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記録ID: 3792948
全員に公開
ハイキング
甲斐駒・北岳

雨乞岳

2021年11月28日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
07:47
距離
10.3km
登り
916m
下り
912m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:03
休憩
1:44
合計
7:47
8:52
8:57
105
10:42
12:16
62
13:18
13:23
72
14:35
ゴール地点
天候 快晴。朝だけ風強しのち風弱し。
過去天気図(気象庁) 2021年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
○小淵沢ICを降りて、国道20号線を北に向かい、釜無川に架かる諸水橋を渡る。雨乞尾白川林道に入る手前の道路上に害獣の防護柵があるので、手で開けてから車を進める。
○林道は小さな落石や枯れ枝がたくさん落ちている。枯れ葉の裏の白さと落石の白さが同じで見分けがつきにくいので、尖った落石を踏んでパンクしないように注意が必要。
○ヴィレッヂ白洲の手前にある登山口に車がとめられる大きな空き地あり。
コース状況/
危険箇所等
○岩場がほとんどないのでクサリ場もない。
○登山道に石がゴロゴロしているところも少ない。
○倒れた笹や落ち葉の上に雪が薄く積もっているところはとても滑りやすい。
○ガレ場上の道標から上の急坂は、足下が安定していないのでロープが張ってある。
その他周辺情報 ○国道20号線の道の駅信州蔦木宿に天然温泉「つたの湯」がある。
 http://www.tsutakijuku.jp/
雨乞尾白川林道の入口に害獣防護柵があり、手で開け閉めする。写真は帰りに撮ったもの。
2021年11月28日 15:12撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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11/28 15:12
雨乞尾白川林道の入口に害獣防護柵があり、手で開け閉めする。写真は帰りに撮ったもの。
ヴィレッヂ白洲の手前に(平久保)登山口がある。登山口の前にある大きな空き地に車を止めた。6時半前で先行車は3台。
2021年11月28日 06:45撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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11/28 6:45
ヴィレッヂ白洲の手前に(平久保)登山口がある。登山口の前にある大きな空き地に車を止めた。6時半前で先行車は3台。
雨乞岳(平久保)登山口から7時前にスタート。
2021年11月28日 06:46撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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11/28 6:46
雨乞岳(平久保)登山口から7時前にスタート。
冬枯れのカラマツと広葉樹の森を登る。
2021年11月28日 07:08撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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11/28 7:08
冬枯れのカラマツと広葉樹の森を登る。
1つ目の遊歩道分岐。
2021年11月28日 07:26撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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11/28 7:26
1つ目の遊歩道分岐。
木の階段を登る。霰が溶けないで残っていた。
2021年11月28日 07:31撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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11/28 7:31
木の階段を登る。霰が溶けないで残っていた。
2つ目の遊歩道分岐。
2021年11月28日 07:37撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
11/28 7:37
2つ目の遊歩道分岐。
木の枝の隙間から冠雪した八ヶ岳が見えた。
2021年11月28日 07:41撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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11/28 7:41
木の枝の隙間から冠雪した八ヶ岳が見えた。
3つ目の遊歩道分岐。ここから山道になる。
2021年11月28日 07:44撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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11/28 7:44
3つ目の遊歩道分岐。ここから山道になる。
2021年11月28日 07:58撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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11/28 7:58
標高1600mあたりまで登ってくると、アップダウンの小さい平坦な尾根道が続く。
2021年11月28日 08:18撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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11/28 8:18
標高1600mあたりまで登ってくると、アップダウンの小さい平坦な尾根道が続く。
下草に笹が現れるようになる。
2021年11月28日 08:28撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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11/28 8:28
下草に笹が現れるようになる。
下草に笹がびっしりと生えている。
2021年11月28日 08:36撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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下草に笹がびっしりと生えている。
水場に続く小さな沢沿いを登る。
2021年11月28日 08:49撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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11/28 8:49
水場に続く小さな沢沿いを登る。
水場の道標。
2021年11月28日 08:51撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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水場の道標。
水場へは道標の先の踏み跡から小さな沢に降りる。
2021年11月28日 08:52撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
11/28 8:52
水場へは道標の先の踏み跡から小さな沢に降りる。
水場を過ぎると急坂の登りになる。倒れた笹の上に薄く積もった雪が滑りやすくて足を取られた。
2021年11月28日 09:05撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
11/28 9:05
水場を過ぎると急坂の登りになる。倒れた笹の上に薄く積もった雪が滑りやすくて足を取られた。
急坂を登りきると、「ガレ場上」の道標があるところに出た。
2021年11月28日 09:20撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
11/28 9:20
急坂を登りきると、「ガレ場上」の道標があるところに出た。
2021年11月28日 09:19撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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木の枝の隙間から甲斐駒ヶ岳が見える。
