ちっちゃく周回〜雪の八ヶ岳〜 (西岳〜権現岳〜ギボシ〜編笠山)


- GPS
- --:--
- 距離
- 13.4km
- 登り
- 1,635m
- 下り
- 1,628m
コースタイム
ー8:40西岳8:50ー青年小屋9:40−10:25のろし場ー11:50権現岳12:00ー12:15ギボシー13:20青年小屋13:45ー15:30編笠山ー16:00五叉路分岐ー16:15登山口
天候 | 晴れ。午後から少し雲がかかる |
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過去天気図(気象庁) | 2013年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
今のところ道路の凍結等なしだが今後はその辺りの心配は必要。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
前日降雪があり乾いた雪が積もっていました。 フカフカで柔かい雪で、深いところでも踏めば地面まで足が届いてしまうような感じで足元の状況が分かりにくく気を使いました。 雪が増えるか踏み固まってしっかり締まってくるまでは足元に注意が必要だと感じます。雪の下の凹凸、岩、木の根どんな感じなのか踏んでみないと全くわかりません。 一回りしましたがどのピークにも踏み跡無かったし誰にも会いませんでした。 <登山口〜西岳> 林道が終わると薄く雪があったがほぼ夏道のまま。 不動清水辺りからしっかりと雪が出てくるが、降雪直後で、乾いたサラサラの雪の為アイゼン等は使用せず。雪はあるがルートは明瞭。 危険個所も特になし。 滑るので注意が必要なぐらい。 <西岳〜青年小屋> 樹林帯。 雪の量は足首程度。多いところでも膝下ぐらい。 こちらも降雪直後の雪の為サラサラ。 ルートの凹凸が分からず、雪を踏む感覚はあまりなく雪の下にダイレクトに到達するので気を使う。 西岳側からだと平坦なところと比較的傾斜の緩い下りが多い。 水場は枯れていた。 <青年小屋〜権現岳> 青年小屋は営業終了。 冬季小屋は解放されていた。 青年小屋より上は靴が潜る程度の積雪。 上に行くにつれ雪の量は増え膝程度の積雪量。樹林帯や尾根は雪があるがのろし場を過ぎギボシ直下まで来ると岩場で雪は飛んでしまっているところが多い。 岩場は凍結とサラサラの雪が岩に薄く乗っている感じで非常に気を使う。 鎖が出ているところは少し安心感があるが、この状態ならアイゼンの前爪でしっかりと岩や氷の上に立てないと危険。 雪や凍結の状態で難易度は変わるが、これからの時期は初心者や装備不足の方は難しいのではないかと思う。 権現を目指すなら天女山の方からの方が易しい。 <青年小屋〜編笠山> 編笠山の山頂付近は大きな岩のガレで足元には注意が必要。 青年小屋からの登りは岩の上に雪が乗っている状態でマーキングも見つけにくい。どこからでも登ろうと思えば登れるが樹林に入る取りつきのところを見失わないように。吹き溜まっている雪にも注意。 <編笠山〜登山口> 編笠山山頂直下は大きな岩がゴロゴロする岩場。 足元には注意。 樹林に入り広々したところは雪でルートは分かりにくくなっているが、おおよその感じは分かるし、リボンはたくさんあるので慎重に歩けば問題ない。 これといった危険個所は無し。 前述したが雪の状態が柔かく、足元の状況が踏んでみないとわからないので歩きにくかった。 |
写真
装備
共同装備 |
ザック 1 35L
エマージェンシーセット 1 非常用の道具一式
行動食、非常食 1 その日の行動食と簡易非常食
水 2L
ヘッドランプ 1 予備の電池も
ハードシェル 1
シャツと靴下の替え 1
手袋 1
地図とコンパス 1
雑記帳 1
軽アイゼン 1
アイゼン 1
ピッケル 1
魔法瓶にお湯 500ml
目出し帽 1
防寒具 1
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感想
今年山に行ける回数はあと1〜2回。
もしかしたら最後の山行になる可能性も。
どこに行こうかな?
