20200202-岡本バットレス（甲南バットレス）
toshee
体力度について
- GPS
- 04:20
- 距離
- 2.4km
- 登り
- 283m
- 下り
- 270m
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| 天候 | 薄曇り時々晴 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2020年02月の天気図 |
| アクセス | 徒歩 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
前回と変わりありません。 20191215-岡本バットレス（甲南バットレス） https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2145722.html 岡本バットレス（甲南バットレス）の手前下の北方向分岐からの登りは、藪、木、木の根、岩などをつかみながら登ります。岩の上には何かの動物の糞が落ちていたりもします。岩に手を置くときは、気をつけて。 |
写真
岡本八幡神社から八幡谷登山口までの右手に、1967 年の洪水の時に殉職された古川�郤‥貽臂男秒痛椹垣省�団部長の慰霊碑。ここを通るときはいつも拝礼。
奥に八幡滝の行場の建物が見えます。
岡本バットレス（甲南バットレス）の登り口に来ました。行場前を登って、大きな岩を右手に見てから右カーブする登り階段を昇ったすぐ先です。写真向かって左上の塩ビパイプが目印と言われていますが、ルート谷側の上がフラットな岩と斜面左上の岩塊が見えるところと覚えています。
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写真向かって左上の塩ビパイプが目印と言われていますが、ルート谷側の上がフラットな岩と斜面左上の岩塊が見えるところと覚えています。
岡本バットレス（甲南バットレス）のすぐ下、北方向分岐に来ました。向かって右、北方向分岐に進んで、岡本バットレス（甲南バットレス）の上に出ることにします。
いつものテープマーク。だいたいここに行き着きます。ここからさらに北進のトラバースを続けようとしても、その先は藪と急斜面で進めません。
稜線の手前はちょっとした藪。私的には春先までの季節限定のコースです。岩の上には何かの動物の糞が落ちていたりもします。岩に手を置くときは、気をつけて。
岩の上には何かの動物の糞が落ちていたりもします。岩に手を置くときは、気をつけて。
この岩の塔は、何かの建造物の名残のようです。このあと昼食、休憩とこの緩斜面広場の散策。八幡谷の東側対岸の山中では、新しい鉄塔の工事をしていました。芦屋の道畦谷の鉄塔新設工事、横池の北の鉄塔新設工事と繋がる送電路のようです。
このあと昼食、休憩とこの緩斜面広場の散策。八幡谷の東側対岸の山中では、新しい鉄塔の工事をしていました。芦屋の道畦谷の鉄塔新設工事、横池の北の鉄塔新設工事と繋がる送電路のようです。
この立ち位置の右下の足下の岩には、ハンガーが外されたと思われるボルトが 2 ケ残っていました（写真中央の岩の縦の面と、写真中央下の足下の岩の上の面）。
テラスの縁の足下には、上の面にはリングボルト（写真中央やや左上）、スラブの面には RCC ボルト（写真中央）とハンガーが外されたと思われるボルト 2 ケ（写真中央の上下）が見えます。
懸垂下降 2 回目の続き。この写真正面奥のロープが掛かっている木が、残置支点のロープがあった木です。スラブの面のあちこちにある岩の亀裂や隙間は、クライミングをするときのホールドになるはずですが、土、落ち葉と雑草でほとんど埋もれていました。
この写真右手の松の幼木が大木になる未来、この岩場は人々の記憶や記録に残っているでしょうか。
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スラブの面のあちこちにある岩の亀裂や隙間は、クライミングをするときのホールドになるはずですが、土、落ち葉と雑草でほとんど埋もれていました。
この写真右手の松の幼木が大木になる未来、この岩場は人々の記憶や記録に残っているでしょうか。
今日は 60m のクライミングローブ二つ折りで懸垂下降をし、2 回目の懸垂下降で、5m ほど余裕を残して、下りつくことができました。この後、プロテクション付きで登れるかどうか試してみましたが、左 (5.7) のハングが登れませんでした。中央左と右(5.8, 5.10d ?)は試しませんでした。
この写真はロープを回収してから撮影しています。
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この後、プロテクション付きで登れるかどうか試してみましたが、左 (5.7) のハングが登れませんでした。中央左と右(5.8, 5.10d ?)は試しませんでした。
この写真はロープを回収してから撮影しています。
