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Yamareco

記録ID: 4039425
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
比良山系

細川尾根〜武奈ヶ岳〜釣瓶岳〜イクワタ峠☆好展望の雪稜に

2022年02月27日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
05:37
距離
9.9km
登り
1,089m
下り
1,094m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:12
休憩
0:24
合計
5:36
10:44
9
10:53
10:54
45
11:39
11:39
17
11:56
11:56
78
13:14
13:14
4
13:18
13:25
6
13:31
13:31
13
13:44
13:44
28
14:12
14:24
24
14:48
14:48
22
15:10
15:10
16
15:26
15:29
30
16:05
16:05
15
16:20
ゴール地点
天候 曇り時々雪
過去天気図(気象庁) 2022年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
細川のバス停の除雪された広地に
コース状況/
危険箇所等
危険箇所は特になし
先週に引き続き、この日も細川尾根に
2022年02月27日 10:54撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
1
2/27 10:54
先週に引き続き、この日も細川尾根に
最初は尾根に柔らかい日差しが差していたのだが
2022年02月27日 11:59撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
1
2/27 11:59
最初は尾根に柔らかい日差しが差していたのだが
ブナの大樹が現れると立ち止まってご挨拶する
この後、しばらく風雪に見舞われるが
2022年02月27日 12:31撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
2
2/27 12:31
ブナの大樹が現れると立ち止まってご挨拶する
この後、しばらく風雪に見舞われるが
樹林が切れる頃には雪も上がって、右手には
武奈ヶ岳山頂(左)と西南稜(右)を見晴らす
2022年02月27日 13:05撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
2
2/27 13:05
樹林が切れる頃には雪も上がって、右手には
武奈ヶ岳山頂(左)と西南稜(右)を見晴らす
左手には釣瓶岳への北陵
2022年02月27日 13:08撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
3
2/27 13:08
左手には釣瓶岳への北陵
背後に白倉三山
2022年02月27日 13:13撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
6
2/27 13:13
背後に白倉三山
武奈ヶ岳山頂へ
2022年02月27日 13:17撮影 by  iPhone 6s, Apple
6
2/27 13:17
武奈ヶ岳山頂へ
釣瓶岳に陽が当たって
2022年02月27日 13:19撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
2
2/27 13:19
釣瓶岳に陽が当たって
山頂
2022年02月27日 13:20撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
6
2/27 13:20
山頂
西南稜
2022年02月27日 13:23撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
5
2/27 13:23
西南稜
釣瓶岳の彼方で蛇谷ヶ峰に陽光が当たる
2022年02月27日 13:26撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
3
2/27 13:26
釣瓶岳の彼方で蛇谷ヶ峰に陽光が当たる
気がつくとナガオ尾根の上に虹(右)
2022年02月27日 13:26撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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2/27 13:26
気がつくとナガオ尾根の上に虹(右)
釣瓶岳に向かって北陵を下降
2022年02月27日 13:31撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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2/27 13:31
釣瓶岳に向かって北陵を下降
武奈ヶ岳を振り返る
2022年02月27日 13:40撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
4
2/27 13:40
武奈ヶ岳を振り返る
広谷の彼方に釈迦岳
2022年02月27日 13:40撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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2/27 13:40
広谷の彼方に釈迦岳
再び雪が降ってきた
2022年02月27日 13:47撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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2/27 13:47
再び雪が降ってきた
ca1040mの雪庇と釣瓶岳
2022年02月27日 13:53撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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2/27 13:53
ca1040mの雪庇と釣瓶岳
武奈ヶ岳を振り返る
2022年02月27日 13:58撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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2/27 13:58
武奈ヶ岳を振り返る
釣瓶岳につく頃には再び雪も止む
2022年02月27日 14:22撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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2/27 14:22
釣瓶岳につく頃には再び雪も止む
見張山と鴨川流域に光がさす
2022年02月27日 14:25撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
3
2/27 14:25
見張山と鴨川流域に光がさす
釣瓶岳から尾根を下って
2022年02月27日 14:29撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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2/27 14:29
釣瓶岳から尾根を下って
蛇谷ヶ峰を眺めながらイクワタ峠への爽快な雪稜を下降
2022年02月27日 14:36撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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2/27 14:36
蛇谷ヶ峰を眺めながらイクワタ峠への爽快な雪稜を下降
光の当たる北比良方面
2022年02月27日 14:38撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
2
2/27 14:38
光の当たる北比良方面
イクワタ峠北峰への雪稜
2022年02月27日 14:39撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
2
2/27 14:39
イクワタ峠北峰への雪稜
尾根に疎らに生えるブナの孤樹のシルエットが綺麗だ
2022年02月27日 14:42撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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2/27 14:42
尾根に疎らに生えるブナの孤樹のシルエットが綺麗だ
イクワタ峠北峰への登り返し
2022年02月27日 14:45撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
2/27 14:45
イクワタ峠北峰への登り返し
東に釈迦岳の山容
2022年02月27日 14:49撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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2/27 14:49
東に釈迦岳の山容
ここから眺める釣瓶岳の山容はなんとも立派に見える
2022年02月27日 14:49撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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2/27 14:49
ここから眺める釣瓶岳の山容はなんとも立派に見える
コメカイ道への下降の尾根
2022年02月27日 14:55撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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2/27 14:55
コメカイ道への下降の尾根
尾根の展望地より釣瓶岳と右手に武奈ヶ岳
2022年02月27日 14:57撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
2/27 14:57
尾根の展望地より釣瓶岳と右手に武奈ヶ岳
下降の尾根を振り返る
2022年02月27日 15:00撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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2/27 15:00
下降の尾根を振り返る
尾根の展望地より左手に鎌倉山、中央で雪に烟るのは桑谷山
この後、三度目の雪となるが
2022年02月27日 15:02撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
2
2/27 15:02
尾根の展望地より左手に鎌倉山、中央で雪に烟るのは桑谷山
この後、三度目の雪となるが
まもなく雪も止んで
倒木の集中地帯より正面に鎌倉山を望んで
2022年02月27日 15:29撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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2/27 15:29
まもなく雪も止んで
倒木の集中地帯より正面に鎌倉山を望んで
坊村の曙橋より
2022年02月27日 16:36撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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2/27 16:36
坊村の曙橋より
京都に帰ると
岩倉から眺める日没
2022年02月27日 17:32撮影 by  E-PL8 , OLYMPUS CORPORATION
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2/27 17:32
京都に帰ると
岩倉から眺める日没

