足摺山 - 岩稜の石仏と溶岩流地形
- GPS
- 02:50
- 距離
- 3.2km
- 登り
- 295m
- 下り
- 305m
コースタイム
- 山行
- 2:46
- 休憩
- 0:04
- 合計
- 2:50
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年02月の天気図 |
アクセス | 『猿屋の滝』の駐車スペースを利用しました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登りも降りも急で、特に雨上がり等は枯葉や土で滑りやすいです。 害獣除けフェンスの開け閉めはコードを結ぶもので、手間は掛かりますがキチンと閉めましょう。 |
写真
感想
昨日の雨、今日は晴れ。
朝の気温は低くなる予報だった。
「これは深い霧が出るんじゃないか?」
だとしたら、雲海と朝暘をバックに岩稜の石仏を収められるかもしれない!
けど、青空が広がるのは昼に近くなる頃から。
悩む。
雲海か、青空か...ギャンブルである。
で、6時過ぎに出発。
フロントガラスに霜はなく、予想以上に暖かな朝。
不安になる。
現場に向かう途中、津和野を下に見る辺りで、津和野盆地に濃い雲海を見た。
これは、もう少し待てば雲海に浮かぶ津和野城址が現れるかもしれないっ!!
東洋のマチュピチュ的な景色を収められるかもしれない。
どうする?
ここで雲海が出ているということは足摺山の麓にも出ているかも。
よし、先を急ごう。
で、登山口の近く、駐車スペースがある『猿屋の滝』に到着。
気温が低すぎたのだろうか、霧はおろか、モヤもなかった。
気を取り直して出発、登山口へと向かう。
終わりかけの蝋梅が登山口の近くに咲いていた。
登山口には害獣除けの網(害獣フェンス)が設置さてれていたが、登山道がどっちへ続いているのか、事前に予習していなければ悩むかもしれない。
というのも、普通なら「開けたら必ず閉めて」といった注意書きと開け閉めのし易い『ドアラッチ』や『フック』といったものがあるので、「あぁここを開けて通るんだな」と分かる。
しかし、ここにはそういったものは無く、平べったい電源コード(リボンフィーダー線?)で結んであるだけ。
果たして、これを解いて向う側に行けば良いのか?それともこのフェンスに沿って横移動するのか?
そういったところで悩むことがあるかもしれない。
では、正解はというと、この害獣フェンスの上下を結んでいるリボンフィーダー線を解いてフェンスの向う側に行く。
そして、開いた害獣除けのフェンスは必ず閉めることが大事。
これはしっかり閉めなければ、集落に害獣被害が出てしまうため適当では済まされない。
私はここにお邪魔させて頂いている身なのだから、キチンと閉める必要がある。
レジャーとして入山させて頂く登山者としての責務だ。
前置きが長くなり過ぎたので、後半はパッパと進める。
最初は10年ほど前の豪雨の爪痕か、荒れた谷を登るが、途中で右の尾根に移ります。
そして、稜線に出るまでは急登。
脹脛の下部がビリビリと痛むほどに負荷を受ける。
岩国も『黒滝山』で感じた痛みだ。
で、稜線に出ると『326mのピーク』を目指し、一旦北(右)へと向かう。
少し行くと小さなピークに石杭がある。
これは三角点ではなさそうだ。
特に何の表示もない、更に北にピークが見えるので行ってみる。
ここも特に何もないが、326mの標高点だそうな。
眺めも特に良いというわけではないので、引き返して南へと向かう。
来た!石仏と松の木だ。
しかし、石仏のバックにしても映えない白い空。
眼下には雲海も無い。
この状況でエモーショナルな写真は自分には撮れない💦
うーむ、諦めた。
先へ進もう。
この岩稜は礫岩のような雰囲気だけど、火山砕屑物が固まったものだろうか?
もう少し、地学でしっかり勉強しておけばよかった。
で、石仏群を通過した辺りで、岩場に『大人の足跡』を発見。
確かに足跡みたいな形状だが、何の跡なんだろうかと気になって、付近を観察する。
すると、小さな穴というか窪みが幾つか目についた。
不思議なことに、それらはほぼ一直線に並んでいる。
「何かある」
目を凝らすと、『大人の足跡』の横に2mほど下の枯葉が積もっている場所が気になった。
落ちている枯枝を使って枯葉と腐葉土を掻き出すと、25cm×25cmほどの凹みが出てきた。
これはっ!
もしかすると遠い昔、この場所にはお堂が建っていたのかもしれない。
「その土台と柱が据えられていたとか?」と、そんな仮説にワクワクしながら下山した。
登りは急登であるものの道が明瞭であったのに対し、下山路は急降で道は不明瞭である。
基本、尾根に沿って降りればいいので、尾根筋を見失わないように遠く広く見ながら降りれば迷うことは無い。
ただし、登りも降りも枯葉&土で滑りやすいので、雨上がり等は注意が必要だ。
周回ルートを時計回りと反時計回り、どちらを勧めるかといえば...悩む。
今回、目的は達成しすることは出来なかったが、また青空の下を登ってみたいと思った。
下山後は、『猿屋の滝』、『畳ヶ淵』、『龍鱗郷』の溶岩流地形を見学してきました。
これらを総称して『龍が通った道』と呼ばれているそうです。
太古のロマン溢れる大地を堪能した一日でした。
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