関西の岩場（林照茂編、東京 : 白山書房 , 1985.6、クライミング・ガイドブックス:9）の本に基づいて、この岩場に設定されていた 4 ルートを示します。矢印はボルトを指しています。ボルトが縦に並んでいるラインがルートなのだろうという現在のスポートクライミングを踏襲しました。書籍の紹介は後述。
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書籍の紹介は後述。
大きめの写真です。向かって一番左の赤矢印、グレード 5.7
1 番目は左手前の岩の向こうに隠れています。リングボルト。
2 番目はリングボルト
3 番目はハンガー + ボルトですが、ボルトの頭は錆びています。
中央向かって左の緑矢印、グレード 5.8（本文中は 5.8、図の注記は 5.8、図中は 5.10a）
1、2、3 番目は RCC ボルト
4、5、7 番目はリングボルト
6、8、9 番目はハンガー + ボルト
写真中央右の黄色矢印、グレード 5.10d（本文中は 5.10d、図中は 5.10b と 5.10d）
1 番目はリングボルト
2、3 番目は RCC ボルト
4 番目はハンガー + ボルト
写真右端の水色矢印、A1（エイドクライミング用）
1、3、5、6 番目はリングボルト
2、4 番目はハンガー + ボルト
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向かって一番左の赤矢印、グレード 5.7
1 番目は左手前の岩の向こうに隠れています。リングボルト。
2 番目はリングボルト
3 番目はハンガー + ボルトですが、ボルトの頭は錆びています。
中央向かって左の緑矢印、グレード 5.8（本文中は 5.8、図の注記は 5.8、図中は 5.10a）
1、2、3 番目は RCC ボルト
4、5、7 番目はリングボルト
6、8、9 番目はハンガー + ボルト
写真中央右の黄色矢印、グレード 5.10d（本文中は 5.10d、図中は 5.10b と 5.10d）
1 番目はリングボルト
2、3 番目は RCC ボルト
4 番目はハンガー + ボルト
写真右端の水色矢印、A1（エイドクライミング用）
1、3、5、6 番目はリングボルト
2、4 番目はハンガー + ボルト
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナーTシャツ（ミズノブレスサーモ）
ズボン（ラドウエザークライミングパンツ）
靴下（安全靴作業用）
靴（Five Ten Guide Tennie）
ザック(Blue Ice Warthog 45L M)
ソフトシェル
ダウンジャケット
ファーストエイドキット
コンパス+笛+ヘッドライト
ストック（折りたたみ式 携行のみ）
タオル
ヘルメット（折りたたみ式 Edelrid Madillo）
クライミングローブ(9.8mmX60m Mammut Eternity Dry)
登攀用具一式+クライミングシューズ(Five Ten Anasazi VCS)
食料
行動食
非常食
飲料1L
水分以外計14kg
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|---|
感想
関西の岩場（林照茂編、東京 : 白山書房 , 1985.6、クライミング・ガイドブックス:9）の本にある、岡本バットレス（甲南バットレス）の解説を参照しました。
1920 年頃からエイドクライミングが行われ、それら古い時代のリングボルトや RCC ボルトが名残をとどめています。この本の著者らは、この関西の岩場の本の刊行に際して、岡本バットレス（甲南バットレス）をフリークライミングのルートに整備したのだそうです。
現在残っているハンガー + ボルトの最初のものは、この時（今から 35 年前）に設置されたのではないかと思われます。
ハンガーが外されボルトだけ残っているものは、フリークライミング（プロテクションなしという意味の）に厳密にこだわるらしい人たちが外していたことがあるのだそうです。これは六甲山中や周辺の他の岩場のクライミングルートでもあったということです。ハンガーを切断したり、叩いて変形させたりする破壊もあったということです。
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レコ中の写真の色つき矢印の各ルートとグレード
岡本バットレス（甲南バットレス）は、関西の岩場の本の 25 ページ目から 27 ページ目にあります。そこでの解説ですが、本文、図の注記、図中の 3 つの記述が異なっているところがあります。
向かって左端、赤色矢印
左ルート、20m、本文、図の注記、図中とも 5.7
古くは A0 または A1 で登られていたらしい。手前の岩のスラブ面から登りはじめ、その先の次のスラブに進み、スラブから張り出しているルーフは 50cm あって、一気に越えると書かれています。
今日、試してみましたが、スラブ面やスラブ面に入っている細い亀裂に立つためには、Guide Tennie のアプローチシューズでは爪先が亀裂にかからず立つことができません。