行きたい山はいくつかある。
ただ、前日は大雨でおそらく高いところには雪を降らせているだろう・・・。
遠出して登山口まで行けないとかってのはキツイな。
情報少ないところやアクセスに難があるところはちょっと悩みます。
で、第二案。
というかこの時期行くところに困ったら八ヶ岳(笑)
夏はアブが嫌なので殆ど行かないけどアクセスがいいのと、色々なルートや山が選べるので雪の時期にはお世話になります。
車に寝袋を積み込んで仕事の後に出発。
途中で少し仮眠して登山口へ。
それ程遠くないのでいつもの山行スタイルでも仮眠の時間が2〜3時間は取れるのもいいところです。
登山口の気温はー5℃。
そこまで寒くないですね。
少しずつ明るくなってヘッデンはいらないぐらいになったので出発。
登り始めは林道を進みますがすぐに登山道になります。
予想通り昨日の雨は山では雪だったようで登り始めからうっすらと雪があります。
二度林道を横切り不動清水へ。
休憩できるベンチとテーブルがあります。
ここから編笠山方面と西岳方面に分かれます。
今日は西岳の方から周回予定。
この辺りから登山道は雪道になりますが、降ったばかりの雪で、凍結などは無くフカフカなのでアイゼン等は付けずそのまま進みます。
積雪量は上に行くにつれ増えて足首ぐらいまで。
ずっと樹林帯で眺めは殆ど無いけど雪道あるきで気分は良いです♪
途中日が昇り木々の隙間から青空が見えます。
いい天気です。
樹林を抜け、少し開けたところが西岳の山頂。
朝の澄んだ空気が気持ちイイ!
お隣編笠山は結構人気の山ですが意外とこちらの西岳は人が少ないようです。
でも、富士山や南アルプス、これから登る権現の眺めは素晴らしい!
比較的お手軽なので結構おすすめです。
編笠山と周回も良いでしょう。
少し休んだり写真を撮ったりして青年小屋に向けて出発。
ここまでより少し雪は多めで膝ぐらいまで潜るところもありますが、大きなアップダウンは無いので歩きやすいです。
途中の水場は枯れていました。
青年小屋に到着平らなテント場はしっかり雪が積もっていました。
少し休憩して権現岳の方に向かいます。
ここからまた雪の量が増え傾斜の多いところは気を遣いますが、このサラサラ雪ではアイゼン等はおそらく役には立たないだろうからツボ足で膝ぐらいの雪の中を登ります。軽いラッセルのような感じです。
一応家を出る時わかんを持ってきたけど、さすがにいらないだろうと車の中に置いてきてしまったけど、あればもっと楽だったかもしれません。
樹林を抜け稜線に出るとギボシが目の前にどーんと現れます。
のろし場付近は結構雪が多くて膝上まで踏み抜くこと数回。こういうところで地味に体力を使いますね・・・。
ギボシの直下は風が強く雪が飛ばされ、氷と岩の上を歩く事になります。
風を避けられる場所でアイゼン装着。
雪が岩の上にうっすら乗っているところ、凍結しているところ、岩がむき出しのところ、吹き溜まって雪道になっているところイロイロで気を使います。
急な斜面や、片側が切れ落ちたところを歩くので慎重に。
この中途半端な雪の状態意外と曲者です。
もうちょっと雪がしっかり付いてた方が歩きやすいと思います。
落ちたらヤバイところも多いですし結構緊張しました。
鎖が使えたのは少し楽かりましたが、こういう状態だと装備、経験不足の方は無理して進むのはやめた方が良いかもしれません。
個人的には行って行けないことは無いけど安全に登る為にはアイゼンの前爪で岩や氷の上にしっかり立てるぐらいでないとダメだと思います。
ギボシを通り過ぎ、細い尾根を通ると権現小屋。
そのすぐ先に山頂が見えます。
冷たい風が強くて顔が痛い。
今年の2月にも権現に登っていますが、その時は山頂付近まで来てカメラが動かなくなったので残念ながら写真無でしたが、今回は電池も温存し、寒さ対策もしてきたので大丈夫はず。
無事山頂に到着。
カメラもしっかり作動しました。
前回は山頂標識は壊れたものだけでしたが、今は立派な標識(ここのユーザー様達が立てたヤツですね)があります。
山頂でコーヒー淹れて、ご飯でも食べようと思っていましたが、この風ではさすがに厳しいので行動食だけ摂って、写真を何枚か撮り下山することにしました。
