安平路山(東沢林道ロープゲートより往復)
- GPS
- 11:52
- 距離
- 24.1km
- 登り
- 1,484m
- 下り
- 1,486m
コースタイム
- 山行
- 11:06
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 11:51
天候 | 曇り☁️のち晴れ☀️ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※東沢林道は最初舗装された道が続くが、やがて荒れた未舗装の道になる。 ※ロープゲートから先は通行控えるよう要請されているが、ロープは簡単に外すことができる。ロープゲートから先の道は、ロープゲートまでの未舗装の道を延長した感じ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■東沢林道ロープゲート〜摺古木山 東沢林道のロープゲートから摺古木自然園休憩舎まで5kmほど道なりに進む。休憩舎の100m手前にトイレと水場あり。休憩舎の向かい側から笹道の登山道に入る。笹は登山道の上にかぶさっているだけなので迷うことはない。最初は緩やかに登るが、やがて急登となり、右にトラバース状に振れた後に、眼前のピークを大きく左巻きにして進む。左巻きにしながら、崩壊地、水場、梯子を過ぎ、分岐点に至る。直登ルートは九十九折状に登り、登り切ったら奥に進むと摺古木山の山頂に出る。 ■摺古木山〜安平路避難小屋 摺古木山から笹藪の道を下る。笹は背丈ほどあるが、登山道に覆い被さっているだけだが、途中不明瞭な箇所もあるので、リボンと道を確認しながら進む。2回ほどアップダウンを繰り返した後、2度登り、奥に進み、さらにひと登りした後、奥に緩やかに進むと、やがてシラビソ山に至る。シラビソ山から避難小屋の手前までは笹が少なくなる。シラビソ山から緩やかに下ると避難小屋が見えてくる。 ■安平路避難小屋〜安平路山 安平路避難小屋の左側を腰から肩の高さの笹道を進み、緩やかに登っていく。安平路山の尾根に取り付いてから急坂に汗を絞られる。急坂が緩むと藪漕ぎをしながら安平路山山頂に至る。 |
その他周辺情報 | 砂払温泉七色の湯 ¥600 |
写真
感想
緊急事態宣言明けの第3弾の登山は、引き続き静かな山に向かうことにしました。目的地は藪漕ぎで知られる安平路山。かつて西吾妻山から一切経山まで縦走した際に藪漕ぎを経験し、ナルゲンボトルを失う痛手を負いました。さらに上には安平路山があると聞き、安平路山を登らずして藪漕ぎについて語る資格なしと思ってきました。
摺古木自然園休憩舎まで車で進むかどうかについては、各種情報に照らしても東沢林道のロープゲートから先の詳しい状況がよくわからないので、ここは安全策をとり、ロープゲート手前に車を停めて歩くことにしました。この結果、歩行距離が倍近くになり、歩行時間が大幅に伸びてしまいました。このため早出することにしました。林道部分は暗くても歩けますが、登山道部分は明るい間に歩けるようにした方がよいと判断し、朝4:00過ぎに出発の計画としました。
前日にロープゲートの手前で前泊しましたが、月明かりがとても明るく、あまり眠ることができませんでした。このため足が進まず、ペースダウンの要因となりました。天気予報では山頂部は氷点下の予報でしたので、冬用のタイツやフリースを着込み、サーモスにお湯を用意しましたが、不要でした。暑すぎて、これもペースダウンの要因の一つとなりました。
およそ1時間半ほどかけて摺古木山自然園休憩舎に着きました。休憩舎の横に1台停まっていました。ここから笹藪ですが、登山道の上に覆いかぶさっているだけなので迷うことはありません。ストックで笹を払いながら進みましたが、これもペースダウンの要因となりました。途中で気がつきましたが、足元を確認する以外は、身体で押していけば、道があるので、自然と笹が開かれていくため、ストックを振り回す必要はなかったですね。天気は日が差すときもありましたが、薄くガスが立ち込め、摺古木山からの展望はありませんでした。
摺古木山までは笹の少ない区間がありますが、シラビソ山までは腰から肩くらいの笹がびっしりと生えており、平坦な部分も多いのですが、距離もあり、なかなかシラビソ山に着かないので、消耗しました。この間にガスがとれ始め、青空が広がりました。避難小屋越しの安平路山の景色を楽しみに一歩一歩進みました。シラビソ山から避難小屋の手前までは倒木箇所がありますが、比較的笹が少ない区間でした。避難小屋手前から再び笹が濃くなり、再び肩から腰の高さとなりました。
ついに避難小屋が姿を現すと、青空の下、安平路山が眼前にどっしりとした山容を現しました。これが見たかったのです。我慢して笹を押し分けてきた甲斐がありました。避難小屋から先は最初笹を押し分けながら緩やかに進みますが、笹が少なくなると、山頂部の急坂の尾根が待っていました。ここまで体力を使ってきたので、何度も止まりながら、息を整えて登っていきました。傾斜が緩むと再び笹が濃くなりました。山頂が近いのですが、どこなのか判然としません。道に迷ったかと思っていたら、左前方に山頂標を確認しました。出発から6時間半もかかってようやく山頂に辿り着きました。予定より30分かかってしまいました。
レンタカーの返却時間が気になるので、すぐに折り返しにかかりました。山頂部を下っていると2名の登山者に会いましたが、本日安平路山登山で出会ったのはこの2名だけでした。他に3名摺古木山登山の方に会いました。帰りもアップダウンが続くのでなかなか大変でした。帰路は摺古木山の展望所に行く予定でしたが、すでに予定時間をかなりオーバーしていたので、直登コースから戻ることにしました。
休憩舎まで戻ると、摺古木山の分岐で出会った方からロープゲートまで乗せていってあげるとお誘いがありましたが、この頃には毒を食らわば皿までの気持ちになっており、丁重にお断りをし、最後の林道も歩くことにしました。行きでは暗闇のためよく分かりませんでしたが、林道の状態はロープゲートまでの状態とさほど変わらず、荒れているものの、ロープゲートまで来ることができ、慎重に進めば、休憩舎まで行けると思いました。この日ロープゲートに車を置いたのは僕だけでした。
ヘロヘロになりながら、出発から12時間弱でゴールイン。レンタカーの返却時間が気になり、山ではゆっくりとした時間はとらなかったのですが、結局帰りの中央自動車道が大月から小仏峠まで渋滞に巻き込まれ、レンタカーの返却時間に間に合わないというオチがつきました。
噂に違わない笹山だった安平路山。面白かったと言えば、面白かった。しっかりとした登山道が笹の下にあり、笹が覆い被さっているだけなので、笹を刈れば、もっと人気が出るのではと思いましたが、でもあえて笹を刈らないことで面白くしているような気がしました。緊急事態宣言による体力低下は否めず、影響が大きいと実感しています。通年山に登れる日が早く来ることを願っています。
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