Anasazi VCS のクライミングシューズだと立つことができました。ルーフの角やすぐ上に指先がかかるところはありましたが、乏しく、ハングを越えようと脚を上げるためにはもう一手、奥または上に指先がかかるところがあって欲しいのですが、ありませんでした。岩の小さい凹凸は、土で埋もれていたり、あるいは 35 年間で風化が進んでいるのかもしれません。
中央左側、緑矢印
中央ハングルート、20m、本文と図の注記では 5.8、図中は 5.10a
取り付きの小ハングを越え、スラブに立ち、1m ほどのルーフをダイレクトに越えると上にフィンガーホールドがあると書かれています。
そこから上は、浅いクラックを直上するということですが、今日、見ましたところでは、縦のクラックが続いている様子は分かりませんでした。
中央右側、黄色矢印
右ハングルートバリエーション、20m、本文と図中は 5.10d、図の注記は 5.10b
ルーフが帯状に右に伸びて切れ込んでいるところの下がカンテになっていて、カンテラインをレイバック、ステミングで登って、ルーフの切れ込みの左上の角から左上のスラブに出て、後は中央ハングルートの続きを登るのだそうです。
右ハングルート、水色矢印
右ハングルート、20m、A1，図中ではエイドラインと書かれています。
右上の大ハングをエイドで右に巻いて登り、その上の小ハングの右上の角から右側のスラブ面に出るのだそうです。
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今日は、60m ロープを持って行きました（前回は 30m ローブで、テラスの上から下まで 2 回に分けて懸垂下降をしましたので）。
そのために、45L ザック、Blue Ice Warthog 45L (M size) をはじめて使いました。
Warthog とは、イボイノシシ、wart = イボ、hog = ブタ、ですが、ワートホッグでイボイノシシという意味なのだそうです。英語の発音をカタカナで表記する場合、ワーソッグではないのだそうです。
これまでは Black Diamond Speed 30 の 30L ザックを使い、これは上に延長して数 L 拡張できるので、60m ロープを入れることが無理矢理っぽいですが、可能でした。しかし、上に積むと安定が悪いです。5 年ほど使ってきた Speed 30 に穴が開きましたので、Warthog 45L を導入しました。
Warthog 45L は、軽量で容量の拡張の余地はありませんが、スリムでシュッとした外観にパッキングでき、トップリッド（雨蓋）が人間の側に閉める形なので Speed 30 のように後ろに垂れ下がることがありません。60m ロープ、登攀用具一式とヘルメット、少々の水と食料やエマージェンシーに備えた装備を、ちょうどきっちりに入れることができました。
今日は、水分 1L を含む約 15kg の荷物で、デカビタ C ダブルスーパーチャージ 400ml を消費し、緩斜面広場でコンビニおにぎり 2 ケの昼食を摂り、岡本バットレス（甲南バットレス）の下に下りついたところでコンビニソーセージパンの行動食を摂り、道具をすべて片付けて帰りかげにコンビニチョコドーナツのおやつにしました。
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懸垂下降は、ATC ガイドをハイフリクションモード（割れてギザギザがある方が手前自分側）で使って、7mm × 1.5m アクセサリーコードのマッシャーでバックアップをとり、ロープ二つ折りでやっています。今日の 9.8mm の Eternity Dry は、抵抗感がちょうどよい。前回の 9.5mm Infinity Dry は、少し滑る感じが強かったです。細さだけではなく、表面の処理にも差があるのかもしれません。
一人で登るときは、二つ折りの懸垂下降のロープをトップロープにして、7mm アクセサリーコードのクレイムハイストのフリクションヒッチでプロテクションにしていますが、今日は、懸垂下降のマッシャーもそのまま使いました。よく止まりました。
シットハーネスはクライミング用ハーネス (Black Diamond Momentum)、プロテクション付きクライミングの際は、これに加え、スリングの簡易チェストハーネスをしてそれのカラビナにクレイムハイストのアクセサリーコードを通し、落ちても頭が下にならないようにしています。
登っている途中でいつでも懸垂下降できるようにして、懸垂下降の際は、いつでも登り返し、下降の再開ができるようにしています。
++++++++++
今日の神戸の平地の気温は 11 度で薄曇り、行動していると暑く、山中では羽虫が飛んでいました。岡本梅林公園や岡本八幡神社では梅が咲いていました。ソフトシェルは、帰りに着用しただけでした。
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