松竹映画の富士山を見る!小金沢山
- GPS
- 06:04
- 距離
- 10.5km
- 登り
- 814m
- 下り
- 810m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険箇所はありません。 |
その他周辺情報 | 帰りに天目山温泉 県外者520円 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
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感想
コロナウイルス感染も少し落ち着きを見せたかと思うと、またヘンな新株。最近、尾身さんを見なくなった代わりにオミクロン株ですと。
そんな中、感染拡大中もなんのその、日常生活(山行)を守り続けていた師範代から、「この時期、空気が澄んできて眺望は期待できるけど、日も短いので、近場の大月あたりで富士山がきれいに見える山」へのお誘い。
最初、「滝子山はいかが?予定の寂しょう尾根は破線ルートですけど、それほどでもないようです」と、いつも「え、ココ、どないすんの?」とその場に立ってボーゼン、すかさず「だ、誰や、こんなとこ連れて来たんわ!」の決まり文句をワタシらから浴びせられる師範代にしては珍しく、最初から破線ルートであることをバラしてますが、ナベちゃんは前回の「甲斐駒、あわやの最終バス。走れ!あすりーとS」のことや、ワタシも数日前からナゼか名付けてPetitギックリ?とかギックレット?みたいな軽いぎっくり腰状態にあることから、行程の短いところを希望、小金沢山(快調なら牛奥ノ雁ケ腹摺山マデ?)と決まりました。
最近定番の集合場所になった国分寺駅に7時前に集合、中央道は渋滞もなく順調に勝沼まで。山深く分け入った石丸峠への入り口にはバス停はありますが駐車スペースはなく、結局、大菩薩嶺への登山口でもある上日川峠の駐車場からスタート。さすがに標高も1600mにもなると、冷え込みは厳しくて、大きな霜柱を踏みながら進んでいきます。
最初は何だか登りよりも下っている感じがしましたが、30分足らずで先ほど通過した石丸峠入り口のバス停。ここまではウォーミングアップみたいなもので、ここからが本番?!ユルくもなくキツくもない樹林帯を登っていき、20分ほどで林道に出ます。その林道を少し歩いて登山道の続きがはじまりますが、その前に林道の少し先に今日はじめての富士山スポット。お天気は申し分なし、雲もほとんどなくて、富士山の富士山らしいシェイプ?がバッチリです。
再び登山道に入って石丸峠へ。明るい日差しを受けて、やはりユルくもなくキツくもない登山道を進んでいくと、途中にまた富士山スポット。遠くの山並みや下には上日川ダムでできた大菩薩湖。この季節になるとやはり空気も澄んできて、眺望はバッチリ。でも背の低い笹原を渡って来る風は冷たいので、立ち止まるとすぐに冷えます。
出発から1時間40分ほどで石丸峠到着。順調なペースです。ここまでくると峠の向こうに見えるのは東側の東京方面。あまりはっきり見えませんが、山の向こうに霞んだ市街地が見えます。石丸峠で大菩薩方面と小金沢山方面に分かれますが、小金沢山方面に向かって歩き出したところで下山してくる「大師匠」にバッタリ。いつもながら始動時間の早い&驚異的スピードの大師匠はもうこの時間は下山タイムです。きっと帰り道の温泉でひと風呂あびて、夕方には自宅でいつものように「今日も晩酌がうまい」でしょう。
石丸峠からまず天狗棚山を越えてさらにその先は小刻みにアップダウン、しかもこれまでと変わって急登の連続。一つ越えてもう頂上かと思いきや、さらにもうひと山、山頂間近ではよくある話ですが、これがけっこうキツかった。
ようやく小金沢山2014mに到着すると、ゆーみんと初めて行った三ツ峠のむこうには、今日も富士山が美しい姿でどっしりと、まさに「松竹映画」。実際、松竹映画の富士山はもう少し西側からの姿のようですが、ほぼ同じ角度から。やはりこれが「いちばん美しい富士山」なんでしょうね。
シートを敷いて、あとから来る2人を待っていたら、背後で「ドドドッ」という地響きのような音が・・・1匹のシカが走ってきました。まあ、大山や丹沢ではふつうに見るのでどうってことはありませんが、森のクマさんとかイノ・シシオでなくてよかったです。
さて、今日はもうそこから先に進むのはナシにして、下山を開始します。下山に不安のあるナベちゃんだけでなく、今日のワタシも腰に不安があるので、普段、下山にはあまりストックを使わないのに、今日は慎重に下山です。普通に歩いている時はいいのですが、いったん腰を下ろせば再起動がたいへん。まずは四つん這い、やっとの思いで地面から手を離し、しばらくは腰をかがめてペンギン歩き。だんだん背骨が伸びてきて「直立歩行」に移ります。これってまさに「人類進化の図」のひとり芝居ですが、今日は笑っていられません。ツラい。
