藤原岳(大貝戸 表登山道 往復)


- GPS
- --:--
- 距離
- 6.3km
- 登り
- 988m
- 下り
- 980m
コースタイム
9:00 3合目
9 :30 5合目
10:17 8合目
10:35 9合目
11:10 藤原山荘
11:35 展望丘
12:00 山荘
12:10 山荘 出発
13:00 4合目
13:30 駐車地
天候 | 晴れたり曇ったり 山頂付近 風強し |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
トイレ完備 登山靴等の洗い場 有 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口に、登山届けのポストあります。必ず記入しましょう。 人気の高い山ということもあって、全般によく整備された登山道です。 ただ、雪のない時期には安易な道でもこと積雪期になると、その程度にもよりますが、注意が必要です。 今日28日現在、7合目付近までは雪は無く快適に登行できますが、それを過ぎると登山道を覆う根雪がクラストしていて、アイゼンを装着するのが良いでしょう。 8合目以降の急坂では特に降る時、慎重に足場を確保してください。 先週末のトレースや過去の踏み抜きが凍てついて、アイゼンを引っ掛けたり足をとられたりする危険性があります。 下山後、体を温めるにはいなべ総合病院前の「阿下喜温泉」がお勧め。 入浴料 大人500円 |
写真
感想
花の名山で名高い「藤原岳」
早春には山頂付近でかわいい福寿草が咲き乱れることは有名だ。
冬は雪で覆われた山頂雪原で、スノーシューやソリ遊びと楽しみも多い。
移動性高気圧に覆われた天気図から、行くなら今日明日、ポカポカ陽気を期待して出かけます。
八時の段階で駐車場には7・8台、天気良くても平日はこんなものかなあ・・。
ヤッケを羽織って歩き始めたのはいいけど、早速神社の境内でザックの中へ押し込んだ。
いくら痩せていても汗はかく。快晴無風とくれば、おのずと気温は上昇するのだ。
前を行く山ガ三人組はキャーキャーと楽しそう。はしゃぐ声が杉林に響き渡っている。
歩けど歩けど雪はなし。お気に入りの癒しの森は早春の雰囲気も漂っている。弁当でも広げたくなってしまうね。ただ、見上げると枯葉が寂しそうに震えていた。
五合目付近の登山道なんか、南向きのためか常緑樹の小木も多く、景色はまるで夏と変わらない。
賑やかだった山ガさんのおしゃべり声もいつの間にか森の中へ消えていった。
ようやく冬らしくなってきたのは七合目辺りから、斜面にへばりついた雪と根雪がクラストした登山道は、冬山へ向かうちょっとした緊張感を覚えさせてくれる。
適当なところでアイゼン装着。歩きにくくはなるが、足元の安心感には代えがたい。
ガチガチのトレースを辿っていたら、いつの間にか八合目を通過していた。
そのまま9合目に向かう直登道にのってグングン高度を上げる。
というのは表向きで、一気にペースダウンする。亀の歩みで一歩ずつ、それでも動かしていれば
進んでいくのは確実なのだ。止まっちゃだめです何事も。。
家のコタツでミカンでも剥きながら、テレビ見ていればいいものの、何でまたこんな辛いめをして山に登るのか・・、健康のためだとか、そこに山があるからとか、格好を付ける気は毛頭無いが、
いつの間にかまた、ザックを担いで山に向かう。
山を歩いていると、禅問答のようにそんなことを繰り返している。
カシャッ・カシャッと雪面を捉えるアイゼンの音が静かな森にこだまする。
これも冬山の醍醐味のひとつ。心地よい響きだ。
おっちら,えっちら何とか9合目。視界がぐ〜んと広がります。
たおやかに流れ落ちる藤原の斜面、その先にはいなべ、西藤原の里が広がっている。
ここから最後の急坂にさしかかる。
やがて斜面が緩むと山荘が目に飛び込んでくる。なんだかほっとする一瞬である。
ほっとしたのもつかの間で、それまで静かだった森の中と打って変わって
西からの突風にからだを思いっきりたたかれた。あわててヤッケを着込みフードを立てる。
見上げる展望丘は堂々とした風格で構え、藤原の山の大きさを改めて感じさせてくれる。
小屋をスルーしていったん鞍部へ降り、広い斜面を登り返す。
雪原はどこでも歩け、トレースは斜面全体に伸びていて、それぞれ好き勝手な道を作っている。
凸凹になった踏み跡は凍てついていて歩きにくいので、なるべく平らなところを見つけて進む。
振り返ると、山荘の上に真っ白な伊吹がせり上がってきた。
日差しと青空はあるものの、時折突風に襲われると、耐風姿勢をとらざるを得ない。
突如、どこからともなく現れたポチ?(ワンちゃん)が平気な顔をしてスタスタと横を通り過ぎ、山頂を目指していく。彼らには辛いという感覚は無いのだろうか。
展望丘というだけあって眺めは言うことなし。足下には竜・釈迦へと続く縦走路が伸び、鎌のシルエットも捉えることができる。北へ目をやれば天狗岩から御池の台地。そして霊仙、伊吹と続く。
残念ながら遠く霞みがかかって、白山・御岳はガスの中だが、伊勢湾の輝きといい景色は充分堪能できた。
ポチといっしょに御池を「カシャッ」
やがて飼い主さんが上がってきた。初老の男性、いつもワンちゃんと登っておられるようだ。
お決まりの山談義を交わして、展望丘を後にする。
山荘でおにぎりでもと、重たい扉をあけると二・三のパーティ、男女合わせて12・3人は居るだろうか、まさに食事の真っ最中、湯気の中に歓声と笑い声が交錯し、まるで場末の大衆食堂の様相。
単独の私には耐え難い喧騒、お茶を一口含んで早々に小屋を出た。
展望丘を振り返ると、さきほどすれ違った若い二人が頂上を目指して斜面をアタックしていた。
帰路、9合目から夏道のトレースを辿り7合目でアイゼンをはずした。
春が近づき福寿草のころになると、石灰岩が顔を出して道は泥んこと化すが、この時期は雪の下で歩きやすい。
五合目でヤッケを脱ぐと火照った体にひんやりとした空気が染み入ってきた。癒しの森を過ぎ徐々に里の香りが漂い始めると、先ほどまで居た白い世界が懐かしく思えてきた。
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