初己の比叡山
- GPS
- 05:26
- 距離
- 9.5km
- 登り
- 958m
- 下り
- 1,018m
コースタイム
天候 | 曇り時々雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
写真
感想
初己蔡が1月4日に比叡山無動寺・辨天堂で執り行なわれるとのことで、年初の大比叡に登って神酒をいただきに本坂を歩き始めた。朝家を出るときには晴れた良い天候であったが、坂本の日吉神社参道を登るときには小雨であった。神社前の本坂起点から階段を進み、本坂道をゆっくりと登りながら、時には道脇の作業道を歩きながら何時の間にか悲田谷出口に着いた。そこには地蔵さんが数体あるが、何時も新しい花が添えられているのだ。信心深い方の心ある詣であろう。それらを見て、もう少しで根本中堂だと言い、急なコンクリ道には不満を言いながら登って、休憩所で一休みだ。新年にしては人出のない根本中堂に、やはり『コロナ』かと納得しながら阿弥陀堂に向かうとすぐ脇の赤い塔が雪の中に見事であった(法華総寺院東塔というらしい)。
阿弥陀堂と東塔の間を抜けて、大比叡への雪道を進み、階段が雪で固くなりつつあって何時アイゼンを装着するかな?と思いながら進むと、雪の踏み跡が乏しく僅かな踏み跡を追うと先が心もとないことで不安になったために、元の場所に戻った。すると、進んだ方向と反対方向にも踏み跡はあって、左にトラバース的に平坦な踏み跡があった。しかし、そこで固まった雪に足を滑らしたので、アイゼンを装着した。する快適に凍った道も歩けるのだ。
雪がパラパラと降ってきて、風音が凄い。山頂は吹雪いているかも?と話しながら、長いつづら折りの道を進み、山頂への分岐に出た。此処までくると傾斜は緩やかで、TVのアンテナ設備などを越えて小さな丘状の木立が大比叡の三角点である。山頂には本坂を我々の前を歩いていた単独の男性一人の静かな正月の比叡山であった。
山頂からはドライブウェーの分岐に下り、ケーブル駅まで階段をおりると、そこには観光客がやっぱり多い。ケーブル駅の展望台は景色が良いのだが、今日は何も見えない上にとても寒い。
無動寺・弁天堂までの緩やかな下り坂を進むと、弁天堂参りを済ませた方々が御朱印などを下げて、次々にケーブル駅に向かって登って行く。弁天堂までの傾斜道に『閼伽井』と書かれた石碑があったが、これは”あかい”と読むそうで、寺院にある井戸のことのようだ。弁天堂に着くとお詣りの方々が御朱印などを買い求めたり、御神酒をいただいたりと此処だけはほんの少し密状態だ。みたらし団子や粕汁、お神酒迄参拝者は自由にいただけるのでご利益は十分である。
今日は朝から天候の変化が大きく、次から次へと目まぐるしく変わる気象に驚くばかりだ。晴れ間も見えたり、雪が舞ってきたりで冬の山中にいる感じがとてもいいし、静かな雪の寺院に佇んでいると気持ちが落ち着いてきて最高の気分だ。弁天堂からの無動寺道は標高が低くなったからか、地面の雪はほんの少ししか見えないが、針葉樹の枝には名残雪のような感じで少しだけ載っている。下りの半分を過ぎた辺りの遠見岩では日が差して琵琶湖が良く見え、対岸の草津には陽の光で輝いているではないか?後方の山並みには雪の着いた針葉樹がビッシリだ。
無動寺道の県道まで下りて来た頃、こぬか雨が降り出して、松ノ馬場駅からの京阪電車で大津京へ急いだ。
今回の初己祭ハイクには参加できなかった仲間が”新年の集い”をしようとの誘いに、いそいそと向かうためである。
”一”、”竹”、”坂”
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