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ハイキング
奥多摩・高尾
奥多摩 🚙八丁橋ゲート前駐車場-酉谷山-水松山-長沢山-コヤセドノ頭(犬落ノ頭)-天祖山
2021年10月29日(金) [日帰り]


体力度
6
1〜2泊以上が適当
- GPS
- 13:18
- 距離
- 23.6km
- 登り
- 2,263m
- 下り
- 2,251m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 12:37
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 13:18
距離 23.6km
登り 2,263m
下り 2,268m
18:47
ゴール地点
今回の山行きは今までで一番長く辛いものでした。冬が来る前にどうしても行かなければと選びましたが、やはり東京の最も北、最果ての山は甘くありませんでした。還暦を過ぎてみっともないことはしたくなかったので精いっぱい下りることができたことを神に感謝します。ルートを最短に変更したのですが、ダウンロードし忘れ、ルートを追い掛けられなかった。天気予報が外れ、風が凄く、体温を奪われそうになりました。山は自己責任と唱えながら、一度崖から落ちそうになりながらも気を落ちつけながら、ヤマレコを携帯電話で確認し、自分の歩いている方向だけは間違えないように漆黒の闇を下りました。ライトだけでは落ち葉に埋もれた山道は分かりません。まして岩場や倒木で道は消えます。ライトは道を探すため上を向けます。一番危険なのはガレで、闇で下は見えないので、足元で崩れるとガレと一緒に奈落の底に行くのではと恐怖心に苛まれました。山はくれぐれも日が暮れる前と言うことでしょう。然もこの山行きで他のハイカーに遇うことなく、鹿の鳴く音、狸のごそごそが恐怖心を更に煽りました。何故誰も来ないの?
天候 | 晴天なれど風強く寒い1日(尾根北面霜確認)、夕方風止み、暖かくなったのが救い。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
篶坂ノ丸までのオロセ尾根は道があるような無いような。落ち葉を踏みしめズリ落ちないように歩くこと。タワ尾根沿いも道は途中不明確になる。満谷ノ峰に登ると大変なことになる。岩場の先は地獄の行き止まりが続く。酉谷山からコヤセドノ頭までの長沢背稜は道を間違わなければ歩きやすいが辛い高低差。天祖山尾根は兎に角長い。下りても下りても、一歩間違えば奈落の底が...最後に待っている。 |
その他周辺情報 | 奥多摩温泉もえぎの湯が20時に閉まるが、19時まででそれ以降入店不可には参った。 |
写真
ゲート近くの駐車スペースに車を停め、通行禁止の八丁橋を越え、林道に向かいます。通行禁止のゲートを越える時、本当に入っていいのかななんて思う次第です。正面の山に名はありません。何となく不気味で、怖いのですが、このような山を越えて行くのがオロセ尾根になります。
こんなのんきに写真なんか撮っている暇ではなかったのです。靴が登山靴ではないことに気付き、急ぎ車に戻りました。履き替えてやっと登り始めたところ、山の端に朝日が射してきたので思わず撮っていました。
魔法使いの木!コワッ!実はこの左側の道は行ってはいけない。甘い誘惑に誘われ、行きたくなったけれど我慢しました。まだ登る。王道を歩むのです。生来、まき道が好きなたちなのですがここは我慢。
秋を感じさせます。晴れた空は気持ちいいのですが、尾根沿いに台風の影響か、風が吹き始めました。汗をかいた体に応えてくる。ジャケットを羽織る。この風の状況で耐えられるか。風次第と思っていました。風が止むと暖かいのです。
遂に着いた篶坂ノ丸。スズサカと読むんです。スズタケの意らしい。ヨメネ!ここで一息!おにぎり一個。最初の食事。食事は小分けにしました。最悪の場合を考えていたかもしれません。この時点で予定より1時間20分遅れていました。無謀な計画だったと今思います。私以外誰もこの道に入っていないかもしれません。他にハイカーを見ることはありませんでした。いるのは跳びはねる鹿のみ。隔絶された世界で我何を想う。ここからタワ尾根に入ります。
この看板の通り行けば何も問題は起きなかったのです。GPSが何故か狂いだした。何を血迷ったか、この先の坂を登ることにしました。登ると確かに酉谷山まで距離は近く、景色も良くなりますが...
両神山まではっきりくっきり見える。秩父奥の山だ。エライ所へきたものだ。この尾根は都県境、長沢背陵。東京の一番北の山は雲取山、一番西は酉谷山。この尾根沿いを歩いているのです。
着いた!酉谷山。後に行く長沢山の頂上標よりあまりにも貧弱なのは何故?時間を見ると予定より1時間ちょっと遅れているだけになっている。何とか先に進むか、そう思うと元気が出た。しかし、この決意は最悪の暗闇下山を生むことになろうとは。この1時間遅れの意味が山では違うのです。2個目のおにぎりを食べました。あと1個。サンドイッチも残してあります。
この道標は天祖山尾根とぶつかるところ、ここで長沢山に行かず、そのまま天祖山に向かう選択が正解だったかも。しかし風がおさまってきたことが予定をくずさなかった理由。この時点で、予定よりやはり1時間遅れています。天祖山には神社があるので参道が開けているのではと言うのが理由。これが結果として一番甘かった。
更にご期待通りコヤセドノ頭も同じ山頂標、しかし、標高が1,821m、今日のハイキングで一番高いところではないか!ヤマレコでは1593.8mになっている。道理で登るのに疲れるはずだ。勘弁してよ。ヤマレコさん。最後のおにぎりを頬張る。
撮影機器:
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
タオル
ストック
|
---|
感想
多摩百山を制するためには避けて通れない、酉谷山。東京の最西、最果ての山行き。キツイ。山小屋に泊まれる身ではなく、日帰りで最短の道を選びました。八丁橋からオロセ尾根からタワ尾根そして長沢背稜に抜けるルートです。危ない選択は、欲を出し、長沢山からコヤセドノ頭まで寄り道し、天祖山尾根を下りたことです。更に今回の山行きでの勘違いが、まず長沢背稜最終目的のコヤセドノ頭が1821mと一番この山行きで高かったこと、そして何より天祖山の下山道が非常に危険な道とは思いも及ばなかったこと,神社の参道なので整備されていると勝手に思い込んでいました。廃墟の大日天神の堂宇を見た時は腰を抜かしそうだった。暗闇に廃墟は恐怖の何物でもない。戦後失われた神道、天学教の廃墟とは...。天気予報では報じられなかった風にも悩まされ、尾根沿いは寒く、零下になっていたにもかかわらず、満谷ノ峰に入ってしまったことも大きなミス。寒く、怖かった。何れにしても最大の難関を乗り越えたことは喜び以外の何物でもない。珍しく23.49kmの最長距離を踏破した割には2日経っても筋肉痛に襲われていない。年取って体の進化はあるのだろうか?
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