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記録ID: 386559
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積雪期ピークハント/縦走
大山・蒜山

【伯耆大山】吹雪の夏山道〜元谷右側遡行

2013年12月27日(金) [日帰り]
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GPS
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距離
6.9km
登り
1,071m
下り
1,065m

コースタイム

夏山登山道入口(6:30)〜五合目(7:40〜7:49)〜八合目(8:53)〜六合避難小屋で山ラーメン(9:14〜10:00)〜元谷(10:46)〜元谷右側を遡行〜たぶん最終えん堤を乗り越えた箇所で引き返す(12:11)〜元谷入口(12:42)〜南光河原駐車場(13:15)、所要時間6時間45分
天候 降雪、森林限界より上は吹雪
過去天気図(気象庁) 2013年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
南光河原駐車場に駐車。12月23日から有料。500円。ある程度除雪もしてくれるらしい。
コース状況/
危険箇所等
 夏山登山道は二合目辺りから登山道は硬くなり、アイゼンの着用性が感じられました(が、訓練のため僕はまだ履かず)。六合目まで、と思ったけど、五合目でアイゼンを装着。この辺で風の勢いが一気に強まってくる。六合目が大きな分岐点。森林限界が近く、この日はホワイトアウトしそうだったので覚悟を決めて上へ。視界は一気に狭まり、七合目の印を見つけることもできず、竹竿だけを頼りに登っていきます。で、気づいたら八合目。上部は進路もほとんど分からず、吹雪いているのでトレースが消えるのを恐れて撤退開始(もうすでに半分ほどのトレースは消失していました)。
 元谷からは七合沢、七合尾根を目指してえん堤を越えていきます。まだ積雪が頼りなく、巻いていかねばならないものが多く体力を消耗しました。ワカンを履いていましたが、登るにつれてはまりこみが増え、(おそらくは)最終えん堤付近では膝上まではまりました。たぶん七合沢は腰まではまるでしょう。
この日最初の登山者。トレースはないけど、道は明瞭。
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この日最初の登山者。トレースはないけど、道は明瞭。
五合目でアイゼンを付ける。
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五合目でアイゼンを付ける。
六合目。視界はこのくらい。北壁はまったく見えず。
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六合目。視界はこのくらい。北壁はまったく見えず。
森林限界をそろそろ突破。この辺から道迷いの不安、転落の不安がついてまわる。
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森林限界をそろそろ突破。この辺から道迷いの不安、転落の不安がついてまわる。
これくらいはまる。
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これくらいはまる。
竹竿が頼り。一つ見つけては安堵し、再び不安になり、また見つけてほっと、の繰り返し。
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竹竿が頼り。一つ見つけては安堵し、再び不安になり、また見つけてほっと、の繰り返し。
風は想像よりも強い。雪も混じって吹雪いている。ゴーグルをつけて、口元もチャック。
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風は想像よりも強い。雪も混じって吹雪いている。ゴーグルをつけて、口元もチャック。
八合目で身の危険を感じ、撤退開始。
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八合目で身の危険を感じ、撤退開始。
右側のアイゼンの装着が甘かったのか、アイゼンをつけたまま走ったのがいけなかったのか、アイゼンを落としてしまいました。登っていたら釣られた状態で発見。登山者のお兄さん、ありがとう。
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右側のアイゼンの装着が甘かったのか、アイゼンをつけたまま走ったのがいけなかったのか、アイゼンを落としてしまいました。登っていたら釣られた状態で発見。登山者のお兄さん、ありがとう。
行者コースへ。
今回はシンプルな装備にした。いろいろやってみて、やっぱりシンプルが一番に思います。行動食は普通にポケットに。手袋もポケットに。
2013年12月27日 17:49撮影
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12/27 17:49
今回はシンプルな装備にした。いろいろやってみて、やっぱりシンプルが一番に思います。行動食は普通にポケットに。手袋もポケットに。
シリセードができるところもあり。
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シリセードができるところもあり。
元谷は真っ白。
ワカンに切り替えて遡行開始。
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ワカンに切り替えて遡行開始。
次々にえん堤が現れるが、真正面から越えられないものも多々。ここも挑むが越えられず。
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次々にえん堤が現れるが、真正面から越えられないものも多々。ここも挑むが越えられず。
2013年12月27日 17:49撮影
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12/27 17:49
潅木を使えば登れるえん堤も。
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潅木を使えば登れるえん堤も。
一際大きなえん堤。これを越えて右側にいけば七合沢。
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一際大きなえん堤。これを越えて右側にいけば七合沢。
右から回り込む。
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右から回り込む。
ここが七合沢基部。自分は左側へ。
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ここが七合沢基部。自分は左側へ。
まだまだえん堤は続く。これはなんとか直登。
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まだまだえん堤は続く。これはなんとか直登。
一歩一歩がしんどくなってきた。
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一歩一歩がしんどくなってきた。
これは登れず左から巻く。
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これは登れず左から巻く。
おそらく最終えん堤。膝上までのラッセルをしながらゆっくり亀の歩行。新雪の下はあられ雪。雪崩がこわい。
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おそらく最終えん堤。膝上までのラッセルをしながらゆっくり亀の歩行。新雪の下はあられ雪。雪崩がこわい。
七合尾根はまだ潅木が多い。もう少し高度をあげてから取り付きたいところ。
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七合尾根はまだ潅木が多い。もう少し高度をあげてから取り付きたいところ。
ここで引き返す。
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ここで引き返す。
今年も一年お世話になりました。36度山に入り、大山には19度赴きました。
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今年も一年お世話になりました。36度山に入り、大山には19度赴きました。

感想

 当初の予定は夏山道〜七合沢〜七合尾根〜弥山〜七合沢でしたが、視界が悪く七合沢の起点が分からず、行者谷を下りました。
 自分の中では竹竿もあるだろうし、たぶん弥山山頂までいけるだろうと思ってましたが、いけませんでした。先行者がいればまた気持ち的にも違ったでしょうが、この日のコンディションではなかなか登る人もいないんでしょう(下山時に二名の方と会いました)。
 六合避難小屋で一時休戦。このごろ思うことだけど、止まっていると足先がものすごく冷える。いい対策はないものか。このときは吹雪に遭い、行者谷を下り、そのまま帰ろうと思ってました。が、下ってると調子がよくなってきて、再び登りたい意欲が湧き出してきました。
 前日ワカン装着訓練をしたので、まずまずうまく履けました。「今年最後は元谷雪原散策だ」と散歩をするような気軽さで歩いて行きました。ポケットに入っているしょうがアメをなめてリラックス。えん堤越えも楽しかったです。
 時間が経過すると多少霧も薄くなってくれました。八合尾根、弥山沢、別山沢、やりたい山はたくさんあります。これからも悪天候をもろともせず積極的にせめていきたいところです。

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