感想

前日は北陸に至るまで絶好の好天が広がっていたが、この日は日本海沖を通過する低気圧のせいで夜半から雨が降り続いる。この雨は山の上では雪となっているだろう。日中は京都よりも南は晴天となりそうだが、北は天気があまり優れないことは承知の上で、降雪後の雪景色を期待して北に向かうことにする。

一週間前に歩いたばかりではあるが、まずは細川尾根から武奈ヶ岳を目指す。前回は悪天で釣瓶岳から下山してしまったのだが、釣瓶岳からイクワタ峠にかけての雪稜を歩きたいと思っていたのだった。

R367で敦賀街道を北上すると、いつもは花折峠のトンネルを過ぎると雪景色が広がるのだが、この日は周囲の山々には驚くほど雪がない。前日の気温が高かったせいもあるのだろう、どうやらさほどの雪にはならなかったようだ。

坊村の市民センターの駐車場に水を汲みに立ち寄ると、駐車場にはかなりの車が停められている。細川では休憩舎の前には既に車が停められているので、細川のバス停の近くの除雪された広場に車を停めて出発する。空からは晴空が覗き、陽が当たるとかなり暖かく感じられる。雪景色は期待できないだろうが、山頂での暖かい日差しを期待したいところだ。

細川尾根は先週とは様相ががらりと変わり、尾根には前日のものと思われる多数のトレースが刻まれている。ワカンとツボ足による真新しいトレースもあるのでどうやら先行者がおられるようだ。

尾根を登るにつれて樹間からは安曇川の流れる谷間を挟んで、対岸の白倉三山が姿を見せる。尾根の上の方から五人組のパーティーが下降して来られる。おそらくは登りの真新しいトレースの方達だろう。

高度が上がると西の空が曇り、雪が降ってきた。同時に風が強くなり、体感温度が急速に低下する。先週とは違って気温がそれほど低くないせいだろうか。稜線に上がると風雪がさらに厳しいことが懸念されたが、30分ほどで風雪はおさまってくれる。

