乗鞍岳 自然の織りなす厳冬期の魅力に迫る

2022年02月25日(金) 〜 2022年02月26日(土)

• GPS: 11:50
• 距離: 18.5km
• 登り: 1,384m
• 下り: 1,870m

コースタイム

1日目

• 山行: 3:09
• 休憩: 1:36
• 合計: 4:45

13:03 かもしかリフト最上部（ツアーコース開始点）
14:29 14:36 ツアーコース終点
15:29 16:58 位ヶ原山荘
17:48 位ヶ原山荘

2日目

• 山行: 6:59
• 休憩: 1:19
• 合計: 8:18

5:00 位ヶ原山荘
6:58 6:58 肩の小屋口
7:20 7:24 肩ノ小屋
7:32 7:32 剣ヶ峰口
8:29 8:38 朝日岳（乗鞍）
8:43 8:43 蚕玉岳
8:46 8:49 乗鞍岳頂上小屋
8:55 9:55 乗鞍岳
10:03 10:06 乗鞍岳頂上小屋
10:08 10:08 蚕玉岳
11:13 11:13 ツアーコース終点
12:24 12:24 かもしかリフト最上部（ツアーコース開始点）
12:37 12:37 三本滝バス停
13:17 13:17 乗鞍観光センター
13:18 ゴール地点

天候

25日(金):晴れ。稜線ガス。強風
26日(土):快晴、強風(稜線上は暴風)

アクセス

利用交通機関：

電車 バス ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

(行き)
新宿7:00(あずさ1号)9:38松本10:02(代行バス)10:08渚10:13(松本電鉄)10:40新島々10:55(バス)11:43乗鞍高原スキー場前
(帰り)
乗鞍高原観光センター14:16(バス)15:03新島々15:25(松本電鉄)15:51渚15:56(代行バス)16:02松本16:30(あずさ46号)19:06新宿

コース状況／危険箇所等

○山荘分岐〜位ヶ原
・雪が柔らかく坪足は潜る。スノーシュー推奨
・斜面南側の尾根っぽいルートを直登。樹林のない白いフカフカ斜面は昨年雪崩事故あり立ち入り危険。上部不安定な雪庇あり。
○山荘〜位ヶ原
・樹林のない白いフカフカ斜面は雪崩危険エリア。下から見て左側樹林帯脇に沿って登る。
○肩ノ小屋〜山頂
・雪は締まっているが氷化箇所あり。ピッケル必携。

写真

2/25 9:39

久しぶりの松本

2/25 9:41

岳都松本の象徴的な景色。左から蝶ヶ岳、常念岳、燕岳。

2/25 12:01

リフト3本乗り継ぐ。(500円×3回)

2/25 12:48

かもしかリフトトップ。気温-5℃。山登りにはちょうどいい。

2/25 14:09

ツアーコースを振り返る。とても登山道とは思えない。

2/25 14:27

ここから山荘へは右に折れる。昨年の雪崩事故により分岐地点が30mほどほど手前に移動された気がする。

2/25 14:53

赤い旗は心強い

2/25 15:29

今宵のベースキャンプ位ヶ原山荘

2/25 16:08

ルート上に雪崩危険箇所あり。小屋に掲示されていた。明朝は暗闇出発なので少し心配。

2/25 16:59

心配なので夕方偵察へ

2/25 17:13

樹林帯脇をラッセルしながらトレース作り

2/25 17:35

これで暗闇出発でも大丈夫だろう

2/25 18:00

山荘の夕食は鹿鍋。豪華で旨かった。食堂・談話室での飲酒はNG。

2/26 5:06

翌朝5時出発。案の定昨日頑張って刻んだトレースは風でシュカブラと化していた悲。

2/26 5:49

夜明け前の位ヶ原。
気温-18℃強風。ここで30分御来光が来るのを待つ。

2/26 6:24

きたきた！
八ヶ岳硫黄岳〜横岳より御来光。

2/26 6:29

多くの言葉は要らない。
綺麗そして神々しい！

2/26 6:29

モルゲンの乗鞍岳(3025m)

