中央高速、談合坂SAで仮眠を取りそのまま私はここにやってきた。本当はいろいろ歩きたいがとにかく天気が悪かったので、最悪車山肩駐車場から車山ピストンと思い(実際そうなった)この駐車場を起点とした。
乗り始める、登山40分下山30分というのがコースタイムである。いかにも火山ではないかというザレ場を登っていく。そう、ここはかつて火山だったのである。
霧ヶ峰が火山活動を終えたのは150万年前、当時はきれいな成層火山であったといわれる。しかし、年月は山をも風化させ標高を低くしていく、そして基礎駒ヶ岳の噴火による火山灰が積り、さらに霧ヶ峰を丘状にしていくのであった。
今踏んでる火山灰は、霧ヶ峰由来のものかそれとも木曽駒ケ岳由来のものか想像しながら登っていく。
霧が少しずつ晴れ初め、ほんの少しだけ切れ目が見え始める。そして雲がうねり始める。「そうか・・・霧ヶ峰だから霧や雲を撮るのもいいなあ」と写真を撮る。なかなか面白い。
そうこうしているうちに気象庁レーダーが見え始め山頂到着の予感が心を騒がせる。そしてほどなく山頂到着。
珍しい・・・私がコースタイムよりも早いだなんて・・・。いつもコースタイムの1.5倍を基準に考えている、現に日光男体山ではコースタイム4時間のコースを6時間かけて頂上にたどり着いたり、金時山でもばててしまってダメだったのだ。
息も切らしていない、一度も休憩を取っていない・・・そもそもコースタイム自体が年配者や子供用なのか・・・。と悩む。
頂上はにぎやかだ、たくさんのベンチ、気象庁観測レーダー、車山神社、たくさんの人が休むことができる。天気がよかったら11月でもたくさんの人が訪れたんだろうな・・・。
気象庁のレーダードームの中には4mのパラボラアンテナがあり県内さまざまな所の記録を集めているそうで・・・。
車山神社は鳥居が壊れていた、治るようにとお賽銭を100円ばかし・・・。
そうこうしているうちに雨が本格的に振り出しました。急いで下山しないと・・・。
下山途中この風景どこかで見たような気がするんだよなあ・・・とずっと考えていました・・・。そうだ、あそこだ!!
それは、自分の故郷北海道、美瑛にあるパッチワークの路。広い丘陵の上にさまざまな作物を植え付けるためにまるでパッチワークのように様々な布を縫いつけたような風景・・・。
そこで、最後に一面黄色の中に緑の針葉樹林帯を見つけたのでパチリと1枚。春はきれいだろうな。
霧ヶ峰はニッコウキスゲがきれいなのだそうだ。6月〜7月のシーズンはまた違う面白さがあるのだろうな。
たった1時間強の山行の中でいろいろ考え、面白い写真を撮ることができたことが良かった。また来たいと思った。
そういうわけで、午後はもう一つ「楽に登れる百名山」に行くこととし、車山肩駐車場を離れた。
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