下山は来た道を「そのまま」戻ります。登りのハンタイの下りでもやっぱりいくつかのアップダウンを経て(あたりまえか)、石丸峠へ戻る最後の登り返し、天狗棚山への手前で後ろを振り返ると、少し前にナベちゃんが「あ、ちょっと先行っててください。ショータイムです。」と言い、師範代もまた「あ、ワタシもショータイムです。」って、流行語大賞がらみなの?「ショータイム」のイミがさっぱりわかりませんでしたが、それでも200メートルほど後ろから師範代とナベちゃんが続いているのが見えます。ようやく登り切ったところで、石に腰を下ろして2人を待ちました。
幸い冷たい風もなくて、遠くになんとか南アルプスも見える絶好の見晴らしポイント。しばらくイイ気持ちになっていましたが、時計を見るとけっこう時間が過ぎているのに後ろから追いついてきません。ヘンだなと思って地図を見ると、まったく気づかなかった「巻き道」がありました。「えっ、巻かれたか?」何だか凶悪犯と刑事みたいなセリフですが、いくら何でも追いつくのにそんなに時間はかからないハズで、どうやらホントに「巻かれた」ようです。
そうとわかれば、まずは立ち上がり、例のごとくペンギン歩きからはじめて、なるべく早く直立歩行に戻って追いかけなければなりません。ただ、ここであわてて腰を「イワして」しまえば、歩行困難で救助隊要請です。全集中で慎重に急いで?ふたりに追いついたのは林道に出るちょっと手前。ああ、腰も傷めず森のクマさんに出会うこともなく助かった〜。
ここまでくるとゴールはもうすぐ。ナベちゃんも今回は大きなモンダイなしに下山できそうです。登山口のバス停で待っていれば師範代がクルマで拾ってくれるので、ナベちゃんには「寒くなったらそのへんの枯草燃やしてあたたまってて」と言い残して(ウソです。ホントにやったら、山ごと燃えてしまい、翌日の山梨日日新聞トップ記事になることマチガイなし。)師範代とワタシは出発点の駐車場へ。とは言っても、寒さに耐えきれずナベちゃんが火付け盗賊になって「鬼平犯科帳」長谷川平蔵(播磨屋 中村吉右衛門さんのご冥福をお祈りいたします。)にとっつかまってはタイヘンと思い、駐車場に急ぎましたが、師範代から「今日のすたんとん、別人のように元気ですね」って。それはそうです。今日は腰がコレで類人猿なみの歩行姿勢なので、いつもヘタレの原因になる「すいか」だの「めろん」だの「ぱいなっぷる」などの「いらんもん」をテッテ的に排除したからこんなもんです。(笑)
結局、ナベちゃんを40分くらい待たせましたが、忘れずに?回収してメデタシメデタシ。
帰り道に立ち寄った天目山温泉は高アルカリ性のお肌ヌルヌルでしたが、冷え切った身体に心地よい、いつまでも浸かっていたい、いいお湯でした。
師範代、ナベちゃん、お疲れさまでした。
2年間に迫るコロナ禍の影響は、我々老々介護登山チームにも大きな影響を
及ぼし、今年2021年チーム全員が揃って出かけた山行は10月甲斐駒ヶ岳の
僅か1回、この2年間で通算しても編笠山、木曽駒ケ岳、金時山と全部で4回と
ずいぶん寂しい頻度となってしまいました(._.)
またテレワーク勤務の影響から、自然の中に出向く気力・体力の低下懸念からか
山行計画段階で出てくる言葉は「なるべくラクに!」とか「難所のない所に!」
とかチャレンジとは程遠いセリフが主役を占めています(>_<)
果たして出向いた山中で発せられる言葉は「○○が痛い!」だの「もうこれ以上
歩けない!」だの「え〜まだ着かないの!」だの、いかにも苦しみに耐えつつ
登っている様子が垣間見れます。
そんなワケでこの2年間 Stantonの難所前決まり文句「だ、誰や、こんなとこ
連れて来たんわ!」を拝聴!する機会がめっきり減ってしまいました!😢
こんな状況、山行に出向く頻度が低くなれば至極当然の事で、このままでは消化
不良感だけが残る1年になってしまいます。コロナ感染者数も落ち着きを見せ、
ワクチンも完了した年末のこの時期、富士山の絶景を見ながら澄んだ冷気の中を
気持ちの良い稜線歩きで1年を締めくくりたい。 こんな思いが秀麗富嶽十二景
を擁する大月地区(大菩薩嶺地区)の山行に足を向かわせる事となりました。
更にもう1つ個人的に私を大月地区の山へ足を向かわせる理由がありました。
8月下旬 私 不覚にも道標を見落とし登山道の消えた山中をさまよい歩いてい
ました。場所は富嶽十二景の1つを擁する滝子山、複数の人から「いいコース」
と勧められ出向いた「寂しょう尾根」コースに向かったものの 初っ端から登山道
入口を車ですっ飛ばしてしまい、自分では寂しょう尾根を目指しているつもりが
