カモシカにも会いました。日向大谷から「両詰山」往復。
- GPS
- 04:50
- 距離
- 6.1km
- 登り
- 392m
- 下り
- 390m
コースタイム
天候 | 快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
「日向大谷から奈良尾沢峠まで」 地図には道が記されているが、かなり荒れている。取付き点からしてわかりづらい。両神山神社下の鳥居前から木橋を渡り、灯篭や石碑の並ぶ前を過ぎ数十m進むと左斜め上に行く踏み跡がある。この道が登山道で、直進するとそのままま下って行ってしまう。登山道自体も所々斜面が崩れて道を埋めており、さらに落ち葉が積もっていて不明瞭なところが多い。わずかな踏み跡が頼りとなる。 「奈良尾沢峠から両詰山まで」 尾根を外さないように進むが、出原舟(地形図では857m峰)は北尾根に引き込まれやすい地形となっている。ここは東側の緩い尾根に入り、植林帯の中を進む。この緩い尾根は途中、尾根の真ん中に窪地がある面白い地形だが、そのまま進むと三角点のある両詰山山頂に着く。 |
写真
感想
両神山周辺には、何故か「両」の付く山が両神山も含めて3つある。他の2つは両見山と両詰山で、このうち両詰山だけまだ未登だったので、日向大谷から往復することにした。
日向大谷は両神山登山口として有名。今日も多くの車が来ている。午前8時すぎに着いたら、第一駐車場は満車。第二駐車場に何とか空きスペースを見つけ準備をして出発。
ハイシーズンは過ぎているが、それでも多くの登山者が来ている。みんな両神山へと登って行く。さすが百名山。両神山と反対方向に行くのは自分たちだけ。
両神山神社にお参りし、安全登山を祈願して登山開始。鳥居前の木橋を渡って進んでいくと、何だか下りになってきた。尾根を回り込むと道はそのまま下っている。これはおかしいと戻って良く見ると、途中で斜面を登って行く踏み跡があった。道標もなかったが試しに登ってみると、岩にもペンキで矢印が書かれている。やはりこれが本来の道だ。少し登ると道らしくなり、それもジグザグの急登となった。しかし、急登が終わり、山腹の道になるとまた道は消え、テープとわずかな踏み跡を辿る。途中には倒木で道を塞いでいる所もあった。この道は昔からの登山道、しかも両神山神社の参道でもあった道のはず。だが、今はもう歩く人はほとんどいないのか、手入れもされず荒れるにまかされている。そうして出た尾根には、天理尾根分岐の道標があった。でも天理岳方面は廃道、注意との看板も立っていた。
片方は奈良尾沢峠(単に奈良尾峠とも呼ばれている)を指しており、これに従って尾根通しに進むと、間もなく納宮へ下る道標があった。ここが奈良尾沢峠らしい。この下り道をちょっと覗いたが、落ち葉に埋もれ不明瞭だった。それに、2万5千分の1地形図に描かれている破線の道とは少し違うルートのようだ。
今日はこの尾根を直進し、両詰山へと向かう。地形図にも道はないが、尾根ははっきりしているので迷わず進む。何度かアップダウンを繰り返し、852m峰、857m峰と登る。857m峰は昭文社の地図では「出原舟」と名前が記されている。迷うとしたらここだけで、北に派生する尾根の方が明瞭で、こちらに下ってしまいやすい。主尾根は植林帯の中で分かりにくいが、境界の杭を目印に下って行く。次の小ピークは何となく登る気がせず巻いて行くと、檜の間から何かがこっちを見ている。真っ黒いヤツだ。一瞬クマかと思ったが、それはカモシカさんだった。近づいても逃げず、カメラを向けてもずっとこちらを見ている。でも何枚か写真を撮り、踏み出した足で小枝がポキッと折れる音がした瞬間、反転して逃げて行った。
このあたりの地形は、尾根の真ん中に窪地があったりする、いわゆる「舟形地形」というやつで、それで「出原舟」という名前が付いたのかも…などと考えながら歩いていると、あっけなく目的地の両詰山に着いた。
両詰山の山頂は、植林の中のピークで三角点と手製の標識のある静かな所だった。展望もなく、特に目立つ山でもなく、標高も出原舟より低い。ここに立派な山名が付いていること自体不思議だった。
帰路は来た道を戻る。出原舟に登り返すと、目の前に両神山が大きく見えた。往路では背後で気付かなかったが、両神山が良く見える尾根道だった。その先の小岩峰でもよく見え、ここで昼食とした。
天気は最高、誰にも会わない、いや、カモシカさんと出合った、素敵な静かな山歩きとなった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する