安達太良山(くろがね小屋1泊)


- GPS
- 08:41
- 距離
- 9.3km
- 登り
- 789m
- 下り
- 762m
コースタイム
11:45奥岳登山口-13:30勢至平分岐-14:15くろがね小屋
1月3日
08:30くろがね小屋-09:15峰の辻-10:30安達太良山山頂11:00-12:00薬師岳-13:00奥岳登山口
天候 | 1月2日 強風と雪で時折吹雪状態。 1月3日 峰の辻より上は強風とガスでホワイトアウト寸前。下は晴れ。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
http://busget.fukushima-koutu.co.jp/?action_route=1&start_no=1312&end_no=986&day_type=1&q=%E4%BA%8C%E6%9C%AC%E6%9D%BE&qq= http://busget.fukushima-koutu.co.jp/?action_route=1&start_no=986&end_no=1312&day_type=1&q=%E5%B2%B3%E6%B8%A9%E6%B3%89&qq= http://www.adatara-resort.com/ski/traffic.stm#bus |
コース状況/ 危険箇所等 |
勢至平分岐からくろがね小屋までのトラバース区間は、トレースがあっても踏み抜くことも多く注意が必要です。 峰の辻から先はホワイトアウト寸前でGPSでの位置確認をしつつの進行となりました。 また強風のため牛の背を通るのをあきらめ山腹をトラバースするルートを取りましたが、雪崩の危険もあるため慎重な判断が必要です。 |
写真
感想
お正月休みを利用して、友人と安達太良山に行ってきました。
1月2日
安達太良山の麓である二本松でバスに乗り、岳温泉へ向かいました。
そこで今度は安達太良山スキー場行きのバスに乗り換え、登山口である安達太良山スキー場へ向かいました。
二本松に着いたころは雪がちらついていた程度でしたが、安達太良山スキー場に到着すると・・・吹雪いていました。
風がかなり強烈で地吹雪が起きていました。
行き先が不安になりながらもアイゼンと、ちょっと前に安達太良山に行ったという知り合いから雪が深かったという情報を得ていたので、ワカンを装着し、イザ!くろがね小屋を目指します。
登山道に入ると樹林帯ということもあり風の影響はほとんどなく、また元旦に多くの人に踏まれていたためか、さほど雪の中に足がもぐることもなく、ワカンも十分に機能していました。
樹林帯を抜け勢至平へ出ると一気に風と雪が容赦なく襲ってきました。
私たちの前を10分ほど前に歩いていたはずのパーティーのトレースさえ消えてしまうほどでした。
どうにかこうにか進んでいくうちに、ようやくくろがね小屋が見えました。
しかし、小屋が見えてからの最後の道のりが一番大変でした。
トレースは既になく、右側に落ちる谷をラッセルしながらトラバースしながら、時には腰くらいまで雪に埋まりながらも、2時間半かけようやく到着することができました。
小屋の中は既に多くの人で賑わっており、その日の宿泊客は30人ほどといったところでした。
とりあえず荷物を部屋に置き、この小屋自慢の温泉へ!
源泉駆け流しの温泉は冷えた体を気持ちよく暖めてくれました。
九州出身である私は幼い頃から父親に連れられ九重連山に毎年のように行っていたのですが、この九重連山の中心部に法華院温泉という山小屋があるのですが、ここが硫黄の臭いの強い、でも気持ちのいい温泉があるのですが、このくろがね小屋の温泉がこの法華院の温泉に似ており、なんとなく懐かしさも感じられました。
温泉で温まったあとは夕食を、この日は自分たちで用意したすき焼きを堪能しました。
しかし夜になっても風は一向に止む気配がなく・・・
夜中も何度か強い風で目が覚めるほどでした・・・
1月3日
夜が明け6時ごろ目覚めて朝食をとり出発準備を整えた頃には、どうにか強風は収まっておりこれならいけるかな?っと思い、とりあえず峰の辻まで行ってみて、そこでその先行くかどうかを判断しようということになり、小屋を出発し峰の辻を目指すことに。
しかし辻の峰へ着くころあたりはガスっていて、視界は30メートルほど。
ホワイトアウト一歩手前という感じがあり、当初予定していた牛の背経由での安達太良山はやめて、中腹をトラバースして目指すルートをとることにしました。
辻の峰を過ぎて進んでいくと「牛の背経由」という看板が目に入りました。
おかしいと思いGPSで位置を確認すると、道を間違えたようで牛の背経由のルートに入ってしまっていました。
その先はさらに視界が悪く進めないと判断し一旦辻の峰へ戻り、再度ルートを確認しなおしてトラバースする道へ戻りました。
途中、小屋の相部屋で一緒になったカップルの方と会い状況を聞くと、風が強く途中で断念し引き返してきたと行っていました。
下りてきたルートを再度GPSで確認すると途中から牛の背に出るルートを取っていたようでした。
やはり牛の背は強風で進めないと判断し、通常のルートよりかなり上でしたが山腹をトラバースすることに。
ただ、斜面のトラバースということで雪崩の危険があり進むか迷いましたが、前日の降雪量はさほどでもなく、また日は出ておらず気温もずっと下がった状態だったため、お互いの感覚を15メートルほど明け身長に勝つ迅速にトラバースしました。
何とか無事にトラバースでき、安達太良山直下にたどり着きました。
山頂近くに来たときに若干晴れ間が出てきたため、このチャンスしかない!っと思い、最後は鎖のついた急な岩場でしたが、アイゼンとピッケルを利かせ、何とか山頂へ登ることができました。
しかし山頂はすさまじい強風で、長居はできず一旦風下の岩陰へ非難。
そこで下りのルートを確認し、当初の予定であった薬師だけ経由で下ることに。
下りはふかふかの新雪の上を軽やかに下ることができ、非常に気持ちがよかったです。
しかし人が少ないためか、所々かなり深く雪に潜ることもあり、下りでしたが所々ラッセルしながらの下りだったため、かなり苦労し疲れました。
下におりてくるとガスも晴れ素晴らしい景色を見ることができました。
日差しに照らされた銀世界は美しく光っていました。
当初の予定では5時間を予定していましたが、牛の背経由を避けたこともあり4時間半ほどでスキー場に戻ることが出来ました。
今回は吹雪の辛さ、ホワイトアウトの危うさ、新雪のラッセルの大変さを感じることのできる登山となりました。
コメント
この記録に関連する登山ルート

いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する