樹林を抜け出すち、まずは左手に釣瓶岳、そして右手には西南稜から山頂にかけての稜線が視界に飛び込む。すぐに北稜と合流し、山頂に到着する。先週は完全に暴風雪とガスの中だったが、この日は驚くほど風は穏やかで、すっきりと展望が広がっている。山頂には人影は見当たらず、静かな山頂を独占する。

山頂の南の西南稜への分岐まで歩いて、西南稜を見下ろすと、西南稜を登って来られる男性が目に入る。振り返ると山頂直下の東側斜面にイグルーが作られており、その中に男性が一人おられた。声をかけてご挨拶すると、男性が来られる前に誰か他の方が作られたものらしい。

釣瓶岳は雲の下になってしまったようだが、その向こうで蛇谷ヶ峰に陽射しがあたり、明るく輝き始めた。気が付くとナガオ尾根の向こう側には虹が出ている。

釣瓶岳に向かって北陵を下降する。前回はわずかな先しか見えないガスであったが、釣瓶岳を正面に、右手には文字通り広い広谷を見下ろしながら広々とした雪稜を下降してゆくのは格別の爽快感がある。

ところが、尾根を下降するうちに西の空が暗くなり始めたかと思うと再び風雪が始まる。急速にあたりの景色は雪に烟ってゆくが雪がそれほど多くないせいだろうか、武奈ヶ岳や釣瓶岳の景色が見えなくなるほどではないようだ。

釣瓶岳への登り返しに入ると雪も徐々におさまってくれる。ca1040mのピークから前回下降した八幡谷の右岸尾根に向かって下降するトレースがついている。

山頂に到着する頃には雪も止む。山頂の杉の樹の影で休憩する。ナガオの尾根には前日のものと思われる一人分のワカンのトレースが続いている。

釣瓶岳の山頂からもイクワタ峠に向かって好展望の雪稜が続いている。正面に蛇谷ヶ峰を眺めながら広々とした尾根を下降する。尾根には所々に佇むブナの孤樹が景色にアクセントを添えてくれる。
細川尾根を登るアドヴァンテージは武奈ヶ岳の北陵、さらにはこのイクワタ峠に向かっての釣瓶岳の北尾根への周回を可能とすること尽きるのではないかと思う。

尾根の上部からはそれなりの距離があるように見えるのだが、イクワタ峠に辿り着いてしまうのが残念なところではある。ちなみにここに昨年の夏にテン泊した際、深夜に起き出すと下の樹林から熊に威嚇されたのだが、今後もこの場所を通るたびに熊の唸り声を思い出すことになりそうだ。イクワタ峠からはコメカイ道に向かって尾根を下降する。尾根は北側に雪庇が張り出しており、しばらく蛇谷ヶ峰の好展望が続く。

ca840mのあたりで樹林に入ったところで尾根の左側に好展望地があることに気がつく。立ち寄ってみると正面に鎌倉山と桑谷山を眺望することが出来る。積雪期ゆえの展望地かと思ったが、開けた広地となっているので無雪期でもこの展望が期待できそうだ。これまでにも何回かここを通ってはいるが、気がつかなかったようだ。桑谷山が雪に烟っているので、また雪になりそうだと思っていると、案の定、すぐにも雪が降り始める。

すでに標高が低くなっており、白倉三山の陰に入るのだろう、風はさほど感じられない。この尾根はあくまでも傾斜は緩やかだ。笹峠道の出合からは夏道は尾根の左側をトラバースしながら下降することになるが、トレースのない尾根芯を歩く方が積雪期は歩きやすいように思う。

コメカイ道の出合となるca650mを過ぎると尾根には2019年の台風による倒木の集中地帯となる。ここはyoutoushaさんが道を整備して下さっており、倒木の集中地帯を右手(尾根の北側)に巻いて通過する。

植林の中をつづら折りに下降する掘割の古道を適当にショート・カットしながら登山口に出る。最後は国道を歩いて15分ほどで細川の駐車地に戻ることが出来た。

京都への帰路を辿ると予想通り、大原ではすっかり青空が広がっている。家の近くで夕食の買い物をすませると西の空に夕陽が沈んでゆくところであった。

雪には何度も降られたが要所要所で好展望に恵まれた山行であった。

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