雪の猿投山 2021年登り納め
- GPS
- 01:26
- 距離
- 9.9km
- 登り
- 525m
- 下り
- 538m
コースタイム
天候 | 雪 |
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過去天気図(気象庁) | 2021年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
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コース状況/ 危険箇所等 |
東の宮から先は積雪あり。新雪だったのでアイゼン不要だったが、凍結したら欲しくなるかも。 |
写真
装備
個人装備 |
メリノロンT
フリース
ズボン
靴下
リストゲイター
手袋
防寒着
雨具
ネックウォーマー
毛帽子
靴
ザック
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
カメラ
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感想
2021年も押し迫ったこの日、登り納めに猿投山を選んだ。リーダーは何度も登っているが、筆者は初めてである。名古屋近郊のハイカーにとっては東京の高尾山に相当するような山だと思うのだが、駅から登山口まですぐの高尾山に比べると電車・バスでのアクセスが悪いのが難点である。名古屋はゴルフ場もクラブバスがほとんどなく、まさに「車社会」なのだが、公共交通機関派の我々は(単に車を持っていないだけ)、名鉄・上豊田駅からおいでんバスに乗って猿投神社にアクセスした。
この日は朝から名古屋地区は雪である。ちょっと前まで曇りの予報だったのだが、しっかり雪が降っていた。リーダーの情報によれば10時ごろには止むとのことだったので、猿投神社で雨具を着込んで出発である。猿投神社はかなり大きな神社で、初詣にはかなりの人出があるのだろう。ちなみに猿投を初めて見て「さなげ」と読める人は少ない。猿投の名前は、景行天皇が飼っていた猿を海に投げ入れたという由来があるらしいのだが、海までの距離を考えると相当の遠投能力であったと思われる。
さて猿投神社を出発してしばらくは車道歩きである。ちょっと行くと登山者のための駐車場があり、ほとんど満車になっていた。他人のことは言えないが大晦日の雪の日に登山をするなどという酔狂な人は我々だけではないようだった。
駐車場からさらに車道を20分ほど歩くと登山道に入る。木々はすっかり雪化粧していて美しく、名古屋近郊の山とは思えない。リーダーは最近雪景色にハマっていて、雪山への興味津々である。すでに雪が結構積もっているので慎重に登っていく。
しばらく行くとあずまや型の休憩所があり一服することにした。寒くはないが手先が冷たい。この日はミトン型の手袋をしていったのだが、ミトン型の場合は手袋の中で手を握ったりできるというメリットがある。まあそんな対応をしながら更に登り、車道を渡って東の宮への入口の鳥居まできた。ありがたいことにここにはトイレが設置されていて、最近極端にトイレが近くなっている筆者は利用させてもらうことにした。冬の登山はこれが問題である。自然保護の観点からは低山であっても「雉打ち」は極力避けるべきであろう。コンパクトで高性能な携帯トイレの開発を望むところである。
さて、この鳥居からまだまだ登る。登山道は極めて整備されており、雪道であってもさほど危険を感じずに登れた・・・と思っていたら、この辺りからしっかり雪が積もっていて、アイゼンの装着を考えるような状況になってきた。しかし、雪が降り続いていて絶えず新雪が表面にあるためかえって滑らない状況であり、少なくとも登りはアイゼンなしでいけそうだった。
そうこうしているうちに東の宮に到着。ここでちょっと休憩したが、止まると寒いので、行動食を補給したらすぐに出発。ここから先は傾斜が緩やかになる。少し登り下りがあり、この日は眺望が全くない山頂へ到着した。
山頂で先着していた何組かのハイカーに混じって休憩したが、登山道ではそれほど感じなかった風が相当強く。手袋を外してお湯を飲んでいたら一気にかじかんだ。気候が良ければ3密になっているであろう山頂も長居は無用ということで早々に退散することにした。
ここまで概ね計画時間通りである。下りではアイゼンがあったほうがいいかなとも思ったが、登りの時にすれ違った人でアイゼンをつけている人は一人も見かけなかったため、注意しながらそのまま行くことにした。順調に東の宮を通過し、車道と交わる鳥居のところまで戻ってきた。転ばぬ先の杖は大事である。もちろんトイレの話である。スッキリさせてから再出発。ここでリーダーから問題提起があり、ちょっと急げばバスに間に合うが、ゆっくり行くと当分バスはない。という事実を告げられた。うーん、猿投神社のあたりには飲食店はもちろん、休憩するような場所もない(そもそも寒いし)。迷わずちょっとだけ急ぐことを選択。しかし、雪道なので慎重に行かねばならない。転んで泥だらけになったら時間的に間に合ってもバスには乗車拒否されかねない。「あわてず急げ」という小学校で言われとことを思い出しつつ慎重かつ迅速(筆者としては、だが)に下った。折から雪は止んで日も差してきた。しかしいいことだけではなく、木々の雪が溶けて雨のように降ってきた。遠くからはザーザー降っているように見える。そんな中ではあったが、景色も楽しみつつ、トレランの人に抜かれつつ、普段着の登山者とすれ違いつつ下った。そして登山道入口に戻ってきた。ああこれならバスに間に合う。安心したらまたトイレに行きたくなった。病院で検査を受けたほうがいいかもしれない。いや、すでに行っていてどうやら某所が肥大しているらしい。歳はとりたくないものだ。
そんなこんなで、車道を下り、駐車場のトイレを借り、猿投神社で初詣対応の屋台が設置され始めているのを横目で見ながらバス停に余裕を持って到着。眺望が良くなかったのが残念だったとも言えるが、いやいや貴重な「雪山登山」ができたことをラッキーと考えるべきかもしれない。
今年(2021年)の登山も登り納めである。今年一年、コロナ禍でありながら、山小屋の方の努力など関係者のお陰でいくつも印象に残る登山ができました。そして、リーダー、来年もよろしくお願い致します。
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