三原山(八丈島):山・沼だけでなく欲張ってバス旅も温泉も、半袖隊長、分県ガイド東京都の山完登
- GPS
- 07:14
- 距離
- 17.0km
- 登り
- 1,018m
- 下り
- 993m
コースタイム
- 山行
- 5:21
- 休憩
- 1:52
- 合計
- 7:13
累積標高(上り): 1055m/累積標高(下り): 1019m
(標高グラフ機能の「SRTM標高」値を採用)
★EK度数:32.665=17.02+(1055÷100)+(1019÷100÷2)
→→→判定「●EK32〜40未満 日帰りとしてはきつい」
EK度数=合計距離+(累積標高上り÷100)+(累積標高下り÷100÷2)
Thanks to murrenさん⇒
http://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=142
【参考文献/記録】
分県登山ガイド12東京都の山(山と渓谷社2018年4月30日初版)
39八丈島・三原山(はちじょうじま・みはらやま)701m
カルデラを一周して豪快な展望と神秘の滝・沼を堪能する!
(掲載コース:歩行距離8.2km/時間3時間5分/技術度2/体力度1)
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
飛行機
【往路】中之郷出張所前BS0742 0809保健所前BS 【復路】樫立温泉入口BS1536 1606洞輪沢BS (折り返し)1616 1708東畑BS (注)八丈町営バス坂下・坂上路線…2日間路線バス・温泉共通券(愛称BU・S・PA/1,000円/車内で現金購入)を利用 |
コース状況/ 危険箇所等 |
コース状況【emj:158]】 今回歩いたのは大半が舗装路です。 また登山道はよく整備され、特に際立った危険箇所はありません。 市街地も含め、道標は各地に設置されています。 なお、唐滝は立入禁止です。ガイド同行時に限り入山可能です。 ⇒途中まで行ってみましたが引き返し(=撤退し)ました。 安易な気持ちで行くと泣きを見ますよ…自己責任と言う言葉は無責任と同義語です。 ●保健所BS⇒防衛道路登山口⇒NTT鉄塔 全て舗装路。但し2022年3月末まで法面工事のため立入禁止箇所あり。 ●NTT鉄塔⇒カルデラ縁⇒三原山 登山道区間だがカルデラ縁への前半はひたすら石階段。 カルデラ縁から三原山まではう〜ん、マンダムな尾根歩き。 ●三原山⇒硫黄沼分岐 ほぼ舗装林道。 ●硫黄沼分岐⇄硫黄沼⇄唐滝への途中 前半は簡易舗装路。後半は一般登山道。 ●硫黄沼分岐⇒富次朗商店BS⇒樫立温泉 全て舗装路。 ★水場:なし ★渡渉箇所:硫黄沼の先で唐滝に至る手前 ★泥濘状況:特になし ★残雪状況:もちろんなし ★蜘蛛の巣 :なし ☆半袖 タイム:全行程 ★半袖 出会い指数:ゼロ ☆半袖 驚かれ指数:ゼロ ★入山者:ゼロ |
その他周辺情報 | ★登山ポスト:なし(⇒八丈島警察署はメール届け出を推奨…4番参考) ★駐車場:未確認 ★トイレ:硫黄沼駐車場 ★携帯:三原山山頂周辺・唐滝周辺は圏外 ★食料調達処:八丈ストア中田商店(前日のうちに購入)、富次朗商店 ★酒類調達処:奥山商店(東畑BSそば) ★お土産処:寄らず ★飲食店:寄らず ★温泉: 町営樫立向里温泉ふれあいの湯(樫立温泉入口BSから1分/300円/シャンプー類有/10時〜22時/月曜定休) 町営洞輪沢温泉(洞輪沢BSから徒歩3分/無料/9時〜21時/シャンプー類使用禁止/月曜定休/無人) ★宿泊施設:ロッジオーシャン⇒ワクチン2回接種完了者限定/朝&夕食日替わりプラン (備考)一泊二食6,300円/夕食18時/朝食6時半/FWiFi有/バストイレ共同ウォシュレット/TV衛星放送も映ったが…/ https://lodgeocean.net/ https://www.hachijo.gr.jp/lodging/lodgeocean-annex/ https://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/44375/44375.html |
写真
感想
前日に八丈島に登って関東百名山(2019年版)を完登しましたが、同時に分県ガイド東京都の山にリーチ!を掛けました。
2020年10月25日に日帰り難関・酉谷山に登って、残る二つが八丈島の二座(八丈富士と三原山)になりました。
八丈富士レコでも書きましたが、コロナ禍において医療体制が脆弱な島嶼部に遠征するのはバカな迷惑行為だと思っていました。
取り敢えず「待ち」に徹し、緊急事態宣言や蔓延防止措置が解除されるのを待って、いざ出陣。
当初はまず三原山に登って、関東百も分県東京都の山もダブルリーチとし、八丈富士にてリーチ一発自摸!!とする計画を立てました。
しかし入島するにあたって航空便を使うことにしたため、八丈島空港からダイレクトに登れる八丈富士を初日にし、二日目に三原山、三日目(帰京日)を予備日とし、宿泊地もその前提で予約しました。
八丈島に着き、空港から見た印象では…
●すくっと洋上に聳える八丈富士の存在感は凄い!