2/26 6:29

乗鞍岳のひとつ富士見岳も燃える

2/26 6:30

槍穂高連峰もモルゲン

2/26 6:33

モルゲンタイムは僅か7分位で終了。今回山行の最大の目的があっという間に終わった笑。

2/26 6:56

これより乗鞍岳へ。
まずは右へ伸びる斜面を上がる。

2/26 7:31

稜線(肩ノ小屋)へ出ると猛烈な風。
乗鞍岳・剣ヶ峰(左奥)と朝日岳(右)。
朝日岳へ直登する。

2/26 8:01

朝日岳への急登。
カチカチに氷化して緊張。風も凄くピッケルが重宝した。

2/26 8:29

朝日岳山頂(2975m)。
白山が出迎えてくれた。

2/26 8:35

間近に迫る剣ヶ峰(3025m)

2/26 8:57

剣ヶ峰山頂に到着。
気温-18℃。本日一番乗り！

2/26 8:58

鳥居の向こうには、、、

2/26 9:00

ズラリと北アルプス(槍穂高〜鷲羽・水晶〜薬師・黒部五郎)

2/26 9:03

白山。右側へ続く峰々は不詳。

2/26 9:04

ドーンと御嶽山

2/26 9:04

中央アルプス

2/26 9:04

南アルプス。左隅の甲斐駒はひときわ存在感がある。

2/26 9:05

八ヶ岳(赤岳〜硫黄〜天狗〜北横〜蓼科山)

2/26 9:05

浅間山(右)と四阿山(左)

2/26 9:38

これより槍穂高に向かって下山開始

2/26 10:12

剣ヶ峰方面を振り返る

2/26 10:13

これより蚕玉岳と朝日岳の鞍部より位ヶ原へショートカットします

2/26 10:25

シュカブラは厳冬期のアート

2/26 10:48

位ヶ原でアイゼン・ピッケルからスノーシュー・ストックにチェンジ

2/26 10:56

乗鞍岳を振り返る

2/26 10:57

シュカブラの大海原の向こうに槍穂高

2/26 11:11

昨年3/14発生した大規模な雪崩現場。
右上の雪庇が心配。

2/26 11:24

ツアーコースをのんびり下山

2/26 12:02

途中ご褒美の一杯。
お疲れさまでした。

撮影機器：

Xperia Ace SO-02L docomo SONY

感想

yamapapa784

厳冬期の締めは3000m峰の乗鞍岳へ。
テン泊か山荘泊か。昨年はテン泊で挑んだ乗鞍岳。眺望と居心地よい幕営適地を探す楽しみと何もない静謐な空間に包まれた雪原で過ごす贅沢が待っているテン泊。一方、鹿鍋の夕食にぬくぬくのコタツとストーブ付で水やトイレの心配もないレトロ&リーズナブルな山荘。うーんどっちも捨てがたい。迷い悩んだ末に選んだのは小屋泊！

初日はかもしかリフトトップよりゲレンデみたいな明瞭な冬期ルートで山荘へ。快晴。気温-5℃。だいぶ日差しがキツくなってきた。結構汗かいたが風が強く時折雪煙も浴び汗冷えに気を付けた。

ツアーコース終点。ここは昨年痛ましい雪崩事故が発生。ザラメ・氷化した雪面上に前日降った降雪が大規模な表層雪崩を引き起こした。自分も事故2週間位前に下山の時に深雪を楽しんだ場所。雪山は地形判断や植生分布だけでなく数日前からの気象状況をよく把握した上で登る重要性を教えてくれた事故だった。

翌朝は5時出発。今日の気圧配置は南高北低の晴天確約パターン。満を持して早々に山荘を出発。夜明け前に樹林帯を抜け開放感溢れる位ヶ原の大雪原で御来光を待つ。気温-18℃。凛とした冷気と稜線から吹き下りる冷風の中、6時半モルゲンショータイムが始まる。サーモンピンクの柔らかな日差しに包まれた乗鞍岳とシュカブラの陰影の美しさといったら。ショーはあっという間に終わってしまったが大満足。

山頂では祠南側で猛烈な西風を避け日向ぼっこしながら軽く朝食タイム。槍穂高をはじめとした北ア、白山、御岳、中央・南ア、八ヶ岳、浅間、志賀などぐるり中部山岳の百名山を一望。たっぷり眺望を楽しんだ後は一気に乗鞍高原へ駆け下りた。