眺望は素晴らしかったです。
ギボシに立ち寄り、緊張する岩場を下り、雪の樹林帯を歩いて青年小屋に戻りました。ここで休憩。
コーヒーを淹れ食事とお菓子を食べて休憩。
強風と寒さ、雪と氷と岩場で思った以上に時間も体力も使いましたがようやく一息つける感じです。
青年小屋付近は風も弱く、日が当たって温かいぐらいでした。
さて、編笠山に登ります。
大きな岩がゴロゴロしているところを登りますが、雪でマークが見えたり見えなかったり。どこを登っても上には行けますが、樹林に入る取り付きのところだけは間違えないようにしましょう。
おおよそ小屋を背に山頂方向に真っ直ぐ進めばOKだと思います。
あとは岩と岩の間に雪が溜まっているので踏み抜いて岩の間にはまったりしないように注意。
少し樹林帯をとおり、開けたところが編笠山の山頂です。
ここも風が強く長居はできませんでした。
今日最後のピークなので後は下るだけですが、山頂直下の岩場も、その下の樹林帯もサラサラの雪に苦しめられました。
岩場は滑らないかと慎重に歩かないとならないし、樹林帯は前述しましたが雪の下の状態が全く分らず、足を置いたすぐ下が岩だったり、木の根だったり、時には膝上まで潜ったり・・・ゆっくり一歩ずつ確認しながら歩かないとなりません。
傾斜の強いところでは滑って転びそうになって木に抱きつくようにしがみついた事も何度かありました。
下の方に下るにつれ雪が少なくなってきて歩きやすくなります。
雪がなくなってきたらゴールは近いです。
暗くなるような時間ではないけど思ったよりも遅い下山でした。
この日は登山口から周回して戻ってくるまで別のルート含めトレースは一切ありませんでしたので自分ひとりしか歩いてなかったようです。
編笠山とかは結構人気だから人いるのかな?と思ってましたが降雪後の平日はこんなもんなのかな?
下山後はすぐ近くの鹿の湯で汗を流し、のんびりと帰宅しました。
お初です
本人顔出しなら、ツバメいらないやん!
・・ペンギンでっか
ふふふ・・雪の登攀写真・・かっこいいです!
しかし、後姿から休憩写真で登攀写真があって最後が、ツバメと一緒の写真(ペンギンや!ちゅうねん
いい演出ですね
雪山・・行きてぃ〜〜
でわでわ
「というかこの時期行くところに困ったら八ヶ岳(笑)」
ですよねぇ。
私たちも、今週末は行ってきます。
雪も少しは着いたみたいですね。よかった。
ツバメちゃいますペンギンです!
十数年連れて登っている相棒ですので毎回登場させてやるのです
山頂標識バッチリきまってました
前の壊れかけたのもある意味雰囲気あって良いですが、皆様のお力あっての新しい標識は格好良かったです
やっぱ雪山はいいですねぇ〜
でわでわ
こんにちは〜
冬季は困った時の八ヶ岳様々です
阿弥陀と赤岳にするか、こちらにするか悩んだんですけど、赤岳はもう少し雪が増えて梯子や鎖が無くなってからの方が楽しいかなぁと思って今回はこちらのルートにしました。
この翌日から友人が天狗に登っているのですが、2日間雪が降ってるそうです。この日も帰りは雪降ってましたので今週3〜4日降ってる事になります。
先週までは遠くから見たら夏と変わらないぐらいの状態でしたが週末はバッチリ雪山が楽しめるのでは
お疲れさまでした!(特に下山。。)
サクッとこのルートを。。流石ですね。
八ツも今季は降雪が去年より遅いですかね。
ただ、この中途半端な感じの方が難しいですよね。
この翌日から降雪が続いているのですね。
今日、明日はどうなんでしょう。
真っ白な本気の八ヶ岳になるのかな。
冬の八ヶ岳は絶対に外すことのできない山ですね。
ありがとうございます。
思った以上に疲れました
下山時、滑る登山道で木にラリアートして止まったりしてましたよ
危険個所ではないけどアイゼンはたぶん役に立たないし慎重に下りるしかないですね。
この日も下山して温泉に浸かってる頃から粉雪が舞い始めました。翌日から友人が天狗に登っていますが2日間雪が降っていたそうです。そろそろ本当の雪の八ッかな
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