●一方で屏風のように横に広がる三原山は地味
ってな感じでした。
確かに一般的に登られる登山道(防衛道路)からの三原山はすこぶる地味でした。
NTT電波塔の先のカルデラ縁に上がるとようやく尾根歩きとなって登山している実感が湧きます。
でも…空港の反対側にデンと聳える八丈富士と八丈小島の雄姿には負けてしまいますね。
でも三原山の良いところはその先でしょう…島の南東側はカルデラ地層となって意外に凸凹しています。
その日に宿泊した宿の若主人に言われてなるほど…と思ったのですが、
●西山(八丈富士)には一本の川も流れていないが、東山(三原山など)には多くの川が流れ、滝があり、沼がある。
●従って古くから住民が住み着き、多くの集落が点在し、島の文化の中心をなしてきた。
…そうです。
三原山から下山し、長い林道を歩いて硫黄沼に立ち寄ってから(唐滝からは撤退)、予定より早めに下山。
このまま宿に行ってもスマホをいじってるだけじゃもったいない!…と思って一計を案じ、バスパ利用券の特典を活かし温泉・バス旅を追加しました。
…と言っても、町営バスで終点に行くだけですが、これが当たり!
まず樫立温泉ふれあいの湯では、その名の通り、地元シニアから色んな話を伺いました。
「拙者は初めてこの温泉に来た」と申すと、「そんなの顔を見りゃ、新参者だとすぐわかる」と。
続いて島内南端へのバス旅に向かうと乗客は拙者のみ…運転手さんがあれこれ島内ガイドして頂き、拙者から質問を連発。
終点の洞輪沢では過剰サービス(詳しくは言えません)までして頂き、ダッシュで洞輪沢温泉まで。
手を湯船に浸けただけでしたが、そのぬるい湯加減は忘れられません…温泉実績に追加!
帰りも途中まで乗客は拙者のみだったので、あれこれ伺いました。
お宿での夕食タイムにも若主人の話が面白くて…。
八丈島と言えば、古くから島流しの刑として有名ですが、いわゆる思想犯・政治犯が流罪を言い渡された地。
逆に言えば、体制側から厄介者扱いされるも、実に優秀な人材が八丈島に送り込まれたわけです。
特に牢に入れられることはなく、一応監視の目はあったものの、比較的自由に島内で暮らし、その知識を活かして教え人の役割も担ったそうです。
結果として八丈島の教育水準はかなり高かったと推測されます。
その影響が後世に残ったのかは定かではありませんが、伊豆七島で高校があるのも病院があるのも羽田から航空便があるのも八丈島だけだそうです。
…と言うことで、三原山登山以外にも実に楽しい一日でした。
【今回登った主な山】
★三原山(みはらやま)701m:初…分県(東京)ガイド34座目⇒完登
お疲れさんどした<m(__)m>
隊長
【個人用過去レコリンク:東京都島嶼部】
●2016年01月09日(土):天上山(神津島)
アルプス高峰トレッキングと錯覚、半袖隊長、恐るべし神津島
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-796749.html
●2020年03月18日(水):三原山(大島)
お鉢巡り・砂漠漫遊・テキサス放浪・海岸歩道、半袖隊長、山頂から港まで全部堪能
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2262565.html
●2021年11月15日(月)
八丈富士:本家を上回らんばかりの圧倒的な存在感、半袖隊長、空港から直行し関東百(2019版)完登
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3751125.html
コメント
この記録に関連する登山ルート
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こちらで「分県ガイド東京都」も完登だったとは、連続で素晴らしいの二乗ですね
