黒部横断ならず
- GPS
- 44:00
- 距離
- 50.9km
- 登り
- 3,428m
- 下り
- 3,563m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
時期が遅く黒部湖には水が蓄えられて渡渉できず。 |
写真
感想
山岳会で黒部横断を計画したが悪天のため中止に。しかしチャレンジしたい気持ちが抑えられず、時期外れだが行ってみよう!と計画を立てる。
単独だと車の回収が難しいので、金曜日に富山駅付近の駐車場に停めて、立山鉄道で立山駅に行く事を考える。例会で計画書を提出すると、会の方から「送っていこうか?」とありがたい申し出をいただく。大変に助かります!
4月9日(金)晴れ
仕事を終えて急いで帰宅。18:30に自宅に迎えに来ていただき立山駅へ。
20:30 真っ暗な中、立山駅を出発。林道は雪がすっかり消えている。結局、白岩堰堤まで雪が無く板を担いで歩く。
01:30 白岩堰堤を越えた所でチョロチョロと水が取れる所を見つけ、テントを張って寝る。
4月10日(土)晴れ
05:00 放射冷却で寒くて寝袋から出れず、明るくなるのを待ってやっと起床。
06:20 湯川からは雪が繋がりシール歩行。
ん?うっすらと数日前と思われるスキートレースがある。という事は直近で黒部横断したパーティーが居るという事だ。希望が出てきたぞ。
賞味期限切れのスノーブリッジを渡ったり、雪が切れた泥壁を上がったりしながら、上部の温泉マークを過ぎてようやく谷が埋まってくれた。
谷は斜度を増し、最後はアイゼンでザラ峠に到着(14:30)。思ったよりも時間がかかってしまった。。
中ノ谷にエントリー。広大で快適な斜面をどんどん滑っていく。下部では谷割れが出てきて、板を脱いで越える箇所も。
そして核心の滝はやはり雪が切れていた。前のパーティーが作成した雪の凹みにロープを掛け、足場を作りながら懸垂で降りる。怖かったー。
そして黒部湖へ!
谷を折れた先に見えてきた黒部湖には水面が広がる。
「なんで〜」と思わず叫んでしまった。そしてその声に驚いた熊が斜面を逃げて行くのが見えた。
ダメだ。帰るしか無い。
先の滝はアイゼンとウィペッドで登る。もうしばらく上がって日が暮れた頃に水が取れる所をテン場として、眠る。
4月11日(日)晴れ
6:30 出発。
中ノ谷は斜度が無くビンディングの下駄も1段上げただけでガシガシ上がれる。
9:30 ザラ峠に到着。思ったより早かった。
ザラ峠から湯川の下りは急斜面。ビビってアイゼンで安全な所まで下る。
そしてスキーでしばらく滑り、昨日通った雪割れとスノーブリッジと泥壁下りをこなして、白岩堰堤に到着。
ズックに履き替えて、長い長い林道歩きをヘロヘロになって、立山駅に帰着(16:20)。
折よく16:44発の電車が居たので、ビールを買い込んで乗り込む。
(反省)
黒部ダムは4月の頭までは貯水がされておらず、渡渉が可能だったと思われます。
しかし立山黒部アルペンルートの開通(今年は4月15日)を前に貯水されたと思われ、4月10日になるととても渡渉できる状態では無くなります。事前に黒部ダムに貯水状況など確認をするべきでした。
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