2021年11月28日 09:18撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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木の枝の隙間から甲斐駒ヶ岳が見える。
鋸岳も見える。
2021年11月28日 09:19撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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11/28 9:19
鋸岳も見える。
ガレ場上の道標から再び急坂を登る。
2021年11月28日 09:24撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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ガレ場上の道標から再び急坂を登る。
急坂が少し緩んでくると南側が開けたところがあり、富士山、鳳凰三山〜甲斐駒ヶ岳〜鋸岳が見える。
2021年11月28日 09:39撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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急坂が少し緩んでくると南側が開けたところがあり、富士山、鳳凰三山〜甲斐駒ヶ岳〜鋸岳が見える。
鋸岳
2021年11月28日 09:36撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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鋸岳
鳳凰三山〜甲斐駒ヶ岳
2021年11月28日 09:37撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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11/28 9:37
鳳凰三山〜甲斐駒ヶ岳
甲斐駒ヶ岳。
2021年11月28日 09:36撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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甲斐駒ヶ岳。
鳳凰三山
2021年11月28日 09:37撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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鳳凰三山
富士山と鳳凰三山
2021年11月28日 09:38撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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11/28 9:38
富士山と鳳凰三山
富士山
2021年11月28日 09:38撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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富士山
2021年11月28日 09:42撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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標高1900mあたりまで登ってくると、小さなアップダウンが続く尾根道になる。「大武川筋合流」の道標があり、北東へ大きな尾根が伸びている。一帯は「笹ノ平」と呼ばれるところ。
2021年11月28日 09:44撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
11/28 9:44
標高1900mあたりまで登ってくると、小さなアップダウンが続く尾根道になる。「大武川筋合流」の道標があり、北東へ大きな尾根が伸びている。一帯は「笹ノ平」と呼ばれるところ。
2021年11月28日 09:55撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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富士山、鳳凰三山〜甲斐駒ヶ岳。
2021年11月28日 09:57撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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富士山、鳳凰三山〜甲斐駒ヶ岳。
富士山。手前は日向山。
2021年11月28日 09:58撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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富士山。手前は日向山。
釜無川の流域と富士山。
2021年11月28日 09:59撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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釜無川の流域と富士山。
中景左手は金ヶ岳〜茅ヶ岳。遠景は大菩薩嶺〜小金沢連嶺。
2021年11月28日 09:59撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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中景左手は金ヶ岳〜茅ヶ岳。遠景は大菩薩嶺〜小金沢連嶺。
「頂上直下尾根」の道標がある。
2021年11月28日 10:09撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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11/28 10:09
「頂上直下尾根」の道標がある。
2021年11月28日 10:23撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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11/28 10:23
山頂への最後の登りは、倒れた?笹の上に雪が積もっていて滑りやすい。
2021年11月28日 10:28撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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11/28 10:28
山頂への最後の登りは、倒れた?笹の上に雪が積もっていて滑りやすい。
山頂手前は南東側の樹木が少なくなってきて眺めが良くなる。
2021年11月28日 10:33撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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11/28 10:33
山頂手前は南東側の樹木が少なくなってきて眺めが良くなる。
富士山、鳳凰三山。
2021年11月28日 10:33撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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11/28 10:33
富士山、鳳凰三山。
鳳凰三山
2021年11月28日 10:33撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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鳳凰三山
富士山
2021年11月28日 10:33撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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11/28 10:33
富士山
瑞牆山〜金峰山など、奥秩父の山並み。
2021年11月28日 10:34撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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11/28 10:34