1つ先の道証尾根を登っている状況に陥り、ついにはオッ立と言う山中の道なき
道を這うように歩いていたようです。 更に木材伐採用の赤リボンが登山道目印
リボンと紛らわしさに輪をかけています。(気のゆるみでしかないのですが、)
地図とコンパスの良い練習にはなりましたが、山中に一人あの心細さとドキドキ
感はそう何度も経験したくはありません(*_*;
帰宅後速攻で アマゾンの通販サイトからガーミン製のGPSを調達となりました。
その威力を今回山行で確かめてみるのが、もう1つの山行目的です。
上記経緯から、目的地は滝子山「寂しょう尾根」リベンジ山行といきたいところ
ですが、1000m標高差の破線ルートが我々非健常者!のネックとなり、大師匠
のアドバイスも受け、穏やかな?ルートの小金沢連嶺に行先決定となりました。
しかも大師匠 当日単独行で小金沢連嶺に訪れているとのこと、久々に山中での
すれ違い リアルな再会が叶うかも知れません。
冬晴れの土曜日の朝、国分寺駅に集合した老老介護チーム3人は中央道の渋滞も
少なく大菩薩嶺エリアに足を踏み入れました。
(その後経緯はStantonレポートへ〜)
(行程)
「さすがに」大菩薩嶺(百名山)山域に連なる尾根の縦走路です。 コース整備
は完璧と言え、実に気持ちのよい歩き心地をもたらせてくれる行程です。
前後左右角度を変え 圧倒的存在の富士山を筆頭に、南アルプス(やや曇り気味)
奥秩父、丹沢、奥多摩etcの山々が1日中視界に飛び込んできます。
穏やかなアップダウンを繰り返しながら 目的とする小金沢山が次第に近づいて
くる様は 短時間ながら縦走路の醍醐味を味合わせてくれました。
ただし! 小金沢山山頂手前「ニセピーク」攻撃!(なかなか到着しない(._.))
急登と石丸峠登山口に下山後の上日川峠への登り返しが地味に堪えます。
また行程のアップダウン結果、最終的な累積標高差が意外に延びる事が後で気が
付きました。
(GPSの威力)
新兵器!ガーミンGPSMAPの実証実験?の結果。
山中MAPを覗くと常に誤差のない現在地が表示されています。MAP上の登山道を
忠実にトレースしており、「誤差数メートル以内」のうたい文句は決して誇大で
はない事が分かりました。
下山途中、天狗棚山登り返しで先行するStantonを約200m差で追っていた時に
GPSを覗くと山頂手前笹原の中うっすらルートがあり、数分歩くと本ルートに戻
れる(巻き道)がある事を発見しました。 「これは好都合!」とナベちゃんと
私巻き道を辿り石丸峠林道口までStantonに追いつく事なく降りてきてしまいま
した。すると後方からStantonの「あ〜追いついた!」の声が聞こえます。
どうやらStantonは天狗棚山山頂で 油断して(?)待ち伏せ休憩を決め込んで
いたようです。 ここに「うさぎとカメのレース」(小金沢連嶺編)が成立しま
した。
カメさんチームに勝利?をもたらしたのは、GPSMAPの威力に他なりません!
スマホ版位置情報MAPが大はやりの状況ですが、専用GPSの良さもなかなか
捨て難いものです。 もう安心して滝子山へ行ける☺証明となりました。
(山行を終えて)
石丸峠を越え小金沢山へ向け登頂途中、牛奥ノ鴈腹摺山まで足を延ばし登頂を
終えた大師匠と山中すれ違いが叶いました。 互いに手を振っての再会です。
時間にして2〜3分、久々の顔合わせに会話がはずみます。
1つ気づきました。 「ここにいる4人とも同じ会社の人はいないな!」との
事実です。 2014年頃同じ社内の山仲間チームとして交流を開始し、うれしい
事に仲間も増えてきましたが、この4人職務上の転機を迎え、現在はそれぞれが
別個の会社での勤務となっています。
それなのに、従来と変わることなく笑顔で会話を交わし、相手を気遣う交流が
続いている事は、取りも直さず「山」(自然)の魅力に他ならないと思います。
山行を終えやまと天目山温泉につかるみんなの表情には「今日は来てよかった」
の気持ちが感じられます。(と思います)
残念な事にStantonの「だ、誰や、こんなとこ連れて来たんわ!」の決めセリフ
が聞けなかったのは心残りではありますが、、、🤢
この2年間 苦汁をなめてきた?にも拘わらず、みなさん変わらずに
「山好きでいてくれてありがとう!(^^)/」
そんな余韻が残った山行となりました。
みなさんお疲れ様でした。
恒例 師範代インタビューは どうも師範代「だ、誰や、こんなとこ連れて来たん
わ!」のセリフを言わせなかった事に相当落ち込んでいるらしく?割愛となりま
した(*_*;。
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