地元シニア他の方々とも交流を図られつつ温泉も堪能され、隊長ならではの"組み立ての良さ"を感じました。
本島より島流しの末裔の方がむしろIQが高かったりして
お疲れ様でした。
すいませんm(__)m・・・こう言うのを「小出し」って言うんですよね。
バスの運転手さんが朝夕とも同じ方だったとの幸運?も重なって、温泉でも宿でも八丈島に関する色んな知識(雑学?)を仕入れることができました。
もっともその7〜8割はすぐに忘れてしまうのですが…。
日本全国どこでも同じでしょうが、少子化や過疎化に伴い、八丈島でも次々に学校が統合・閉鎖されています。
その閉鎖された小学校の一つの門前に「開校140周年記念」との記念碑を見付けました。
古くからあったんだなぁ…と思っていたら、バス運転手さん曰く
「明治維新以降に学校制度が取り入れられる前から、寺子屋のような学び舎があり、それが発展的解消して小学校になった」
すなわち古くから島独自の学校(のようなもの)が整備され、教育水準は高かったのだと思われます。
なお戦国大名・宇喜多秀家が流人第1号だそうです。
隊長
なんだかんだで僕もあと3つを残すのみなのですが
残りすべてが島山なので、いつになるやら
下手に出撃して時化やら悪天候やらで戻れなくなると大騒ぎになるしな〜
まぁ山は逃げませんからね、ゆっくりやるつもりです(笑)
関東百、東京都分県ガイド達成おめでとうございます。島の山に行くのは大変です。
さすが半袖隊長です。
八丈島には20年前に観光で行ったことがあります。島唯一と言われていた温泉に泊まった記憶があります。半袖隊長がいかれたのはこの温泉なのかもしれないなぁと思いながら読ませて頂きました。
ゆっくり♨️行きたいなぁ。しばらく泊まりはできないhamburgでした
連日に亘り有難うございます。
分県ガイドシリーズも神奈川⇒栃木⇒東京と終えることが出来ました。
残っている4県は…
埼玉⇒技術度4以上の危ない山が多い
群馬⇒信越国境は遠いし西上州の山は危ない
茨木・千葉⇒遠いしモチベーション上イマイチ
…との理由で先送りです。
確かに…島山の場合、「いつでも思い立ったら」とならないのが辛いところ。
今回はマイレージ利用の航空移動との特殊事情ですが、「直前予約が可能で山登りの二日間は晴天」と幸運に恵まれました。
しかし最終日はお昼前から雨が降り始め(⇒最終計画を決めた金夜段階では晴れ予報だった)、帰京するため空港に着いたら17時台の最終便(一日3便/朝・昼・夕)がキャンセルになっていました。
拙者が乗った昼便も「条件付き」でした。
ジェット機運行ですが、小型機なので気象悪化に影響されやすいのでしょうね。
本当に「ゆっくり」「満を持して」挑まれることをお勧めします
隊長
ご祝意を頂戴し有難うございます_(._.)_
土曜夜になって急遽決めた日程でしたが、最も重要な「天候」が満点パパとなり、充実した山行(⇒道路歩きも相当に長いですが…)になりました。
神津島や三原山は東京ふ頭から船舶で移動しましたが、航空便だと速いですねぇ。
公称55分ですが、滑走路をトロトロと移動する時間なども含めていますから、ビューンと空を飛んでいる時間は30分ぐらいでしょう。
寝る暇もなく、また機内サービス(お茶やジュース)が行き渡る頃にはもう着陸態勢…ってな感じでした。
八丈島の温泉は、本当の温泉なのですね。
二日目に入った樫立温泉は舐めてみると塩分濃厚でショッパイんです。
銭湯代わりに通われている地元の方々も多いと聞きます。
拙者の場合、お袋殿はアタマはナニですが、身体は元気なので、今のところ宿泊可能です。
でもお山に行かない日は、自身の健康管理(ウォーキング)を兼ね、ほぼ連日様子を見に行っています。
顔を忘れられたら困るもんですから…
隊長
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