瑞牆山〜金峰山など、奥秩父の山並み。
中景左手は金ヶ岳〜茅ヶ岳。遠景は大菩薩嶺〜小金沢連嶺。
2021年11月28日 10:35撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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11/28 10:35
中景左手は金ヶ岳〜茅ヶ岳。遠景は大菩薩嶺〜小金沢連嶺。
雨乞岳山頂に着いた。
2021年11月28日 10:38撮影 by  F-52A, FUJITSU
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11/28 10:38
雨乞岳山頂に着いた。
山頂と甲斐駒ヶ岳。
2021年11月28日 10:38撮影 by  F-52A, FUJITSU
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11/28 10:38
山頂と甲斐駒ヶ岳。
2021年11月28日 11:58撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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11/28 11:58
日向山と富士山
2021年11月28日 11:57撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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11/28 11:57
日向山と富士山
山頂から釜無川流域。手前の尾根に石尊神社から登るルートがある。
2021年11月28日 10:43撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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山頂から釜無川流域。手前の尾根に石尊神社から登るルートがある。
瑞牆山〜金峰山などと奥秩父の山並み。
2021年11月28日 12:00撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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11/28 12:00
瑞牆山〜金峰山などと奥秩父の山並み。
八ヶ岳は樹木でクリアに見えない。
2021年11月28日 12:10撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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11/28 12:10
八ヶ岳は樹木でクリアに見えない。
1時間半ほど山頂で過ごしてから下山に映る。倒れた笹の上に積もった雪でとても滑りやすい。
2021年11月28日 12:22撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
11/28 12:22
1時間半ほど山頂で過ごしてから下山に映る。倒れた笹の上に積もった雪でとても滑りやすい。
2021年11月28日 12:41撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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日向山と富士山
2021年11月28日 12:42撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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日向山と富士山
2021年11月28日 12:45撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
11/28 12:45
「大武川筋合流」の道標を通過。
2021年11月28日 12:52撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
11/28 12:52
「大武川筋合流」の道標を通過。
急坂を下る。
2021年11月28日 12:59撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
11/28 12:59
急坂を下る。
ガレ場上の道標
2021年11月28日 13:06撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
11/28 13:06
ガレ場上の道標
水場へ下る踏み跡。小さな沢からちょろちょろと水音が聞こえた。
2021年11月28日 13:21撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
11/28 13:21
水場へ下る踏み跡。小さな沢からちょろちょろと水音が聞こえた。
水場の分岐から急坂を振り返る。
2021年11月28日 13:23撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
11/28 13:23
水場の分岐から急坂を振り返る。
2021年11月28日 13:47撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
11/28 13:47
1つ目の遊歩道分岐で山道は終わった。
2021年11月28日 14:04撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
11/28 14:04
1つ目の遊歩道分岐で山道は終わった。
木の階段のところから白銀に輝く八ヶ岳が見えた。
2021年11月28日 14:06撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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11/28 14:06
木の階段のところから白銀に輝く八ヶ岳が見えた。
2つ目の遊歩道分岐
2021年11月28日 14:08撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
11/28 14:08
2つ目の遊歩道分岐
2021年11月28日 14:10撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
11/28 14:10
3つ目の遊歩道分岐
2021年11月28日 14:13撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
11/28 14:13
3つ目の遊歩道分岐
2021年11月28日 14:16撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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11/28 14:16
登山口まであと僅か。
2021年11月28日 14:32撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
11/28 14:32
登山口まであと僅か。
登山口に出た。
2021年11月28日 14:34撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
11/28 14:34
登山口に出た。
登山口前の大きな空き地に残っていた車は私を含めて5台。うち1台は登山道の笹を刈っていた方の車か。
2021年11月28日 14:34撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
11/28 14:34
登山口前の大きな空き地に残っていた車は私を含めて5台。うち1台は登山道の笹を刈っていた方の車か。
糖質制限緊急解除(笑)。道の駅信州蔦木宿で久しぶりにお蕎麦を食べた。「八ヶ岳荒挽きそば」(中太の黒いそば)800円なり。
2021年11月28日 15:29撮影 by  F-52A, FUJITSU
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11/28 15:29
糖質制限緊急解除(笑)。道の駅信州蔦木宿で久しぶりにお蕎麦を食べた。「八ヶ岳荒挽きそば」(中太の黒いそば)800円なり。
中央道は事故渋滞が伸びそうなので、国道20号線で東京に帰ることにした。釜無川沿いでは富士山を正面に見ながら走る。
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中央道は事故渋滞が伸びそうなので、国道20号線で東京に帰ることにした。釜無川沿いでは富士山を正面に見ながら走る。

感想

2021年11月28日(日)【雨乞岳】

先週の秋の飛び石3連休は、久しぶりに休日出勤もしたりしたので、紅葉の山には出掛けられなかった。今週こそは天気も申し分ないので、晩秋の山へ行かねばならぬと思い、以前から候補に挙げていた南アルプス前衛の雨乞岳へ行くことにした。

6時半前にヴィレッジ白洲近くの雨乞岳登山口に到着。駐車スペースには車が3台止まっていたが、人の気配はなかった。
寒すぎて風もあってノロノロとしか準備が出来なかったが、快晴の空のもと7時前に歩き始めた。

すっかり葉を落とした広葉樹やカラマツの森の中を遊歩道のように整備された幅の広い登山道を登っていった。自分のほかには人影もなく、木々を揺らす風の音だけが聞こえ、とても静かだった。
足元には霰が溶けずに残っていた。高度を上げてくると、木の枝の隙間から雪を頂いて真っ白な八ヶ岳が見えた。

遊歩道が終わると木の階段はなくなり山道に変わった。冬枯れの広葉樹の森を標高1600mあたりまで登ってくると、僅かなアップダウンがある平坦な尾根道がしばらく続いた。笹原にカラマツの森が広がる斜面の登りに変わると、登山道にうっすらと積雪を見るようになった。水場を過ぎると急坂の登りとなり、倒れた?笹に積もった雪に何度か足を取られた。

道標にガレ場上と表示のあるところに出ると、登山道の笹を刈る作業中の方がいた。ちょうどザックを下ろせる場所もあったので、ここで一息入れると伝えて、作業を続けてもらった。木の枝が邪魔するものの、甲斐駒ヶ岳や鋸岳が垣間見えた。
ガレ場上から再び急坂となった。雪は積もっていないが、直登の部分は斜めっていて安定していないのでロープが設置してあった。

傾斜が少し緩んでくるとガレ場の縁から南側が開けていて、木の枝が邪魔するものの、富士山、鳳凰三山、甲斐駒ヶ岳が見えた。
標高1900mあたりまで登ってくると、小さなアップダウンしかない幅の広い平坦な尾根道がしばらく続いた。広葉樹はいつの間にか姿を消して、針葉樹の緑が多くなっていた。

また南側が開けたガレ場の縁があり、木の枝に少し邪魔されるが、瑞牆山あたりから甲斐駒ヶ岳までの山並みや釜無川の流域が良く見えた。山頂への最後の登りは、倒れた笹に雪が薄く積もっていて滑りやすかった。

東南側の樹木が少なくなると、眺めが良くなって、その先に誰もいない雨乞岳の山頂があった。山頂からは瑞牆山から甲斐駒ヶ岳あたりまでの展望が広がっていた。

山頂は斜めになっているので、周りにある倒木に腰かけて休むことにした。朝一時強かった風も既にやんでいて、陽もよく当たっているので、全然寒くなかった。

お湯を沸かしてカップ麺などでお昼を摂っていると、ビレッヂ白洲と石尊神社の両方のルートからハイカーが登って来ては降りていった。結局1時間半ほど山頂で過ごしたのち、下山を開始した。
倒れた笹の上に雪が薄くつもっているところはとても滑りやすくて、体が宙に浮く豪快な尻もちをついてしまった。

午後の陽を浴びて、午前とはまったく別の姿を見せてくれる冬枯れ森の中を楽しみながら、ゆっくりと来た道を下った。
遊歩道との分岐が現れて、木の階段のところまでくると、木の枝の隙間から、午後の陽光に眩しく輝く八ヶ岳の白き高峰が見えた。

中央道の渋滞が事故で伸びそうなので、国道20号線でゆっくり帰ることにした。右手にシルエットになった甲斐駒ヶ岳と鳳凰三山、正面に夕陽に染まる富士山が良く見えていた。

おしまい。

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コメント

1986marilynさん、こんにちは。
行動時間も手軽で、眺望もよく、すっかり気になる山になりました✨
いつか信州方面遠征した時に絡めてみたいと思います(*^^*)
2021/12/4 17:20
komorin97さん、こんばんわ。
コメントありがとうございます。
山頂に至るまでに2カ所展望良いところがあります。また山頂少し手前からも展望が良くなります。山頂からの眺めは奥秩父〜甲斐駒ヶ岳に限られますがなかなか良い感じです。
車を2台使えば、2つの登山口を登り口と降り口にできますね。
2021/12/4 21:36
1986marilynさん、ナイス情報もありがとうございます✨メモメモφ(..)
2021/12/4 21:59
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ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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